ぴょんぴょんの「ハゲハゲハ大王」

やあ、しろ！　
相談ごとがあるって、何の相談だ？

そういやあ、おめえのとうちゃん、ツルツルのピカピカだったな。

さすが、文才あるなあ。

たしかに最近、若ハゲが流行してる。
「頭髪に関する悩み度調査（2013年）」によると、約4200万人がお悩みだそうだ。
「日本人の成人の人口は約9800万人ですから、2人に1人は薄毛になっている」。
(東洋経済)

そう言やあ、さっき、草取りしてて、ピカっとヒラめいたぞ。

日当たりのいい所は、草が密集してて、根も深く張ってて、抜くのが大変だった。
しかし日陰は、草もパラパラで、茎も根も細くて、抜きやすかった。

日光の当たる場所はフサフサで、根も深くて抜きにくい。
それに比べて、日陰の草は茎も細いし、生え方もまばらだし、抜けやすい。

あたり！
最近のヤツらは、一日中オフィスの中、車の中、家の中、日に浴びるチャンスが少ねえから、毛が薄くなってんじゃねえのか？

ああ、コズミック・ディスクロージャーの、長い白髪の女祭司たちな。

・・・・・言われてみると、みんな毛がふさふさだったな

ふうん、そうかい。
じゃ、なにか？　みんな、頭に除草剤でもまいてるんか？

ちょ・・ちょっと、待った！
焦らずに、落ち着いて、ハゲのメカニズムから、考えてみようぜ。

医学的に、男性のハゲはAGA（Androgenetic Alopecia）＝「アンドロゲン由来のハゲ」と呼ばれる。

そう、アンドロゲンは男性ホルモン、人間をオスにするホルモンだ。
オスのホルモンが多すぎると、ハゲると考えられている。

アンドロゲン(男性ホルモン)には、〈テストステロン〉や、〈ジヒドロテストステロン(DTH）〉などの種類がある。
ここで、言っとくが、科学ちゅうもんは、たいていこじつけで成り立っている。
このことを、念頭において、聞いちょくれ。

実は、この〈ジヒドロテストステロン(DTH）〉、略して〈DTH〉クンは、脱毛を促す〈悪玉ホルモン〉と考えられている。

〈DTH〉クンは、どのように作られるか？
実は、オスの「はえぎわ」と「てっぺん」には、〈5-αリダクターゼ〉という酵素が多い。
精巣で作られた〈テストステロン〉が〈5-αリダクターゼ〉に出会うと、〈DTH〉クンに変化するんだ。

しかしこれは、〈DTH〉クンに非常に失礼な仮説だ。
じっさい、〈悪玉ホルモン〉なんてものは、ねえし。
どのホルモンにも、ちゃんと役割があるわけで、悪玉も善玉もない。

まとめると、こうなる。
〈テストステロン〉＋〈5-αリダクターゼ〉＝〈DTH〉クン
この化学反応を止めて、〈DTH〉クンができないようにするのが、ジャ〜ン！！
男性脱毛〈AGA〉界のトップスター 〈プロペシア〉（成分名フィナステリド）だ。(Customlife)

待て待て、大事な話はこれからだ。
２０１０年、日本皮膚科学会は、薬と育毛剤のランクづけをした。
「強く勧められる」のAランクは、〈プロペシア〉、〈ミノキシジル〉の2つだけ。(PRESIDENT Online)

〈プロペシア〉は米メルク社のクスリで、日本では２００５年に承認された。
現在60カ国以上で発売されている。
２００９年の全世界の売り上げは487億円、日本だけでも152億円売り上げている。(PRESIDENT Online)

こんだけ売れるワケは、実際に効果があるからなんだ。

だから、待って！
現場の医師の話では、処方した患者が、行きつけの理容室で「髪が太くなったね」と言われるとか。(PRESIDENT Online)

飲み始めて1年後　〈58％〉が「毛が増えた」。
3年後には　〈98％〉に改善があったいう。
ただし、満足な結果を出すためには、最低でも、半年以上は飲み続けることが必要だ。(Custom life)

おっと待った、早まるな！
おめえ、何か大事なこと、忘れてねえか？

「うまい話にゃ、裏がある」　「よく効く薬にゃ、副作用がある」。

その数字は、米メルク社のデータだ。それに・・・。

じっさい、〈プロペシア〉の副作用には、
性欲減退 (0.2%)、　勃起・射精障害 (0.1%未満)、　肝障害 (0.1％)。
そのほか、うつ症状、男のくせにおっぱいが大きくなったり、アレルギーが出たり。(Custom life)
実を言うと、こいつはもともと、前立腺肥大や前立腺がんに使われてたクスリだ。
患者に飲ませたら、毛が濃くなっちゃったってことで、ハゲ・クスリにスカウトされたのさ。

実はもう一つの代表的なハゲ・クスリ 〈ミノキシジル〉も、降圧剤で使われていたんだ。

こうゆうのを発見と呼ぶらしいが、前立腺がん患者や、高血圧患者に飲ませてたクスリを、ただの健康なハゲに飲ませてもいいんか？

〈ミノキシジル〉を飲んだAさん（42歳）。
「最初は、飲み始めてすぐに驚くほど毛が生えてきて、気分はホクホクでした。
しかし、しばらくすると、頭部だけでなく、額や指など、これまで生えていなかった部分にも太い毛が生えてきたんです。
そのうち、全身が毛でボーボーになって獣人のようになってしまったので、結局、レーザー脱毛に通うはめになりました」(Business Journal)

実は、〈プロペシア〉が効かない人たちに、効くという〈アボダート(成分名デュタステリド)〉は、〈プロペシア〉の1.5倍の効果だという。(Business Journal)

いやいや、よく聞け。
〈アボダート〉には、驚きの副作用が表れるという。
40代のBさんの証言。
「アボダートを2カ月間服用したところ、まるでニューハーフのように乳房が大きくなってしまったのです。性欲もかなり減退し、その後しばらく、まったく勃起しませんでした。」(Business Journal)

ある医者は、〈プロペシア〉について、こう言ってる。
「女性、特に妊婦や子供が内服することは絶対にいけません。
錠剤に触れてしまうこともいけません。
胎児が男の子だった場合に、生殖器が奇形になる。」(厳選AGA)

厚生労働省も、警告してる。
「男性型脱毛の治療に使用されている『プロペシア』（成分名：フィナステリド）については、妊娠中の女性では男の胎児の生殖器に異常を起こすおそれがあることが米国ＦＤＡの公表する注意事項に掲載されています。」〈厚生労働省)

〈プロペシア〉と〈ミノキシジル〉を併用した「クロネコ屋」さんの体験談をみてみよう。
クスリを飲み続けて２ヶ月目、呼吸困難(過呼吸) とうつ症状が出た。

海外の〈プロペシア〉レビューサイトによる、副作用トップ１０、
勃起不全 ／ うつ病　／ 不安 ／ 性機能障害 ／ 目まい ／ 疲労 ／ 呼吸困難 　／ 薬剤効果がない 　／ 性欲が減少 　／ 認知障害。　
(クロネコ屋の超ブログ術)

「クロネコ屋」さん、飲んではや２ヶ月で、頭の毛も、腕やおでこの毛まで増えた。
〈プロペシア〉＋〈ミノキシジル〉が、「いかに強い薬かわかりました」。
(クロネコ屋の超ブログ術)

しかし、効果の強い劇薬であるほど、副作用も強く、ハイリスク・ハイリターン。
「クロネコ屋」さんの結論がこれ。
「私はAGA治療 (プロペシア＋ミノキシジル) はハイリスクな育毛だと思います。
『効果は強いが副作用も強く、発症するとクオリティ・オブ・ライフが著しく下がるハイリスクな育毛法である』と断言せざるを得ません。」(クロネコ屋の超ブログ術)

もうひとり、〈プロペシア〉＋〈ミノキシジル〉の体験談だ。
「飲み始めてから半月たちましたが、風呂で洗髪したときの抜け毛がほとんどなくなりました。洗髪後・・・地肌の見える割合が大幅に減った(３ヶ月後)。」(元IT土方のFX生活)

ところが彼は、右の乳房に軽い痛みとしこりが複数できて、〈ミノキシジル〉を中止した。
乳がんを心配したが、止めて2週間で、乳房の痛みは無くなり、1ヶ月でしこりも消えた。(元IT土方のFX生活)

「今回のことでかなり危険なことをしているのを実感しました。」と言ってる。
しかも、〈プロペシア〉のみで１年続けたら、今度は右脇の下に小さなシコリができた。(元IT土方のFX生活)

結局、すべてのクスリを止めて、症状は消えた。(元IT土方のFX生活)

まだまだ、あるぞ。
「プロペシアの副作用で勃起力が弱くなりました。…これからはバイアグラに頼ることになりそうです。」
「プロペシアの副作用で勃起不全になりました。
服用をやめてから1ヶ月以上経ちますがこれは治るのでしょうか？」
「プロペシアを処方してもらい・・・どうも最近性欲の衰えや全身の倦怠感を感じます。恥ずかしい話、彼女にも心配されていますがハゲてきていて薬を使っているなんて言えません。」
「プロペシア・・・1年半ほど服用を続けましたが、副作用と思われる症状（勃起不全、精子減少）に悩んでいます。・・服用を中止し、半年が過ぎますが改善しません。」
「プロペシアを飲み続けて1年になります。・・・副作用も酷くてこの1年ずっと気分がふさぎがちです。性欲も落ち・・・女性を見てもなんとも感じなくなっています。」
(若ハゲに効く育毛剤)

結論。
「(プロペシアは)効果があることは 間違いありませんが・・・継続利用はおすすめできません。なぜなら、あまりに多くの副作用報告があり 問題がある発毛剤と言っても 間違いがないからです。誤った使い方をすると、後悔してもしきれない状態になってしまうので注意が必要です。」(薄井家の育毛事情)

〈プロペシア〉の副作用、極めつけ。
カナダの保健省によれば、悪性前立腺がんの発生率も上がるそうだ。
(薄井家の育毛事情)

来年(２０２０年)、頭皮の幹細胞移植が解禁になる。
それを待ちわびてるヤツらもいるが、植毛だって６０万以上はかかる。
となると、幹細胞移植は、もっと高額のはずだ。

とにかく、髪が抜けることは、そんなにコワいことじゃねえ。
いざとなりゃ、ボウズにすりゃ、いいってことよ。
しかも、脱毛は、ホルモンだけの問題じゃねえ。
抗がん剤で、バッサリ髪が抜け落ちるだろ？
あれは、髪の毛に抗がん剤を送り込んで、バッサリ捨てることで、体を守ってるんだな。

つまりは、体内に毒があふれると、髪と一緒に毒を捨てるってことよ。
しかし、ほとんどのクスリは毒と言っても過言じゃねえ。
これらのクスリも、抜け毛の原因となりえる。
（スタチン系）高脂血症の薬／ 甲状腺機能亢進の薬／ 抗てんかん薬／ 抗うつ薬／
痛風の薬／ ビタミンA剤／ 抗血栓薬／ β-ブロッカー／ 消化性潰瘍の薬／
パーキンソン病の薬／ 抗炎症（非ステロイド）剤／ 経口避妊薬
(AI 和合クリニック)

放射能や電磁波の中で暮らす、おれたち。
食品添加物、化学薬品、界面活性剤、環境ホルモンにまみれてる、おれたち。
アタマの上からは、ケムトレイルの粉をかぶってる、おれたち。
そんなんで、髪が抜け落ちたら今度は、子種を絶やすクスリを飲ませて、追い打ちをかける。

しかし男はなんで、子種を犠牲にしてまで髪を生やしたいと思うのか？

女性の皆さん、ツルッパゲでも、バーコード・ハゲでも、カッパでも、心のきれいな男性は必ずおります。