19/12/04 ペーター・B・マイヤー情報:トランプ・リポート 前半

 本文冒頭の「トランプ大統領の背後にいる強力なグループ」とは、「Qグループ」のことだと思います。以前、マイヤー氏の「“Q”の誕生」で、玉ねぎ構造をお伝えしました。Qが掲げる10の計画目標の内、2016年の大統領選挙で採用された8つもご紹介したかと思います。今回はその進捗状況を。
 個人的に知りたかったのは、アメリカ経済の動向です。世界の金融システムの中で真っ先に崩壊する(あるいは意図的に崩壊“させる”)のではないかと噂されています。マイヤー氏の情報を手掛かりに、ツイッターなどでリサーチしてみました。後半でも取り扱いますが、やはり密かに崩壊が始まっているようです。

 ただこれはトランプさんが「基本的に100%善」という前提で書かれた記事ですので、そこはご勘案くださいますよう。
 世の中そこまで清濁はっきりしてはいないと思うのですが、ユーチューブ動画やツイッターを眺めていると匿名Qのファンやキリスト教保守(福音派など)の大統領支持層に結構多いです。ある意味、純粋。ある意味、後が怖い脳内フィーバーお花畑状態。
 この記事は、経済面に関しては「トランプさんがどうこう出来るシロモノじゃない」というスタンスなので、その点マシなのかもしれません。ソルカ・ファール女史辺りは「神の使いトランプさんが経済も何もかも最終的には全て救ってみせる!」と信じきっていますから……(シスターは、「キリスト教徒イコール100%善、社会主義イコール100%悪」の図式なもんで)。
 その点は、社会主義の影響が強い西ヨーロッパ(オランダ)のビジネスマン、マイヤー氏ならではのバランス感覚かと。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
ペーター・B・マイヤー情報:トランプ・リポート 前半
転載元)
投稿者:ペーター・B・マイヤー

■前半のまとめ■
✅トランプの背後のグループが掲げる「10の計画」
✅8つの内、打倒FRBと金本位制への復帰がまだ
✅貿易・麻薬・テロなどの戦争は全てフェイク、エリートが豊かになるため
✅ディープ・ステートは依然として大手メディアを支配
✅トランプの長所:政治家じゃなくて実業家&大胆不敵

✅アメリカでは2つの政府が同時並行で稼働
ディープ・ステート政府:戦争とトランプ排除が望み
✅滅茶苦茶な弾劾審議(ロシアからの寄付はクリントン財団へ、民主党は不法移民犯罪に無関心)
トランプ政府:エリート利権と闘って人民を救いたい
✅ジャクソン、リンカーン、ケネディに次いで4人目の人民のための大統領
➡なので暗殺未遂も度々

✅本当の経済指標は全て否定的
✅金(きん)の価値をダウ株価と比較:株にそこまでの価値なし
✅NY連銀のGDP予想:1%を切る
✅GDPに対する株価の比率:140%
✅トランプのミス:過去の若干の景気好調を自分の手柄にしてしまった
✅これから確実に景気は下がる。トランプは止められない。
✅景気が上がったり下がったりするのは自然な流れ
(※不況には良い側面もある)
✅今やるべきは、米国の戦争終結とディープ・ステートの粛清
✅対アフガニスタン:トランプが和平交渉再開か
✅対イラン:ディープ・ステートがサウジアラビアに米兵派遣か


グローバリズムとの訣別


トランプ大統領の背後には、とある強力なグループがいて、彼をずっと支持し導いています。トランプ大統領はアメリカを再び偉大な存在にするため、事前に「計画」の10の目標について知らされていました。目標の内の8つは;
☑ ドブ掃除
☑ 国境の安全
☑ 規制撤廃
☑ グローバリズムからの訣別
☑ アメリカ第一主義
☑ 金(きん)に裏打ちされたまっとうな通貨に戻すため、連邦準備制度を終わらせる
☑ TTPおよびWTO貿易協定の廃止
☑ パリ協定からの撤退

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

ご承知のとおり、「連邦準備制度を終わらせ」「金に裏打ちされたまっとうな通貨に戻す」のみが未だに道半ばなのです。

ドナルド・トランプ大統領は、史上最も危険かつ困難な任務を遂行しようとしています;すなわち国内でも国外でも、政府のあらゆるレベルに【入り込んだ】無法者ギャングに囲まれ、その対応をしつつ、ディープ・ステートのドブ掃除をせねばなりません。彼が対応すべきは、金融・政治・プロ・軍事の犯罪ギャング連中です。

こういったギャング、あるいはマフィアというものはすべからく、【各国】政府の世界規模の腐敗・犯罪的な通貨制度・腐敗した金融機関・不道徳な企業利益の結果であり、権力と強欲が動機となり、諸々の秘密結社を通じて導かれているのです。

ディープ・ステート内の強硬な勢力は大々的に組織化し【て団結し】、トランプ大統領と人民に対して【対抗】しています。奴らは大手メディアの大半と、安全保障共同体の依然として一部を支配しているのです。【トランプ】自身の政権内部ですら、未だに戦争狂どもの巣窟なのです。

こういった勢力は、自分たちが作り出した闘争・戦争・制裁・租税・関税に常に関与しています。旧態依然とした洗脳プログラミングに則って動いているのです。――貿易戦争は、麻薬に対する戦争や犯罪に対する戦争、あるいはテロに対する戦争と同じくらいにインチキです。どれ一つとして戦う価値などありません。そしてどれ一つとして勝算は無いのです。全ては人民の犠牲の上、エリートが恩恵に与れるよう設計されています。

浪費・借金・偽金・偽価格・偽の戦争;こういったものがエリートを腐敗させ、経済をゆがめ、社会を堕落させるのです。そしてこういったものこそ、ドナルド・J・トランプ大統領が阻止せねばならぬものです。

彼の長所は、彼が他の政治家連中とは異質な点でしょう。彼はアウトサイダー【=部外者】であって、エリートの一員ではありません。不動産投機家であって、政治家ではありません。しかもまっとうな商売を世界を股にかけて展開していました;彼の資金も名声も財産も、どれもがディープ・ステートの世話になっていません。

彼こそアメリカが必要としていた存在でした。大手メディアの言うことなどどうでも良いと思えるくらいに金持ちで、ディープ・ステートに挑めるくらいに大胆な人物です。

2つの異なる政府が同時並行で稼働


ディープ・ステートの陰の政府は戦争を欲しており、トランプ大統領を排除したがっています。そのせいで、議会にいる奴らの傀儡【議員ら】は事あるごとに戦争や弾劾を推し進めるのです。

ですが弾劾には深刻な側面もあります。ディープ・ステートとの戦いや、アメリカ経済を間もなく襲うであろう危機です。政治経済のもっと深いところの流れに関わる話で、戦争・破産・不況・貧困へと繋がっています。

ドナルド・トランプ大統領の【ウクライナへの】見返り供与の試みだとかいう件に対する民主党の弾劾審議では、何らの証拠も出てきませんでした。民主党側は本当に何も持っていません。

実は驚くことに、ロシアはトランプ陣営に何も寄付していませんでした。ですがクリントン財団には1億4,560万ドル寄付していました。そしてこのせいで【何故か】トランプ大統領が捜査の対象にされていると!

おまけに、ナンシー・ペローシは不法移民を一般教書演説に招待しました。トランプ大統領は不法移民の【犯罪】被害者を一般教書演説に招待しました。よく考えてみてください、ここにどれほどの差があることか!

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※元記事にはありませんが、ペローシ婆さんです。】

トランプ政権こそ戦争やベネズエラ侵攻の準備をしているとの印象【操作】がされましたが、事実ではありません。宜しいでしょうか、ディープ・ステートの陰の政府とトランプ政権という、2つの異なる政府が【同時に】稼働しているのです。

完全に目覚めていない部外者にとって、何が本当に起こっているのか理解するのが非常に難しいのはこのせいです。このどちらもが、ほぼ同時かつ同次元で、自分の方が正規の政府であるかのように振る舞っていますから。

人々の金(かね)を私的所有の銀行に主に注ぎ込むだけだった其の他の41人の大統領と異なり、トランプ大統領は実際に人々のために戦ってくれる史上4人目のアメリカ大統領です。

一人目はアンドリュー・ジャクソン大統領。当時の中央銀行である“第二合衆国銀行”はロスチャイルドとロンドンのシティによってコントロールされていると公然と非難し、同行を破壊した後に銃で撃たれました。

エイブラハム・リンカーン大統領は、ロスチャイルドから24%の利率で金を借りるのを拒否して、兵士への支払いのため国が発行する「グリーンバック」通貨を印刷した後で暗殺されました。

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※元記事にはありませんが、参考まで。裏面(バック)が緑色なので、「グリーンバック」と呼ばれる旧ドル紙幣。】

3人目はジョン・F・ケネディ。銀行と軍産複合体の様々な利権に逆らって、1963年11月にダラスで殺害されました。

そして現在、奴らはドナルド・トランプ大統領の暗殺未遂を15回以上行っています。何故なら彼が、「人々に再びアメリカを取り戻させてしまう」かもしれないからだというのです。


全ての本物の経済指標は否定的


金(きん)【相場】は上がったり下がったり。それでも無くなったりはしません。そして長い目で見れば、物事の価値についてかなり正しい尺度を提供してくれます。金価格の株との対比を50年以上の期間で見ると、投資家が思っているほど株に価値はありませんし、経済もドナルド・トランプ大統領が信じ込んでいるほど好調ではないと判明します。

画像はシャンティ・フーラが挿入

【※元記事では不明なのですが、多分このグラフのことだと思います。1966年から2016年までのDGR(NYダウ平均株価の1株を金何オンスで買えるか)。ちなみに1999年から2019年までだと以下:】

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※「1999年以来、金(きん)に対してダウは63%下がり、今年4月以降だけでも20%下降。もうすぐ(最低だった)1980年のようにゼロとなるのでしょうか」とツイートしています。】

いずれにせよ市場や経済というものは、依然として循環しています。ドナルド・トランプがホワイトハウスに着任し、当時の共和党は2017年のクリスマス減税で水門を更に拡げました。ですが現在の民主党では、引き潮となっています。

最近の“本物の”主要な指標は、全て否定的です。小売売上高と住宅許可件数、そして両者の間に位置する諸々の全てが下降し、間もなく不況が到来すると示しています。

GDPの数値ですら、何の慰めにもなりません。2014年の第2四半期には5%近くまで数値が上がっていたのに、トランプ氏が引き継いだ2017年の第1四半期には2.3%となり、今年の第2四半期には2%にまで下がり、第3四半期には1.9%でした。ニューヨーク連銀【のナウキャスト】は、第4四半期には更に下がって0.92%になると予想しています。

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※元記事にはないですが、最新情報です。ナウキャストは11月29日時点だと、もっと下がって0.77%とかって予測してはります……。】

確実に不況はやって来ます。そして確実に株価は下落するでしょう。ちょうど2000年の後や、2007年の後にそうだったように。市場や経済といったものは呼吸しています。拡張し、収縮します。

トランプ大統領が直近の幾つかの四半期における拡張を自らの手柄としたのは、大きなミスだったかもしれません。【これまでの景気の】上昇は彼が起こしたことではありませんし、【これから起こる】下降【傾向】も彼が起こす訣ではないので、【本来なら】非難されるいわれはないのです。

有り体な帰結を申し上げるならば:
トランプ大統領が経済に対して有している影響力は僅か、あるいはゼロです。その一方で全ての指標は、経済が不可避的に不況へ転がり込んでいくことを示しています。

【生きた】森の中から死んだ木を一掃するためには、不況は自然かつ普通の方法です。不良債権・不採算事業・無能な企業家、この全てが一掃され、新たな成長を可能とする余地が生まれるのです。

50年代・60年代・70年代においては、GDPに対する株価の比率というのは低い時は30%前後、高い時は80%前後で、それなりにまともでした。1999年になると、当時最高高の136%になります。その後は再び下がり、2008年の経済危機の際には56%まで到達しました。

ですが経済にどんどん金(かね)を注ぎ込んだ結果、10年後の現在は140%です。史上かつてない高さな上に、旧来の“まとも”な数値の2倍以上。【実際に経済崩壊の】火が点けば、相当な見ものとなることでしょう!

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※元記事とは別画像にしています。
「米国経済は資産バブル状態、本来の失業率は10%前後、GDPに対する債務は105%、22.7兆ドルの債務の山。アメリカの株式や債券は少なくとも60%過大評価されており、(バブルが)破裂したら米国資産を有している人たちに衝撃を与えるだろう。」】

2000年以降、アメリカ経済は下り坂なのです。他国と比較すると、ほぼ全ての尺度において下降していっています。債務は嵩んでいます。ディープ・ステートの権力は増加しました。

そして2015年には、米国は確実に落ち込みました。トランプ大統領は2つのことに挑まねばなりません:思慮も終わりも勝算も見えない戦争から米国を脱出させ、「ドブ掃除」をせねばなりません。

今までのところ、米軍の大規模な帰還も、ディープ・ステートの干渉を縮小させる措置もなんら取られていません。

今年5月以降、米軍は中東に1万4千ほどの兵を追加で送り込みました。アフガニスタンで18年近く続いた戦争を終わらせる筈だった和平交渉は、これまでキャンセルされていました。ただし感謝祭の日の米軍訪問で、大統領はこういった交渉を再開させています。

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※元記事にはありませんが、追加情報。トランプさんのアフガニスタン電撃訪問のせいで、「感謝祭の大統領はマー・ア・ラゴの別荘でゴルフとツイート三昧、子羊やカニやロブスターなど24のコースからなる豪勢な夕食」と見てきたかのように真っ赤な嘘を報じた名門ニューズウィークの記者がクビになりました。トランプさんも「フェイクニュース!」と、嬉々として魚拓をツイートしてはりました。】

ドローン攻撃を行ったり、制裁をより厳しいものにしたせいで、イランとの戦争のリスクは高まりました。報道によると、米軍の特殊作戦部隊1千の兵がシリアから引き揚げ、イラクへ移動させられました。ですが更に3千近くの兵はサウジアラビア【の油田をイランの攻撃から守るための第一弾として】派遣が承認されました。

さてここで疑問が浮かんできます:もしトランプ大統領がディープ・ステートの戦争狂どものお仲間だというのであれば、何故に奴らは【大統領を】弾劾したがっているのでしょう?

【※後半に続く】

翻訳:Yutika


註:マイヤー氏から許可を戴き、翻訳させて頂いております。

【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。また関連したツイッター画像やグラフがあれば、元記事にないものでも追加しております。

ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


Comments are closed.