国の犯罪に加担するようなメディアが厳然としてある一方、青木記者のように人々を支えるジャーナリストがはっきりと見分けられる時代となりました。今後、多くの方が新型コロナの影響で深刻な状況に追い込まれた時、その声をしっかりと受け止め、国を動かし社会を変える力となるのが報道です。青木記者には現場に居て、国民とともに居てほしい。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
原発問題を追いかける「朝日新聞」青木美希記者を現場から外さないで下さい
【拡散希望】
原発問題や社会的弱者を丁寧に取材されてきた朝日新聞の青木美希記者が、4月から現場を外され、一行も新聞に書けない部署への人事異動があったと聞き、皆さまにご協力をお願いしたく投稿します。現場を一番大切にしてきた方が取材出来ない、被害者が取材してもらえない、事実が伝わらない歯がゆさを思うといたたまれません。(中略)
(中略)
国家権力が揉み消そうとしている不都合な事実を「なかったことにはさせない」と抗い、被害者・弱者に寄り添い、いつも真に迫る記事を書き続けてくれている稀有な存在。特に原発問題をとことん追いかける記者は本当に貴重な存在だし、被害者の希望の光です。
(中略)忖度しまくるマスコミ業界の中で、美希ちゃんのような記者が絶対に必要なんです。 どうかこの人事異動を止められるようにに皆様のお力をお貸しください。
「もう死のうと思って、青木さんに電話したんだ」
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 11, 2020
月刊「科学」3月号(岩波書店)の特集のトップで、拙稿「避難者は『支援』されているか 実態を見ずに支援を打ち切る政府」が掲載されました。きょうで9年。政府は次々と住宅提供を打ち切り、今も多くの方が苦しめられています。
なぜ。何のため。 pic.twitter.com/z6y5kfNljF
朝日新聞記者・青木美希。原発避難者や貧困問題などを丹念に取材し、権力の非情を紙面で告発してきた。今どき珍しい弱者目線のあるジャーナリストだ。
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) March 14, 2020
青木記者が記事を書けない部署に飛ばされようとしている。みんなで青木記者を守ろう。https://t.co/KBi7Kat8wLhttps://t.co/vIo1nWbu7e
青木美希記者との出会いは2012年、貧困ジャーナリズム賞の授賞式だった。
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) March 15, 2020
貧困問題の取材で青木記者の右に出るジャーナリストはいないだろう。
コロナ不況で人々が窮乏する今こそ、青木記者に活躍してもらわなければならない。
新聞社には「不買」の電話が最も効果的だ。
朝日新聞TEL 0335450131
青木美希さんとは、札幌時代から「貧困問題への取り組み」や「メディアと権力」の問題でいっしょに仕事をしてきました。道新では道警の裏金問題に迫り、朝日新聞では福島の手抜き除染問題を暴いた記者です。彼女からペンを取り上げていいのか。https://t.co/klhxjiBGXJ
— 中島岳志 (@nakajima1975) March 15, 2020
青木美希 @aokiaoki1111 さんは、保守的で声を上げることが難しく、交通の便が非常に悪い伊王野までわざわざ足を運び、無いことにされそうだった汚染土実証実験の問題を丁寧に鋭い筆致で記事にしてくれました。住民の声を聞いてくれる記者が圧力を受ける、日本のジャーナリズム体制が心底不安です。 https://t.co/EWHHbtxFcK
— 伊王野山村広場埋め立て除染土実証実験 (@iounomamoru) March 15, 2020
朝日新聞社に17年いた私が直感するのは、この人事異動は「嫌がらせ」「見せしめ」だということです。「原発事故取材をやめろ」という無言の圧力であると同時に、他の社員に「原発事故取材なんかやってるとこうなる」という抑止です。 https://t.co/xJQ9uaRYCN
— 烏賀陽 弘道 (@hirougaya) March 15, 2020
青木美希記者を守ってくださる皆様へ。
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) March 16, 2020
朝日新聞社側は「通常の異動です」と言いくるめてきます。以下のように追及すると効果的です。
↓
1)福島取材を上司から咎められていた、と聞いてますが?
2)「貧困ジャーナリズム賞受賞者で記者から外された人は過去いませんねえ?」
異動のお問い合わせが続いています。励ましのお言葉が多く寄せられ、大変有り難いです。突然、4月から記事審査室だと言われました。広報部門となり、朝日新聞記事は書けません。ただひたすら、政府が原発事故で何を隠しているのか、なぜ被害者を切り捨てるのかを追及してきたのに、と戸惑っています。 pic.twitter.com/oAyAE4qMTS
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
②震災10年目に入り、政府が避難者への住宅提供打ち切りを進め、復興関連予算を大幅に減らすこの時期に、紙面に書けなくなるとは。私の記事を期待してくださっている方々、取材を待ってくれている方々に申し訳ない思いでいっぱいで、胸が痛いです。残された時間はわずかしかありません。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
③「不都合な事実を『なかったこと』として揉み消そうとしている国家権力の思惑通りになってしまった。これを許したのは、新聞やテレビ、各報道機関の敗北でもあると言われても仕方がない。我が身を含めて、あまりにも無力だったと猛省する」
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
拙著「地図から消される街」冒頭で猛省して書きました。
④この国の政府は、避難者が住宅提供継続を望んでいるのに住宅提供を打ち切り、自殺者を出していながら国内外に「政府はできる限り支援しようとしている」と主張しています。政府が発表する避難者数は数万人少ないという指摘があっても直しません。震災関連自殺者数も数えられていないものがあります。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
⑤政府は、原発事故の責任を取らないまま、被害をなかったことにしようとしていると思います。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
私は被害を矮小化する国家権力に抗い、事実を伝えようと努めてきました。自ら声をあげられないほど辛い被害者の声を伝えるのが仕事だと自分に命じてきました。
私自身が、声を上げられなかったからです。
⑥私は札幌で6人きょうだいの4番目に産まれ、教職の父が大工さんと手作りした家で育ちました。吹雪のときには部屋の中に雪が吹き込んできました。家が傾いたり、雨漏りしたり。小学校時代から週末は家の修理か家の畑を手伝っていました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
⑦小学校では給食費を滞納し、先生に早く持って来るように言われました。高校を出たら「自衛隊に入って妹の学費を稼いで」と親に言われましたが、頭を下げて大学に行きたいと頼みました。東京の大学は合格圏内でも受験費用がないと受けることすらできず、唯一受けられたのは地元の国立大学のみでした。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
⑧地元の新聞社北海タイムスに就職しました。給与の半額を親に渡し続けました。取材経費は自腹。食費を1日200円で過ごしました。2度給料が止まり、携帯代が払えず止められ、取材がままならなくなりました。入社1年半でタイムスは自己破産を申請し倒産しました。最後の給料は出ませんでした。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
⑨私は、この国では、経済的に恵まれていない家の子供は選択肢が限られるんだと実感し、どんな環境で育っても未来を選べる社会にしたいと思って、記事を書き続けたいと思いました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
次に入社した北海道新聞では警察裏金問題で新聞協会賞を取材班で受賞、腕を買われて記者職で朝日新聞に入りました。
⑩原発事故が起き、家を、仕事を、コミュニティを1度に失った人たちの声を届けました。実情を国や国会議員、皆様に届けなければ、支援が打ち切られる一方だと思ったからです。一番辛いときは惨めで自ら声もあげられなかった私自身を思い起こし、何百倍辛いだろうと思いながらお話しを伺いました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
⑪住宅提供が打ち切られ、家族がばらばらになったために中学3年生が自ら命を絶ちました。お父さんは「息子に死なれた俺が生きていても」と何度も後追い自殺をしようして保護されています。「もう死のうと思って。その前に青木さんに電話したんだ」とお父さんから、いまだ頻繁に電話がかかってきます。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
⑫政府は何を隠しているか、追及してきました。「プロメテウスの罠」「手抜き除染」は新聞協会賞を取材班で受賞し、皆様の応援があって何とかやってこられました。紙面に書けない辛さが日々募ってきますが、皆様、今後もご支援をよろしくお願いいたします。長文をお読み頂き、ありがとうございました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) March 15, 2020
朝日新聞の青木記者について
数日前からTwitter上がってますが、
元朝日新聞聞記者で原発取材し続けている
烏賀陽さんのTwitterで確信しました。