ぴょんぴょんの「天眼」

 政府が監視しなくても、一人ひとりが、自らの心に監視カメラを持ち、ヤマ・ニヤマに沿った生き方をすれば、自ずと安全で平和ないい国になると思います。
(ぴょんぴょん)
————————————————————————
ぴょんぴょんの「天眼」


上海市のハイテクパトロールロボット


おい、これを見ろよ!


なにこれ?! 「警察」って書いてあるよ。

上海市はこのほど、5G技術を使ったパトロールロボットを導入した。24時間作動し、顔、音声、歩行の特徴から個人を特定できるという。・・ロボットは、4つの広角ハイビジョンカメラ、1つの赤外線サーモグラフィ、1つのズームハイビジョンカメラを搭載している。・・死角はなく巡回でき、撮影映像をリアルタイムで警察に送信している。」(大紀元)

すご〜い、ハイスペック・ロボットじゃん。

う〜ん、中国のITが最先端なのは認めるが・・・惜しいかな、デザインがいまいち、ダセえ。

カッコ悪いねえ〜 どうせなら、パトレイバーが良かった。

Author:kyu3[CC BY-SA]

おめえ、好きだなあ、パトレイバー。
だが、あれは人が乗るデザインだから却下。

じゃあ、せめてドラえもんみたいな、かわいいキャラで?

おれはゆるキャラがええなあ、くまモンとか・・
って、警察だぞ、警察! 
おれたちを監視してるんだ、おっかねえんだぞ!

上海の警察、スゴイことするね、これならゼッタイに犯人をつかまえられる。


監視社会化がすすむ中国


いやいや、ターゲットは一般の市民だから・・。

ええ?! なんで、市民が?

中国共産党、本腰入れてきたぞってことだ。

共産党に歯向かう市民を、取り締まるため

もうすでに、中国の貴州省では声紋認識が行われてるんだぞ。(大紀元)

声紋認識って、声で誰なのかわかっちゃう?

それだけじゃない、中国政府は「歩行認識」監視システムも持ってるらしい。(大紀元)



歩いてるだけで、誰なのかわかっちゃう?

科学の進歩はすばらしいが、アホなヤツらが支配に利用するから困る。

今の中国は、そこまで支配が進んでるってことなの?

とにかく、最近の中国の監視カメラの数は異常だ。
2016年には、約1億7600万台で8人に1台の割合だったのが、2020年には6億台に増えると言う。
「交差点に立つと、ハリネズミのように、どこも逃さないような形で監視カメラが取り付けられています。」(日経ビジネス)

Author:Kilian Evang[CC BY]

すごい数だねえ、日本はどのくらい?

いまのところは約500万台で、25人に1台。
(日経ビジネス)

flickr[CC0]

まあ、人口も少ないしね。
中国なんか、人口が14億人を超えたって言うから、監視するのも大変だよね。

AIでの顔認識や、夜間撮影のできる監視カメラ、無線LANを使ったスマートフォンやパソコンのアドレス取得、自動車のナンバー、市民IDカードのナンバーなどを統合した巨大なAI監視ネットワーク。
さらに自動車の所有者は誰なのか、健康状態はどうなのか、家族構成は、どのくらい貯金があるのか、前科までわかるという。
(Yahoo!ニュース)


ひええ〜〜! まるはだかにされちゃうね。

検閲だってスゲえぞ、中国は
何千人というネット検閲員を雇ってコンテンツをチェックしています。
中国では巨大産業ですよ、検閲は。」
(日経ビジネス)

検閲が巨大産業とは!

まず、ネット運営会社は自主的に、AIソフトを使って検閲している。
(日経ビジネス)

まあ、これはグーグルもツイッターもフェイスブックもやってるよね。

それから、30歳以下の共産党員グループ「共産主義青年団」によるネット検閲・ボランティア。(日経ビジネス)

Wikimedia_Commons[Public Domain]
中国共産主義青年団徽章

チームワーク良さそうだね。

そして、地方政府に配置された検閲資格者による、ネット掲示板やSNSの監視。
(日経ビジネス)

検閲資格? そんな資格があるんだ。

中国で、ネトウヨに当たるのが「五毛党」。
「五毛」は「一元」の半分、つまり中国政府に雇われて「安い料金で書き込みの仕事をしている人たち」、カネもらってないボランティア「自干五(ズガンウ)」もいる。
(日経ビジネス)

でも、田舎に行けばそんなことないんじゃない?

いやいや、地方都市や農村も油断できない。
「雪亮プロジェクト」があるからな。

「雪亮プロジェクト」?

「雪亮」=「大衆の目はごまかせない」、つまり、住民協力を取り入れた監視網のこと。

いやだねえ、いわゆる密告制度だね。


それに、田舎もITの時代さ。
「家庭のテレビと街頭の監視カメラをつなぎ、家にいながらにしてカメラの映像を見られる環境を整えようとしています。」(日経ビジネス)

テレビに飽きたら、近所の人をウォッチングするわけ? 
趣味ワルい!

だが、監視のおかげで犯罪が少なくなり、住民は喜んでいるという。
「普通に生きていれば、意識する必要はないわけです。」
(日経ビジネス)

自分たちも、いつかターゲットになる日が来るのに、のんきだねえ。


中国政府による新疆ウイグル自治区の監視


大変なのは、中国人以外の民族に対する監視だ。
〈新疆ウイグル自治区〉とか・・・。


〈新疆ウイグル自治区〉? 
ニュースでよく聞くけど、どんな所なの?

「この地域は中国政府の見解では、諸民族が調和して暮らす中央アジア貿易の窓口で、重要な経済拠点。中国内地と同じく〈安全〉な場所とされているのだ。事実、日本の外務省の海外安全情報でも、新疆は最低限の注意喚起である〈レベル1〉の指定にとどまっている。」(現代ビジネス)

〈レベル1〉と言うと、「十分注意してください、でも行っていいよ」ってことだね。

どうだ? 行ってみるか?

ええ?! いきなり、なに?

だって、東京から首府のウルムチまで、飛行機代、往復6万円だぞ。
LCCならもっと安いし、2週間以内なら日本人はビザもいらない。

ウルムチ

安い!

ただし、こういう意見もあるが。
ジャーナリストはなかなか立ち入れないが、一般人ならノービザかつチケット代金6万円で行くことが可能な、『世界最悪レベルの人権状況にあえぐディストピア』
それが新疆なのだ。」(現代ビジネス)

一般人だからこそ、見物できる「監視社会」

「井の中のカワズ、日本人」は、ぜひ行って、目を覚ましてもらいたい。
「とにかく、街のいたるところに監視カメラがあって、死角が無いように1ヶ所に2〜3個設置されているし、道路にも道幅いっぱいに10個ぐらいカメラがあって、ナンバーを記録しているようだ。」
人の集まる場所に入るときは必ず身分証を確認され、金属検査を受けます。バザールや一部の施設では顔認証機械の通過も必要でした。」
(現代ビジネス)

中国本土よりもスゴくない? 

少し前までは、シルクロードの面影を残した、エキゾチックな町だったそうだ。

Author:fdecomite[CC BY]

が、今ではモスクは土産物屋に変えられ、「異常なほどの数の中国国旗と習近平政権のスローガンだらけで、正直に言って不気味です。」
(現代ビジネス)

中国人が占領しちゃったんだね。
ウイグル人はどこに行ったんだろう?

収容所に入れられてる。

収容所?

高い壁に囲まれた刑務所みたいな建物に、約100万人が収容されているという。
表向きは「職業技能・教育訓練センター」、中国当局に言わせると、過激思想の影響を受けた“テロリスト予備軍”に教育を行っていると言う。
しかし実際は、多くの人たちが裁判も経ずに収容され、暴力や拷問、洗脳教育が行われているとの証言もあり、国際的な批判が高まっている。
(FNNPRIME)


ウイグル人はテロリストなの?

彼らのほとんどは、イスラム教徒だ。
自治区として認められてから現在まで、中国から独立するために戦ってきた。
それを利用したのが、アメリカのディープステイトさ。

ディープステイト、こんなとこまで顔出してくるの?

彼らは中国共産党を倒して、中国を分割し、自分たちが統治しようとしていたんだ。
彼らが育てたISなどのテロ組織を、ウイグル人に紛れ込ませ、自爆テロを起こさせたりして中国政府を悩ませた。

彼らのやりそうなことだね。

習近平は、国家主席に就任した翌年の2014年から〈一帯一路〉に着手したが、ユーラシア大陸の出入り口〈新疆ウイグル自治区〉が不安定では困る、ということでテロ掃討作戦を始めたんだ。
(NEWSWEEK)


〈新疆ウイグル自治区〉も、中国共産党vsディープステイトの戦場だったんだね。

そんなつまらん覇権争いのために、ウイグル人たちはひどい目に合わされた。
ディープステイトが送り込んだテロリストによって、自分らまでテロリストの疑いをかけられ、弾圧されることになってしまった。

がん細胞も正常細胞も見分けがつかなくなっちゃって、一気に抗がん剤で全滅させようって感じだね。

習近平もナーバスになっているから、あの地域に最新鋭のAIを置いているそうだ。
「中国政府が〈新疆ウイグル自治区〉で、ウイグル族をAIネットワークで常時監視し、大量に拘束していることが、内部文書で明らかにされた。」
AIを使って1週間で2万人超の"不審者"を特定、約1万6,000人を収容所送りに―。
(Yahoo!ニュース)

知れば知るほど、コワい所だね。
なのになんで、〈危険レベル1〉なんだろう?

たしかに監視の目はうるさいが、中国の他の地域よりずっと旅行しやすいそうだ。
なぜかと言うと、日本人は中国人に似てるのでノーマーク。

日本人の顔は、引っかからない?

だから日本人は、陰で人知れず行なわれている、ウイグル族の強制収容や拷問の状況を探るのに好都合ってわけだ。
それに、料理はおいしいし、自然の風景も美しいし、〈安全〉で〈平和〉な旅行ができるらしいぞ。

Author:Mizu_Basyo[CC BY-SA]
最古の麺料理といわれるウイグル料理「ラグメン」

ううう・・でも、やっぱ、そういう所には行きたくないなあ。

そうかあ? 若い人は、いい勉強になると思うがなあ。
「決して渡航を積極的にオススメはできないが、一般的な日本人旅行者であれば非常に安全な旅ができる『持続可能性のある地獄』、それが新疆だ。
ご興味のある方は、次の休暇の旅行先として検討してみるのもいいかもしれない。」
(現代ビジネス)

あ! ウイグル人のことを描いてるマンガ家がいたよ。
〈清水ともみ〉さん。
彼女が描いた2作のマンガ、世界中に拡散されているみたいだよ。
「その國の名を誰も言わない」
「私の身に起きたこと」

ネットでも、読めるな。

マンガに出てくる、収容所のレイプ、拷問、殺人、臓器狩りのフルコース・・・。

中国共産党のオハコ、収入源だからな。

早く、中国共産党がポシャって、こんなひどいことが終わりますように。

中国のメディアは「(共産党)のノドと舌」、つまり党の代弁者と呼ばれている。
日本のメディアも、「安倍政権のノドと舌」だがな。
ただ、中国の方が先を行っている。


中国全土に張りめぐらされた「天網」と配置された「天眼」


いやだねえ、いずれ、日本も中国みたいな監視社会になるの?

中国全土に張りめぐらされた監視網は「天網」と呼ばれている。
「天網」に配置された監視カメラは「天眼」と呼ばれている。

天安門広場の監視カメラ

天というよりも「中国共産党の網」、「中国共産党の眼」の方が正確だけどね。

「天眼」は高層ビルの屋上に設置され、人工知能に送られた高画素データは、あっと言う間に人物を特定する。(共同通信社)

すごい技術だけど、盗み見はただの犯罪だよ。

皮肉にも、「天眼」監視システムは、犯罪を抑制することが目的だと言う。

だけど実際は、国民の監視が目的。

この「天眼」システムを提供しているのが、ファーウェイをはじめとする、中国政府と関係の深い軍事産業や技術会社だ。
(共同通信社)
ヤツらは、世界最先端の中国式監視モデルを、世界に広げ、世界支配を目論んでいる。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ファーウェイ本社ビル

だからトランプは、ファーウェイに圧力をかけたんだね。

一帯一路の一環で、ファーウェイから5Gを無償で提供されている国もあるが、すでに中国に支配されていると言ってもいい。

ITで世界征服かあ、マイクロチップも入れずに監視できるなんて、あまりにも簡単な。

顔認証で、買い物が便利になったとか、犯罪が減ったとか、喜んでいるバヤイじゃねえぞ。「天眼」は、おれたちを見張っているんだ。

「天眼」・・・たしかにコワいけど、本物の「天眼」の方がコワいよ。

本物の「天眼」だと?

中国共産党の「天眼」なんかよりはるか上、はるかかなたから、次元を超えて、ぼくたちがヤマ・ニヤマを守っているかどうかを見ているんだから。

本物の「天眼」、それは「神の目」ってことだな。

どんなに高精度の「天眼」ができたとしても、それで世界征服できたとしても、「盗む」ことはりっぱな犯罪だよ。

そういう肝心なことを見落としてるとこなんざ、無神論者はおバカだな。
お! 一句でけたぞ!
「天眼」も、「神の目」から見たならば、「不盗」を犯すただの犯罪

ぼくも!
「天眼」を作りて神にならんとす、裁かるるのは我が身なりけり



Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

Comments are closed.