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ままぴよ日記 111 「内なる革命」

3年連続、激動の8月。
2年前は夫の両膝手術。大雨の中、子猫のマンゴー現る!
1年前は娘家族の帰国とパートナーの発病。
今年は・・・。
(かんなまま)
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孫たちとの渓流遊び


8月1日に孫軍団がやってきました。お父さんの病気もあって、どこにも遊びに行けない孫たちは夏休みにばあばの家に行くのを楽しみにしていました。ところが外は猛暑。室内の遊技場は人だかり。

孫たちの期待に応えるには渓流遊びしかないと、連日川へ遊びに行きました。


もちろん息子の子ども達も、お嫁ちゃんも、夫も総出で川探検です。食べて、川で遊んで、遊んで、遊んで、寝て、洗濯物をいっぱい出してお盆前に帰っていきました。

帰りの新幹線のホームで、みんなのテンションが下がります。ああ~宿題が、受験が・・・と、現実に戻らなければいけません。

でも、その瞬間だけでも楽しめてよかった!中学3年生から2歳まで、みんな好奇心と冒険心を持ってよかった!誰一人ゲームをすることなく過ごせてよかった!今の時代、子どもらしく遊ぶには努力が必要なのです。

「又いらっしゃい!」と見送った言葉に嘘はないけど、体力も限界でした。


「えっ!待って。さよならを言ってない」


静かなお盆を過ごしてホッとしたのもつかの間、義母のグループホームから電話が入りました。朝の6時半です。

電話の声が震えています。朝、義母を起こしに行ったらお布団の中で亡くなっていたとのこと。

私の最初の思いは「えっ!待って。さよならを言ってない」でした。覚悟はしていましたが、あまりにも突然で夢を見ているようです。

前の日も完食。快便。いつものように「おやすみ」を言ってベッドに入り、そのままだったようです。まさに95歳の大往生です。

コロナ禍でずっと面会制限があり、直前まで面会謝絶でした。義母の荷物を届ける時に後姿をそおーっと見たのが最後でした。

警察が入り、死亡確認ができて、義母に会えたのはお昼近くでした。家族葬と決めていたので子ども達や身近な親戚にだけ知らせました。遺体を運ぶため霊柩車とお寺の手配をしました。

すぐに必要になる遺影、最後に着せてあげる母の好きな洋服、死亡手続きに必要な保険証、マイナンバー通知、固定資産税などの書類、通帳、印鑑・・・母が認知症になったおかげですべて私が管理していましたのでスムーズにいきました。それでも、次々にしなければいけない手続きがあって気が上がってしまいます。

離れて暮らしている人、家のどこに何があるのか知らない遺族は大変だと思いました。

葬儀社との話し合いも、こちらがどのような式を挙げたいのか決めていないと迷います。ランクがいろいろあって次々に加算されていきます。

お寺との打ち合わせもあります。先祖代々のお墓があるお寺です。我が家は夫で54代目(らしい)。先祖の碑があり家系図には男の名前がありますが、女性は女としか書いてありません(笑)

先代のご住職が亡くなられて、戒名などにお金をかけなくてもいいというお考えの方に代わられていたので助かりました。こちらの意思を尊重してくださいました。

生前の義母が好きな華やかな花と、お気に入りのプアゾン(毒!)という名の香水をふって、カラオケでよく歌っていた「糸」の曲を流して送ることにしました。


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ぴょんぴょんの「ねらわれたセルビア」 ~リオ・ティントという「不徳」の企業

 コソボとセルビアについては、「挑発するコソボ」を書くためにいろいろと調べてきましたが、セルビアでリチウム騒動があったことは、最近知りました。
 コソボでセルビア製ナンバープレートが禁止されて、コソボとセルビアが険悪になった2022年の7月から1年ちょっと前の話です。
 セルビアのリチウム採掘を巡って、純粋に環境破壊に反対する人々、セルビア政府の汚職に怒る人々がセルビア国内を席巻し、2022年4月に控えたセルビア総選挙を前に、ヴチッチ政権は苦渋の選択を迫られました。
 結果的に、ヴチッチ政権は選挙で勝利を収めましたが、セルビアの未来をかけたリチウム発掘は一旦お流れになりました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「ねらわれたセルビア」 ~リオ・ティントという「不徳」の企業

セルビアの大地にたくさん眠っているリチウム


ここのところ、「挑発するコソボ」はどうなったの?

すまん、あまり動きがないんでサボってた。

動きがないのは良い知らせ?

まあな、あそこらへんが動くということは、即、戦争を意味するからな。それでも、コソボのことは時々のぞいているのよ。たとえば、北コソボのセルビア人居住区に張り付いてたコソボ警察が縮小されたとか、コソボ・セルビア人が相変わらず逮捕されているとか。

ぼくはね、最近、テレビでセルビアの国旗を見かけてね、うれしくて「お久しぶり〜!」って叫んじゃったよ。


へえ、テレビにセルビアが出てくるのはテニスのジョコビッチか、国技の水球くらいだが?

それがね、「BS世界のドキュメンタリー」の「リチウムを獲得せよ! 欧州エネルギー安全保障と新秩序」という、まじめな番組だったんだよ。

セルビアとリチウム?

そう、今、世界で争奪戦になっている、あのリチウムがね、セルビアの大地にたくさん眠っているんだって。

すげえ! これで、東ヨーロッパの小国セルビアも、欧米と肩を並べるくらいの金持ち国になれるじゃねえか!


〈ジャダライト〉を発見した悪徳グローバル企業リオ・ティント


ところで、世界第2位の金属・鉱業会社「リオ・ティント」って、知ってる?

聞いたこともねえ。

「リオ・ティントはイギリスの鉱業会社。主にオーストラリア、北米、南米、アジア、欧州、アフリカにおいて鉱物資源を発掘・製錬する。主要製品には鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイアモンド、石炭、ウラン、金、そして工業用鉱産物の滑石、ホウ砂、二酸化チタン、食塩などがある。本社はロンドン。」(YAHOO!ファイナンス

Wikipedia[Public Domain]

リオ・ティントって言うから、南米の会社かと思ったが、イギリスの会社?となると東インド会社つながり?

そのとおり。リオ・ティントの名は、ローマ帝国に銅を供給した南スペインの鉱山に由来してて、1873年の設立時からロスチャイルド一族が絡んでいるんだよ。世界中の鉱山を買収しながら、どんどん肥え太っていったけど、その歴史はどす黒く、環境汚染、土地収奪、貴重な文化遺産の破壊など、さまざまな悪事を成してきた。でも今じゃ、日本にも支店があるくらいのグローバル企業になってて、年間100億ドル以上の収入を得ているって。(MONGABAY

で、その悪徳グローバル企業がどうしたって?

ことの始まりは2004年、リオ・ティントは、西セルビアのジャダール渓谷で、肥料や建材に使われる〈ホウ酸塩〉を探していた。そしたら〈ホウ酸塩〉と〈リチウム〉の両方を含む、まったく新しいタイプの鉱物を発見して、ジャダール渓谷にちなんで〈ジャダライト〉と名付けた。Wired

セルビア・スヴィライナツの自然史センターに展示されているジャダライト
Author:Dungodung[CC BY-SA]

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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝94 ― マイダン革命

 日本が第二のウクライナになることが危惧されています。これには同感です。ウクライナ同様に、岸田政権もつくづく傀儡政権だと実感させられるからです。傀儡政権の象徴の一つになるのが、支離滅裂な日本外交です。
 ロシアとウクライナは戦争中です。これに対して、日本政府とメディアは総力を上げてウクライナに肩入れし、ロシアの敵国として振る舞ってきました。砲弾を打ち合うなどの戦闘は戦争の一部に過ぎません。戦争の大部分は後方支援の兵站にあり、日本はウクライナ側の兵站に協力しており、明らかにロシア側からは戦争の敵国なのです。極めて危険な行為です。公的には日本とウクライナとは条約などはなく、ロシアとの間には種々の条約や協定があります。となれば、ロシアとウクライナの戦争では、日本は普通はロシア側に、少なくとも中立にいるのが日本の立場のはずです。狂っているのです。
 また、日本では盛んに台湾有事が煽られ、日本政府副首相の麻生発言もありました。中国を敵国とし、台湾に肩入れする姿勢です。しかしこれも狂っています。そもそも日本は、先人が苦労を重ねて中国と日中共同声明から日中友好平和条約を正式に結んでいるのです。日本は公的には台湾を独立国家とせず、「一つの中国」の立場です。万が一、台湾有事があったとしても、それは日本からは中国の国内問題であり、内政干渉することではないのです。それを中国を敵国として台湾に肩入れする姿勢を見せるなど、これまた狂っているのです。
 更に付け加えると、日本は中国を敵国のように扱っていますが、日本が肩入れしているウクライナは、その中国と軍事協定を結んでいるのです。全く未だに米国戦争屋の傀儡と見る以外にない岸田政権のやっていることは、支離滅裂のことばかりなのです。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝94 ― マイダン革命

ウクライナ暴力クーデター


2013年11月21日夜、ウクライナ首都キエフ(キーウ)の独立広場(マイダン)にて激しいデモ活動が発生し、マイダン革命が開始されました。2010年の大統領選挙にてユーリヤ・ティモシェンコ元首相を下し選出された親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領を、引きずり下ろす運動です。

ヤヌコーヴィチ大統領とプーチン大統領(2013年12月)
Author:Kremlin [CC-BY]

マイダン革命も基本構造はオレンジ革命と同様です。オレンジ革命では2004年11月、ウクライナ国民から選出された親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領に、「不正選挙だ!」と欧米勢力の息のかかったヴィクトル・ユシチェンコを支持する反対派が大騒ぎし大規模抗議運動を展開、同年年末についに親欧米派のヴィクトル・ユシチェンコをウクライナ大統領へとしたのです。

ユシチェンコ大統領は、ガスの王女と呼ばれたユーリヤ・ティモシェンコを首相に指名しタッグを組みます。しかし、欧米勢力に操られる彼らは私腹を肥やすことしか頭になく内紛となり、新政権発足から8カ月後の05年9月にユシチェンコ内閣の総辞職となったのです。

ユシチェンコ大統領とユーリヤ・ティモシェンコ(2007年10月)
Author:European People's Party [CC-BY]

こうして2010年に親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチがウクライナ大統領に再び選出されていたのを、再度引きずり下ろしていったのがマイダン革命でした。2014年2月には暴力行為を繰り広げるデモ隊が警察隊を、そして群衆を攻撃するなど騒乱状態となっていきます。その大騒乱の中で2月22日にヤヌコーヴィチ大統領は首都キエフを脱出するのでした。

この辺りの事実は2022/03/19の竹下さんの記事をご参照ください。西側に雇われ派遣されたスナイパーが反体制派のデモ集団と警察隊の両方に発砲し、計画通りにマイダンの大虐殺を導き、クーデターを続行させたとしています。

【閲覧注意】
正体不明の狙撃手によるデモ参加者と警官に対する発砲事件の検証場面
犠牲者はここに誘導され、そして殺されフィルムに収められた。(中略)...マイダンの大虐殺はクーデター続行計画の鍵であり、虐殺は前もって計画されたものであった。

マイダン革命という暴力クーデターでウクライナの実権を握ったのは、過激かつ暴力的な民族主義勢力(実質はネオナチ)でした。彼らはマイダン革命直後に、ロシア語の使用を制限するというロシア系住民を敵とする政策を宣言します。

こういった政策に対して、直ちに動いたのクリミア半島の住民たち(クリミア自治共和国)でした。ウクライナの南部と東部はロシア系住民が多数を占めているのです。ウクライナ南部でロシア系住民が多くを占めるクリミア自治共和国では、2014年3月16日に自分たちの帰属を問う住民投票が実施されました。その結果、住民の97%がロシアへの帰属を希望し、その結果を受けてクリミアは3月18日にロシアに編入されることになりました。

2001年ウクライナ国勢調査によるクリミア半島の民族割合
出典:「教養と看護(一部修正)
2014年クリミア住民投票
投票結果:Wikipedia
Author:Мики32 [CC BY-SA]


一方で、キエフ当局は同年4月に「反テロ作戦」と名付けてウクライナ南東部で軍事行動を開始することにしました。この流れで同年5月2日に「オデッサの惨劇」が起こされました。住民投票と母国語を話す機会を平和的に求めていた親ロシア派住民が、親欧米派のデモ隊に追い込まれます。親ロシア派住民が立てこもった労働組合の建物が放火され、この騒動で48人が死亡、200人以上が負傷したとされます。ウクライナ東部にて、ロシア系住民を標的にした大規模な軍事作戦が開始されました。



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まみむのメモ(59)〈食べられる野草図鑑・夏(3)〉

桃の実

 元々ある桃の木はほったらかしでは実がつかないのですが、種を3〜4年前に植えて育った桃の木に今年初めて実が2つ付きました。そのうち1つは強風で枝ごと折れて、1つだけになりましたが、無事、実ってくれました。
 桃は消毒したり、袋をかけたりしないと実らないのかなと思っていたのですが、種から育てた桃は何もしなくても実ってくれました。(他の木の花をいただいて受粉だけはしました。)
 食べた後の果物の種などを植えておくと、かなりの確率で芽を出します。今育っているのは栗、杏、柑橘類、柿、アボガド(冬越しが難しい)などです。種から育てると、その土地に合った強い木に育つようです。原種帰りはするようですが、育ちやすいと思います。

庭陰のユキノシタ

 野草でお世話になったのは、引きつけ(足つり)にユキノシタ、胃の不調にアカメガシワ、倉庫に住み着いた野良猫のダニ、ノミ、ギョウ虫などにヨモギの青汁(餌に混ぜて)、虫刺されにフキの生汁、擦り傷、打撲にヨモギの葉、乾燥肌のかゆみにスギナ。他に食用にいただいたのが、ミツバ、セリ、フキノトウ、ワラビ、ハコベ、ノビル、スイバ、タンポポ、ドクダミ、ミゾソバ、ノブドウ(新芽)、クズ(新芽・つる先)、ノカンゾウ、ツクシ、ミント、ヨモギ、ヒメジョオン、クマザサ、松葉、ビワの葉等々です。庭のサルトリイバラの葉や柿の葉も出来ればいただこうと思っています。

畑のイチゴ

 実のつく生り物の恵みがありがたく、なにもしないで勝手に増えたワイルドストロベリーやオランダイチゴ、今年初めてたくさん実をつけた桑、雪で折れてびっくりしたのか、沢山実をつけたユスラウメ、毎年たくさん成る梅、近所のお宅のさくらんぼのおすそ分け。山椒の青い実、ミョウガ、今は毎日黒く色づくブルーベリー、もうすぐキウイと柿がいただけそうです。

 以上、”楽して採取生活を目指す”のお助け植物さんたちでした。
(まみむ)
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まみむのメモ(59)〈食べられる野草図鑑・夏(3)〉

ハス(蓮)


時期 7〜9月に花が咲き、秋に種ができる。秋〜春に根のレンコンを掘り取る。
場所・環境 原産地はインド亜大陸とその周辺。沼や池の沿岸部に沿って多く自生する。食用、薬用、観賞用として湿地で栽培される。根茎は泥中に深くもぐり、分岐して肥大(蓮根)して分岐して空洞があり、これがレンコン。

ハスは系統として2種類あり、花色が白や赤系統のアジア産と、花色が黄色のアメリカ産のハスがある。食用として流通するハスは、主にアジアにルーツを持つハスで、その原産地はインドとその周辺地域であり、オーストラリア、アフリカ、東南アジア、中国、日本に伝播した。日本におけるハスの歴史は古く、北海道から九州地方までの全国でハスの化石が発見されている。古代から自生もしくは栽培されていたと考えられており、近世には戦時の非常食として城の堀や寺院の庭に植えられた例もある。
7~9月に開花期を迎え、長い花柄を水上に伸ばして、先端に直径15~20センチの白色、淡紅色の花が咲く。ハスの花は短命で、花びらが開きはじめてから3~4日で散る。また、午前中に咲いた花は午後には閉じてしまい、満開の花は、開花2日目の朝7~9時頃。

葉は、直径20~50センチで、緑白色の丸い楯形葉(じゅんけいよう)で、葉柄は長く水上にのびている。蓮の葉っぱの表面が水をはじくことを、ロータス効果(ハス効果)という。葉っぱの表面には、ワックスのような物質でできた無数の突起があり、水が表面に広がらず、水滴のまま葉っぱの上を滑り落ちる。これによって、葉っぱの表面についた汚れや虫を絡めとり、きれいな状態を保つことができる。このロータス効果は、ナノテクノロジーや薄膜技術、繊維の分野で注目されており、例えば外壁塗装や生活用品など応用研究されている。


サトイモの葉や、バラの花びらにも、同様に水をはじく効果があるが、これらは蓮の葉っぱのように表面から浮いているわけではなく、「花弁効果」と呼ばれる水滴を吸着する現象で、ロータス効果とは異なる。
ハスの実が詰まった花托のことを果托といい、多くの種子が詰まった様子が蜂の巣に似ていることから「ハチス」、転じて「ハス」という植物名となった。緑色の種子は熟するにつれ褐色から黒色へと変化し、成熟すると硬化する。 果実は、花托(かたく)に理没した楕円形の石果になる。


果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。1951年(昭和26年)3月、千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡で発掘され、理学博士の大賀一郎が発芽させることに成功したハスの実は、放射性炭素年代測定により今から2,000年前の弥生時代後期のものであると推定された(大賀ハス)。その他にも中尊寺の金色堂須弥壇から発見され、800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)や埼玉県行田市のゴミ焼却場建設予定地から出土した、およそ1,400年から3000年前のものが発芽した例(行田蓮)がある。
地下茎はレンコン(蓮根)として食用になる。日本では茨城県、徳島県で多く栽培されており、中国では湖北省、安徽省、浙江省などが産地として知られている。
見分けるポイント 花や葉っぱの形がよく似た水生植物に睡蓮がある。
間違えやすい毒草 なし
生え方 多年性水生植物
学名 Nelumbo nucifera
科名・属名 ハス科・ハス属
採取方法 レンコンの旬は晩秋〜冬、早取りは7月頃から翌年の5月頃まで順次掘り取る。ハスの実を食用とする場合は、夏、花が咲いて3週間後くらいの緑色の種子を採取する。花托は堅牢そうな外見に反し、スポンジのようにビリビリと簡単に破れる。この段階の種子はやわらかい。

秋に花托の中から果実を取り出して皮を取り除き、種子だけを蒸してから陰干しする。葉茎などは、水洗いして天日で乾燥してから断裁して保存。

果実の皮付きを蓮実(れんじつ)、皮を捨て去って種子を乾燥させたものを蓮肉(れんにく)、蓮子(れんし)、幼芽を蓮心(れんしん)、種皮を蓮衣(れんい)、葉を荷葉(かよう)、葉の基部を荷葉蔕(かようてい)、葉柄(ようへい)および花柄(かへい)を荷梗(かこう)、花のつぼみを蓮房(れんぼう)、オシベを蓮鬚(れんしゅ)、根茎を藕(ぐう)、根茎の節を藕節(ぐうせつ)、でんぷんを藕粉(ぐうふん)といってすべて薬用に用いる。
あく抜き れんこんのアク抜きは必須ではないが、アクの成分として、ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれており、切った断面が空気に触れると酸化して茶色く変色してしまう。タンニンは薬効もあるが水溶性なので変色を防ぎたいときは、切った後れんこんを水にさらす。れんこんが空気に触れるのを防ぐことで酸化の進行を止めることができる。

特にれんこんの白さを活かしたサラダやなますなどの場合は、水でアク抜きするのが一般的。シャキシャキ感を残したい場合は酢水につけることで、ペクチン(水溶性植物繊維)の分解を防ぎ、シャキシャキ感が残る。なおペクチンは過熱しても分解されにくい。

一方、切った後すぐに加熱調理するのであれば、水にさらさなくても変色はしない。ただし、鉄鍋など鉄をふくむ調理器具で煮たり炒めたりすると、れんこんに含まれるタンニンが鉄と結合し、黒く変色する原因になる。
調理法 地下茎:レンコン(蓮根)として食用になり、煮物、揚げ物、酢物、きんぴら等色々な料理に使われる。中国では、すり潰して取ったでん粉を葛と同様に、砂糖とともに熱湯で溶いて飲用する場合もある。

葉:蓮葉飯(はすはめし)とは蓮飯(はすめし)ともいい、蓮の葉を蒸しあげ塩を加え柔らかくして細かく刻んで炊き立てのご飯と混ぜたもの。(古くは蓮の巻葉を小さく刻み、温かい御飯に混ぜ、大きな蓮の葉に盛って食べる「蓮飯」は、江戸っ子に愛されていた料理。)盂蘭盆や一部の仏教宗派の祭礼の供物や名物として、現在でもその門前町の商店やお寺でも食することはできるが、一般ではほとんど作られることがない料理。また似たものとして蓮粥(蓮葉粥)という料理もある。

蓮の葉のちまき・中国や東南アジアの蓮飯(レンハン)、中国語では荷葉飯(中国語版)(フーイエファン)ともいいその他にもタイ語でカオホーバイブア(タイ語版)(ข้าวห่อใบบัว)といい日本で言うちまきのことで、粳米(うるちまい)や餅米(もちごめ)などをさまざまな食材と一緒に蓮の葉包みの蒸したものをいう。当然、ちまきの葉は他にも笹やコモ、タイではバイトゥーイなども使い、現在の中国では、料理のひとつとして紹介されているが、古くは蓮を使う時は宗教的意味合いをもっていた。

種子:まだ柔らかい種子は緑色のドングリに似た形状でこれをそのまま生食する。手で剥くことができる皮の中に白い胚があり、生で食するとほんのり甘味と苦みがあり、生のトウモロコシに似た食感を持つ。でん粉が豊富である。また甘納豆や汁粉などとしても食べられる。

中国や台湾、香港、マカオでは餡として加工されたものを蓮蓉餡と言い、これを月餅、最中、蓮蓉包などの菓子に利用されることが多い。餡にする場合、苦味のある芯の部分は取り除くことが多く、取り除いた芯の部分を集めて蓮芯茶として飲まれることもある。ベトナムでは砂糖漬けやチェー(Chè)の具として食べられる。

乾燥させたハスの実は、一晩水に浸してから用いる。用い方としては、スープや粥にそのまま入れたりするほか、他の料理にも使うことができる。生のハスの実は果托の部分ごと売られており、円錐形をした果托を割って種子を取り出し、まだ軟らかい殻を取り除いて食べる。日本では、甘納豆や汁粉にハスの実を用いることがある。また、蓮の実をシロップ漬けにして乾燥させた「糖蓮子(広東語版)」は、中国では一般的な菓子で、特に旧正月によく食べられている。

ハスの実は、バランキージャやカルタヘナなどコロンビア北部の都市でも一般的。現地住民は普通、ハスの実を「マルティージョ」と呼称する。生のハスの実は露天市で販売されており、現地住民は普通生食する。

芽:果実の若芽は、果実の中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われる。中国のハスの一大産地である湖北省では、春から夏にかけて、間引かれた若茎(葉の芽)を炒め物・漬け物などにして食べる。

花:生でサラダに入れるか、さっと茹でて食べる。
ハスを国花としているベトナムでは、雄蕊で茶葉に香り付けしたものを花茶の一種である蓮茶として飲用する。甘い香りが楽しめるという。かつては茶葉を花の中に挿入し、香りを茶葉に移していた。
また朝鮮半島・中国には茶外茶として花そのものを原料としたものがあり、こちらも蓮茶と称される。

茎:古代中国では、蓮の葉にお酒を注ぎ、茎をストローのようにしてお酒を飲むことを、象が鼻で飲むことに見立てて、「象鼻酒」「象鼻杯(ぞうびはい)」といい長生きができるという言い伝えがある。ベトナムでは茹でてサラダのような和え物にして食べる。日本においては食べやすく切った茎を煮物の材料として用いる。産地である秋田県では、茎を用いた砂糖漬けが作られている。
他の利用方法 茎の表皮を細かく裂いて作る糸を「茄絲(かし)」、茎の内部から引き出した繊維で作る糸を「藕絲(ぐうし)」と呼び、どちらも布に織り上げる等、利用される。

ハスの実(はすのみ、蓮の実)とは、ハス属の植物、特にハスの種子のこと。念珠に加工される
効能 レンコンに非常に多く含まれているのが、ビタミンC。加熱に弱いのがビタミンCだが、レンコンのビタミンCはでんぷん質が主体のために加熱しても損なわれにくいとされる。ビタミンCは強い抗酸化作用があるため、疲労回復効果や免疫力の向上が期待でき、動脈硬化やがん等の病気を予防したり、風邪予防、老化防止や美肌効果、皮膚や骨を強くする働きもある。

レンコンには、水溶性食物繊維であるペクチンも含まれているが、不溶性食物繊維の方が多い。ペクチンは水に溶けやすい食物繊維で、高血圧予防につながると言われている。そして不溶性食物繊維は、水に溶けにくい食物繊維で、水分を吸収して便のカサを増やし排便をスムーズにする働きがある。

カリウムも多く、尿中にナトリウムを排泄する働きがあるので、塩分の摂り過ぎを調整し、高血圧の予防に有効。レンコンを切るとすぐに黒く変色するのは、ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれているからで、タンニンには、止血作用や炎症を抑える働きがあるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果が期待出来る。鉄分も豊富に含むので、貧血の解消が期待できる。また産後の悪露(おろ:産後の子宮腔内からの排出物)が続くなど、子宮の回復のほかに、お乳の出を良くする効果もあるとされる。

絞り汁を服用して鎮咳、強壮、駆瘀血剤(くおけつざい:滞った血を除く)、風邪、喘息、口渇、二日酔、下痢、腸カタル、胃潰瘍、カニの中毒に効果がある(ショウガを加えるとさらに良い)。節の部分の絞り汁を盃に2〜3杯服用すれば、喀血、吐血、下血、鼻血、喘息に効果がある。この汁を塗布するか貼れば腫物の膿を吸出し、痛みをとる。乾燥ハスの実は、100gの基準量あたり332キロカロリーで、糖質を64%、脂肪を2%、タンパク質を15%、水分を14%含む。ハスの実はビタミンB群を豊富に含み、特にチアミン(ビタミンB1)は1日あたりの摂取量の43%分を占めるほか、マンガンやリンなどといった多くのミネラルも含む。1日5〜15g煎じて服用すれば利尿、 滋養強壮、通経剤として口渇、吐き気、浮腫、腎炎、糖尿病、身体の衰弱、しゃっくり、神経衰弱、腰痛、こしけ、子宮の各種疾患、遺精、夢精、房中(性欲)過度に効果がある。

若い実はアジア圏の料理や伝統医学に用いられる。主に殻を剥いて乾燥させた状態で販売されており、タンパク質やビタミンB群、食物性ミネラルなどが豊富に含まれている。薬としての種子は、石蓮子という。乾燥させて殻を剥いたものは蓮肉(れんにく)という生薬として、鎮静、滋養強壮作用がある。帰経に脾・腎・心とあり、内臓を整え下痢、心を落ち着かせ不安・不眠などに効果があるとされる。蓮肉を含む漢方薬には、啓脾湯や清心蓮子飲などがある。蓮実芽を食欲増進剤として3つ指でつまんだ量に熱湯を注いで飲む。

蓮の葉は、漢方医学の世界では、「荷葉(カヨウ)」と呼ばれ、乾燥させたものがお茶にして飲まれていた。血液中のコレステロールを減らし、脂肪や老廃物を排出する働きがあるとされている。また、ビタミンCやミネラルが多く含まれ、美容やダイエットに効果があるとされ、健康食品として販売されている。世界3大美女の1人である楊貴妃も、好んで蓮の葉茶を飲んでいたそう。

1日10〜15gを煎じて服用すれば解毒、止血剤に、キノコの中毒、吐血、喀血、血便、痔出血に効果があり、夜尿症にも効く。この煎液で洗浄すればウルシカブレに効果がある。黒焼粉末を塗布またはゴマ油で練って塗布すれば口内炎、歯痛、腫物、火傷によい。花の乾燥粉末を服用すれば滋養強壮剤になり性的神経衰弱に効果がある。また鎮静剤となり、不眠、身体衰弱、痔にも効果がある。花托を突き潰して塗布すれば、あかぎれ、しもやけに効果がある。
その他 穴が開いているれんこんは、その形状から「先の見通しがきく」という縁起物として、おせち料理や精進料理によく用いられている。ハスの花、すなわち蓮華は、清らかさや聖性の象徴として称えられることが多い。「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という日本人にも馴染みの深い中国の成句が、その理由を端的に表している。

古来インドでは、インダス文明の頃から、ハスの花は聖なる花とされ、地母神信仰と結びつき、神聖なるものの象徴とされていた。ヒンドゥー教の神話やヴェーダやプラーナ聖典、仏教などにおいて、ハスは特徴的なシンボルとして繰り返し登場する。インド、スリランカ、ベトナムの国花。また、中華人民共和国マカオの区旗にもデザインされている。イギリスのスポーツカーメーカーであるロータス・カーズは、社名がハスの英語名(Lotus)であり、エンブレムにもハスをあしらった図柄が描かれている。

日本では、以下の地方公共団体が「市の花」に採用している。
・愛知県愛西市・滋賀県守山市・埼玉県行田市 - 古代蓮 - 市の建設工事によって偶然掘り起こされた約1,400年から3,000年前のものと推定される蓮は、「古代蓮」とも「行田蓮」とも称され、市の花及び天然記念物とされている。
・千葉県千葉市 - 大賀ハス - 1993年に千葉市花に制定。
参照サイト・文献 ウィキペディア
イー薬草・ドット・コム
HORTI
わかさの秘密
シンクヘルス株式会社
トクバイニュース
食べる薬草事典/村上光太郎・著/農文協
関連記事 なし

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ぴょんぴょんの「ウサギの罠」 ~BRICSは世界を良い方に変えられるか?

 ロシアと中国が中心になって結成されたBRICSは、今や人気沸騰中で、加盟希望する国が殺到しています。
 置いてけぼりの日本も、その流れに加わったほうがいいのでは? でないと、ドルが崩壊して、アメリカと心中するばかりでは?そう思いながら、過去の時事ブログを遡っていたら、BRICSとは、世界経済フォーラム(WEF)推進のNWOから逃れる、ウサギを追い込む「罠」であったと!?
 暑さの中、頭の中がごちゃごちゃになりながら書きました (フウ〜)。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「ウサギの罠」 ~BRICSは世界を良い方に変えられるか?

加盟を希望する国は40カ国を超える人気のBRICS


世界がBRICSを中心とする『新しい多極世界秩序』に向かうことは間違いないでしょう。習近平は「ここ100年で起こらなかった変化が起こっています。我々が変化を先導していく」と語っているように、『新しい多極世界秩序』の中核は中国とロシアになると思われます。

ねえねえ、8月22日〜24日、BRICS(ブリックス)のサミットがあったの知ってる?

BRICS? 興味ねえなあ。

そんなこと言わないで、BRICSは今や世界のトレンドだよ。BRICSに注目せずして、世界の流れは読めないよ。

エラそうなこと言ってやがる。じゃ、BRICSを構成する国を言ってみろ。

う! Bはブラジル、Rはロシア、Iはインド。C、C、Cってのは、Chinaだから中国。最後のSは? そうだ! South Africa、今回のBRICSサミットの開催国、南アフリカだよ。

Author:Michel Temer[CC BY]

100点満点!

じゃあ、お返しするよ。
今回のサミットで、新たにBRICS加盟が決まった6カ国はど〜こだ?

サウジアラビアとイラン、あとは知らねえ。

アルゼンチン、エジプト、エチオピア、UAEだよ。これら6カ国は、2024年1月1日付けで正式にBRICSの一員として認められ、11ヶ国で構成されるBRICSとして新たにスタートするんだ。

なんか、どんどん成長してるな。

だよねえ、日本だけ置いてけぼりって感じ。
だって、5カ国だった時点で、BRICSの人口はすでに総人口の40%を超えてたんだよ。BRICSの領土面積だって、世界の国土の4分の1を超えている。それだけじゃない、GDPだって、今年3月時点でBRICSが占めるGDPは31.5%、G7の30.7%を上回ってるんだよ。(E-wave Tokyo)

へえ!

それに、今なお、BRICSに加盟を希望する国は40カ国を超え、うち20カ国以上が正式に加盟を申請している。(CRI Online)

BRICSと各国の関係
Author:Dmitry Averin[CC BY-SA]

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