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ユダヤ問題のポイント(日本 明治編) ― 第11話 ― 中国蹂躙へのホワイト・ロッジの関与
ジェイムズ・ブルースの素性 〜ブルース家とテンプル騎士団
ジェイムズ・ブルース(第8代エルギン伯爵)
Wikimedia Commons [Public Domain]
第2次アヘン戦争とも呼ばれるアロー戦争で、英軍を率いて天津条約を締結させ、その直後に返す刀で軍艦を率いて江戸に襲来し、日英修好通商条約を締結させたのがジェイムズ・ブルース(エルギン伯爵)です。彼は再開したアロー戦争でも英軍を率いて清朝を破壊し、植民地条約といえる北京条約を締結させてもいます。
この中国と日本の植民地化において大変重要な役割を果たしたジェイムズ・ブルース(エルギン伯爵)とは一体どういう人物であったのか? 結論を先に言えば、彼はテンプル騎士団、それも悪魔崇拝ではないほうのポジティブなテンプル騎士団でしょう。
テンプル騎士団はホワイト・ロッジに所属しますが、ホワイト・ロッジの中に悪魔崇拝闇組織が巨大に巣くっていました。こちらはエノクやマイトレーヤ配下の軍団長の覚者たちのグループで、この闇組織の地上組織が裏のイルミナティです。
一方、マイトレーヤ自身やミトラたちは悪魔崇拝ではありませんでした。テンプル騎士団には裏のイルミナティに属する悪魔崇拝のネガティブグループとミトラやマイトレーヤのグループに属するポジティブグループがあるのです。
ジェイムズ・ブルース(エルギン伯爵)はその家系の血統から見て、ポジティブグループのテンプル騎士団となるのです。つまりミトラやマイトレーヤのグループに所属します。
ジェイムズ・ブルースはスコットランド王であったロバート・ブルースの直系子孫です。ロバート・ブルースはイングランドからスコットランドを独立させたスコットランド王であり、その独立を決定させたのが「バノックバーンの戦い」です。数では圧倒するイングランド軍を敗退させる活躍をしたのがヘンリー・シンクレアなどが率いるテンプル騎士団でした。
ロバート1世 (スコットランド王)
Wikimedia Commons [Public Domain]
『テンプル騎士団とフリーメーソン』(三交社)ではそのテンプル騎士団出現の様子やロバート・ブルースとテンプル騎士団、ならびにヘンリー・シンクレアなどシンクレア家との緊密で切っても切れない関係などが記されています。
エルサレムのヘロデ神殿を再現させたロスリン礼拝堂を建造したのがシンクレア家ですが、「あぶそるーと ロンドン」の今年1月2日記事では次のような紹介もされています。
「1314年、ロバート・ザ・ブルース王を7代目のヘンリー・シンクレア卿が力強くサポートし、見事イングランドからの独立を勝ち取っております。
このロバート1世が1329年に病死した際、王の副官であったジェームズ・ダグラス卿にヘンリー・シンクレア卿の二人の息子が選ばれ、王の遺言に従い、その心臓を銀の小箱に入れて聖地エルサレムへと帰還させようという試みが行われました。だからロスリン礼拝堂には、ロバート1世の心臓を持つ天使の彫刻が彫られているのです。」
このロバート1世が1329年に病死した際、王の副官であったジェームズ・ダグラス卿にヘンリー・シンクレア卿の二人の息子が選ばれ、王の遺言に従い、その心臓を銀の小箱に入れて聖地エルサレムへと帰還させようという試みが行われました。だからロスリン礼拝堂には、ロバート1世の心臓を持つ天使の彫刻が彫られているのです。」
ロスリン礼拝堂のロバート1世の心臓を持つ天使
現存するスコットランド王室騎士団 〜ジェイムズ・ブルースの行動の背景
シンクレア家はポジティブなテンプル騎士団であり、フリーメーソンの創設、そしてアメリカの建国にも深く関わってきたことは既に見てきたとおりです。
ロバート・ブルースとテンプル騎士団、そしてシンクレア家との関わりに関する非常に興味深い情報が「晴耕庵の談話室」に掲載されていました。メールでのやり取りでの内容です。その出だし部分はこのようにあります。
「ところで、ロバート・ザ・ブルース王に関しては、彼がバノックバーンの戦いの後、加勢してくれたスコットランド人テンプル騎士やシンクレア家の一党に感謝して創設したスコットランド王室騎士団(Royal Order of Scotland)というスコットランドにおいてはれっきとした騎士団が、現在も存在しているのをご存じですか?」
そして次のように続きます。
「ロバート・ザ・ブルース王の男系の長子が代々その総長職をひきつぐというかたちで、スコットランド王家のいわば“家宰騎士団”として生き残り、その後、シンクレア家による叙勲対象等の改革により、1700年代に入団選抜対象資格が一般には「秘密結社」として知られている高級クラブ・「フリーメイスン」内のスコットランド貴族会員に変更された後、現在に至っています。」
ロバート・ブルースがテンプル騎士団やシンクレア家に感謝してスコットランド王室騎士団を創設し、その総長をロバート・ブルースの男系子孫が務め、シンクレア家の助力もあってこのスコットランド王室騎士団が現存しているというのです。
実質としてフリーメーソンを創設したのがシンクレア家であることや、その内容が虚偽を許すような中身ではないので、このメール情報は真実でしょう。そしてメール主さんは次のように嘆息もしています。
「エルギン伯家もここ何代か、ギリシャの神殿をはぎとって大英博物館に寄贈しちゃって、未だにそれがギリシャとの外交問題になっていたり、はたまた、アヘン戦争時には全英国軍総司令として、大“活躍”されたり、と祖先のプライドもどこ吹く風、ハノーヴァー家の犬になりさがって、歴史の目からみると、悪業ばかりつんでいるようにもみえるのです…。」
アヘン戦争で「全英国軍総司令として大“活躍”」したエルギン伯とはジェイムズ・ブルースでしょう。メール主さんはこのジェイムズ・ブルースの行為を「裏切り」と嘆息されているようですが頷けます。
ジェイムズ・ブルースはポジティブなテンプル騎士団であるにも関わらず、イギリス東インド会社という悪魔崇拝海賊団と一緒になって中国を蹂躙し、日本も植民地にする行為に出ているのですから。
しかし、この彼の行為は彼が単独で決めたことではないでしょう。バックのホワイト・ロッジのミトラやマイトレーヤの意向を受けてのものだったと思われるのです。
中国蹂躙の共通パターン 〜ホワイト・ロッジの関与方法
非常に重要な役割を担ったジェイムズ・ブルースのバックには、ミトラやマイトレーヤのホワイト・ロッジの存在があったのですが、アロー戦争の前段となったのが「太平天国の乱」です。この「太平天国の乱」を好機と捉え、英側は清朝にアロー戦争を仕掛けたのです。
ところがこの「太平天国の乱」も何か匂うのです。どうもミトラやマイトレーヤのホワイト・ロッジの差し金ではないか…と。理由があります。自然に見れば、彼らには中国蹂躙のお膳立てをしたれっきとした前科があるからです。
明教(マニ教)即ち東方ミトラ教と弥勒信仰が結びつき、白蓮教ができました。ミトラ・マイトレーヤ信仰の秘密結社です。この白蓮教が「1351年の紅巾の乱からの革命で1368年に元朝を倒し明朝を成立させている」のは既に見ていますが、秘密結社白蓮教の多大な中国への影響はそれにとどまりません。
1796~1804年に白蓮教徒の乱を起こし、その後も1813年に白蓮教徒の一派が天理教徒の乱を起こしています。こうした内乱が清朝を大きく衰退させ、これがアヘン戦争での敗戦からの悪魔崇拝海賊団の蹂躙に繋がっているのです。
要は、アヘン戦争を通し中国を蹂躙し、現地人の生き血を貪ったのは悪魔崇拝海賊団ですが、その底流にはミトラやマイトレーヤを含むホワイト・ロッジの意向が、つまりハルマゲドン計画があったわけです。
白蓮教の乱からアヘン戦争への流れのパターンと、「太平天国の乱」からアロー戦争への流れのパターンは類似しています。今回は詳しく見る余裕はありませんが、「太平天国の乱」は次のように洪秀全という人物が「拝上帝会」という中国式キリスト教組織を興したのがその始まりです。
「洪秀全(1814-1864)は、1837年頃、夢の中で神の声を聞き、後に漢訳の聖書を読むことでそれがキリスト教の神であることを知り、神を上帝ととらえ直して、1843年に拝上帝教という宗教を起こした。次第に馮雲山・楊秀清ら同士を増やし、1844年頃までに広西省桂平県に拠点を置き、46年頃までに拝上帝会を組織した。」(『世界史の窓」の「拝上帝会/上帝会」)
洪秀全の太平天国はユダヤ系 https://t.co/tIKX70lRIe
— 飯山一郎 (@iiyama16) 2019年5月12日
太平天国軍との戦闘を有利に進め、勝利に導いた常勝軍
Wikipedia [Public Domain]
洪秀全自身がそうでしたが、「拝上帝会」は客家を中心に広がり、それが農民大反乱の「太平天国の乱」となったのです。客家は中国のユダヤ人と呼ばれており、八咫烏と関連は深そうです。何故ならば辛亥革命の主役で清朝を打ち倒し、中華民国を興しその初代大総統になった「中国の父」孫文も客家であり、孫文と共に働いていたのはあの堀川辰吉郎だからです。
堀川辰吉郎は八咫烏が守護していたというか八咫烏の長です。八咫烏のバックにはホワイト・ロッジがあります。全体を見ると、中国の蹂躙と植民地化にホワイト・ロッジが大きく関与していたのは明瞭で間違いないでしょう。
要するに、中国等からの金銀財宝略奪はホワイト・ロッジの意向だったのです。そしてこの中国の蹂躙と略奪、また植民地化は、第2次世界大戦以前から、具体的にはアヘン戦争前からホワイト・ロッジの意向から継続して実行されてきたのです。
現実にアヘン戦争から中国を蹂躙し、略奪実行したのはイギリス東インド会社の悪魔崇拝海賊団です。ホワイト・ロッジの中には悪魔崇拝の闇組織が巣くっていて、そこに所属する地上メンバーが悪魔崇拝海賊団に加わっていました。
しかしそれだけではありません。ホワイト・ロッジの悪魔崇拝ではない勢力、つまりミトラやマイトレーヤたち、それに従う地上組織メンバーも悪魔崇拝海賊団の行為に加担していたのです。その略奪等の行為は彼らの計画に基づいたものだったことが見て取れます。
中国の蹂躙、略奪、植民地化もハルマゲドン計画の一環だったようです。