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[大西つねき氏]「年金問題はそもそもお金の話ではない」”若い世代からお金を集めて運用して増やす”という金利の仕組みが世界的に終わろうとしている / 当面は政府がお金を作って配れば良いだけ

 大西つねき氏のコメントには驚かされることが多いですが、この「年金問題は、そもそもお金の話ではないです。」という第一声にもビックリしました。年金とはお金で、まさしくお金の問題ではないのか??「お金で考えている限りは、年金問題は絶対に解決しません。」という意味を知るべく「日本一まともな年金の話」という動画を視聴しました。
 今の年金の考え方は「老後のために若いうちにお金を積み立てて、それを年金運用基金が増やして、老後にそれを給付することによって安心して暮らせるためのもの」です。その前提として「お金は時間とともに増えるものだ」という認識がありました。
 ところがその「お金は時間とともに増える」という金利の概念が世界的に終わろうとしているのが今です。年金だけでなく、生命保険や損害保険など集めたお金を運用して増やす仕組みは全部、限界を迎えていることを解説されていました。
 「ではどうすれば良いのか。」当面は「年金が必要な人には政府がお金を作って、ご高齢者に必要なだけ配ればいい。単にお金を配るのではなく、将来的には暮らすのに必要な住居、衣服、食料などを現物支給する。タダで入れる住宅、介護や医療もつけた住宅を無料で提供すればいい。」と述べています。「お金なんかいくらでも作れるし、配れます。それで全然問題ない。」国にお金が無いから年金が萎んでいくというのがウソだったのです。
 そして「若者たちから年金を取るのはやめましょう。徴収する必要はない、それどころか現役世代からお金を集めることは、破壊的にお金の回るスピードを落とす。現役世代に今、必要なお金を使わせないことになる。」と重要な指摘をしています。
 そして最も懸念されることとして「お金を配るとインフレになるという人がいますが、インフレにはならない。今の日本の問題は、お金が足りないこと。生産力は十分過ぎるほど余りあるが、その生産能力を最大限発揮するだけのお金がない状態だ。お金はバンバン作って配っていい。」
 「年金運用基金が株の運用に失敗して大損した」ことはあってはならないが、それは根本的な年金問題ではなく、年金の前提の考え方そのものが壊れているということを認識しないと、まともな議論にならない、と結論されていました。
現役世代と高齢世代がお金を奪い合うのではなく、現役世代が高齢世代を支えることによって、現役世代が豊かになるような実態価値を生み出す年金制度がありそうです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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2019.6.10「日本一まともな年金の話」大西つねきの週刊動画コラムvol.82
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【要約の書き起こし】

(1:43)
そもそも年金は何なのか
老後のために若いうちにお金を積み立てて、それを年金運用基金が増やして、老後にそれを給付することによって安心して暮らせるためのもの。

その前提条件
「お金は時間とともに増えるものだ」という前提がある。
その前提があるから「若いうちから積み立てていくと金が育って増えていく」ことが良いとされる。

ではなぜお金は増えるのか
そのお金を借りて、金利分のお金をつけて返す人がいて初めてお金が増える
お金自体には全く意味はない。現物のお金はお札でしかないし、ほとんどのお金は数字でしかない。
お金は交換できる実態価値があって初めて意味がある
お金だけ増えても全く意味がない。増えるお金で交換できるサービスとか商品の実態価値も増えて初めてお金とバランスして、お金が意味を持つ。

しかし実態価値が増え続けられるかというと、それは不可能だ。地球は1個しかないし、必ず止まる。
経済成長が止まれば、その国の財とかサービスの生産は鈍化する


お金を増やし続けるためには、お金を借りて金利をつけて返してくれる人が増え続けなければいけない
しかし日本は経済成長が止まり、それができないから金利がどんどん下がっている。日本だけでなく世界的に低金利になっている

今、何が起きているかというと、「お金が時間とともに増える」という概念、金利という概念が臨終を迎えようとしている。全世界的に絶滅しようとしている

「お金と借金を増やし続けなければいけない」という仕組み、そしてそれを前提にした全てのシステムを作り替えなければいけない。

今の「借金でお金を発行する」という仕組みも、年金だけではなくて銀行システム、生命保険、損害保険など集めたお金を増やしていかないと立ち行かない仕組みは全部限界を迎えている。全部崩壊せざるを得ない。

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参院選の前哨戦となる東京都議会議員選挙 〜 自民都議は裏金問題を放置したまま立候補 / 国民民主の代わりに急伸する参政党は背後にカルト宗教があり、反自民ではなく凋落自民の受け皿政党

 明日は東京都議会議員選挙です。都議選は直後の参議院選挙の前哨戦と言われ、東京都に住んでいなくても、その動向は気になります。
都議選の焦点の一つは自民都議による裏金問題です。自民都議の政治団体が開いた政治資金パーティーの収入の一部を「中抜き」して裏金にしていたことが発覚したにもかかわらず、会計担当者が有罪となったのみで都議らは立件されず依然として放置されています。そして裏金問題に関与していた都議のうち、現職16人と元職1人が今回の都議選に立候補しました。251万円不記載の練馬区の柴崎幹雄議員、214万円不記載の杉並区の早坂義弘議員には自民党から公認まで出ています。萩生田光一議員のお膝元・八王子では194万円不記載で、統一教会関連議員の伊藤しょうこう氏が出馬です。当選すれば禊(みそぎ)を済ませたことにされそうです。くしぶち万里議員は「自民党都議会も、そして自民党本体も全く反省していない。まさに選挙で国民に判断していただくしかありません。」と衆議院予算委員会の場で訴えています。
 選挙直前のチェックに最適な「都議会裏金リスト」という可愛いサイトがありました。都民の皆さま、参考にされたし。
 直近の世論調査では、国民民主が急落し、反対に参政党が急伸しているそうです。なるほど、統一教会は、落ち目の自民党の代わりにテコ入れしていた国民民主を見限って、参政党を選んだということでしょうか。ジャーナリストの菅野完氏が、参政党の背後のカルト宗教と日本のエセ保守を解説されています。
(まのじ)
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小泉スンズロー劇場が始まっている「作況指数の廃止」「米増産で経団連と協力開始」〜 米の生産量の実態を隠し、水田を潰し小麦などモノカルチャーで輸出作物に転換する「策略」が見える

 小泉進次郎農相が着々と「農政改革」の準備を進めています。6月16日は、コメのとれ具合を示す「作況指数」を今年の秋から廃止すると表明しました。理由は「生産現場の実態と合わなくなってきた」からだそうです。
 続く17日には、なぜか「経団連の筒井義信会長ら幹部」と「企業の農業参入の促進や輸出の強化などの4つの課題について検討を進めると合意した」と報じられました。米の増産に経団連の協力が必要だとはこれいかに。具体的には ①企業の農業参入促進 ②コメ流通などでのデータ連携・利活用 ③スマート農業機械などの開発や高速通信環境の整備 ④海外市場の開拓による輸出や国際的な供給網の強化」で、米の増産を進めると言う。また農地については「大区画化、大規模化、集約化を徹底的に進め、農地の所有や利用に関する要件も緩和する方針です。民営化、いや外資の私物化の臭いがプンプンします。
 「作況指数」の廃止については、キシキン先生の解説が面白かったです。政府発表では2024年は約53万トンの米不足となっています。ところが深田萌絵氏の「政経プラットフォーム」で語られていた山田元農相の解説を元に(1:05〜)政府の発表した作況指数101が実際は94だったとすると2023年、2024年の不足分合わせて約122万トンが不足していることになるそうです。キシキン先生は「作況指数」と現実の大幅な乖離を隠すために廃止するのではないかと睨んでいます。「今後、国産米を安く安定的に食べ続けたいと言う人は、最低でも自民・公明・維新の3党には絶対に投票してはいけません!」ついでに言えば、自民と大連立を画策する立憲も危険です。
 小泉農相と経団連との「増産計画」については、吉野敏明氏が危険な「彼らの策略」を指摘されていました。(1:43〜)。「大規模化、大区画化をするということは、日本人が先祖代々継いできた水田などの土地を取り払って、民間のものにして会社経営をするということ。集約化とか労働生産性とか効率化するということは、つまり株式会社化して、外国人の安い労働力を使って、利益を上げて株主に配当すること。」「海外市場の開拓をするとは、米を増産して海外輸出をするのではない。水田を潰して小麦畑にしてカーギルなどの穀物メジャーがビジネスとして輸出する。」「本気で米を増産したいのであれば、減反で使っていなかった田んぼを再度活かせばいいだけの話だ。」
 スンズロー大臣を持ち上げる売国メディアに乗せられることなく、参院選で主食を取り戻そう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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コメ作況指数を廃止 小泉農相「生産現場の実態と合わず」
引用元)
小泉進次郎農相は16日、コメのとれ具合を示す「作況指数」を今秋から廃止すると表明した。過去30年の傾向をもとに判断する手法が冷害の減少など気候変動によって「生産現場の実態と合わなくなってきた」と説明した。生産量を把握するため人工衛星のデータを活用するなど収穫量調査の精度を高める。
(中略)
作況指数は収穫量調査に基づき、10アールあたりの収穫量を直近30年間と比較して算出する。1956年から公表してきた。小泉氏は「我々自身が見直すべきことはしっかり進めていく。民間にも流通構造の把握、見える化に協力してほしい」と話した。

収穫量調査は気象や人工衛星などのデータを活用して精度を向上する。標本調査に過度に依存する手法を改め、大規模生産者の実際の収穫量のデータを反映するようにする
(以下略)
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農相と経団連会長、企業参入や輸出の促進で合意 コメ増産地ならし
引用元)
小泉進次郎農相は17日、都内で経団連の筒井義信会長ら幹部と懇談した。企業の農業参入の促進や輸出の強化などの4つの課題について検討を進めると合意した。コメの増産に転じるために必要な施策だとみて、経団連との協力を深める。

(中略) 具体的には①企業の農業参入促進②コメ流通などでのデータ連携・利活用③スマート農業機械などの開発や高速通信環境の整備④海外市場の開拓による輸出や国際的な供給網の強化――を挙げた
(中略)
小泉氏は農地について「大区画化、大規模化、集約化を徹底的に進めなければなかなか企業参入も進まない」と提起した。農地の所有や利用に関する要件の緩和も検討課題になるとの認識を示した。
(以下略)
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小泉進次郎爆弾発言!日本国産米終了…キシキン解説
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ぴょんぴょんの「ポーランド大統領選挙」 ~次期大統領、歴史学者のナヴロツキ氏とは?

 6月1日のポーランド大統領選の決選投票で、ポーランド・ファースト、移民反対、LGBTQ反対、親キリスト教、親NATO、トランプ支持を掲げる、歴史学者カロル・ナヴロツキ氏が、親EUのワルシャワ市長ラファウ・チャスコフスキー氏に、僅差で勝利しました。ナヴロツキ氏は、2025年8月6日付けで、ポーランド大統領に就任する予定です。
 ポーランドでは首相が実権を握っていますが、大統領にも軍統帥権、法案拒否権、赦免権などの権限があります。親EUでLGBTQに寛容な現職トゥスク首相も、思い通りの改革はさせてもらえないでしょう。
 実はナヴロツキ氏、かつてソ連がポーランドに建てた、468基の赤軍記念碑を破壊したことで、ロシアから指名手配されています。いったい、どんな人なのでしょうか?
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「ポーランド大統領選挙」 ~次期大統領、歴史学者のナヴロツキ氏とは?

決選投票の投票率は72.8%だった


6月1日に、ポーランド大統領選の決選投票があった。

なんか今年は、大統領選挙が多いね。

第1回目の投票は5月18日で、最大政党で現職トゥスク首相が代表を務める、「市民プラットホーム(PO)」所属のチャスコフスキー(53歳)がトップに立った。

チャスコフスキー
Author:Adrian Tync[CC BY-SA]

チャイコフスキーみたいな名前だ。

2位は、第1野党の「法と正義(PiS)」の支持を受けた、無所属のナヴロツキ(42歳)。1回目の得票率は、チャスコフスキーが31.36%、ナヴロツキは29.54%だった・・が。

まさか、ルーマニアみたいに逆転したとか?

実は、そうなのよ。6月1日の決選投票の得票率は、ナヴロツキ50.9%、チャスコフスキー49.1%で、ナヴロツキ氏の逆転勝利となった。Wikipedia

まるで、ルーマニアの大統領選挙みたい。それも、僅差での勝利? またまた不正選挙だったとか?

いや、こっちは不正じゃなさそうだ。なんと、決選投票の投票率は72.8%。共産主義崩壊以降のポーランド大統領選の決選投票で最高、というほど注目の選挙だったが、国民は選挙結果について騒いでいないようだ。YAHOO!ニュース

72.8%?! どうやったら、そんな投票率になれるの?

それだけ、ポーランド国民が政治に関心を持っているってことだな。

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「無所属連合」に10人の参院選立候補者が集まり出馬会見 〜 各自とも異なる志と個性を持ったまま、争わない、敵の無い(無敵の)政党を、そして社会を作る

 政党以外の政治団体が参院選に立候補者を出すためには、選挙区と比例区で計10人以上の擁立が条件となります。「無所属連合」がまさに多種多様な10名の立候補予定者を揃え、発表の記者会見を行いました。大西つねき共同代表は " 連合という体をとっているが、当選した場合は無所属の議員として自分の意思や考えに基づいて活動する。「寄せ集め」と言われるが、ここに集まった10名はそれぞれが自らの意思と志、そして自身の供託金を持ち寄ってやろうとしている。多様で異なる価値観が共存する社会を自らの政党で体現する、そのような新しい政治をやっていきたい "と抱負を語りました。比例選には大西つねき氏と、動物愛護の「日本12(ワンニャン)党」から藤村あきこ氏が出馬。神奈川選挙区には内海聡代表。東京選挙区は苫米地英人氏の弟子・辻健太郎氏がベイシックインカムの実現を世に問うそうです。千葉選挙区からは妊活・周産期支援をされてきた中野ともあき氏が出馬。中野氏は「寄せ集めと言われるが、それぞれの分野で長年問題提起をしてきた人間が集まってきた。活動を10年続けていると切り口は違っても行き着く問題意識は共通してくる。党に縛られずに各個人が自由に活動することで『無所属連合』全体として本当に必要な問題意識は何かが伝わるのではないか」と述べました。群馬選挙区からは群馬県大泉町長選挙に出馬した経験を持つ井田雅彦氏で、学校給食、移民政策を訴えてきたと述べています。大阪選挙区からは会社経営の橋口かずや氏で、消費税撤廃を訴えます。深田萌絵氏の「女子トイレを守る会」にも私心なく協力されていた方でした。広島選挙区は谷本誠一氏で、国会議員の秘書を務め広島県呉市の市議会議員を通算6期務めた経験から「日本を変えないと地方が動かない」「地方は国のイエスマンになっている」と語っています。「自然共生党」の代表だそうです。他に今回は欠席でしたが静岡選挙区は山口かなえ氏、兵庫選挙区は「うむ農園」の高橋ひであき氏です。
「"それぞれがそれぞれのままでいい"を実践する政党を作ることによって、争わない、敵が無い(無敵の)世界を作る。個々の政策と同時に『我々の在り方』にぜひ注目をしてほしい。」と従来の選挙の固定観念を揺さぶります。これまでだと立候補すら叶わず埋もれていた個性が頭角を表す可能性を開きました。有権者が立候補者を見抜く眼力が問われます。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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無所属連合 参院選に「日本12党」「苫米地英人の弟子」ら10人擁立 内海聡氏「日本の状況は切迫している」
引用元)
医師の内海聡氏が代表を務める無所属連合が16日、都庁で会見し、参院選に10人の候補者が揃ったことを発表した

 無所属連合は「右も左もない自立した国へ」をスローガンにした緩やかな連合組織。参院選比例代表の出馬条件となる10人の候補者集めは難航が予想されていたが、この日までに選挙区8人、比例2人の候補者が集まり、会見には8人が出席した。

 内海氏は神奈川選挙区に立つ。昨年の衆院神奈川15区に立候補し、ワクチン政策を推し進めた自民党の河野太郎氏をターゲットにしていたが、参院選では県内選出の小泉進次郎農水相らも照準を合わせて、活動する予定だ。東京選挙区は政治団体「プロジェクト次世代日本」代表の辻健太郎氏が出馬する。認知科学者の苫米地英人氏に長年師事し、「苫米地氏の弟子」とも称される。

 兵庫選挙区には農家の高橋秀彰氏、大阪選挙区には会社役員の橋口和矢氏、静岡選挙区には助産師の山口香苗氏、千葉選挙区には一般社団法人代表理事の中野智彰氏、広島選挙区には元呉市議の谷本誠一氏、群馬選挙区にコンサルタント業の井田雅彦氏。無所属連合で共同代表を務める政治団体代表の大西恒樹氏と動物愛護を訴える「日本12(ワンニャン)党」を立ち上げた藤村晃子氏の2人は比例代表に回る。
(以下略)

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