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都知事選の重要争点:原発即時ゼロ
Q.今年もしも…原発がゼロになったら
飯田氏
非常に明るい変化が一気に起こると思います。
『経済的負担』という風に、言うわけですけれども結局いま、
このままズルズルと続けるとですね、
原発への安全投資とか、
ますますこれから追加で掛かるので…。
で、放っておいても再生可能エネルギーはやらなきゃいけない…と。
そういう意味では、2重にコストがかかるんですね。
で、いま止める決断をすれば、もう原発は
廃炉のコスト(…これはいずれにしてもかかるわけですから。)
だけでいい。
Q.原子力は「安定」、再生エネルギーは「不安定」
飯田氏
スウェーデンは原子力を「不安定電源」と位置づけているんです。
というのは、止まった時の影響が非常に大きくて、
いつ止まるかわからない、いつ再稼働できるかわからない…
これは日本と同じですね。
まさに3.11の直後に日本中で経験したのは、
原発を含めて「大型電源が、地震と津波
さらにメルトダウンで3000万KW以上、止まったわけです。
それで「計画停電」とかですね、
大変な苦労をしたわけですね。
ところがドイツ・スペイン・デンマークのように
何万基も風車があればですね、1基、2基…あるいは
何基故障したところでですね、大勢に変化はないんですね。
実は「再生可能エネルギー」は“変動”はするけれども
“安定”したベース電源だと。
Q.原子力の技術輸出
飯田氏
原発の輸出というのは、とんでもない損失の恐れはあっても
まかり間違っても“成長“にはならない、ということです。
その実例があるわけです。
今フィンランドに、『フランスのアレバ社』が
輸出をして建設をしている原発というのは
当初のコストの5倍くらいに跳ね上がって、
しかも、いつできるかわからない…と。
それでフランスのアレバは、倒産しかかったわけです。
あるいは『三菱重工』。
アメリカのカリフォルニア州の原発のトラブルが
三菱重工の部品が原因だということで、
彼らは部品輸出金額の140億円どころか
全原発を廃炉にすることが決まりましたから
4000億円の損失が、場合によっては
三菱にくるかもしれない、と。
まったく原発というのは、すでに“儲からないビジネス”、
一言で言うと原子力のメリットというのは
もうほとんど、今となってはすべて反転をしていて、
デメリットになったんじゃないかと。
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