独逸の伯林で見た、聞いた、感じた難民問題、移民問題 ~第1楽章 独逸の伯林の街の様子、人々の様子

 ベルリンにお住いのライター、ユリシス様の新連載が始まります。
今回、第1楽章は、ベルリンの街の様子から。
ニュースでしか知らない移民で揺れる欧州の現地の空気を、詩情豊かなレポートで感じることができそうです。

(まのじ)
はじめまして。
ドイツのベルリンに住んでおります
ユリシスと申します。

オーストラリアのケアンズに3年くらい
滞在してから、ドイツのベルリンに移り住みました。
ベルリン滞在もちょうどまる3年になります。
そろそろベルリンの様子もつかめてきた
ころでしょうか・・。

息子はオーストラリアへ出発した頃は10歳でしたが、
現在では、16歳という思春期真っ盛り。

ベルリンに来た当初の頃でしょうか・・。
息子がベルリンの街を見て、
 ”世界には差がある・・” とポツリと言ったことが
衝撃的で、子供の心に、差がある・・と感じさせるものは・・
という観点からいろいろなことを見ていきたいと思っております。

(ユリシス)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ベルリンの朝





ドイツベルリン、朝7時。
子供たちが登校する時間は、真っ暗。

11月末からアドベント(待降節)がはじまりましたので、
クリスマスのライトが24時間輝いていて、
真っ暗な朝、クリスマスのライトがまだ輝いている時に
学校に登校。
朝は、平均3度から6度くらいの寒さ。




ドイツの朝は、早い。
パン屋さんは、早朝から仕事に取り掛かり、
また、早朝5時ごろから、電車にも結構多くの人が乗車。
仕事時間のフレキシブルタイムが浸透している
ことがわかります。
ドイツ人は、ほとんどの方が17時になると、さっさと家へ帰るという
仕事に対する姿勢。




ドイツの電車は、東京似。
東京の銀座線を見本にしたという黄色い地下鉄が
ベルリンを走っています。

東京の山手線のような、ベルリンをぐるっと一周するリング線も走っています。
トラムという市電もあり、バスも便利で、ベルリンに住んでいるなら、
車は必要ありません。交通の便がよく、とても気楽。





しかし、東京とまるでちがうところも・・。
犬も一緒に電車に乗車。
そして、電車内でバイオリンを弾く人、
フルートを弾く人、アコーディオンで歌う人。

目の前で弾かれてしまうと、お金を寄付しなければ。





ベルリンで連想するもの


ドイツのベルリンというと、何を連想しますでしょうか。
ベルリンの壁でしょうか・・
ベルリンフィルハーモニーオーケストラでしょうか・・
森鴎外の舞姫でしょうか・・
ベルリン大聖堂でしょうか・・
最近、倒産してしまった、ベルリンエアーでしょうか・・


ベルリン大聖堂


ベルリンは、ドイツの首都。
よく、ミュンヘンが実質的な首都ではないか・・
とも言われています
が、
ベルリンの壁崩壊後、ドイツが東西統一して、
ボンからベルリンが首都になったのです。


国会議事堂


印象的には、南のミュンヘンは、
保守的な雰囲気。ドイツ人優先主義です。
首都のベルリンは、移民も多く、自由な雰囲気。


コンツェルトハウス ベルリン


ベルリンは、東ベルリンと西ベルリンが
一緒になったので、意外にも結構広い
のです。
面積は、891キロ平米(東京は2188キロ平米)
人口は、350万人(東京は1370万人)

12の地区から成り立っています。

ベルリンは、敗戦後4ヶ国統治されていました。
アメリカ地区、イギリス地区、フランス地区、旧ソビエト連邦地区です。

我が家は、少し南のアメリカ地区だった所にあります。
ベルリンの中でも治安がよく、安全で、落ち着いた地区です。


ブランデンブルグ門





ベルリン散策


私は、毎日の買い物のついでに、近くのショッピングエリアを
散歩をしながら、街や人々の観察することが好きです。
どんな人々が歩いていて、何を買って、何を食べているのか・・
とても興味があるからです。生活がわかるからです。




基本的に良い意味で日本と違い、個人主義ですね。
ひとりでカフェにいる人、ひとりで公園に座っている人が
多い
のです。良い意味でのおひとりさまです。




純粋なドイツ人は半分くらいでしょうか・・。
残り半分は、移民背景の方たちです。
ですので、髪の毛、目の色が黒い方も非常に多いです。
もちろん、難民として入国された方もたくさんいます。

ホームレス状態の方が、道端に座っていたり
物乞いをしている方も。

社会保障が整っているはずなのに、精神を病んでいて
このような状態になってしまうとか。

また、現在、東ヨーロッパからの移民を中心に仕事も家もなく
希望もない人も増えて
おり、ホームレスを犬と共に
7年間しているという男性の
記事も見て、心が非常に痛くなり・・。

街を歩いていると、ロシア語系の言葉がよく聞こえます。
そして、トルコ語、アラビア語、中近東系の言葉も
よく聞こえます。





女性は、ヒジャブというスカーフを被った方も多く、
イスラム系の方が多いことがわかります。

イスラムの女性は、ヒジャブというスカーフを被っていますが、
実は、とてもおしゃれで、完璧なお化粧をしているのです。

パンとケバブ





ドイツは、パンの国。
パン屋さんがたくさんあります。
朝からパンを焼く良い匂いがしてきます。
機械で大量生産するパン屋さん、
昔ながらの手作りのパン屋さん、
オーガニックのパン屋さん、
王室ご用達のパン屋さんなど。




小麦は消化に負担ではないからしら?と思う方も多く、
消化にやさしい、12世紀のドイツの聖女ヒルデガルド推奨の
スペルト小麦(ディンケル小麦)の製品や
パンも充実して
います。
ベジタリアン、ビーガンの方も多いベルリンです。




ベルリンは、ドネルケバブ発祥の地。
1972年にトルコからの移民の方がケバブを
サンドイッチにして屋台で売りはじめた
のがきっかけ。

今では、若者を中心に観光客にも非常に人気です。
ドネルとは、回転するという意味のトルコ語。
ケバブとは、焼肉のこと。
ケバブ屋さんでは、牛肉、鶏肉が回転しながら、
焼かれているのです。




ドイツのクリスマス


さてさて、クリスマスシーズン到来。
しかし、ドイツのクリスマスは、12月6日です。
聖ニコラスの日になります。

ロシアのクリスマスもスペインのクリスマスも
1月になります。

本当のイエス・キリストの誕生日はいつなのでしょうか・・。

クリスマスツリーはドイツ発祥。
ドイツでは、木彫りのクリスマスの飾りも多い
のです。




クリスマスマーケットも各地で開催されています。
クリスマスマーケットは、ソーセージを売るために
開かれたのが由来
とか。

寒い外でのクリスマスマーケットを満喫するために
赤ワインとスパイスを煮込んだ、ホットワイン、ドイツ語では、
グリューワインというのですが、これを飲んで身体を温めます。




身体が温まる生姜が入ったクッキー、レープクーヘン
ドライフルーツをふんだんに入れたシュトレン

12月31日のドイツの大晦日、ジルベスターに
ベルリンでみんなが食べるファンクーヘン(揚げパン)
など・・
12月は、1年で一番ドイツらしさを
満喫できる
時期でもあります。

2017年もあと残りわずか・・。
2018年の来年もみなさまにとって
心を磨くことができる良い年でありますように
願っております。


ニュルンベルグの教会


ベルリンは、メトロポリタンな都市。
そしてコスモポリタンな都市
でもあります。
激動の20世紀を経てきた、都市です。

こんな街から、難民、移民問題を中心にして
見た、聞いた、感じたベルリンをお伝えしていきたい

思っております。
現在は、ドイツ全体で、これからドイツはどこへ向かって行くの?
と論議されている
状態です。


選挙前テレビ討論会



今後の掲載予定


今後、第2楽章から第10楽章までの予定。
シリア難民のお医者さんの話
アフガニスタンからのアシュリム難民のジャーナリストの話
シリア難民の人々の様子と中東の人たち
息子の移民クラスの生徒たち
パレスチナ人と出会う
トルコの外国人労働者も2世代目、3世代目
アフリカ人は心やさしい人たち
アジア人といえば、ベトナム人、タイ人
国境なんていらない




Writer

ユリシス

東西冷戦時代を身近に感じられるドイツの首都在住。豪州の出会うと幸せになれると言われる、めったに出会えない青い蝶、ユリシスがいる、(ほとんど毎日会っていた!)トロピカルな街から移り住みました。世界に国境はない、人種も言語も関係なく、心で通じ合えるが信条。英、独、インドネシア語を学びました。1985年の人民服を来ていた時代の上海、1988年のベルリンの壁、1992年のインドネシアの民主化運動を目の当たりにする。
現在、東洋医学セミナーを勉強中。体癖はたぶん、2−8かな?しかし、3、5、10も入っているような気がする。

わかりやすく、音楽のように流れるような、軽快な文章をお届け出来ればと思います。小学生でもわかるように簡単で、本質をついた内容に努めてまいります。


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