注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
著作権を侵害していると知りながら、インターネット上にある漫画や写真、論文などあらゆるコンテンツをダウンロードすることを全面的に違法とする方針が13日、文化審議会著作権分科会で了承された。
(中略)
文化庁は開会中の通常国会に著作権法の改正案を提出する。早ければ来年から施行となる見込み。
(中略)
個人のブログやツイッターの画面であっても、一部に権利者の許可なくアニメの絵やイラスト、写真などを載せている場合は、ダウンロードすると違法となる。
(中略)
メモ代わりにパソコンやスマートフォンなどの端末で著作権を侵害した画面を撮影して保存する「スクリーンショット」もダウンロードに含まれる。このため「ネット利用が萎縮する」と批判が起きていた。
ただ、刑事罰の対象範囲については(中略)… 「被害実態を踏まえた海賊版対策に必要な範囲で、刑事罰による抑止を行う必要性が高い悪質な行為に限定する」こととした。いわゆる「海賊版サイト」からのダウンロード▽原作をそのまま丸ごと複製する場合▽権利者に実害がある場合▽反復継続して繰り返す行為――などを念頭に、今後文化庁が要件を絞り込む。(上田真由美)
皆さま、わたくしのツィートでございますが、最近の国(とくに文化庁)の著作権侵害へ規制強化の動き、さらにEU著作権法改正等を鑑みて、本日よりテレビの動画や画像のアップロードをやめさせていただきます。
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) January 31, 2019
これからは気の抜けたツィートになってゆくと思いますが、何卒、ご了承くださいませ🙇♂️
朝日新聞によると、文化庁が国会に著作権法の改正案を提出するという。イラスト・マンガ・写真なども対象となるこの改正案。「スクリーンショットも違法」となるとのこと。これにマンガ家が反対の声をあげているのでお伝えしたい。
(中略)
個人ブログやTwitterも対象、スクリーンショットもアウト。ただし、これらはあくまで海賊版対策の延長なので、基本的には「権利者の許可なくアップされているもの」をダウンロードすることについての罰であるようだ。
(中略)
とは言え、ネットにはコピペや編集で新たな表現を生み出す文化があることも確かである。そのため、「ネット利用が委縮する」という批判の声も多い。この改正案について、『のだめカンタービレ』の二ノ宮知子先生が以下のようなツイートを投稿していた。
「誰が頼んだよ、こんなの…。」
(以下略)
誰が頼んだよ、こんなの…。
— 二ノ宮知子 (@nino0120444) February 13, 2019
著作権侵害、スクショもNG 「全面的に違法」方針決定:朝日新聞デジタル https://t.co/BflncDsb6F
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私はもともと著作権法に疑問を持っており、特に著作権法の強化は権力側の道具になりかねないので、できれば消費税と同様に、本来なら、なくなる方向が正しいのではないかと思っています。
時事ブログの記事は、著作権法に気をつけていますが、真実を拡散する上で、著作権法が壁になっていることが多々あります。この法律が通ってしまうと、例えば、ツイッターに挙げられている動画などの類は、ことごとく処罰の対象になるのではないかと思います。
著作権法でグレーゾーンなのは写真や画像等で、例えば、この記事でも、引用元の朝日新聞の記事には、今回の方針を決めた「文化審議会著作権分科会」の写真があります。しかし、この写真を記事の中に取り込むことが、著作権法上グレーなので、載せることが出来ないのです。
記事の中に写真があるかないかはかなり大きな要素で、大概の記事では、冒頭に写真を持ってきます。ところが、記事を引用する上で、その写真の掲載が引用の範囲にとどまっているのかどうかが、グレーゾーンではっきりしないのです。なので、時事ブログの記事は、安全策を取ってツイッターの写真に入れ替えるなどの著作権法上の工夫をしています。
しかし、この法律が通ると、そうしたツイッター上の写真ですら違法となり、それを引用することができなくなるかも知れません。要するに、政府にとって都合の悪いニュースは、この法律で徹底的に潰すことができるわけです。気に入らないツイッターの不可解なアカウント停止は今でもよくありますが、それが公然と行われるようになるということでしょう。
“続きはこちらから”では、ゆるねとにゅーすさんが、本質を突く解説をしています。“いよいよ、「海賊版の漫画の取り締まり」を口実にした、一般民衆への自由な言論・表現活動への弾圧強化に向けて動き出した”というのが、この著作権法改正案の本当の目的でしょう。何せ、ナチスを手本としている劣化版ナチス政権なので、こうなるのは必然だと言えます。