注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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目前に迫る世界大戦を起こそうとしているのは米国
本日クレムリンに出回っている【ロシア】国防省(MoD)による険しい言葉遣いの新報告書が、世界は「かつてない【危険】領域」に突入した、と警告しています。
【というのも、】パキスタンの戦闘機がインドの戦闘機二機を撃ち落としたからで、その後にはインド陸軍がパキスタンのF-16戦闘機一機を撃ち落としました。
――ほんの数時間前に起こったこの電光石火の空中戦で唯一生き残ったのは、インド陸軍のパイロットでしたが、拘束時にパキスタン軍によって激しく殴りつけられ、インドの国中を激怒させました。
――これを受けて、一流の政治アナリストたちはこの事件が「世界規模の紛争の前触れ」に過ぎないのではないか、と憂慮しています。
――実のところ、この首謀者は米国で、中国をインド・パキスタン紛争に引き摺り込もうと金槌を何度も撃ち付けるかの如く【力で】従わせようとしているのです。
【――何故そんなことをするかというと】アメリカがプエルトリコからは特殊作戦部隊を、コロンビアからは米陸軍部隊を集結させて準備を進めている既に計画済みのベネズエラ侵攻【作戦】に、中国が対応出来ないようにするためなのです。
Moment Indian pilot is savagely beaten by locals after Pakistan shoots down jethttps://t.co/OzWlZigK1J pic.twitter.com/KY1LAvQibt
— Daily Mirror (@DailyMirror) 2019年2月27日
二度目の太平洋戦争
当該報告書によりますと、相変わらずアメリカの国民は自国の大手プロパガンダ・メディアが止めどなく垂れ流す陳腐な些末事やあからさまな絵空事【※多分、トランプさんのロシア共謀疑惑のこと】に気を取られて見落としてしまったようですが、この2018年12月にはマイク・ポンペオ米国務長官が【ロシアではなく】中国こそアメリカにとって最大の脅威だとのレッテルを貼ったのです。
――【同様の】警告はほんの数週間前にもウィリアム・バー米司法長官によって繰り返され、これを耳にした中国の習近平国家主席も自軍に「戦闘および戦争への備えを推し進めることに集中せよ」と警告しました。
自国の歴史を知らない大多数のアメリカ人は気付いていませんが、広大な太平洋を巡ってどの国家が軍事上、そして貿易上の優位を獲得するか、あからさまな対立の瀬戸際にアメリカ合衆国が立っているのは前世期を入れてこれで二回目となる、と当該報告書は続けます。
――アメリカは1930年代の最初の衝突の際には大日本帝国と対立して見せ、1941年の7月には米国とその同盟諸国が日本に対して石油の禁輸措置を講じました。
――これを受けて日本は、そのほんの5箇月後の1941年12月7日に太平洋地域中の欧米勢力に軍事攻撃を開始。ハワイ準州【※1959年までは州ではなく「準州」、1890年代まで「ハワイ王国」という独自の国だったのを徐々に米国が支配下に置いた】の真珠湾に設置された米海軍の主要基地に対する壊滅的な攻撃もその一つです。
その下には「大英帝国が我々の動きに加わる;カナダやオランダもその方向へ」、「日本に対する広範囲の経済的圧力の一部として、英語圏との貿易に終止符」】
代理戦争に引っ張り出されたインドとパキスタン
1930年代の大日本帝国がそうであった様に、こんにちの中国も経済的かつ軍事的に生き延びるため外国の石油に完全に依存しており、【中国の場合】その主な供給元は二大産油国のイランとベネズエラというアメリカ合衆国が破壊の標的にしている国々なのだ、と当該報告書は説明しています。
――しかし中国は米国が先導する制裁にも関わらず、イランへ資金を投入し続け精力的に対抗しており、同時にベネズエラの石油への大掛かりな投資も続けています。
誰が太平洋地域をこの21世紀中ずっと支配することになるのか、アメリカ合衆国と中国という大国同士による一触即発の最終決戦の渦中に投げ込まれたのが、核兵器で武装したインドとパキスタンという国なのだ、と当該報告書は詳述しています。
――インドは米国によって、そしてパキスタンは中国によって支持されているのです。
――僅か二週間ほど前にはパキスタンが支持する過激スンニ派イスラム教徒のテロリスト連中が自爆テロを決行してインドとイランの兵士を多数殺害し、インドもイランもパキスタンを攻撃すると宣言するに至りました。
(4-D) 16 February 2019—Mourners in Iran carry flag-draped casket during mass funeral for those killed by Pakistan-backed terrorists pic.twitter.com/Wz4ir2A4ug
— Montana 🕊 Agent Applebutt (@_Montana_Bound_) 2019年2月19日
(4-E) 17 February 2019—Indian Prime Minister Modi (above) attends mass funeral for those killed by Pakistan-backed terrorists pic.twitter.com/HbFKEREWbB
— Montana 🕊 Agent Applebutt (@_Montana_Bound_) 2019年2月19日
既に応戦しちゃってます
2019年2月15日に、【ロシア】国防省が報告した内容ですが、米軍のF-35ライトニングⅡステルス戦闘機が第31海兵遠征部隊【に編制された】第262海兵中型ティルトローター飛行隊の固定翼機分遣隊と共に、フィリピンおよび東シナ海での爆撃訓練を中断し、必要とあらばパキスタンの核兵器備蓄を攻撃し、破壊する準備を進めるために、インド亜大陸へと急行した、と当該報告書も指摘しています。
――そして昨日2月26日には【米軍は】“射程距離”内の目的地に到達し、これを受けてインド空軍のミラージュ2000戦闘機12機が、1971年に【印パ】両国が戦争に突入して以来、初となるパキスタンへの攻撃を開始したのです。
数時間前にはパキスタンが反撃に転じて、インドに対して空爆を試み始めた、と当該報告書は険しい論調で続けています。
――ですがインド空軍は迎え撃つ準備をしていた訣で、インド政府も以下のように述べました:
この対テロ措置に対して、今朝パキスタンは自国の空軍を使用し、インド側の軍事基地を狙って攻撃してきた。我々が万全の準備で警戒していたため、パキスタンの試みは見事失敗に終わった。
パキスタン空軍は発見され、インド空軍が即座に対応。この空中戦で、インド空軍のMiG-21バイソンにより、パキスタン空軍の戦闘機一機が撃ち落とされた。
当該パキスタン機は、パキスタン側に落下したことが地上部隊によって目撃されている。
この戦闘により、我々は残念ながらMiG-21一機を失った。パイロットは行方不明だ。パキスタンは彼を拘束したと主張している。」
US Smashes China With “Pakistan Hammer” In Preparation For Venezuela Invasion https://t.co/pMDpVH6IWu pic.twitter.com/toalxht0zv
— Editor (@impiousdigest) 2019年2月27日
中国救済に動くロシア
パキスタンのイムラン・カーン首相がひやりとさせられる警告を発し、核保有国のインドとパキスタンが今や全面戦争の瀬戸際にまで至り、クレムリンは両方の国に対して自制するよう呼び掛けた、と当該報告書は締めくくっています。
――ですがガスプロム社の中国向け大規模ガス・パイプライン建設が99%終了したと発表され、米国による事実上のエネルギー禁輸措置を課せられた中国を救いたいという【ロシアの】希望がほぼ実りつつあります。
――これをもってロシアのこのエネルギー大手【※国営企業ガスプロムは天然ガスの生産・供給において世界最大】は早くも12月にはパイプライン「パワー・オブ・シベリア」を通して中国にガスを供給開始できると見られています。
またロシアの外貨準備が史上初めて対外債務や貿易債務を完全に上回った(しかも債務は、そもそも大して存在してない)、ともプーチンさんは発表しています……いい加減、現実を見んさい破産国家アメリカよ、と呆れるのは私だけですか。】
――そうすれば中国も、イランとベネズエラ双方の石油輸出に依存する態勢から、徐々に脱却して行くことが可能となるでしょう。
――となるとアメリカ合衆国としては、太平洋地域の覇権を保持したければ、ロシアと中国双方に攻撃するしか道はなくなります。
――ですが、この戦争はアメリカの筆頭格の軍事専門家たちですら、米国が負けるだろうと最近警告したばかりです。
China increases defence budget to $175 billion, three times higher than India's https://t.co/4pMOy14DDs pic.twitter.com/ji1UVpfc0S
— NDTV (@ndtv) 2018年3月5日
問題は背後のアメリカと中国、もっとはっきり言ってしまうとアメリカ一国なのですよ、という記事でした。】
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
いや、実は背後の大国同士の争いが原因なのですよ、というのが今回の記事の内容です。つまり印パがどう思おうと、ある意味、従わざるを得ない状況らしいです。
で、今回も見かねたプーチン大統領が解決に乗り出しました。流石です。別の記事では3月4日に中距離核戦力全廃条約(INF)の履行停止の大統領令に署名しつつ、アメリカの民主党議員を「馬鹿者どもが」と愚痴っておられたそうですが(※1987年以来ずっと有効だったINFから、2月1日にアメリカが離脱すると一方的に宣言したのが署名の原因)。
今回の記事を読んでいても、こりゃ本当に頭が痛いだろうなー、と同情したくなります。だって動機がベネズエラ侵攻を容易にするためですよ、なんじゃそりゃ。米軍は世界各地から撤退するとか、のたまってらしたのは空耳でしょうか。
現在もソマリアでは空爆しまくっていますし、2月半ばには米軍関係者が大量の武器をハイチに持ち込んだのを発見されましたし、全方位に戦争しようとしております。
ちなみにハイチ政府というのは一説には不正選挙でアメリカが立ち上げたと言われており、反対派の国民がプーチンさんに介入して欲しい、と只今デモを繰り広げています。そして何故か逮捕されたアメリカ国籍の傭兵は裁判も受けずに無罪放免、全員が鄭重にアメリカへ送り届けられたそう。
ハイチに関しては傀儡政府による情報統制が厳しくなっており、現地からの報道が少ないため、皆さん是非とも注視してください。意識の光が当たることで、一日も早く改善されることを期待したいです。
それにしてもロシアの分析力は凄い。欧米社会で日本が真珠湾攻撃に追い込まれた側だというのを知っている方は少ないので、よく分かっていらっしゃるなーと感心(※だからといって、勝てもしない戦争に国民を巻き込んだ日本軍は馬鹿の極みですが)。なんでこう、意図的に黒歴史を繰り返しますかね。