[Sputnik 他]WikiLeaks:エルドアン大統領は10月初頭時点でロシア機Su-24撃墜を命じていた / 手下のISが壊滅的打撃を受けた米国がシリア北東部に無許可で空軍基地を建設した裏

竹下雅敏氏からの情報です。
 エルドアン大統領がロシア機撃墜を命じていたのは、実行日の約1か月半前だということが暴露されました。櫻井ジャーナルでは、“自分たちを追い詰めるとロシアと戦争を開始、NATOをロシアとの戦争に引きずり込むと脅している”とあります。ネオコン陣営は何とかしてロシアとの戦争に持ち込みたいようです。イラク政府の了解無しに、トルコ軍をイラクへ侵攻させるなどして挑発を続けているのは、そのためだろうと思います。
 ロシアがこの馬鹿げた挑発に乗るはずもなく、国際法に乗っ取った方策で順次テロ組織を破壊して行く過程で、彼らの目論見も消え去るはずです。よほどエルドアンらネオコン陣営は焦っているということです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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WikiLeaks:エルドアン大統領は10月初頭時点でロシア機Su-24撃墜を命じていた
転載元)
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トルコ国内のWikiLeaks情報源は、トルコのエルドアン大統領は10月初頭時点でロシア機Su-24撃墜を命じていた、と語っている。つまり、ロシア軍のシリアにおけるダーイシュ(イスラム国、IS)空爆開始直後だ。ロシアは9月30日にシリアのダーイシュ拠点空爆を開始しており、Su-24撃墜は11月24日。

テレビ放送Lifenewsによれば、その情報提供者はフアト・アヴニという仮名である。トルコでは影響力のあるインサイダーで、WikiLeaks創始者のジュリアン・アサンジ氏にも比較される。その人物によれば、エルドアン大統領はNATOとG20からの支援を期待して、紛争に介入した。

トルコ政府およびメディアはフアト・アヴニ名義のTwitterを注視
している。その投稿はのちに事実と裏付けられることが多いからだ。彼によれば、「無神論者」エルドアン氏は、次回選挙では敗北する。

ロシア・トルコ関係は、火曜日シリアでロシアのスホイ24爆撃機がトルコ側により撃墜された事件の後、危機的状況となっている。

24日、ロシア機スホイ24が、シリアで墜落した。ロシアのプーチン大統領は、ロシア機について、シリア上空でトルコのF-16戦闘機の「空対空」型ミサイルによって撃墜され、トルコとの国境から4キロのシリアで墜落したと発表した。プーチン大統領は、テロリストの共犯者たちによる「裏切り行為だ」と指摘した。

ロシア国防省の声明によると、パイロット1人は脱出して降りる最中に地上から攻撃されて死亡、またパイロットの救助作業を行っていたヘリコプター「ミル8」も攻撃され、作業に参加してした海兵隊員1人が死亡した。

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トルコのエルドアン大統領がロシア軍機の撃墜を決めたのは実行日の約1カ月半前だとWikiLeaks
転載元)
 WikiLeaksによると、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がロシア軍機の撃墜を計画したのは、ロシアが空爆をはじめて間もない10月10日だったという。実際にトルコ軍のF-16戦闘機がロシア軍のSu-24爆撃機を撃墜したのは、その1カ月半後ということになる。

 本ブログでもF-16が待ち伏せ攻撃した可能性がきわめて高いことは紹介済み。ロシア軍は攻撃プランを事前にアメリカ/NATO側へ通告、トルコ軍も承知していたはずで偵察衛星も監視していだろうが、それだけでなく、ギリシャを拠点とするアメリカ/NATOのAWACS機、そしてサウジアラビアもAWACS機を飛ばして監視していた。つまり撃墜はアメリカ/NATOと連携して行われたと見られている。

 その後、トルコ軍は戦車隊をイラクへ侵攻させ、黒海ではロシア船を拘束するなど挑発を続けている。
すでにトルコ政府が盗掘石油の販売で重要な役割を果たしていることは明確になっているが、自分たちを追い詰めるとロシアと戦争を開始、NATOをロシアとの戦争に引きずり込むと脅しているとする説もある。そうした中、盗掘石油の買い手と言われているイスラエルがシリアの首都ダマスカスの北を攻撃したとする話がイスラエルで伝えられている。


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露空軍の攻撃で手下のISが壊滅的打撃を受けた米国がシリア北東部に無許可で空軍基地を建設した裏
転載元より抜粋)
 アメリカは50日ほど前からシリアの北東部で空軍基地を建設しているとレバノンで伝えられている。2500メートルの滑走路があるというが、基地の建設をシリア政府が許可したわけでも国連が承認したわけでもない。盗掘石油の輸送や反シリア政府武装勢力への兵站ラインを守るためにも使えそうだ。トルコ軍がイラクの主権を無視して戦車部隊を侵攻させたが、これも無関係ではないだろう。その一方、シリア政府の要請でロシア軍が60名程度の軍事顧問団をホムスへ入れたという。

 トルコが反シリア政府軍の兵站ラインを守っているだけでなく、盗掘石油の取り引きに深く関与している事実も明瞭になった。盗掘石油とトルコとの関係をアメリカ政府は認めようとしていないが、その結果、同政府の信頼度は急速に低下している。

 1979年12月にソ連の機甲部隊がアフガニスタンへ侵攻、戦闘が始まる。この時、西側では「自由の戦士」と呼ばれたイスラム武装勢力の実態はアメリカの傭兵。アメリカの情報機関や軍から兵器を提供され、軍事訓練を受けていた。そうした訓練を受けた戦闘員のコンピュータ・ファイルが「アル・カイダ」だと1997年から2001年までイギリスの外相を務めたロビン・クックは指摘している。ちなみに、「アル・カイダ」はアラビア語で「ベース」を意味し、「データベース」の訳としても使われている。

 この「アル・カイダ」が広く知られるようになったのは2001年9月11日。「アル・カイダ」はテロリストの代名詞になり、アメリカ好戦派が軍事侵攻する口実に使われるようになるが、リビアでの体制転覆戦争でNATOとの連携が発覚、その翌年から新たなタグとして宣伝され始めたのがISだ。

 2012年8月にアメリカ軍の情報機関DIAが作成した文書によると、反シリア政府軍の主力はサラフ主義者、ムスリム同胞団、そしてアル・カイダ系武装集団のAQI(イラクのアル・カイダ)で、西側、ペルシャ湾岸諸国、そしてトルコの支援を受けているとしている。アル・ヌスラはAQIがシリアで使っている名称だともいう。

 2006年10月にはAQIが中心になってISI(イラクのイスラム首長国)が編成され、活動範囲をシリアへ広げた13年4月からISと呼ばれるようになった。つまり、AQI/アル・ヌスラもISも本質的に同じだが、アメリカ政府などはISだけを悪役にしようとしている。しかも、そのISでさえ攻撃してこなかった。

 ところが、ロシア軍はAQI/アル・ヌスラやISを本当に攻撃
、トルコ軍の攻撃にも厳しく対応してシリアで主導権を握った。イラク政府もロシアとの関係を強化しようとしている。

 リビアにしろ、シリアにしろ、外部勢力の侵略戦争であり、その傭兵として使われているのが「テロリスト」。その「テロリスト」が敗走している現在、米英仏が前面に出てシリア政府軍を攻撃しはじめても不思議ではない。ただ、その場合はロシアとの軍事衝突を覚悟しなければならず、世界大戦になるということだ。侵略された側と侵略している側の区別をつけられなければ状況を理解することはできない。区別をつけられない振りをしているメディアは世界大戦を招く手助けをしているということになる。

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