注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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山本太郎 「れいわ新選組」街頭演説 福岡・小倉駅 2019/05/05
「政治家一人で何ができるか?その通り、でも国民のための政策を実現したくないですか?
実現させるために力を貸して下さい。実際にあなたの借金をチャラにすることができるんです。
どうして諦めるんですか。自分には力が無いと思わされてるんじゃないですか。
自分は生きてていいのか、存在していてもいいのかさえ思わされる、そんな世の中に生きているのは、もう嫌なんだ! それを救えるような政治を作りたいから立ってるんですよ、ここに!」
「自分一人勝つためだったら、自分一人の政治家のキャリアだけを考えるんだったら私は小沢一郎さんについて行きます。小沢さんの元で政治家の王道を学び、ステップアップして行く。
でも、私が一人前になる20年、30年、その間にこの国が壊れていくその速度、待てますか。
待てないですよ。今でも壊されてるんですよ。
子供の7人に1人が貧困、全体の56.5%が生活が苦しい状況にされてて、一人暮らしの女性の3人に1人が貧困にされてて、今、貯蓄0という20歳代が60%超えてて、将来高齢化した時に国は切り捨てるしかないんですよ!野垂死にですよ!
これを私が20年30年、小沢さんのそばで雑巾掛けから頑張りますって言ったら、今の自民党の若手議員と同じなんですよ。今の自民党の若手議員は何をやってるか、この国をぶっ壊されるような政策に次々と賛成し続けてるんですよ。
理由は何?自分のキャリアを潰したくないから。
そんな人間にこの国救えるかよって。ガチで喧嘩する気力もないのに気概もないのに、どうして政治の場に来たんだよ!この国の状況、壊れていくしかないんですよ!もう壊れてるじゃないですか!
何もかも壊されて人いっぱいいますよ。誰が救えんだよ、それを。政治しかないだろ!その政治を変えるの誰だって言ったら、、みんなじゃないですか!! 力貸して下さいよ!」
太郎さんは叫びながら泣いていました。
おそらくこれまで見てきた、苦しさを訴えてきた多くの人々を思っておられたのだと思います。
そして政治を変えるのはみんなじゃないか!と叱られた時、本当に自分が恥ずかしかった。
政治は政治家に、と任せてきた私がこの国の破壊に手を貸していた。
「今、人間を部品のように、、交換のできる部品のように扱ってるやん。もう食い物にされてるんだよ、全員が!
茶番の国家の中に6年もいたから、もう一回またあの茶番の中に入ったとしてもガス抜きにしかなれてないじゃないですか!それをもう一回僕がやるんですか。意味がないとは言わない。でも本当にそれじゃ救えない。
だから力貸して下さい。みんなで変えるところに来てるんだよって。もう時間無いですよ。」
「政治家としては未熟で荒削りかもしれない。でも山本太郎は本気でやりたい。本気で怒ってるんですよ!だから力を貸して下さい!」
オーナーの田村さんは3代目。家業を継がれた時は、日本全国どこでも見られるような40種類ものパンを揃える人気店だったそうです。10名ほどの従業員と共に夜の(!)10時から翌日夕方までのフル稼働、「パン屋さんは早起き」どころか夜通し働いておられたとは、過酷です。
休みなく働き、お客さんは最多、売上も最高、なのにお金は残らず潤わない。ご自身もスタッフも安い給料しか出ないという納得しがたい矛盾がありました。しかも「焼きたて」が自慢なため時間が経過したパンや売れ残りは丸ごと廃棄という辛い側面もありました。
田村さんご夫婦は、余裕のない働き方と経営面の疑問から目をそらさず、思い切って長期休業に踏切り、ヨーロッパへのパン修行を決行。振り返れば良かったと思えることも当時はずいぶん勇気が必要だったろうと想像します。
ヨーロッパで見たパン作りはそれまでの常識を覆しました。成形なし、型抜きなし、2回発酵なしという田村さんから見ると「手抜き」そのもののパン作りだったのに、味は「比べものにならないほど美味しい」という不思議。秘訣は最高級の材料を使うことでした。
効率的な作業で労働時間を短くし、最高の食材を使って安く売る、安くて美味しいのでお店は流行り、従業員は余暇を存分に楽しめる。しかも、売れ残りの廃棄がゼロ!「みんなが得をしている」経営です。
この方法を日本に持ち帰った田村さんは、さらに画期的、日本国産の有機栽培小麦を使うことに決めました。小麦の選定のために生産農家さんとの交流を持ち、生産者さんや使用する小麦への愛着を持ってパン作りを始めると、「この小麦で作ったパンはを絶対に無駄にできない」と思われたそうです。
今や種子法廃止の日本、これは消費者にとってもありがたいことです。そのように大事にされてできたパンを食べたら、どんなに幸せになれるでしょう。
今の「ドリアン」では、働く時間は一日7時間ほど、開店は週3日の午後のみ、というのんびりした働き方です。
作る人も買う人も幸せなパン作りですが、他の職業にも可能なことかもしれません。「手抜き」に見えたことは、実は「手放すこと」だったのかもしれないと思いました。