銅の音読みは「ドウ」ですが、訓読みは「あかがね」! ドウですか、コレ読めた方いますか?
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オーラ!ぺりどっとです。ヴァータの記事以来、チリは二度目になりますね。銅生産量はチリがダントツでして、世界全体の約3割も占めています。
銅という漢字は、金ヘンに同じと書きますが、金と同じ価値があるという意味ではありません。「金ヘン」は金属を、「同」は穴をあけやすいという状態のものを表していて、つまり加工しやすい金属=銅ということのようです。 https://matome.naver.jp/odai/2147146108143818501
銅は人類が初めて手にした金属ともいわれ、大変なじみ深い金属です。現代でも、以下のような利点で銅が様々な分野で活用されています。
- 他の金属に比べ抜群の導電率を持ち、電気をよく通す
- 熱伝導性にすぐれ、熱をよく伝える 熱伝導率が一番良い素材で、料理全般、特に「煮込み料理」は温度が鍋全体に伝わり、食材が均等に煮えるので美味しく仕上がる。銅製のビアマグは、注がれた冷えたビールとすぐに同じ温度になります。
- 伸ばしたりたたいても、銅は脆さがなく、加工しやすい
- 銅の表面にできる保護被膜が腐食の進行を防ぎ、耐食性にすぐれる
- 殺菌作用がある
- 美しい色彩や光沢
- 食材をおいしくし、見た目を良くする プロの料理人は、野菜を鮮やかな色に仕上げるために銅製の調理器具を使ったり、天ぷらなどを銅鍋で揚げると、よりおいしくなる。また、銅製のケトルで紅茶を入れると、とてもまろやかでおいしくなります。銅製のビアマグは、注がれた冷えたビールとすぐに同じ温度になり飲み心地を良くします。
最も身近な銅といえば、10円玉硬貨でしょうか。実は、日本の硬貨は1円玉以外には全て銅が含まれている銅合金なのです。
- 1円 アルミニウム100%
- 5円 銅60~70%、亜鉛40~30%
- 10円 銅95%、亜鉛4~3%、すず1~2%
- 50円 銅75%、ニッケル25%
- 100円 銅75%、ニッケル25%
- 500円 銅72%、ニッケル20%、亜鉛8%
なぜ硬貨の素材に銅が使われてきたのでしょうか?それは、銅のもつ抗菌力が極めて高く、人々の手から手へと渡っていく際に伝わっていくとされる細菌などに効果的であることが分かっていたからだと思われます。
(以下、銅のさまざまな効果効能については、 http://www.jcda.or.jp/ を参照)
銅および銅合金(銅を60%以上含む)は、その接触した面において優れた殺菌作用を発揮します。しかも、あまり温度に左右されず、MRSAやO157、緑膿菌などの細菌を常に2時間ほどで1/1000以下にすることを米国環境保護庁(EPA)が認めています。こうした特性を利用して、病院内のドアハンドル、ベッド柵、手すり、点滴スタンド、ナースコールボタン、キーボードなどを銅合金製に採用している病院もあります。
花瓶の中に10円玉を入れておくと、水の中に銅イオンが溶出して細菌の発生を防ぐため、水や茎の切り口が痛まなくなります。これにより花が長持ちするそうです。また銅イオンの効果で、蚊の幼虫であるボウフラの発生を防ぎ、昔から「お墓の花入れに10円玉を入れておくと蚊が湧かない」と言われていました。同じように、排水溝などに置いておくことでぬめり対策にも!さらに、「10円玉が水虫に効く」という民間療法があり、水虫の足指の間に10円玉を挟む人もいるそうです。
そうそう、僕は冬場の寒さ対策くらいでしか靴下を履かない(お陰で洗い物も少なくてすみます)ので、どうしても素足で靴を履く機会が多くなり、靴の中は菌が繁殖しやすく臭いが…。しかし、その靴に10円玉をわんさか入れておくと、あら不思議!臭いがなくなります。また、菌の繁殖した靴を履いていると、足自体までも臭いが…。こちらも10円玉を敷き詰めた箱の中に足を入れておくと、あら不思議!足の臭いも消えてしまいます。「罰当たりめが!」という声が聞こえてきそうですが、うちには大量の10円玉が欠かせません。ちなみにコレ、備蓄対策にもなっとるのです。
(まの爺)
ちょっと待った〜!!
その10円玉、まさかチロルチョコを買うときに使ったりなさるのか!?
え~と、チロルチョコには使いませんが、うまい棒には…。ちなみに、酢やクエン酸水などに浸しておくと、酸化した10円玉が新品のようにピカピカに生まれ変わります。
◇ 編集部注 ◇
チロルチョコも、うまい棒も、1個10円で販売されているお菓子です。
また、小峰一雄著『名医は虫歯を削らない――虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』(竹書房)では、銅の特性を活かした虫歯治療が紹介されています。
米国で開発されたドックベスト療法は、殺菌作用のある銅2%と鉄1%、さらに複数のミネラルが含まれた「ドックベストセメント」を用いる。そのセメントを虫歯の穴に詰めると虫歯菌を死滅させ、歯の再石灰化を促してくれる。しかも、治療時間はわずか10分程度!
「これで虫歯の痛みや進行は止まりますが、虫歯が霧散したわけではない。…菌のない密閉された状態で1~2年間、じっくりと時間をかけて再石灰化するのを待ちます。痛みが出るなどの異常がなければもう、虫歯は治ったと考えていいでしょう」
「これで虫歯の痛みや進行は止まりますが、虫歯が霧散したわけではない。…菌のない密閉された状態で1~2年間、じっくりと時間をかけて再石灰化するのを待ちます。痛みが出るなどの異常がなければもう、虫歯は治ったと考えていいでしょう」
銅は、動植物においてはヘモグロビンを合成するために不可欠である重要な微量元素であり、銅は鉄分の吸収を助けるため、鉄分を含んだ食材を銅製のカトラリーで食べると貧血予防にもなるという。また、口内炎のホメオパシー薬には銅が使われていたり、銅は口内や胃腸内の炎症といった炎症系によく効き、熱を取り去り、炎症を抑えるそうです。
紀元前2400年の古代エジプト人では、傷や飲料水の殺菌のために銅を利用し、頭痛、火傷、かゆみにも使われてきました。古代インドにおいて銅は、アーユルヴェーダにおいて外科用器具および他の医療用器具のために用いられてきました。銅で作られたタング・クリーナー(舌の清掃)で、舌苔(ぜったい)に付着する毒素(アーマ)を取り除く事が健康維持の秘訣であるともいわれています。
アーユルヴェーダでは、毎朝、銅のカップに一晩置いた水を飲むことがすすめられており、伝統的なインドの方は必ず銅の容器に水をためて、それを飲まれているようです。 銅には、抗酸化作用や抗菌作用があり、その水を飲むと、腸の働きを促し、便通をよくしたり、心臓の調子を整えたり、ウイルスの成長を阻害する助けがあると言われています。また、お水はやわらかくなっていて美味しさもアップ。さらにいうと、ピッタ(体の中にこもった熱)を取り去って、体も元気にするそうです。
しかし残念ながら、食品衛生法により日本では銅製の食器は、食品に接触する部分を全面錫めっきまたは銀めっきを施さなければならないとされています。これでは銅の効果効能を完全に享受することができません。使うのなら、インド製の銅カップを購入した方がいいでしょう。
そして、ココからは、ぺりどっと目線です。
ぺりどっとは、今お手持ちのコップやボトルなどの中に入れるだけで、銅の様々な効果効能を享受できるものを発見しました。それに、おそらく銅コップよりもはるかに効果が高いと思っています。なぜなら銅の水に触れる部分が、コップの内表面積の比ではないからです。しかも銅コップの値段の1/10ほどのコストです。
ぺりどっとが見つけたのは、コイツです。
純銅製のタワシです。水に触れる表面積がコップよりもかなり大きいと思われます。錆びたりしたら、すぐに取り換えられ、それを本来のタワシとして再利用することが出来ます。
ただし、このボトルを人様に見られたら、変人だと思われることだけは必至です。
(まの爺)
やれやれ、○を飲んだり、タワシを食ったり、忙しいお方ぢゃ。
我が家もさっそくタワシを買って、ペタンコにして、ピヨちゃんの上に乗せてみようぞ。
ン十年も前、まだ、若まの爺だった頃、銅製の鍋をいくつも揃え(てもらっ)たことがあった。
大きいものは赤ん坊が入りそうな寸胴鍋、一番小さいものは直径15cm くらいのソースパンであったが、これらが重くて重くて、台所が憂うつであったよ。
しかし、知らないうちに恩恵を受けておったのぢゃなあ。
いつの間にか、大きい30cm片手鍋も、それこそ片手でヒョイッと持てるほど逞しく鍛えられたまの爺であったが、引越しのたびに減ってゆき、最後に残ったソースパンは鍋底が腐食でクレーターのようであった。
あの、穴の大きさだけ銅を食べたのか!
Writer
「なんで、記事の途中でカッパが出てくるんだよー」
…って声が聞こえましたが、
それは、銅は英語でcopper(カッパー)だからさ♪
どちらも水に触れて大いに活躍する。