————————————————————————
ぴょんぴょんの「自衛隊と国防軍」
国防軍とは? 軍法会議とは? そして最高責任者は誰?
よくぞ、聞いてくれましたっと! これを読め。
保阪「いまの憲法下において自衛隊は軍隊ではないんです。軍法会議はもっていない。統帥権もない、独断専行はできない。・・こうした点が歯止めになっている。」(95ページ)
保阪「いまの憲法下において自衛隊は軍隊ではないんです。軍法会議はもっていない。統帥権もない、独断専行はできない。・・こうした点が歯止めになっている。」(95ページ)
今は必要がないの。
軍隊っちゅうのは、国外に出てって「人殺しもOKです」って組織だろ。
だから「殺人」は犯罪になんねえの。てことは国内の法律が通用しねえから、軍の法律「軍法」を別にもってるんだよ。
自衛隊の隊員が犯罪を犯しても、一般の裁判でやってるだろ?。
軍隊っちゅうのは、国外に出てって「人殺しもOKです」って組織だろ。
だから「殺人」は犯罪になんねえの。てことは国内の法律が通用しねえから、軍の法律「軍法」を別にもってるんだよ。
自衛隊の隊員が犯罪を犯しても、一般の裁判でやってるだろ?。
それが、自民党案9条の二(国防軍5)
「国防軍に属する軍人・・・がその職務の実施に伴う罪または国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。」
ここの「法律の定めるところ」ってのが「軍法」だな。
つまり、「審判所」で「軍法会議をしましょう」って言ってるんだ。
「国防軍に属する軍人・・・がその職務の実施に伴う罪または国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。」
ここの「法律の定めるところ」ってのが「軍法」だな。
つまり、「審判所」で「軍法会議をしましょう」って言ってるんだ。
そうだ、石破ゲル発言を思い出せ。
「いまの自衛隊法では命令に従わない隊員に対し、目いっぱいでも7年の懲役刑しか課することができない。しかし(出動)命令に従わなければ、その国における最高刑、死刑、無期、または懲役300年、そんな目にあうのなら出動命令に従おうということ。」(「前夜」315ページ)
「いまの自衛隊法では命令に従わない隊員に対し、目いっぱいでも7年の懲役刑しか課することができない。しかし(出動)命令に従わなければ、その国における最高刑、死刑、無期、または懲役300年、そんな目にあうのなら出動命令に従おうということ。」(「前夜」315ページ)
保阪「ところが国防軍という名の軍隊にしてしまったら、軍機能をぜんぶそろえることになる。いまの憲法下でやったら憲法違反になるようなことを、です。安倍さんは自衛隊を「我が軍」とさえ発言しています(平成27.3.20衆院予算委員会)。」(96ページ)
改正案・9条の2「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。」
国防軍も、最高指揮官は首相になる。
ただし、日本会議(自民党改正案の原案をつくったとされる)、は戦前の大日本帝国憲法のように、天皇を最高指揮官にしたいと思ってるんじゃないかな。
国防軍も、最高指揮官は首相になる。
ただし、日本会議(自民党改正案の原案をつくったとされる)、は戦前の大日本帝国憲法のように、天皇を最高指揮官にしたいと思ってるんじゃないかな。
んだな。ここを読めよ。
半藤「自民党の改正草案なんてまことにいい加減で、「自衛隊を国防軍にする」としか書いてないんですよ。アンタがた、いったいどういう国防軍にするのかいな、と聞きたくなる。自民党は、「軍隊による安全」ばかりをいって、国民を煽っていますが、国民は騙されてはいかんのです。「軍隊からの安全」ということも、生活の安全のためによく考えなければいけないのです。」(96ページ)
半藤「自民党の改正草案なんてまことにいい加減で、「自衛隊を国防軍にする」としか書いてないんですよ。アンタがた、いったいどういう国防軍にするのかいな、と聞きたくなる。自民党は、「軍隊による安全」ばかりをいって、国民を煽っていますが、国民は騙されてはいかんのです。「軍隊からの安全」ということも、生活の安全のためによく考えなければいけないのです。」(96ページ)
「前夜」の163ページで、
岩上氏「元幕僚議長だった栗栖広臣さんが2000年に「日本国防軍を創設せよ」(小学館)という本を出版して、話題になりました。自民党が創設しようとしている軍隊の名称も「国防軍」ですよね。・・・この中で、「国防軍は国民を守らない」とはっきりと書いてあるんですね。・・・国防軍が守るものは国体、国柄である。そして万世一系の天皇制を守るんだとはっきり言っているんです。」
岩上氏「元幕僚議長だった栗栖広臣さんが2000年に「日本国防軍を創設せよ」(小学館)という本を出版して、話題になりました。自民党が創設しようとしている軍隊の名称も「国防軍」ですよね。・・・この中で、「国防軍は国民を守らない」とはっきりと書いてあるんですね。・・・国防軍が守るものは国体、国柄である。そして万世一系の天皇制を守るんだとはっきり言っているんです。」
「国民体育大会」じゃねえぞ。国体とは「天皇を中心とした秩序」ってことだ。
超法規的である、統帥権
ここも読めよ。
半藤「日本国憲法においては、実力組織は完全に憲法の下にあります。自衛隊は刑法と民法のもとにあって勝手なことはできません。つまり軍隊の独断専行をいまの自衛隊は行使できない。
何度でもいいますが、それを国防軍にするというのはたいへんなことなんです。軍事がふたたび政治の上に行ってしまいかねない。
・・・9条を変えたいというのならそこを真剣に考えていただきたい。大日本帝国憲法と、天皇直属の統帥権を戴く軍隊・軍事との関係がどのようなものであったのか。」(98ページ)
半藤「日本国憲法においては、実力組織は完全に憲法の下にあります。自衛隊は刑法と民法のもとにあって勝手なことはできません。つまり軍隊の独断専行をいまの自衛隊は行使できない。
何度でもいいますが、それを国防軍にするというのはたいへんなことなんです。軍事がふたたび政治の上に行ってしまいかねない。
・・・9条を変えたいというのならそこを真剣に考えていただきたい。大日本帝国憲法と、天皇直属の統帥権を戴く軍隊・軍事との関係がどのようなものであったのか。」(98ページ)
そうだ、統帥権とは「軍隊の最高指揮権」のことだ。
なんか、ひげじいになってる。
議会がちまちまと決めた、法規を超えてるって意味よ。
さらに軍は、「統帥権を使ったら、こんなんなりました〜」って報告なんか、議会にする責任はない。軍に向かって質問すんな、説明させるな、軍のやったことを批評すんな、論じたりすんな、そんな権利は議会のおめえらにはねえ!って言ってる。
つまるところ、国民のあずかり知らぬところで、「軍は自由に戦争できます」ってことよ。
さらに軍は、「統帥権を使ったら、こんなんなりました〜」って報告なんか、議会にする責任はない。軍に向かって質問すんな、説明させるな、軍のやったことを批評すんな、論じたりすんな、そんな権利は議会のおめえらにはねえ!って言ってる。
つまるところ、国民のあずかり知らぬところで、「軍は自由に戦争できます」ってことよ。
長州の山県有朋と伊藤博文、そして西周
さて、伊藤はイギリスにお勉強に行く。
そこで、国をまとめるには、キリスト教みたいな軸が必要だ。日本にはそれがない。で、思いついたのが、「万世一系」の天皇家。統合のシンボルを天皇にして、天皇を中心に憲法をつくっていくことに「決いめた!」って、この本には書いてあるが。
そこで、国をまとめるには、キリスト教みたいな軸が必要だ。日本にはそれがない。で、思いついたのが、「万世一系」の天皇家。統合のシンボルを天皇にして、天皇を中心に憲法をつくっていくことに「決いめた!」って、この本には書いてあるが。
グラバー邸のグラバーが手を引いたそうだ。 http://hogetest.exblog.jp/3981899/
もちろん、彼はフリーメーソンだ。フリーメーソンは、明治維新をバックで誘導してたってのは有名だが、引きつづき明治政府も、お世話くだすったんだな。日本は武器も買ってくれるし、トップをうまいこと動かせば、国ものっとれるしな。「天皇が便利に使える」って入れ知恵も、そのあたりからじゃねえか。
もちろん、彼はフリーメーソンだ。フリーメーソンは、明治維新をバックで誘導してたってのは有名だが、引きつづき明治政府も、お世話くだすったんだな。日本は武器も買ってくれるし、トップをうまいこと動かせば、国ものっとれるしな。「天皇が便利に使える」って入れ知恵も、そのあたりからじゃねえか。
そして山県は、軍の制度を変えてしまう。これも、ブレーンの入れ知恵だろうな。
「参謀本部条例」を発布して、陸軍省の一部であった参謀局を切り離した。
これで「統帥権」が政府から切り離されて、独立したんだ。
山県はみずから参謀局のトップ、つまり陸軍最高の地位につき、「天皇にじかに意見を言える権利」を手にした。これが「帷幄上奏権(いあくじょうそうけん)」。
「参謀本部条例」を発布して、陸軍省の一部であった参謀局を切り離した。
これで「統帥権」が政府から切り離されて、独立したんだ。
山県はみずから参謀局のトップ、つまり陸軍最高の地位につき、「天皇にじかに意見を言える権利」を手にした。これが「帷幄上奏権(いあくじょうそうけん)」。
「統帥権の独立」と「帷幄上奏権」のセットが、魔法の杖さ。
半藤「注目してもらいたいのは、この『参謀本部条例』が発布された時期なんです。
明治11年(1878)ということは、明治憲法ができるじつに11年も前。
『政治の統制から独立した天皇の軍隊』という軍の基本構造が、国のかたちをしめす憲法に先んじて決められてしまった。
つまり近代日本は、憲法をつくるその前に、言い換えればこの国のかたちをどうするかということを決める前に『軍事国家』への道を歩みだしてしまいました。それを先導したのが長州出身の山県有朋でした。」(68ページ)
半藤「注目してもらいたいのは、この『参謀本部条例』が発布された時期なんです。
明治11年(1878)ということは、明治憲法ができるじつに11年も前。
『政治の統制から独立した天皇の軍隊』という軍の基本構造が、国のかたちをしめす憲法に先んじて決められてしまった。
つまり近代日本は、憲法をつくるその前に、言い換えればこの国のかたちをどうするかということを決める前に『軍事国家』への道を歩みだしてしまいました。それを先導したのが長州出身の山県有朋でした。」(68ページ)
その日のために、かれらは着々と準備をしてきた。
2013年12月6日 「秘密保護法」成立。
2014年4月1日 防衛装備移転三原則で、「武器輸出三原則」がゆるくされた。
2015年7月15日 安保法案(集団的自衛権を認める)が衆院特別委員会で無理やり可決。
2017年6月15日 「共謀罪」参院本会議で採決強行。
残るは、憲法改正して「緊急事態法案」が通れば、ゴールだ!
2013年12月6日 「秘密保護法」成立。
2014年4月1日 防衛装備移転三原則で、「武器輸出三原則」がゆるくされた。
2015年7月15日 安保法案(集団的自衛権を認める)が衆院特別委員会で無理やり可決。
2017年6月15日 「共謀罪」参院本会議で採決強行。
残るは、憲法改正して「緊急事態法案」が通れば、ゴールだ!
ぴょんぴょん
時事ブログ以外の社会科知識ゼロ、の脳ミソで、なんとか要点を書き出してみた。
(「前夜」以外のページ数はすべて、「憲法を百年いかす」のページ数である。)