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ぴょんぴょんの「国債の日銀引受け」 ~経済は難しいけど、わからないと永遠にだまされ続ける
タコマネーをつくろうとしていた明石市長
泉房穂氏
Author:農林水産省[CC BY]
何いってんの! 苦しい予算の中から、やりくりしたんだよ。泉さん「優先度を決めれば意外と簡単なんですよ。(中略)...例えば医療費の無料化に10億円かかるとすると、市役所の財政当局に『来年景気が落ち込んで10億円税収が減ったと思ってくれ』と言って、10億円を医療費に持ってくる。『後は残ったお金で調整してくれ』とお金のやりくりを指示すれば、財政当局がやってくれます。」(「豊かな日本」はこう作れ!65p)
この話の直後に泉さんは言う。「これに対し、国はお金が刷れますから、そんなことをする必要はないでしょう。一気にお金を刷っておいて、いったん国債で発行する手もあります。いろいろな方法があるので、本当は地方自治体よりも国のほうが予算のやり繰りは楽なはずです。」(「豊かな日本」はこう作れ!65p)
でもね、泉さんがタコマネーの話を切り出したら、職員はみなびっくり!「通貨を発行すると捕まりますよ」って。でも、泉さんは「捕まらへん。かまわん、そんなもん」「次のボーナスはタコマネーで払ろたる。1割、増やしたる、ボーナス1割アップや。ただ使えるのは明石限定やけどな。タコマネー発行しようや」って言ったんだよ。(「豊かな日本」はこう作れ!75〜76p)
でも、職員はみな、タコマネーに冷たかった。泉さん「私は真剣に自分で市役所の印刷室で貨幣をバンバン刷ろうとも思いました。それも止められましたが」「なにか知恵を出して経済を回したかったのですよ。」(「豊かな日本」はこう作れ!76〜77p)
国はどうやって金を作るのか?
「政府紙幣」の話となると、「家族の絆 〜夫婦(116):政府紙幣〜」があったな。
それを見るなら、せめて「家族の絆 〜夫婦(113):日銀の国債買い取り〜」から、見てほしい。「政府紙幣」の理解に必要な「通貨発行益」を説明しているからね。
113〜115を見ろってんだな。よ〜し、見てやろうじゃねえか。113は「日銀の国債買い取り」かあ、ちょうど知りたいと思ってたところだ。なぬなぬ?「日銀が国債を引き受けても、借金は借金だから返さないといけない」と言う国会議員は「日銀が引き受けた国債はチャラになる」という基本的なことがわかっていない?(夫婦(113) 3:08〜)国会議員にもわからんのに、おれにわかるか? そもそも「国債」って何だ?
それなら、ちょうどいい動画があるよ。「国債発行のしくみ。国はどうやって金を作るのか?。国債をきちんと知れば、経済が見えてくる。」
この動画の図を使って説明するね。日銀には「日銀当座預金」という取引専用口座があって、それを持っているのは日本銀行、政府、民間銀行だけ。ぼくたち一般人や一般企業は持っていない。さらに、この口座にはつねに、一定以上の準備預金を入れておかなければならない。
(YouTube)
それそれ、誰かが銀行から借金する時、銀行は、数字を通帳に打ち込むだけで、ゼロから「信用創造」できるんだ。「誰かが金融機関で借金をすることで、新たにお金が創出され、経済の中で循環する。それが信用創造。そして、借金を返済することで、創出されたお金は消去される。」(YouTube)
「国債」発行の仕組み
(YouTube)
(YouTube)
(YouTube)
(YouTube)
(YouTube)
(YouTube)
「政府が国債を発行しすぎるとどうなる?」「政府の負債は、国民の負債?」
おれたち国民も十分に化かされてる。だって、ついさっきまでこう思ってたんだから。おれたちから集めた税金を、国が回すことで、会社は給料が支払え、おれたちも食って行けて、税金が納められる。また、誰かが銀行から借金すると、おれたちの貯金が貸し出されて、銀行に返ってくる。要するに「限りあるカネ」がグルグル回ってるだけ、と思ってたのよ。
「日銀が引き受けた国債はチャラになる」
竹下先生「これはすごく大事なことで、日本政府はこんなにも借金がある。何百兆借金がある。でも、日銀が持ってるヤツは借金じゃないんです。事実上、借金じゃないか? でも、ずっと先送りできる。(夫婦(113)1:25:53)」
そして講義の最後の方で、竹下先生はとても重要なことを言われている。「政府にしても、財務省にしてもわかっているんです。わかっていて、都合の悪いことは聞かなかったことにする。ニュースで流さないで、増税、ゴリゴリやっていく。(中略)...これは官僚が誘導している。政治家が売国奴である。それから、日銀に売国奴がいるということから、負担が全部国民に押し付けられている。(中略)...ぜんぜん、お金がかからないで、景気が回復できるのに、国民に負担が来ることばかりやって、それってアメリカとか(中略)...IMFの貢物になるだけですよ。私たち国民の税金が貢物になるんですよ。わかりきっているんだけど、止められないんだよね。悔しいですけどね、そういうことが起きていると。(夫婦(113)1:44:03〜)」
最近、元明石市長・泉房穂氏と藤井聡氏の対談本「『豊かな日本』はこう作れ!」を読んで、久しぶりに「経済」の講義を思い出しました。と言うのも、泉氏が明石の地域通貨「タコマネー」を作ろうと考えていたからです。残念ながら、市の職員らに反対され実行には至りませんでしたが。
地域通貨と言えば「経済」の講義にありましたね。政府通貨も。
そして、森永卓郎著「ザイム真理教」では、財務省のカルト宗教化が焦点になっています。ただ、彼らのバックにいる政治家、日本銀行などについては触れていません。
増税が騒がれている今、あらためて「経済」を復習したくなりました。