露骨に「個人情報を差し出せ」と迫ってきたマイクロソフト

こないだ、久しぶりに家電量販店に行ったんだよ。

なんだ? 冷蔵庫でもぶっ壊れたか?

ちがうよ。
パソコンがそろそろ、寿命だから買い換えようと思って。

おめえ、エライな。近頃の若いもんは、何でもスマホですませるからパソコンは使えないと聞くが。

やっぱ、動画を見るのはパソコンがいいよ。

おれは老眼だからスマホはムリ。パソコンじゃないとダメ。

それでね、万札を握りしめて買う気で行ったんだ。
パソコン売り場をウロウロして、そこで一番安いのに決めた。店員に言うと、それは去年の生産、いわゆる「型落ち」で、現品限りだから安いと言う。

そんなの、動きゃいいんだよ。

じゃ、
これにします、と言うと、「ウィンドウズ11の設定は、ご自分でできますか? 8000円でお手伝いできます」と言われた。

たけえよ!
「以前やったことがあるので、大丈夫」と答えると、「じゃ、マイクロソフトのアカウントはお持ちですか?」と聞く。「持ってません」と答えると、「ウインドウズ11からは、アカウントが必要になります」と言う。

出た! マイクロソフト・アカウント!

たしかに、パソコン売り場の入口にも、「ウインドウズ10のサポートは今年の10月14日まで」と貼ってあったし、売り場にもウインドウズ11しか置いてないし。マイクロソフトはいよいよ露骨に、「個人情報を差し出せ」と迫ってきたなと思ったよ。