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[そもそも総研]アベノミクスは限界!そもそもアベノミクス以外に選択肢はないの… 〜社会保障費の財源確保と消費増税〜

 玉川さんが二人の経済学者にインタビューをしていますが、一人目の井出英策教授の主張についてコメントしたいと思います。井出教授は、誰もが安心して暮らせる社会にするためには、増税によって社会保障費を確保すべきだと主張しており、特に消費税増税を言及しています。安倍政権下では「自助自立」のスローガンのもとに社会保障費がどんどん削られ、私たちのセーフティネットが破壊されている状況です。勿論これは是正すべきであり、社会保障費は拡大させる必要があります。一例を挙げれば、山本太郎議員が度々言及しているように、無利子や給付型の奨学金は増加させなければならないでしょう。他にも是正点は沢山あります。しかしその財源を確保する方法として、井出教授が言うような「消費税の引き上げ」は論外です。消費税増税という大衆増税を施せば、人々の購買力が低下するために消費が落ち込み、不景気になることは当然の帰結です。GDPが拡大すれば当然税収が増えますが、それには人々の購買力が増加する必要があります。リチャード・ヴェルナー氏が提唱しているように、全ての国民の口座に日銀が直接数百万円振り込むというのは手っ取り早い方法の一つでしょう。これは信用創造によって世の中に新たにお金が増えるということなので、名目GDPは確実に増加します。
 また税金ですが、これは取るべき所から取らなければなりません。山本太郎議員は、バブル期よりも儲かっている大企業から真っ当な納税をしていただくべきだと言っていますが、これは正論です。また、名だたる大企業がタックスヘイブンに脱税していることがパナマ文書で暴露されましたが、これを規制すれば巨額の財源が確保できます。また参院選で三宅洋平氏が主張しているのを耳にしましたが、富裕層の持つ金融資産500兆円に課税をすれば多額の財源確保となります。他にも挙げることができますが、このように、取るべき所はいくらでもあります。竹下氏も言及しているように、逆に消費税はゼロにすべきなのです。
(牛サマディー)
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アベノミクスは限界!そもそもアベノミクス以外に選択肢はないの...
配信元)
井出英策教授の主張…1分44秒〜9分

牛サマディー君の読書レビュー⑤:日本人だけが知らない戦争論(中)~革命の黒幕、銀行家

前回の続きです。『一般的に「正義の革命」であると思われてきたものは、実は背後で銀行家たちが巧みに糸を引いて起こされたものであった』これが今回の要旨です。このような視点は未だマイノリティーではあるものの、昨今はネットや書籍などで多くの人々に広まりつつあり、今や”陰謀論”と馬鹿にされるものではなくなってきた感があります。いわゆる専門家や学者などよりも、普通の一般庶民の方がすんなりと真相を理解している傾向にあるように感じます。今回の内容に関しては、今まで知らなかった人でも、比較的多くの方にとって受け入れやすいものであるように思います。レプティリアン、天皇の金塊、裏天皇や八咫烏、秘密宇宙プログラム…などとなると、社会常識から外れすぎているため、多くの方にとって未だ受け入れるのにはハードルが高いのではないでしょうか。さらに、竹下氏が提供する天界の情報や直観の情報となると、ほとんどの方が受け入れ拒絶反応を起こしてしまうのではないか想像します。竹下氏が度々言及しているように、誰が本当のことを言っているかを見抜くことの出来る清い感性、真理を素直に受け入れることの出来る柔らかい頭と開いた心、これが非常に大切なのだろう思う次第です。
(牛サマディー)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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日本人だけが知らない戦争論(中)~革命の黒幕、銀行家

Wikipedia より
フリーメイソンのシンボル、プロビデンスの目




銀行家は、恐ろしい程の絶大な権力を有している。以前の記事「利子なるもの」において、このことを言及した。過去の歴史、そして現在を在りのままに紐解いてゆくならば、まさに銀行家こそが世界を牛耳り我が物としていることは明々白々である。最大の利権こそ“お金”であり、“お金”を支配する者こそ世界の覇者となるのだ。

しかし未だかつて、このこと―つまり銀行家が世界を牛耳っていること―が、大手マスメディアの報道に載ったことなどあったろうか?学問も報道も御用機関と成り下がり、この世界は嘘と偽りで満ち溢れている。
真実とは、なんと得難いものなのだろうか―――語られないものの中にこそ、大いなる秘密が隠されているのだから・・・。


Pixabay 〔CCO〕




日常的な意識を飛び越えて・・・



日常的な意識を飛び越え、“彼ら―統治者”の視点から世界を見渡してみよう。我々が目にすることの出来る表面的な出来事の背後には、実はそれとは全く異なる潮流―より深淵な論理の流れ―が存在する。その深層的な世界の有り様を見て取れる者こそが、真にこの世界を熟知している者であると言えるだろう。竹下雅敏氏が映像配信で度々言及している“意識の展開図”を思い起こして頂きたいが、「今だけ・金だけ・自分だけ」という極めて狭い肉体意識の中に埋没している限り、統治者の策略を理解することなど決して出来ない。思考が浅く、狭い意識状態の中に閉じ込められてきた我々民衆が、これまで統治者の繰り出す巧妙なトリックに騙され続けてきたという歴史的事実は、ある意味当然の帰結なのであった。


Pixabay 〔CCO〕




そのような意味で、本書を読む価値は高いのかもしれない。我々が教えられてきた世界史―表面的な出来事―の背後に潜む一貫した流れが、すなわち銀行家たちの策略が、見事に簡潔に分かりやすく記されているからだ。
過去の歴史を振り返ってみると、世界各地で数多くの戦争や革命が勃発し、あまたの死者を伴う大きな社会変動が巻き起こってきた。イングランド革命、フランス革命、ロシア革命、明治維新、米独立戦争、南北戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦・・・。一体これらの出来事は、自然発生的なものなのだろうか、はたまた“誰か”の意図により計画的に引き起こされたものなのだろうか。本書を読めば分かるのだが、その答えは後者であり、もちろんその“誰か”とは大銀行家のことである。オリバー・クロムウェルの主導したイングランド革命など、正義の革命であると思われてきたものは、実は銀行家が国家から通貨発行権・信用創造権を奪取して国家を乗っ取るという目的に基づいた流れなのであった。本書ではそれぞれの出来事について詳細な解説がなされているが、字数の制約があるため本稿ではその一部の要点のみを記しておきたい。

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牛サマディー君の読書レビュー⑤:日本人だけが知らない戦争論(上)

 今回紹介するのは、苫米地英人氏の著作です。彼は毎週木曜日にTOKYO MXの「バラいろダンディ」にコメンテーターとして出演していますが、彼の番組内での政治経済や世界情勢に関する発言の多くは非常に的を得た鋭いものであり、シャンティフーラ時事ブログにおいても度々取り上げられています。余談ですが、TOKYO MXといえば以前は上杉隆のレギュラー番組がありましたし、古賀茂明や山本太郎、ベンジャミン・フルフォードなど他のテレビ局では見られないようなメンツも度々MXに登場しており、なかなか面白いテレビ局ではないでしょうか。個人的には、リチャード・コシミズ氏にも一度ゲスト出演して頂き、不正選挙の告発を放映すれば爆発的なインパクトがあるのではと思うのですが・・・。
 今回の読書レビューは全体の分量が多いため上中下の三本に分割し、本日の記事はその前置き部分となります。本書の内容はいわゆる陰謀論と呼ばれる類のものであり、一般的には受け入れられていない常識外れものです。しかしこの視点を持たない限りは、世界情勢や世界史の実相を理解することなど不可能であり、今まさにそうした真実の全面開示(フル・ディスクロージャー)へ向けて多くのあらゆる存在が努力を重ねている最中なのです。
(牛サマディー)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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日本人だけが知らない戦争論 (上)

祝島にて



学校でも教えて貰えない、テレビでも流れない、しかし知らねばならない――――
知る人ぞ知る、世界の真のありさま。隠されてきた秘密。闇の権力の源泉。
賢者たち―世の中からは常に嘲笑されてきた、偉大な彼ら―により、数多くの真実―それは闇の支配者にとって絶対に知られてはならない秘密―が解き明かされてきた。彼らから真摯に学びとるのだ!内なる気付き、真実の目醒め、識別智を呼び起こす――――世界を、そして自己を、より美しく素晴らしい高みへと――――。

私は竹下雅敏氏から、―彼を知ったのは約五年前、恐らく十六歳の頃――非常に数多くの物事を学んできた―そして、それは今も続いている。この先もずっと続くだろう。
他には全く類を見ない、珠玉の英知。人々を、そして全ての存在を、幸福へと導いてゆく愛の教え。シャンティ・フーラの提供する情報は、どれもが燦燦と輝く光に満ちている。その光を感じ取る――そして清らかな真実の世界へと、・・・導かれてゆくのだ。


苫米地英人氏 及び本書について




日本人だけが知らない戦争論
苫米地英人 〔Amazonより引用〕



今回紹介する書籍は、苫米地英人の著作「日本人だけが知らない戦争論(フォレスト出版)」苫米地博士は認知科学者であると同時に、実は軍事の専門家でもある。本書「戦争論」は、良著であると言える。非常に簡潔な文章で、ズバリ本質が突かれているのだ。それは、彼の抜群に秀でた抽象的思考能力―物事を非常に高い視点から俯瞰的に捉えることができる、つまり頭が良い―の成しえた技であろう。要するに本書「戦争論」は、”抽象度の高い”書籍なのである。
苫米地氏の公認記事を読むと、次のような記述がなされてある。

抽象度とは、「Levels of Abstraction」という哲学の概念を苫米地氏が日本語訳したものです。どれだけ物事を広い視野で捉えるかという高さと広さを表す言葉だと言えます。抽象度とは事象を見る視点が広く高いところにあり、下の階層の情報を包括しているかどうかという基準で、「抽象度が高い、低い」と表します。
情報量が少ない状態を「抽象度が高い」といい、情報量が多い状態を「抽象度が低い」といいます。抽象度の高い思考には、より多くの概念が含まれるので、抽象度が高い方が、情報量が多いと感じてしまうかもしれません。しかし、抽象度が上がると、情報量は減る一方で、潜在的な情報は増えるという構造になっています。

苫米地英人は何者なのか?【本人監修公認記事】 4-14抽象度, リスタ!


さて、本書は如何なる書籍であるか。
この書籍の大きな特徴、それは“銀行家―国際金融資本とも呼ばれる存在―”について極めて多くのページを割いていることである。
多くの日本人にとって、これは首を傾げるべきことかもしれない。「戦争論」なるタイトルが付けられた本の中に、何故しつこい程に銀行家のことが言及されて然るのか。まさにこの点こそが、本書が最も伝えんとするテーマであり、我らの知るべき世界の真相なのである。

牛サマディー君の読書レビュー④:<対論>緊急事態条項のために憲法を変えるのか (下)

 前回の続きです。
 自民党が主張するように、我が国が真に災害へ対処するには、憲法に緊急事態条項を付け加えねばならないのでしょうか。緊急事態条項は、災害対策として役に立つものなのでしょうか。地理的に自然災害の起こりやすい日本に生きる者として、「如何に災害に備えるか」についてはっきりとした認識を持つ必要があるでしょう。本書では、長く災害問題に関わってきた永井弁護士が、実に分かりやすい言葉で真の災害対策を語っており、そのほんの一部を引用させて頂きました。
 今回は、”災害時における権力・権限のあり方”という一つの論点のみに絞り、本書に基づいて緊急事態条項の是非を論じました。文章を読めばお分かり頂けるのではないかと思うのですが、この論点は、我々の人生観・社会観のあり方が問われてくる問題なのです。プラウト社会の実現へ向けて、我々はどのように生き、どのような態度で社会に関わるべきなのか。それが分かっていれば、緊急事態条項などという自民党の戯言に騙されることはないはずです。
(牛サマディー)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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<対論>緊急事態条項のために憲法を変えるのか (下)


災害大国、日本。この数年間だけを見ても、おびただしい数の国民が犠牲となり、私たちの心に深い悲しみをもたらしました。6年前の東日本大震災は、日本に未だ大きな傷跡を残しています。
気象兵器による意図的な"自然"災害も乱発されていますが、元々我が国は地理的に自然災害とは常に隣り合わせであり、災害対策は日本における非常に重要度の高いテーマなのです。更にはセントラルサンからの光の影響により、今後はますます災害の多発が予想されています。(こちらもご参照下さい。)

我が国は、如何にして災害に備え対処すべきか。
その回答として自民党が提示しているのが、かの悪名高い“緊急事態条項”です。

曰く「改憲し、憲法に緊急事態条項を書き加えよ。
それこそが、真の災害対策たりうるのだ」 と。


災害等により国家の存立が危ぶまれる時、憲法の大前提たる権力分立・基本的人権の尊重などという面倒な縛りが掛けられていたら、政府は充分に素早い対応がとれない。そのような場合にこそ国家緊急権(緊急事態条項)を発動し、権力の一元集中と人権の制限を処することで、政府は予想外の非常事態にも柔軟な対応が可能である。

彼らの主張はこのようなものです。緊急事態条項とは、非常事態発生時に憲法を停止させることで、災害等への対策を図るものなのです。


災害対策 如何にすべきか



災害時において、権力・権限は誰が握るべきなのか。
緊急事態条項の是非を論じるうえで、これは非常に重要なポイントとなります。
皆さんはこの問いに対して、どのようにお答えになるでしょうか。自民党が唱えるように、内閣総理大臣に大権を与えるべきなのでしょうか。それとも・・・?


海あり、山あり、川あり、平野あり・・・
この日本という国は、狭いながらも、多種多様な自然環境に恵まれた島国です。
その土地々々に独自の風土があり、私たち日本民族は、それと共に豊かな郷土文化を生み出してきたのです。
地元のことは、地元が一番良く知っている。それは災害時においても、まさしくその通りでしょう。災害時は、国家の中央が権力を握るのではなく、市町村レベルの地方自治体にこそ権限が与えられるべきなのです。
本書より、永井弁護士の発言を引用させて頂きます。


永井幸寿 弁護士 
本書より



 (前略)災害時に、市町村には一番情報が入ってくるし、住民と長年接していることもあって一番弾力的で迅速で、効果的な支援ができるんですね。それに対して国にはやはり、情報が入ってこない。(以下略) p37より

(前略)実際に私は2015年7月から9月に、震災の起こった6つの被災地自治体の首長と直接面談し、お話を聞きました。そうしたら、みなさんが異口同音に言うのは、市町村が主導する権限についてでした。国との役割分担については、市町村が主導して、国は後方支援をしてほしいということなんですね。マンパワーとか物とか、あるいはお金といった支援です。市町村を信用して裁量権を広くしてほしいということでした。(以下略) p25より

また、会場にいた小口幸人弁護士の発言も引用させて頂きます。

(前略)そこには、首長がいる。住民に直接選ばれた首長がいます。だから災害直後は、被災地の首長がまさに権限を持って、責任を持ってその地域を守る必要があります。もちろん、変なことをすれば次に、すぐに首を切られるわけですから。本当に災害直後は、地方自治体の首長に権限を与えるべきだろうと思います。
(中略)住民に選ばれたボスである首長が権限を持って、迅速に判断してこそ、本当に災害直後の緊急時にいろんな措置ができるのだろうと、現場にいて思いました。
(中略)逆に国に権限を与えても、まず被災地の状況はとても把握できないでしょう。把握できるのはいつになるか・・・という状況でしょう。そんな人たちに決定権を委ねて判断されると間違いが起こるし、国の判断を現場が待っていても、命は待ってくれません。(以下略) p39,40,41より


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牛サマディー君の読書レビュー④:<対論>緊急事態条項のために憲法を変えるのか (上)

 竹下氏によると、憲法学者の小林節氏は"身体から美しい光が出ている"そうですが、今回紹介する書籍の中に、彼の誠実さが良く分かるエピソードが載っていました。私が以前授業を受けた女性の憲法学研究者も良い人であるように感じたのですが、憲法学者の中には良識のある方が多いのではないでしょうか。
 権力者は平気で嘘八百をほざくサイコパスなので、彼らの表面だけを見ていたら見事に騙されてしまいます。自民党はもっともらしい理由をつけて緊急事態条項を創設しようとしていますが、多くの方が彼らの本当の意図を見破る必要があります。
(牛サマディー)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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<対論>緊急事態条項のために憲法を変えるのか

あたらしい憲法の話 三原則
Author 文部省(1947年8月2日当時)



世に倦む日日氏が、以前Twitterで”日本の憲法学者達は信頼できる”という趣旨の発言をされていたように記憶しています。私もこれには深く共感します。彼ら憲法学者達は、健全な倫理観と高い知性を有する者達であり、彼らは日本の良識であると言えます。

憲法とは、いかなる存在なのでしょうか。憲法は国家に対する命令文であり、国家権力の暴走を防ぐ為のものです。そのことにより、国民の自由や権利が守られるのです。この立憲主義という考え方は、絶対王政に対する深い反省から生まれたものであると言われています。“国家権力の暴走”と聞くと、すぐさま安倍首相の顔が思い浮かぶでしょう。彼のような邪悪な権力者の横暴から国民を守ること、それが憲法の存在意義なのです。私が数年前に憲法学を学び立憲主義を知った時、深く感銘を受けたことを覚えています。憲法学は、誇り高き学問なのです。そのような学問に魅せられて研究者としての道を歩んでいる者の中に、誠実な人物が多いのは当然であると言えるでしょう。

私たちは、彼らのメッセージに耳を傾けるべきなのです。

小林節氏 本書 p15より




上の写真の人物をご存知でしょうか。素晴らしい知性を持つ憲法学者、小林節名誉教授です。

私は彼のことが大好きであり、小林節を深く尊敬する者のうちの一人です。今から一年前、彼は新党「国民怒りの声」を立ち上げ、参院選の比例区に出馬しました。私は党が設立された当初からその活動を熱心に見守っていましたが、記者会見における彼の発言は非常に頼もしく説得力に満ち満ちたものであり、個人的に大いに期待を寄せていました。非常に残念ながら彼らは落選してしまいましたが、先の参院選ではいつもの如く不正選挙が行われていたことが明らかになっており、実際には当選していた可能性があると考えています。

前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介させて頂く書籍は『<対論>緊急事態条項のために憲法を変えるのか(小林節、永井幸寿)(かもがわ出版) 』です。本書は、緊急事態条項に賛成派の小林教授と、反対派の永井弁護士との意見交換会の模様が書籍化されたものです。実はこの本の中に興味深いエピソードが記されており、それを読むと、小林節氏の人間としての懐の深さを窺い知ることができるのです。時事ブログ読者の多くは、自民党が憲法に入れようとしている緊急事態条項が非常に危険であることをご存知のことと思います。小林節氏は当初、「災害対策のために、改憲して緊急事態条項を追加する必要がある」という持論を展開します。しかし反対派の意見を聞いた後、彼は自身の勘違いに気付き、自説を撤回して反対派の立場に立ったのです。その時の事を、対談相手の永井弁護士が次のように回想しています。


これは正直言って大変な驚きでした。言うまでもなく、高名な学者である小林節名誉教授が「災害族」という憲法の素人の意見を聞いて、しかも公の場で改説するということは、通常あり得ないことであり、反対説を受け入れる度量の広さと、大変な勇気がいることだと思います。現政権によって憲法が危機的状態にあるとの認識によるものとは思いますが、学者としての良心に心を打たれるものでした。意見交換会終了後、「大変楽しかったです」とのお言葉をいただき、まるで、フェアプレーのスポーツをした後のような爽快さがありました。  
本書p4,5より

この意見交換会の後、きっと二人の間には友情が芽生えたのではないかと想像します。小林節氏が本当に信頼できる人物であるということが、非常に良く分かるエピソードでした。
一方で、国会議事堂の中でこのような素晴らしい場面が存在するのだろうかと考えた時、一種の絶望感を覚えてしまいます。永井氏の感じた“フェアプレーのスポーツをした後のような爽快さ”など国会の中では皆無であり、特に自民党などは“アンフェアプレー”のオンパレード、真面目に議論を行う気は最初からさらさらありません。人間の屑としか言いようがない連中の相手をしなければならない山本太郎氏が、かわいそうに思えて仕方がありません。

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