注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
今回のウクライナゲートの黒幕は2人
セルゲイ・ラブロフ外務大臣曰く、欧米の社会主義者というものは「我々はリベラルである。【ゆえに】我々はやりたいことを何でも出来る」との前提で常に動いている、とのことですが、本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】安全保障会議(SC)の非常に興味をそそられる新報告書も、【ラブロフによる】彼らの精神状態の評価を裏付けるものでした。
――今や【ラブロフの指摘した】自明の理を全面的に露呈しているのがアメリカ合衆国であり、同国の認知症を患った【かの如き頭のおかしい】左派の連中は、ドナルド・トランプ大統領に対する夢物語のような【荒唐無稽の】弾劾の企てを展開しているというのです。
――この企ての黒幕は、カート・ダグラス・ヴォルカーならびにエドワード・“ネッド”・プライスという2名の元CIA工作員。
――プライスは、NBCニュースの政治分析家という立場から、ロシアゲートの嘘を次から次へと絶え間なく報じた元CIA職員です。
Watch Ben Rhodes and Ned Price on MSNBC, and think about how many Syrians the regime in Iran murdered with the money they helped funnel to it. Think about their great show of indignation.https://t.co/oRt4XAwTxo
— Roy Abrams (@RQA) 2019年9月26日
2017年2月、トランプの下で働くのは御免だとCIAを辞めて、トランプ嫌いのTV局に出演するようになったそーな。昨年には、オバマ政権下で彼が特別顧問を務めていた頃の回顧録も出版してはります。
それから彼は現在、ニュー・アメリカというシンクタンクのフェロー(特別研究員)なのですが、この団体はジョージ・ソロスが100万ドル以上出資しています。】
――その全て【の情報】を彼に与えたのがヴォルカーで、こちらはトランプを猛烈に憎んでいたジョン・マケインのシンクタンクから給料をもらっています。このシンクタンクは、ジョージ・ソロス、それから元ペトロ・ポロシェンコのためにロビー活動をしていたワシントンD.C.の事務所が立ち上げたものですが、ポロシェンコこそジョー・バイデン元副大統領の息子の捜査をしていた検事【総長】をクビにした人物です。
Breaking News: President Trump's special envoy for Ukraine resigned. He is expected to be interviewed in connection to the House's impeachment inquiry next week. https://t.co/6i91NpBBfb
— The New York Times (@nytimes) 2019年9月27日
――【ヴォルカーは】2016年の選挙期間中、トランプを破滅させようと、でっち上げの「トランプ・ロシア【共謀】文書」をメディアに密かに流していました。
――ですが昨日【※9月27日】、米国務省での【ウクライナ担当特別代表という】無給の職を辞任しています。
――ヴォルカーは、この企てで彼が握っておくべき証拠がトランプの【顧問】弁護士ルディ・ジュリアーニによって全て記録されていたとも気付かなかったのですから、彼の命運が尽きたことを知らせるような辞任劇でした。
【中略】
なんですが、ジュリアーニ氏に「最初っから最後まで国務省がウクライナに接触するように頼んできたんだもんねー、そのやりとり全部記録しているし、なんなら録音音声も録画動画もあるし、あ、ちなみに例のクビにされた検事総長も見つけといたケド?」と反論される始末(爆)。
その一例がこちら。国務省のカート・ヴォルカーがジュリアーニ(元ニューヨーク市長)に送ったメッセージの1つです:
【中略】
最初からトランプさんの弾劾ありき
当該報告書によりますと、2018年11月に選挙で勝利して【下院で】与党となった社会主義の民主党は、今から8箇月前の2019年1月にアメリカ下院議会を掌握した瞬間から、アメリカの国民には伝えることなく、トランプ大統領を弾劾する計画を開始しました。
――【国民を】明らかに欺きつつ、彼ら左派民主党は米下院の弾劾手続きを進めていく規律全てを変更していったのです。
――最も特筆すべきは、共和党所属【の議員】は、この手続きに参加することが出来ないよう規則を変更した点でしょう。
――【例えば】共和党の人間は、弾劾調査手続きにおいて今では証人に質問することすら許されないのです。
社会主義の民主党と、その言いなりである左派の大手メディアはアメリカの国民には隠しおおせましたが、世界中でトランプ弾劾の計画は広く知られていました。
――唯一はっきりしなかったのは、トランプに対して具体的にどんなでっち上げの弾劾容疑とするのか。
――専門家の多くは、トランプとロシアの何らかの共謀というでっち上げ話だろうと考えていました。
――ですがマラー報告書がトランプとロシアの共謀の証拠を何一つ見つけられず、ウィリアム・バー米司法長官がトランプは司法妨害していなかったとの判断を下して、【この作り話は】大失敗に終わりました。
――この左派の狂人どもはロバート・マラー特別検察官に公けの場でトランプの容疑を晴らしてしまう捜査内容について証言させることで、この失敗を取り戻そうとはしました。
――ですがそれまた絶望的な失敗に終わりました。というのもマラーの証言ときたら痴呆症で理解不能、至極単純な事実ですらはっきり発音できず、“老人虐待”もいいところだったのです。
なのでロシア共謀話の大本であるフュージョンGPSについて公聴会で訊ねられても、マラーには何のことか分からなかったのです。】
民主党が予定していたのとチガウ
【中略】
【民主党が】弾劾の乱痴気パーティー【の夢】を諦めきれなかったことから、ロシアゲートの共謀でっち上げ話の背後にいた、その同じCIA工作員らは即座に行動に移った、と当該報告書は詳述します。
――新たな共謀ホラ話の大体の輪郭も、彼らがこれまでトランプに対して試みては失敗したのと全く一緒です。
――ただし今回、彼らが引き立て役に用いたのはウクライナでした。トランプは同国と共謀して2020年の大統領選挙で政敵を害そうとした、との夢物語をでっち上げたのです。
――話の中心に目玉として据えたのは、トランプの弁護士ルディ・ジュリアーニで、彼が密かにウクライナの高官らと会って、ジョー・バイデンに関するスキャンダルを掘り起こすよう圧力をかけたとしました。
BREAKING: House Subpoenas Rudy Giuliani for Documents About Trump and Ukraine https://t.co/ZJmhKsTf75
— Erin Banco (@ErinBanco) 2019年9月30日
――そしてこの御伽噺を補強する主要な証人となるのは、元CIA工作員が扮する無給の国務省職員、カート・ダグラス・ヴォルカー。民主党が自分たちの目の前で10月3日に弾劾の証言をするよう、2週間前から予定していた人物です。
――彼は【証言の場で】、ジュリアーニがウクライナ高官らと会っていたことを彼が知った時のショックを“明らかにする”と期待されていました。
――ですが今となっては、何故そもそも最初にジュリアーニを【ウクライナ側との面談へ】密かに送り込んだ人物が彼自身だったのか、説明せねばならなくなりました。
Depositions over next 2wks:
— Alex Moe (@AlexNBCNews) 2019年9月27日
•Oct 2, 2019: Ambassador Marie “Masha” Yovanovitch
•Oct 3, 2019: Ambassador Kurt Volker
•Oct 7, 2019: Deputy Assistant Secretary George Kent
•Oct 8, 2019: Counselor T. Ulrich Brechbuhl
•Oct 10, 2019: Ambassador Gordon Sondland https://t.co/DFcUQrrcHb
この先2週間の宣誓証言【予定】:
ディープ・ステートに、ひたひたと迫る大量逮捕の悪夢
まともな能力と神経の持ち主であれば、一国のリーダーを破滅させる周到な計画を立てるには何年も苦労して準備と実行を重ねていかねばならないと分かりそうなものですが、一度失敗したロシアゲートのホラ話から新たなウクライナゲートへとリサイクルするなぞ、もうすぐ現実化する恐怖と悪夢に苛まれた者たちが企てた【としか思えないお粗末さだ】と当該報告書は指摘します。
――実のところ、既にジョン・ダーラム連邦検事が、2016年選挙における民主党とウクライナの共謀について捜査を【開始】しているのですから、ディープ・ステートの工作員らがそう感じるのも無理はありません。
――CIAがどうやって虚偽のロシアゲートのホラ話を作り出したのかを捜査するため、ウィリアム・バー司法長官が自らイタリアまで赴いたのです。
――そして国務省の捜査官らは先週、ヒラリー・クリントンの【私用】メール【問題】を巡る刑事捜査を再燃させました。
――この数週間でヒラリー・クリントンが国務長官だった当時、彼女の私用メール【アドレス】にメッセージを送った現職あるいは退職済みの国務省の上級職員130名という大勢が捜査の対象にされたのです。
――何故今になって、と訊かれたトランプの捜査官の一人は、「約3年半分の何百万件ものメールを見ていっているのだから、このくらいかかりますよ」と答えたそうな。
先手を読まれすぎのディープ・ステート
CIA工作員のカート・ダグラス・ヴォルカーとエドワード・“ネッド”・プライスは【中略...】【自分たちが作った】ロシアゲートのホラ話を新たなウクライナゲートのでっち上げ夢物語へとリサイクルすれば、すっかりメディアに洗脳されたアメリカ国民の相当数が鵜呑みにしてくれると期待したに違いありません。
――【中略...】ですがトランプは彼らが行動を起こす前から次に何を仕掛けてくるのか分かっていたのです。
――だからこそ、彼らの嘘で埋め尽くされた内部告白者の申立てに対して、トランプがウクライナと共謀などしなかったと証明する実際の電話の記録が出され、【その嘘がことごとく】破壊されたのです。
――何らかの犯罪捜査についてウクライナに対して訊ねる合法的な権限が、トランプに全面的にあるのは疑いの余地もありません。ビル・クリントン大統領が、そのような要請を許可する協定に署名してくれたお蔭です。
――ウクライナ側も、ジョー・バイデンや薬物中毒の息子ハンターについて進行中の捜査はないと言っています。
【※ので、今回はバイデンのようにウクライナの司法に口を出すという話ではない、と言いたいのでは。】
――更にウクライナはトランプが渡すのを拒絶していたと噂される支援について、一切知らなかったと宣言しているのです。
電話の内容について又聞きの内部告発者は、他にも随所で間違えています。そこで、「トランプは国家安全保障上の懸念もないのに(やましいところがあるから)、厳重に保護されたサーバーに会話記録を保管した、システムの悪用だ!」とも告発文で非難しておいたのですが、実はオバマも大統領時代に外国首脳との会話記録を収めていた場所でした。
伝聞と再伝聞だらけの内部告発、信憑性は低くなる一方です。】
【中略】
民主党とトランプさん、それぞれの思惑
Impeachment may lead to another October stock market crash https://t.co/nBForHhID8 pic.twitter.com/h2ymZxkKcB
— New York Post (@nypost) 2019年10月1日
弾劾について、後半から要約します:
民主党・CIA・FBIのディープ・ステート側が最も恐れているのは、司法省のマイケル・ホロウィッツ監察官が行っていた外国情報監視法(FISA)濫用問題の捜査でした。何せでっち上げのロシアゲート文書を根拠に、トランプ陣営の盗聴監視令状を裁判所から何度も取得していましたから。既に提出済みのホロウィッツ報告書をチェックして公表するのは、ウィリアム・バー司法長官です。
なので、「自分たちに都合の悪い内容をホロウィッツとバーが出してきたのは、我々の弾劾に対する報復措置だ!」と誤魔化すつもりのようです。
トランプ側にとっても、「弾劾のせいで市場が崩壊しそうだ!」と責任転嫁できるので、ありがたい話だそうです。現に民主党が弾劾を言い出した際に株価が下がり、大統領が電話記録を公開して弾劾されるような内容じゃないと分かると株価が戻りました。
弾劾云々と大手メディアが五月蠅い間は、他国もアメリカとの交渉に慎重になることでしょう。特に慎重な中国は、貿易問題を進めたがらないかもしれません。国内の経済や税金問題も、民主党が弾劾一色では話し合う余地がありません。ということで、民主党のせいで国内外の経済崩壊が起こった、と国民に説明するのです。
……トランプさんはアメリカの破産とオイルダラー崩壊をどう乗り切るのか、これまで謎だったのですが、どうやら民主党・CIA・FBIなどの“ドブ”にごっそり責任転嫁しようと考えて罠を張っていたようです。そこに見事に引っかかるディープ・ステート、大丈夫なんでしょうか。
弾劾に対する下院の票動向
あと別記事で見た情報として:
ただ問題は、2018年の中間選挙では勝てたけれども、2016年の大統領選挙ではトランプさんに投票した31の選挙区の議員なのです。ここではトランプさんの弾劾に賛成票を投じると、自分たちの来期再選を危うくさせかねません。
下院は9月末から10月14日までずっと閉会しています。ペローシ議長としては、この間に大手メディアの報道を煽りに煽りまくって、一方で下院議員を里帰りさせ、各地元の理解を取り付けたいのです。
The first Republican House member has announced support for the impeachment inquiry against President Trump: Representative Mark Amodei of Nevada
— The New York Times (@nytimes) 2019年9月27日
See the full list: https://t.co/nnYylNUBSA pic.twitter.com/7SUfyj48Sq
ニューヨークタイムズ紙が立ち上げた専用ページによると、現時点では賛成を225議席まで増やしてきました。このままだと十分な賛成票を確保できそうな勢いです。
10月15日から下院が開会すれば、「共和党とも一応は議論した」という体裁を委員会レベルで整えていきます。
そうして世間の注目を集めに集めまくってから、いよいよ本会議でドラマチックな投票というのが民主党タヌキの皮算用なのでした。
ということで、10月は弾劾ネタを双方が引っ張れるだけ引っ張りそうな気配です!
翻訳:Yutika
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。また元記事で使用された画像は同じものを掲載したツイッターに変換し、更に関連画像を追加しております。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
大統領が国家権力を私物化して、2020年の大統領選挙で敵対する相手を失脚させようと、他国に圧力をかけてネタを探らせた、というもの。手癖の悪いバイデンの爺さんなんて、別に敵じゃないと思うのですが、恐ろしいことに民主党内で今、筆頭の大統領候補なんですよね。
7月25日、トランプ大統領はウクライナのゼレンスキー新大統領と電話会談しました。その際に、ウクライナにクラウドストライクという会社のサーバーがあるんじゃないか、とトランプさんが質問。
2016年の大統領選予備選で、民主党全国委員会(DNC)の幹部連中は優勢だったサンダース候補を無視し、ヒラリーを大統領候補にしました。そのメール約2万点がウィキリークスに暴露され、セス・リッチ氏が殺された件です。この時にDNCは「コンピューターがロシアにハッキングされた、ロシアの他国選挙介入だ!」と騒いだので、その有無を直接調べたのがクラウドストライク社。FBIには「実際にロシアでした」との調査結果の要約を渡しただけで、コンピューターに触らせもしませんでした(※それで引き下がんな、弱腰FBI! という批判はさておき)。
で、トランプさんとしては、「お粗末なマラー報告書が出たとこだけど、この会社を始めとしてウクライナがロシアゲートに相当関与しているみたいだし、ウチの司法長官と弁護士から連絡させるので宜しく(※要約)」、と調査依頼したのです。「ついでにバイデンがウクライナを脅して息子の捜査を終わらせたと自慢しているんだけど、その件についても調べてくれたら助かる(※要約)」、と付け加えました。
ウクライナとアメリカは、捜査協力の二国間協定を結んでいるので、情報提供依頼をしても別に問題はありません。バイデンのように、「うちの息子関連の捜査を止めて検事総長をクビにしろ、でないと金はやらん!」と脅迫したら、他国への政治介入ですから大問題ですけれど。
ディープ・ステート側はともかく、トランプ陣営までなんでこんなにしょーもない話で連日騒ぐのだろう、と謎だったのですが、ソルカ・ファール女史の記事をきっかけに裏側が見えてきたのでお伝えします。