メキシコ便り(35):国民から支持されている大統領らを攻撃し、罠をかけ、イメージダウンを試みることで有名なホルヘ・ラモス氏がプレス・コンファレンスに登場!!!

 4月12日、ロペス・オブラドール大統領の朝のプレス・コンファレンスで、大統領にキャンキャン吠え、食ってかかる記者が現れました。popoちゃんは今年初めあたり、ナチョさん動画で、この方のことを教えてもらっていたので「あ〜、あの厄介な人が来ちゃったなぁ〜」と思いながら、大統領がどんな風にこの方を対処するのか息を飲んで見ていました。大統領は、攻撃的なディベートはあまり得意ではない。。。でも、今回のやりとりは、なかなかがんばりました!💮
 この記者、ホルヘ・ラモス氏(61歳)はメキシコ生まれ。でも24歳からアメリカで暮らし、既にアメリカの市民権を得て、現在、フロリダ州マイアミ在住。スペイン語を話す人向けのアメリカのテレビ局Univisionの大物ニュース・キャスター。なので、質疑応答の中で、まるで小学校に来た転入生に、ベテラン先生がメキシコの事情を丁寧に、愛をもって説明しているように見える場面もありました。大統領がしゃべっている際に、ホルヘ・ラモス氏が何度も割り込んで攻撃してきましたが、それに感情を乱されることなく、また相手のペースに巻き込まれることなく、最後まできちんと愛と尊重の姿勢で対応し、終いには「今日はプレス・コンファレンスに来てくれてありがとう、君がきてくれて嬉しいよ。」とまで言った大統領!器の大きさ・男前さを、またまた見せつけました✨
 国民に支持されている大統領を攻撃することで有名なラモス氏。大統領は、ラモス氏を指さない選択もあったのですが、あえて、喜んで立ち向かいました!そして、この20分以上にも渡った質疑応答(通常、記者一人、5〜6分)は瞬く間に大ニュースに!そう、これがラモス氏のいつもの狙いのよう。。。ビッグニュースになること、国民から支持されている大統領に罠をかけ、感情を乱させイメージダウンさせること。。。今回は、見事に失敗したようです。。。多くのメキシコ人は、ラモス氏をピエロとして捉え、大統領に万歳という見方のようで、やはり目覚めている人が多い証拠かなと。。。
 今回は、ラモス氏の最初の質問のやりとりを取り上げてみました。主にメキシコの治安問題の事情が議論されています。このやりとりのあと、popoちゃんはモヤモヤしていましたが、あとで大統領の隠れた真意が汲み取れたような気がしました。まずは、ラモス氏とは、どんな人なのかを簡単にご紹介。ラモス氏のように、大統領が喋っている途中に割り込んできたり、攻撃口調で言ってくるメキシコ人はほぼいません。ほとんどのメキシコ人は大統領に尊敬の意で接し、礼儀正しく、見てて気持ちいいです。そして、最後に、こんなラモス氏でも一方的に憎めないかもと思わせるものを発見してしまったことを!ラモス氏、popoちゃんの大和魂に火をつけちゃったぁ🔥
(popoちゃん)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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メキシコ便り(35):国民から支持されている大統領らを攻撃し、罠をかけ、イメージダウンを試みることで有名なホルヘ・ラモス氏がプレス・コンファレンスに登場!!!

ホルヘ・ラモスってどんな人?


さて、この記者ホルヘ・ラモス氏とは一体どんな人?

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ホルヘ・ラモス氏(61歳)

(ホルヘ・ラモス氏のプロフィール概略)
1958年メキシコシティ生まれ。24歳のとき、メキシコの大手メディア、テレビサを辞め、1983年25歳のときにアメリカ留学。UCLA Extensionでジャーナリズムを勉強。その後、ロサンゼルスのテレビ局でスペイン語を話す視聴者向けの番組ホストを担当。2008年にアメリカ市民権を得る。エミー賞8回受賞。TIME紙の表紙に5回掲載。2015年「世界でも最も影響力のある100人」の一人に選ばれる。(ウィキより)
現在、フロリダ州マイアミ在住でアメリカのメディアUnivisionで活躍中。


先日4月21日にPeople With Moneyで発表された、世界でもっとも稼いでいるジャーナリスト、ナンバーワンにホルヘ・ラモス氏が!2018年3月から2019年3月の推定総額年収7500万ドル(約84億円)。株・不動産投資、カバーガール化粧品会社との契約、メキシコでのいくつかのレストランチェーン、ウォッカのプライベートブランド、若者向けの香水、ファッションブランドを立ち上げ所有。(ツイート下↓)


ナチョさん動画によると、ホルヘ・ラモス氏は、過去に、チャベス大統領、トランプ大統領(大統領候補者時代)、モラレス大統領(ボリビア)、マドゥロ大統領に過激かつ挑発的なインタビューをし、その度に大ニュースに!もちろん過去にロペス・オブラドール大統領も大統領候補時代に挑発インタビューされています。


最近では、マドゥロ大統領へのインタビューで「あなたをどのように呼んだらいいですか?大統領?それとも独裁者?」から始まり、ベネズエラでゴミを食べている人たちの動画を撮り、マドゥロ大統領に見せ、その瞬間、マドゥロ大統領は激怒しインタビュー中止に!その後、2時間ほどホルヘ・ラモス氏と取材チームは勾留され、携帯、カメラなど没収、そしてアメリカに強制送還されたと言われています。しかもアメリカ帰国後の空港でのインタビューで、マイク・ペンスらが、自分たちがベネズエラでやっていることを支持していると言っちゃった!



ナチョさんをはじめ、メキシコのジャーナリストたちは「ホルヘ・ラモス氏はジャーナリストではない!挑発者だ!」と。。。毎度、国民に支持されている大統領らを挑発し、イメージダウンを狙っているのがラモス氏の意図だとか。。。


ラモス氏と大統領の質疑応答の一部



(動画上↑)ラモス氏と大統領の質疑応答:27分あたりから〜

4月12日(金)大統領プレス・コンファレンスが始まって約30分後、手を挙げている記者の一人を指し、それと同時に「ホルヘ、君、次ね!君も手を挙げていたでしょう?!」と。。。いきなり大統領から親しげな口調で呼ばれるホルヘ・ラモス氏。popoちゃんは「えっ?!親しいの?!」なんだか他の人とは違う特別扱いのようなものを感じてしまいました。

ちなみに、プレス・コンファレンスには常に60名くらいの記者が来ていて、必ずしも出席したからといって質問できるわけではありません。あのナチョさんはわざわざタバスコ州からメキシコシティに行き、1週間プレス・コンファレンス出席し、前列に座っていたにもかかわらず、1度も指名してもらえませんでした。

ラモス氏は、マイクを渡され、最前列、ど真ん中の椅子から立ちあがり、このように始めました。


「大統領ありがとうございます。まず何よりも先に、アメリカ政府とともに、私たちを独裁者マドゥロから解放してくださったことにお礼を申し上げます。」

(えっ?!メキシコ政府、そんなのに関わってたの?!)

ラモス氏は、いまだ、取材機器もインタビュー動画も返してもらっていない。大統領が独裁者と呼びたくないということは知っているが、自分たちはそれを実体験をしてきたと告げました。その後、質問に入りました。

メキシコの犯罪率はいまだ変わっていません。あなたの政権になって最初の3ヶ月で8,524人が殺されました。この数字が続くと、2019年はメキシコの現代史上もっとも残虐で凶暴な年になる兆候です。(中略) これ以上、メキシコ人が殺されないため、またジャーナリストにとってメキシコが世界で一番危険な国の一つでないようにするための短期計画は何ですか?」


(えっ?!😕何おっしゃる?!)

この時点で、毎日プレス・コンファレンスを見ている人たちは、ラモス氏が大袈裟に誇張して、故意に恐怖心を煽ろうとしているのが即わかります。なぜなら大統領は、この問題について国民にちゃんと説明してきているからです。犯罪はまだまだ減っていないが、歯止めはかけていると。。。治安改善するために、もっと人員が必要だと。。。人員の必要性は、大統領になる前から、ずっと国民に訴えてきていました。

今までバラバラだった軍隊、海軍、国の警察、州の警察、市の警察を連携し、メキシコの治安改善ができるようにすることを国民投票し、3月11日、国民の82.7%は、それに賛成しました。


そして議会でも通過し、これから合法的にGuardia Nacional (グアルディア・ナショナル:今後、警察庁、海軍、陸軍が一つになり治安改善を目指す組織)として連携できる体制が整ったばかりのことも国民は知っています。

Guardia Nacionalのトップら紹介

Guardia Nacionalの新しいユニフォーム披露

やっと、今、Guardia Nacinal はスタートラインに立ったばかりのタイミングです。なので、「えっ?!何をおっしゃってるの?」となるのです。犯罪数自体はあまり減っていなくても、すでに、大統領は治安改善対策を着々と進めてくれているので、メキシコ国民の気持ちは、心配モードから安心・希望モードになってきているところなのです。しかも!。。。大統領は毎朝早起きして、朝6〜7時、治安対策のミーティングをやってくれているのも、皆、知っています。

朝6じからの治安改善のためのミーティング

そして大統領はこう、答えました。

「ホルヘ、私たちは前例になく、毎日、治安改善に取り組んでいます。これまでの大統領らは、治安と犯罪という最も重要な問題に取り組むために早起きはしなかったのです。私が大統領になってから、毎日、月曜から金曜、治安対策省とミーティングをやっています。毎日、朝の6時から7時です。そして私は直に、前日、全国で起こったすべての犯罪のレポートを受け取ります。これまで言われていなかったことですが、メキシコでは、信頼できる日毎の犯罪数の統計がなかったのです。過去の大統領らは、この問題を他の人にやらせ、自ら取り組むことはありませんでした。私たちは・・・」
とまだ大統領が喋っているところに、ラモス氏、突入❗️

「大統領、大変犯罪が多いのが問題です!」
大統領はその攻撃的な態度に、心を乱されることなく、「はい、はい」と受け入れました。


その後、ラモス氏は、このままの状況で行くと2019年は過去最悪の治安状況になると煽り、大統領は、そうではないと否定し、犯罪状況はちゃんとコントロール下にあると説明しました。が、ラモス氏は、メキシコ人は続々亡くなっていると反論❗️

そして、大統領は、丁寧に説明し始めました。
過去のネオリベラリズの大統領たちが、どんなに国から盗み略奪することだけに専念し、国民をほったらかしにしてきたかを。。。そして、汚職が増加すると犯罪も増加するデータがあることも言っていました。ネオリベラリズ時代の政権の汚職が、現在のメキシコの治安状況を作ってきたと。。。


が、今や新政権がスタートし、国民のために、貧しい人のために仕えていると。。。若者が犯罪の道を歩まなくてもいいような環境づくりもすでに始めている。。。でもこれには一定の時間を要することを述べている途中、またもやラモス氏、割り込み❗️

でも、大統領、結果が出てないではないですか!」


大統領は、結果は出ているといい、ラモス氏は出ていないと主張。
大統領は、やさしく、じゃ、あとで私たちの数字とあなたの数字を一緒に見ていきましょう。とまで言いましたが、ここでラモス氏は引き下がりません。大統領の持っている数字は、正確なものなのか?と、トンチンカンなことを言い始めました。

で、即座に、大統領がスクリーンに出したのは、去年12月からの月ごとの犯罪死亡者日数平均。ここからじゃ、数字がよく見えませんと、自らステージに上がり、大統領とスクリーンの数字に近づくラモス氏。大統領は、丁寧に12月から3月の犯罪死亡者日数平均を指差しながら、読み上げました。「日数平均79人、12月。1月 75人、2月 83人、3月 77人 」


でも、ラモス氏が持っているのは、去年12月からの月ごとの犯罪死亡者合計数。トータルの数字はないのかと訊き、大統領は、今、手元にないが、後でお渡ししましょうと。。。

このあとも、メディアの表現の自由、トランプ大統領とのやりとりの変化など、いろいろと議論が続きました。

popoちゃんは、このラモス氏と大統領の犯罪死亡者数のやりとりを見て、イマイチすっきり感がありませんでした。9種直球のpopoちゃんは、なぜ、大統領は、月ごとのトータルの数字を即座に出さなかったのか?しかも、治安改善省の大臣が真横に座っている状況で。。。すぐに出せたはず。また大臣はその準備をやっているような旨も動画で見受けられました。もし、月ごとのトータル数がなかったとしても、その場でチャチャッと日数平均から、計算できるじゃん!とモヤモヤ。。。でも大統領はそれをしなかった。。。

「なぜ?」

popoちゃんは、考えた。。。。。。

そして。。。。。。。。気づいた❗️


これは大統領のラモス氏へと治安改善省への配慮だったのでは?と。。。

大統領は、この攻撃的なラモス氏とのやりとりに他の人を巻き込みたくなかった。
この厄介なものは、自分がすべて対応すると。。。

大統領は、ラモス氏の数字がもちろんでたらめなデマということを承知していた。
でも、そこで「あなたの数字は間違っている!」と皆の前で裁く必要がないと。。。
長年、知っている「ホルヘ」への配慮だったのかも。。。

popoちゃんだったら、裁いている。。。
そんなウソ・デマをいう人は嫌いだし。。。自分のほうが正しいと証明したくて、きっと裁いていて「パッコーン」とノックアウト入れてる。。。

でも大統領はそうしなかった。。。

大統領は「あなたの数字が間違っている」ということにエネルギーを注がず、
なぜ今、メキシコがこんな治安状況にあり、そして、今後どう改善していくのか
という建設的なエネルギーを注いだ
。。。

こっちのほうがずっと賢明だわ!

あっぱれ!

最後に、なんとこのラモス氏、親日であることをpopoちゃんは発見してしまった。。。こちらの動画でラモス氏の日本滞在記が日本語に訳されています。popoちゃんの埃かぶっていた大和魂に火がポッ🔥!

たしかに、外から見る日本を見事に表現しています。
これ見ると、なんだか一方的にラモス氏を憎めなくなってしまったという
非常に単純なpopoちゃんでした。😉

photo by popo


ファレスはいつも空がとってもきれい✨
このお空、眺めながら、記事書きました♪

¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)


Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1



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