エマーディー解説員
サウジアラビアの反体制デモと、それに対するサウード政権の非人道的な暴力行為が続いています。
サウジアラビア東部で数万人の人々が11日金曜と12日土曜に、これまでになく大規模なデモを開催し、政治犯の釈放を要求しました。デモ参加者は逮捕された政治犯や忘れ去られてしまった収監者との連帯を示し、2人の高名な聖職者と、政治活動家やそのほかの逮捕者を支持するスローガンを掲げました。
抗議者は10日木曜にもサウジアラビア各地の街頭デモに参加し、最近の反体制デモ活動で逮捕された女性や子どもの釈放を要求しました。
人権擁護団体の報告によると、サウジアラビアではおよそ3万人が様々な政治的な容疑により収監され、そのうちのほとんどの人は裁判を受けていません。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルやエジプトのNGO「人権情報のためのアラブネットワーク」などがサウード政権による抗議者の逮捕を国際法規への違反であるとし、彼らの速やかな解放を要求しているように、サウジアラビアは世界における人権侵害国の筆頭として挙げられています。
また、情報筋が表明しているように、サウジアラビアの教職員もサウジアラビア教育省の不当な決定に抗議する中で、抗議集会を呼びかけました。
サウード政権は今なお、人々の抗議や活動家および人権団体による批判を無視し、非人道的な行為を継続しています。
このような非人道的な行為を継続する中で、サウジアラビアの治安部隊は同国東部で開催された祝典で看護師100人を逮捕しました。サウジアラビアのスンナ派最高指導者は先月、あらゆる祝祭の開催のキャンセルを呼びかけました。サウジアラビアのアブドッラー・ビン・アブドルアジーズ国王は表面的なパフォーマンスの中で、同国の諮問評議会への女性の参加を許可しました。この法令によると、諮問評議会の20%以下の議席が女性に割り当てられることになりますが、これらの議席は何の権限もないものなのです。