————————————————————————
ユダヤ問題のポイント(日本 明治編) ― 第15話 ― 大事件の発生とその背後
地上に降臨する神団の大君 〜大君の座を奪取した神
竹下さんの「天界の改革シリーズ」の「天界の改革1」に以下のようにあります。
「『ホツマツタヱ』を見ると、天照大神には12柱の妃の名前が明記されています。600年に一度の周期で妃の1柱を大君(オオキミ)として、大君を支える神団が地上に降臨し、入れ替わります。2007年1月1日に新しい大君として瀬織津姫穂乃子様とその一団が地上に降臨してきました。」
2007年1月1日に、瀬織津姫様を大君とする神団が地上に降臨したのが「天界の改革」のスタートとなりました。しかしこれを正常にスタートさせるには大変な問題があったのです。記されてあるように600年周期で神団が地上に降臨し、入れ替わるようなのです。そしてこの神団の中心となるのが天照大神の12の后のヒメミコ様たちです。
シリウスシステム全体を天帝として、実質、政治的に統治していたのが天照大神です。その天照大神の12の后を大君とする神団が編成され、順に先の神団と交代して地上に降臨されて霊的に地上を治世されるようなのです。治世される場所が伊勢神宮です。だからこそ、日本が霊的統治の中心なのです。
ところがこの交代ができなければ、新たな神団が降臨できず大変なことになります。その正確な経緯は映像配信「ホツマの神々 天界の改革の全体像(1)[前半]」などを視聴されれば良いのですが、大変な事態になっていたのです。
2007年1月1日の前、本来は伊勢神宮で治世される大君の座にあるのは瀬織津姫様の先代の色上姫様のはずです。しかしこの大君の座が奪われていたのです。歴史上は旧暦の1867年1月に孝明天皇が崩御されたことになっています。そしてその同年10月に大政奉還がなされました。この時とてつもないことが天界で起きていました。天界のクーデターです。
大政奉還にて大君のヒメミコ様(色上姫アサコ様)が幽閉され、それに取って変わってタケミカヅチ尊が大君の座を奪取したのです。
そもそも地上に降臨する神団の大君の座は、天照大神の12の后が順に勤めているので天照大神の名代としての座であり、男神であるタケミカヅチ尊がその座を奪取することは本来ありえない事態です。別の言い方をしますと、大政奉還は天界に於いても尋常ならざる大事件だったのです。そしてその大事件で最も得をしたのが、ありえないはずの大君の座を奪取したタケミカヅチ尊だということになります。
前回に北朝の守護勢力(北朝勢力)と南朝勢力があり、明治維新を主導したのは霊的存在を含めた南朝勢力だったこと、そして影に隠れた裏の南朝勢力に春日系の神々がいたことを見ました。
代々基本的に日本の天皇は父系を通じて天照大神の血統を受け継いでおり、これを本来守護する最高勢力が地上に降臨した神団であり、その中心である大君・天照大神の名代の大君でしょう。ところがその大君の座が奪われたのです。
これは推測に過ぎませんが、タケミカヅチ尊は味方(北朝勢力)を装いながらも大政奉還を色上姫様の致命的な失政だと厳しく咎め、もはや大君の座を任すことはできないとして成り代わったように思えます。一連の動きを見るならば裏から明治維新を主導したその本命こそがタケミカヅチ尊だということになります。いわば主犯です。
春日系の神々と八幡系の神々の抗争 〜春日系の立ち位置
春日系の神々と八幡系の神々が激しく対立してきたことに触れてきました。その激しく火花を散らした争いが最も鮮明に分かりやすく見えるのが、聖徳太子から天智、天武天皇の時代の頃です。
聖徳太子の最側近ブレーンは秦河勝でした。聖徳太子の一団は渡来集団・古代ユダヤ人と非常に密接だったと見なせます。そして聖徳太子の一団は、同じく渡来集団である蘇我氏とは非常に近い関係であって、この時代彼らが日本の実権を握っていました。
聖徳太子と蘇我氏のグループは ≒ミトラ教で結ばれた関係でもありました。そして彼らは古代ユダヤの政治体制、即ち祭祀王を天皇が受け持ち、経済・政治王が蘇我氏が受け持つ体制を確立させていました。このあたりは基本情報2で触れています。
この古代ユダヤ式政治体制を確立させた聖徳太子と蘇我氏のグループのバックには、ミトラやマイトレーヤのホワイト・ロッジが、更にそれを守護していたのが八幡系の神々だったのです。
日本の実権を掌握していた聖徳太子と蘇我氏のグループとその政治体制に対して、激しく異を唱えて攻撃したのがタケミカヅチ尊を筆頭とする春日系の神々でした。彼らは藤原鎌足と天智天皇をしてクーデターを起こさせ、宮中で蘇我馬子を殺害し、政治・経済王の位にあった蘇我氏本家を滅ぼします。一般に大化の改新といわれる乙巳の変です。これで春日系が一旦は勝利を納めます。
しかし抗争は続きます。壬申の乱によって天智天皇から次の天皇となったのは天武天皇でした。天武は天智の弟とされますが実はそうではなく、天武は皇極天皇と高向王の子の漢王子で、父系での天照大神の血統は引いていないのです。蘇我系の血統のようです。それで 天武系天皇の七人八代が泉涌寺で祀られていないのです。(基本情報2)
この天武天皇が台頭した背後にあったのが八幡系の神々でした。この時点では八幡系の勝利です。
ところが、更にその天照大神の血統を引かない天武系から本来の天照大神の血統を引く天皇に皇統は戻されます。この背景には春日系の神々の働きがあったのです。
この一連の抗争を見るならば、ユダヤ系天皇の擁立を目指す八幡系の神々と、天照大神の血統を引く伝統の天皇を守ろうとする春日系の神々との抗争に映ります。つまり南朝勢力の八幡系と北朝勢力の春日系の争いに見えます。しかしそういうわけでは無かったのです。
確かに応神天皇を代表とする八幡系の神々は南朝勢力であり、彼らはハイアラーキーではホワイト・ロッジと繋がっていました。かたやタケミカヅチ尊を代表とする春日系の神々は天照政権の守護勢力に見えますが、それは偽装でした。前回見たように、タケミカヅチ尊たちは裏の南朝勢力だったのです。
表裏のハルマゲドン計画 〜大君の座を奪取の背景
繰り返しになりますが、地球の歴史の底流にはハルマゲドン計画があったのです。その流れの上で、ロスチャイルド家が中心に進めていたのが世界革命(ヴァイシャ革命)であり、明治維新もその一つであったと見て取れます。
その底流にあったハルマゲドン計画に重なり、10万年来の天界のクーデター計画がありました。
ハルマゲドン計画は最終戦争の後、地上にマイトレーヤが救世主として降臨し、最終的にはサナット・クマラが唯一絶対神として全大宇宙を支配する計画です。これを進捗させていたのが日本を中心にして言うならば南朝勢力といえます。
ところが計画通り支配権を掌握したサナット・クマラやマイトレーヤを滅ぼし、自分たちが全大宇宙を完全支配する計画があったのです。ハルマゲドン計画の裏にあった10万年クーデター計画です。これは[裏]ハルマゲドン計画とも言えますし、進捗させていたのが裏南朝勢力とも言えます。裏南朝勢力とはタケミカヅチ尊たちが繋がっていた[裏]ハルマゲドン計画のメンバーです。
このメンバーにはホワイト・ロッジに巣くっていた闇組織のカインやエノク、マイトレーヤ配下の軍団長の覚者たち、それにルドラたちインドの神々がいました。
[表裏]ハルマゲドン計画を「ヨハネの黙示録」という形で作成したのがエノクです。この意味で表のハルマゲドン計画の推進メンバーは裏のメンバーに操作されていたといえるかもしれません。(このあたりのことは映像配信「教育プログラム18」をご視聴下さい。)
ただし、ハルマゲドン計画にしても[裏]ハルマゲドン計画にしても、その計画には天照政権の転覆があったのです。明治維新はそこに至っていくためのステップだったのです。
その意味でハルマゲドン計画を推進の南朝勢力(ホツマの神では応神天皇が代表)、そして[裏]ハルマゲドン計画推進の裏南朝勢力(ホツマの神ではタケミカヅチ尊が代表)、この両者の利害が一致していたわけになります。
北朝勢力を装っていたであろうタケミカヅチ尊が、大君の座を色上姫様から奪取できた背景がこれだったと思えます。大君の座を奪取したタケミカヅチ尊は、約140年間伊勢神宮に居座って地上世界を霊的統治していたことになります。
タケミカヅチ尊は軍神です。その霊的統治のもとに日本は皇国日本となって日清、日露、太平洋戦争に突き進み、世界は第1次、第2次世界大戦に突入していったのです。そして第3次世界大戦、つまりハルマゲドンの最終戦争も目前となっていたのです。
「天界の改革」を正常にスタートさせるための大仕事が、タケミカヅチ尊から色上姫様に大君の座を返還してもらった上で、瀬織津姫様にその大君の座を受け渡すことだったのです。
そして
②その事実はどのような経緯や仕組みで起きたのか?
③それで誰が最も得をしたのか?
過去に歴史的な大事件は多くありましたが、その真相は隠され、大事件を主導したいわば主犯も明らかにされないまま現在に至っているケースは数多くあります。
ところが、歴史的大事件の主犯が誰か?を探るには、③それで誰が最も得をしたのか?、これを見ていくととほぼ間違いなく該当します。
明治維新は複雑で、地上世界の細かな動きを追うとかえって迷宮入りそうになります。これはユダヤ問題全般と同様です。大きな視点から全体像を眺めたほうが真相には近づけそうです。
地上世界は天界の写しでもあります。天界の動きが地上に反映され、また地上の動きが天界も動かします。
今回は明治維新に至る時の天界の大事件とその主犯から見ていきます。