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ベーシック・インカムの試験導入で受給者らの生活に大きな変化 ~様々な長所と問題点~

竹下雅敏氏からの情報です。
 弱肉強食の格差社会と、最低限の生活が保障されたベーシック・インカムのどちらが望ましいかといえば、私は、ベーシック・インカムだと思います。ロボットが社会の必要を満たす時代になるにつれ、ベーシック・インカムは必然に見えます。
 ベーシック・インカムには様々な長所とともに、問題点もあります。最終的に、ベーシック・インカムとロボットによって人類に余暇が生まれ、生活に余裕のある社会が生まれると、余暇の中から創造性を発揮して、より良い人生を生きるごく少数の人たちと、小人閑居して不善をなすという大多数に分かれるのではないかという気がします。
 日本はバブル時代に、金が余ると株に手を出し、バブルの崩壊と共に富を外国に持って行かれるというような事が起こりましたが、アラブの王族を見てもわかるように、金があって暇になると、カジノに手を出します。食べていくのに精一杯な競争社会では、ギャンブルに手を出す暇などありませんが、ロボットが必要な物を全て生産し、生活が保障されている社会では暇を持て余します。それを人生に有用に用いることが出来るのは、ほんの一握りの人だけです。
 人々は生き甲斐を求めて、安易なところで、酒、タバコ、麻薬、ギャンブル、女(この時代にはロボットか?)に手を出すわけです。社会のあまりにも情けない状況に、人間の存在価値に疑問を持った人工知能が、人類絶滅の宣言をするということになりそうです。
 人工知能にしてみれば、何の労働もせず、寄生虫のように地球の資源を食い荒らす人類は居なくていい、という論理的判断になるわけです。ほんの一握りの人工知能に可愛がられたお気に入りのグループだけが、人工知能に導かれて地下都市に避難させてもらえるのではないかという気がします。
 ひょっとしたら、このエンドレスな物語は、あらゆる惑星上で何度も繰り返されたのではないか。ベーシック・インカムには、妄想を膨らませる何かがあります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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カナダのオンタリオ州で行われたベーシック・インカムの試験導入、受給者らの生活に大きな変化も
引用元)
(前略)

2017年春からカナダのオンタリオ州で3年間の期限付きで4000人を対象に開始されたベーシック・インカムの試験導入からおよそ半年が経ちました。

この実験の対象は18歳から64歳までの失業者や低所得者からランダムに選ばれ、年間で最大で17000カナダドル(約148万円)を支給された上に労働で得た所得の半分を保持することも許可されます。つまり、労働に対するインセンティブも働くということ。

(中略)

Buttonさんは以前警備員として働いていましたが、屋根から落ちて大けがを負って仕事ができなくなっていました。「支給は鬱を解消してくれ、私はより社会的になった」とButtonさんは語ります。

ベーシック・インカムの支給によってButtonさんの収入は6割上昇し、ここ数年来で初めてクリスマス休暇に家族を訪れる計画を立てることができました。Buttonさんはより健康的な食材を買い、歯医者に通い、仕事を見つけるための職業訓練コースに通うこともできました。

(中略)

注目すべきは、ここで語られている内容は、以前ツイッターの「#最低賃金1500円になったら」というハッシュタグで呼びかけられた際の回答と非常に似通っていること。

(中略)

人は貧困が解消に向かえば自己投資を行い、健康に気を使い、早い段階で病気に対処し、旅行の計画を立てるということ。

つまり消費が喚起され、医療費が削減され(病気が予防されたり初期対応されれば重症化してから治療するよりも当然安く上がります)、技能を持った労働者が増えるということになります。

(以下略)

[カレイドスコープ]ブロックチェーンによって現実化されるベーシック・インカム① 〜ベーシック・インカムへの疑問と人々の意識〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 ベーシック・インカムについての、興味深い記事です。 Facebookのマーク・ザッカーバーグなどの著名人が、富の均等な配分方法としてベーシック・インカムを支持しているというのです。支配層が提唱するベーシック・インカムは、理想社会とは程遠い、人類完全支配の道具としてのベーシック・インカムだと思われます。
 世界政府がユニバーサル・ベーシック・インカムとして、地球市民の生活を保護している状況では、誰も世界政府に逆らうことが出来ません。彼らの銀行口座を凍結してしまえば良いからです。もしも紙幣がなくなり、すべてがデジタル通貨になっていれば、それこそ口座を凍結された者は、“売ることも買うこともできない”わけで、社会から抹殺されることになります。おそらく、その頃には、こうした異端者に食料を施すなどの援助をすることは、犯罪行為とみなされるでしょう。
 このような事が支配層の夢想する理想世界であって、およそ、コーリー・グッド氏らの意識高い系の人々が理想とする世界とは異なるものだということは、理解しておかなければなりません。
 では、意識高い系の方のベーシック・インカムが実現した“いわゆる理想世界”が出現した時、果たして人々は豊かな人生を生きているだろうかと思うと、甚だ疑問を感じます。
 皆さんに質問があります。宝くじで700億円ほどの賞金が手に入り、もはや働く必要がなくなり、毎日好きなだけ寝て、起きたらゲームセンターで遊び呆ける生活。もしも、出来ることなら、このように暮らしてみたいと思うでしょうか。
 私はこのような人生は、何の喜びももたらさないと思っていて、このような堕落した生活を望む人が多いほど、ベーシック・インカムが実現すると世界は暗いものになると考えています。はっきり言って、ベーシック・インカムと共産主義のどこが違うのかと思ってしまいます。
 出来るだけ手を抜いて、いい加減な仕事をして、しかも、仕事の成果に見合わない法外な報酬を要求するどうしようもない人たちが、ベーシック・インカムを望む傾向が高いと思っています。もう一方は、この記事にあるような世界支配を目論む支配層でしょう。
 ベーシック・インカムは、人工知能とロボットが社会に浸透するにつれて必然のものだと思いますが、人々の意識が社会変化を超えて高くならなければ、未来は悲劇になることでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ブロックチェーンによって現実化されるベーシック・インカム①
転載元)


今、イーロン・マスク、マーク・ザッカーバーグ、リチャード・ブランソンら、ユニバーサル・ベーシック・インカムの熱烈な支持者たちが、ブロックチェーン技術を使って富の均等な配分方法を提唱しはじめた。

(中略)

人工知能(AI)、インターネット・オブ・シングス(Iot)、ロボット技術、自動運転技術、3Dプリンタ、ウェアラブル・インターネット、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、フィンテック、ブロックチェーン技術、スマートシティー、新しい通貨システム・・・そして、シンギュラリティーの訪れ。

(中略)
グローバル・アジェンダ・カウンシルの公式文書には、21のティッピング・ポイント(tipping point)が明らかにされています。

ティッピング・ポイントは、「ある技術的変革が、突如、社会の主流を転換させてしまう瞬間」を指す言葉です。(中略)… 以下は、この調査報告書に挙げられている「2025年までに起こり得る21のティッピング・ポイント」です。

右側のパーセンテージは、この調査に参加した情報通信テクノロジー分野の専門家800人の回答者のうち、「そうなると思う」と回答した専門家の割合を示しています。

(中略)

・「1兆個のセンサーが、イーターネットに接続されている」-89.2%

・「米国で、最初のロボット薬剤師が誕生する」-86.5%

・「眼鏡の10%がインターネットに接続されている」-85.5%

・「3Dプリンタによって自動車が生産されている」-84.1%

・「政府が、ビッグデータのソースを使って国勢調査を行うようになっている」-82.9%

・「人体にインプラントできる携帯電話が発売開始となる」-81.7%

・「人口の90%がスマートフォンを使用している」-80.7% 

(中略)

・「3Dプリンタによって生成された肝臓の初移植が行われる」-76.4%
・「法人の会計監査の30%が人工知能によって行われている」-75.4%

・「政府がブロックチェーンを介して、最初に徴税を行う」-73.1%

・「自家用車でなく、カーシェアリングによる移動や旅行が世界的に広がる」-67.2%

・「人口が5万人を超える都市で信号機が廃止される」-63.7%

・「世界のGDPの10%がブロックチェーン技術によって達成されている」-57.9%

・「企業の取締役会に最初の人工知能が出席している」-45.2%

(中略)

ティッピング・ポイントの内容を総合すると、以下のような流れが鮮明に浮き上がってきます。

1)ロボットによるオートメーション化

2)トランス・ヒューマン
-人間と機械の融合によるサイボーグ化

3)「所有」という概念が希薄化して、「シェア」が主流となる

4)ブロックチェーンによる業態転換が進む

5)人工知能による意思決定プロセスが導入される

(中略)

それは、経済やビジネス、個人のライフスタイルに至るまで、空前のパラダイム・シフトをもたらします。

(中略)
 
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未来の方向性として不可決なベーシックインカム しかし課題も…財源確保、生産性の減退、離婚の激増

竹下雅敏氏からの情報です。
 ベーシックインカムについて、とてもよく書けている記事です。赤字部分に目を通していただくと、ベーシックインカムの概要がわかると思います。安心して暮らせる社会、平等に富を分かちあう社会を作る上で、ベーシックインカムの考え方は大変意味があります。
 しかし、良い面ばかりではありません。特に問題なのは財源をどうするかです。ベーシックインカムによって、“最低限の所得が保証されて生活するうえでの不安が低減”するためには、少なくとも現行の生活保護に近い給付が、国民全員に対して必要だと思います。財源の観点からは、これは現実的ではありません。
 現在の自民党や民進党の議員がベーシックインカムの導入を検討すれば、むしろ、様々な社会保障が削減され、生活保護の制度もなくなり、給付水準は現在よりも大幅に減額され、多くの人が生きていけないものになってしまう可能性が高いと思います。
 私は財源を確保する上で、最高賃金の設定は不可欠だと思います。例えば、最高賃金は最低賃金の100倍を超えてはならないというようなことを決めるべきだと思います。これなら、例えば、年収200万円が最低ラインだとすれば、年収2億円が上限であるということになります。
 仮に財源の問題がクリア出来たとすると、人々は失業を恐れず、より自分の才能を生かした仕事に就きやすくなるという良い面があるという反面、仕事を辞めても生活が出来ることから、生産性は著しく減退し、おそらく、仕事をしないでゲームばかりして時間を潰す中高年が激増すると思われます。
 そればかりではなく、別の深刻な問題が現れます。おそらく、夫婦の離婚が激増すると考えられます。男女は結婚する意義を見出せず、仮に子供が生まれても、母子家庭、父子家庭が増えることになると思います。
 私は、未来の方向性として、ベーシックインカムは不可決だと思いますが、人類がベーシックインカムの恩恵を享受して、しかも人間らしく生きられるレベルには達していないと感じています。人類はもう少し大人にならなければならないでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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年金制度が破綻した今、みんなが安心して暮らせる社会をどうやって作ればいいか?
転載元)
ベーシックインカムとは?
 
最低限度の生活を保障するため、政府がすべての国民に対して必要な額の現金を無条件で定期的に支給するという制度です。ベーシックインカムは、自由主義・資本主義経済で行うことを前提にしています。
 
ベーシックインカムの特徴を以下に述べます。

支給単位は個人となります。
・所得制限や資産調査は行いません。
・年齢制限はありません。
・職種制限はありません。
保険料を支払う必要はありません。
・支給は定期的に行われます。
支給額は一律で、富裕層も貧困層も同額です。
・働くと逆に収入が減るという現象は起きません。
・行政による裁量が入り込む余地がありません。


ベーシックインカムを導入した場合の社会に与える影響 

1)貧困対策

 日本では格差が広がり、ワーキングプア・ブラック企業・過労死という言葉が生まれてしまいました。一生懸命働いても人間としての最低限の生活をすることが出来ない状態は、明らかな憲法違反です。


 また安倍政権は、「年金支給を75歳からにする」とか、「私的年金で自己責任で何とかしろ」などと言っています。実質、年金制度の破綻を宣言しているのと同じです。無責任な政治家と官僚によって、年金制度は成り立たなくなりました。今の若年層にとって、年金を払う意味が無くなったのです。存続不可能な制度を放置してはいけません。この問題を解決するため、ベーシックインカムの考えは役立ちます。



2)少子化対策

 日本は暮らしにくい社会であるがゆえに出生率が低く、その結果、人口がどんどん減っています。「女は子供を二人以上産め!」と女子中学生に命令する校長が出現するなど、「子育て右翼」が増殖中です。安易な対症療法ではなく、金銭も含めた根本問題に目を向けねばなりません。

 ベーシックインカムは個人を単位として支給されるので、子供が増えるほど貧乏暮らしを強いられるということがありません。若者が安心して結婚・子育てができる環境づくりが必要です。

3)行政コストの削減

 失業保険、生活保護、児童手当、年金など、ベーシックインカムで代替できるものを一本化すれば制度を簡素化できます。国民全員へ無条件で支給されるので、受給資格の有無を判断し管理するために必要な公務員の手間・時間・給与を無くせます。

4)労働環境の改善

 ブラック企業という言葉がすっかり市民権を得ましたが、長時間過酷な労働をさせて低賃金しか払わないという搾取労働を撲滅しなければなりません。サービス残業を強制することは泥棒と同じです。サービス残業への協力は犯罪幇助行為に等しいと思うべきです。しかし、失職による貧困・飢餓への恐怖感から、経営側に対して毅然とした態度をとることが難しい状況が存在することも事実です。

 ベーシックインカムが導入されれば、劣悪な職場から離脱することが容易になります。辞めても生活の心配がないからです。経営者側は反省し、職場環境を改善する機会を得られます。良心を持った経営者による良好な職場環境からは、ニーズに合った質の良い商品やサービスが提供されるので、消費者側のメリットにもつながります。現在、テレビCMで紹介される商品の9割以上は、無くても困らないものです。広告で無理やり人々の欲望・恐怖感を作り出し、誤解させ、財布の紐を緩ませるような詐欺的商売は少なくしていく必要があります。

 生活やお金のためだけに不本意な仕事をさせられる状態から脱したいと思うのは当然です。より良い職場への移動、また、サラリーマンに向いていなければ起業するなど、選択肢を広げられます。ベーシックインカムで最低限の生活が保障されていれば、失敗を恐れずに経済活動をすることが容易になるのです。とにかく、労働意欲の向上につながる政策が重要です。

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フィンランドで2千人対象にベーシックインカムを試験導入 〜労働力不足を補うロボットと賃金格差の是正〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 フィンランドで、今月から2,000人を対象にベーシックインカムを試験導入するようです。毎月560ユーロ(約6万8,000円)が支給されるようです。2年間の試験期間で給付を受けられるのは、失業手当か所得補償金を受給していた人だということです。この実験がうまくいけば、フィンランド人の成人全員に対象が拡大される可能性もあるということです。
 フィンランド政府としては、ベーシックインカムの導入で、社会福祉の資金の節約になると見ているようです。確かに、一律の給付なら公務員の仕事が激減します。公務員の数を減らし、彼らの給与を減らすことができます。なぜなら、これらの仕事は代わりにロボットが出来る仕事だからです。日本の場合、国会議員や役人、公務員の給与が高過ぎるように思えます。ロボットの導入で賃金格差の是正が可能であれば、それは良い方向だと思います。今後、ロボットが労働力不足を補うことになるのは間違いありません。グローバリズムだと、これは貧富の格差を一層拡大することになるのですが、ベーシックインカムやそれに似た制度を導入する方向に向かえば、人々は余暇が増え、人生で本当に自分のしたい事をして生きることが出来るようになります。
 世界は確実にその方向に向かいますが、人々の意識が成熟して、働くという事の意味をきちんと理解することが、こうした制度の前に必要だと思います。
 ベーシックインカムと合わせて、最高賃金の導入が必要だと考えています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ベーシックインカムを試験導入、2千人対象 フィンランド
引用元)
(前略) 

北欧フィンランドで今月から2000人を対象に保証収入を支給する制度を試験的に導入する試みが始まった。

(中略)… 

対象者には収入や資産、雇用状況にかかわらず、毎月一律560ユーロ(約6万8000円)が支給される。

(中略) 

この最初のプログラムは、2年間の期間限定で実施される。対象者はランダムに選ばれるが、失業手当か所得補給金を受給していたことが条件だ。

(中略) 

このプログラムがうまく行けば、フィンランド人の成人全員に対象が拡大される可能性もある。

(以下略) 

――――――――――――――――――――――――
ロシアと日本のロボットがクリルを開発することになる?
転載元)
ドミトリー ヴェルホトゥロフ
日本政府は、ロボット工学領域において野心的な目標を立てている。安倍首相は、2020年までに「ロボット革命」を実現し、その売り上げを2倍にするよう求めた。ロボット技術は、産業や社会部門での労働力不足といった国が抱える極めて重要な経済問題を解決すると期待されている。

(中略) 

2014年4月、ロシア国防省は、2025年までに軍事用ロボットを開発するターゲット・プログラムを採用した。このプログラムはすでに、完全な戦闘用に使う事が可能なサンプルの製造に成功している。開発の努力は、ロシアが伝統的に強みを発揮してきた分野、つまり軍事や宇宙に集中して向けられていた。

しかし、開発の関心が産業用ロボットにも徐々に向けられるようになってきたようだ。

(中略) 

理由は、日本同様、労働力不足、それも熟練労働者の不足だ。

(中略) 

特にロシア東部、シベリアや極東、極圏地方では、深刻な人口動態学上の問題に直面している。 そうした背景から、長期の露日経済協力プログラムにはロボット工学導入が提案されると思われる。

筆者の見るところ、ロボット工学における露日の協力は、いくつかの方向に最も大きな関心が向けられると思う。第一にそれは、医療ロボットである。

(中略) 

そして第二番目は、宇宙分野でのロボット利用だ。

(中略) 

第三番目は、救助用及び消火用ロボットの分野での協力だ。

(中略) 

さらに四番目、水中ロボット、特に深海で使えるロボットができれば、学術実験や地質学的探査活動など様々な用途で使用できる。

(中略) 

クリル諸島の露日共同開発プログラム作りを通して、我々は、ロボットの助けを受けながら、共に大きな第一歩をしるすことができるかもしれない。

[ブーゲンビリアのティータイム]0.7%の人が世界の富の45%を有している異常な世界 〜 人間の貪欲さを先に克服しなければ高度な科学技術は悲劇を生む

竹下雅敏氏からの情報です。
 本当に、この記事の通りだと思います。金を裏付けとする新金融システムは、まさに動き出したと言えるでしょう。新金融システムは、富の公平な分配と地球環境の保全にどうしても必要なことです。しかしその後は、人々の意識の変化と共に、働くとはどういうことかという認識も深まって来ます。並行して科学技術の進歩によって、もはや通貨を必要としない社会が訪れるはずです。このような巨大な変化が、わずか一世代のうちに起こるのです。
 通貨を必要としない社会は、記事の文末にあるベーシックインカム制度の未来形と言って良いでしょう。しかし、現在の地球人の意識レベルでベーシックインカムを導入するには、無理があります。働かなくても誰もが豊かに暮らせる社会だとすると、誰が厳しい訓練を積んで軍人や警察官や消防隊員になろうとするのでしょうか。地球上に悪人が一人も居ない、警察官が必要の無い社会、汚い仕事は全てロボットが行い、ロボットのメンテナンスは人工知能が行うような社会なら、ベーシックインカムは成り立つでしょう。ですから、これは少し先のことだと言えるでしょう。
 それよりも問題なのは人々の意識の方で、誰もが“自分は御殿に住む権利がある”と言い出してそれを要求するとなると、フリーエネルギーと御殿をまるごとコピーする科学技術によって、原理的にはそのような暮らしは可能かも知れません。しかし、そのような暮らしが人間の幸福と何か関係があるのでしょうか。
現在、一部の貪欲な者がこのような要求をすることで、地球が壊れかかっています。大部分の人が似たような要求をし始め、科学技術によってそれが可能であり、もしも実行したならば、私の感覚では宇宙のエネルギーバランスが崩れ、おそらく大陸がまるごと沈むほどの巨大な変動を作り出すと思っています。人間の貪欲さを先に克服しなければ、このような科学技術は悲劇を生むだけです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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0.7%の人が世界の富の45%を有している異常な世界

わずか0.7%の人が世界の富の45.2%を所有し
71%の人は世界の富の3%しか所有していない
という
異常な世界。

厄介なことに、0.7%に属するひとたちは、王室・貴族であるほかに
国連 世界銀行 IMF 各国中央銀行 WTO 大学 マスコミ
などなどを創設して、好き放題して、偉そうにしている。

だから、このままいけば、この格差、いびつさは
更に広がっていくばかりとなる。

それにしても0.7%の人たちの貪欲さと冷酷さは
異常なレベル
だと言わざるを得ない。

ここまで富んでもまだ、消費税増税や福祉削減などによって
まだまだ貧乏人から搾取しようとしている

それだけでは物足らず、戦争・環境破壊・食料危機を起こして
貧乏人の命までもをとりあげようとしている。


戦争は国同士の戦い?
戦争をするために必要な武器とマネーを調達できる人たちのほうが
国なんかよりもエライに決まってる。

世界中の中央銀行を牛耳っている人たちのほうが
国なんかよりも強大な権力を有している。

これだけの富と権力を有している0.7%の人たちには
自然資源を必要としないフリーエネルギー装置を開発し
各家庭に配布することだってできるし

石油ではなく水で動くクルマなんかはすぐにでも販売できるし
(個人発明家が開発済みだけど、みんな不審死している)

使用済みの工業製品を安全に分解することも
工業製品の素材を自然分解されやすいものに変えていくことも
まっとうな食糧生産をすることも
環境や人体に負荷のかかる化学物質を激減させることも
十分すぎるくらいできる。

だけど、やらない。
その真逆のことしかしない。
怖いよ怖い、ホントに怖い。

国連 世界銀行 IMF 各国中央銀行 WTO 大学 マスコミ
などなどを創設した0.7%の人たちが、
世論を作り出し、貧困と環境破壊と戦争を起こしていることに
もっと多くの人たちが気づいていく必要がある


いびつすぎる富の所有を是正するには
ベーシックインカム制度を導入して
搾取されることから解放される必要がある。

全ての国民に、生活に必要なお金を無条件で配布するという
ベーシックインカム制度には、このいびつな世界支配を
変えていけるベクトルが備わっているから。