独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~間奏曲 こんな子育てができたのなら・・

 ドイツのベルリンでは、4月10日から13日までイースター休暇でした。気温も上がり、お天気もよかったので、外出制限と言われていたとしても、多くの方がひっそりと出かけていたようです。息子の友達は、ボートに乗りに行ったようで・・。スーパーマーケットと薬局くらいしかお店が開いていなかったのですが、気温も23度で、アイス屋さんが登場。持ち帰りなら購入できますので、もう、ベルリンの方たちも生活に飽きてしまったようで、アイス屋さんに並んでみたり・・。(アイスクリームは食べることで体温が下がるので、免疫が落ちると思ってしまいますが・・)
 我が家は、シリアの難民の方が経営しているシリア料理のサンドイッチ(ケバブに似たような・・)を持ち帰り・・。オーブンでさらに温めれば、殺菌になるのかな・・と念には念を入れて・・。外出制限生活、息子と一緒にいる時間が増えました。息子は、同級生たちとはスカイプやWhatsApp で毎日話しているようです。
 そんな中で、4月1日付けで、第一次世界大戦ごろから継続されてきた管理通貨制度(中央銀行システム)を崩壊して、金本位制の新しい通貨システムがトランプ大統領、プーチン大統領、習首席で作り上げていくというニュースがありましたので、嬉しくなってしまいました。

 今回は、間奏曲 こんな子育てができたのなら・・です。
(ユリシス)
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今こそ、家にいることの大切さを味わいたい


シャンティフーラのサイトに出会い、そして時事ブログや映像配信を見ていく中で、竹下先生、竹下家の子育ては、なんて素晴らしいのでしょう・・とずっと拝見してまいりました。きっと子供さんは幸せな人生をずっと歩むのだろうな・・と、非常に羨ましく思いながら、シャンティフーラのサイトの中で学んできました。そんな中で、私はよい子育てができたのだろうか・・もっと早く、シャンティフーラのブログに出会いたかったな・・とか、後悔をしたりもします。

実際に私自身も思いましたが、子供が生まれたときには、幸せな人生ならば、なんでもいいよ・・!という感じで、とても鷹揚な感情で子供に接することができるのですが、幼稚園(保育園)、小学校、中高・・と世の中の現実を経験していくうちに、世の中の現実に置いてきぼり・・になるようではいけない、ある程度は負けないようにしなければいけない、つまりは、仕事が持てるような人に育てなければいけないという親の感情に変わっていきます。(竹下先生が講義されている、野心のようなものが・・がでてきてしまうのです・・)ですので、察知が早い親御さんは、早期教育、中学受験へと真剣になってしまうのです。


子供には普通で、ありのままで・・と願いたいのですが、そうすると、よい学校にも入学できないですし、コネが必要な有名企業にはなかなか就職できないという現実があります。よい学校という考え方、有名企業に就職してもどうなんだろう??という価値観など、発想転換しないかぎり、覚醒しないかぎり、競争社会に巻き込まれてしまうという現実があります。

2020年のコロナパンデミックの今、もしかして、いままでの価値観が発想転換できるよいチャンスであるとも思いました。それは、世界中で学校がお休みになり、外出自粛となり、家で過ごす時間が増えました。VIPが粛清されて、通貨システムが変わったら、いままでのグローバル主義もなくなるのかもしれない・・いままでの選民思想、競争主義、バビロニア・タルムードの考え方がなくなるのかもしれない・・自粛生活で、おうちにいる時間が長い今こそ、家にいることの大切さをもっと、もっと味わいたいものです。


素晴らしい子育てをしている動画


そんなことを思い巡らしていたとき、お父さんが素晴らしい子育てをしている動画を見つけました。



こちらの動画では、娘さんがまだ首も座らない生後3か月前ごろから、お父さんが抱っこをしながらピアノを弾いています。ピアノの上でのお昼寝はとても羨ましいです。寝ていても心地よい子守唄のように静かな、素敵なメロディを演奏しています。娘さんがグランドピアノの上に乗ってしまうところがラフでいいですね。日本ではピアノの上に子供が乗ると怒られます!
(我が家では、ピアノが弾ける男の子になってほしいな・・という願いとは反対に、息子は狭い家の中でおもちゃのバットを振り回し、ボールが飛んでくるありさまでした。息子はある時、電子ピアノの隙間にミッフィーちゃんの絵本が入っちゃった!!といい、ちょうど目線の高さと同じとはいえ、どうしてこのような隙間に絵本を入れてしまうのか・・と、隙間とか穴などに興味を持つ男の子の習性が大変不思議でした。音が出なくなってしまうために、取り出してもらうために1万円くらいかかったのです・・)

ラフマニノフの前奏曲の中でも一番美しいメロディーと言われる、前奏曲Op23−4です。



娘さんはまるで蝶のように・・または、妖精のように手と身体でメロディーを表現しています。お家で音楽に合わせて、シュタイナー教育の真髄オイリュトミーをしているような・・そんな感じもしますね。

こちらの動画では、お父さんが娘さんと一緒に油絵を描いて、絵を描くことの素晴らしさを教えています。



ぜひ幼稚園の先生になって、子供たち教えてもらいたいほどです。彫刻も作成して、細部まで娘さんに見せて実際に手で触らせています。娘さんは絵画が好きになるような気がしますね。このような教え方をされたら、アートの面白さが本当にわかります。とても羨ましい!
(私の描くヘンな絵では、息子にアートの楽しささえも伝えることができなかったんだな・・と思わず思い出してクスッと笑ってしまいました・・)

イグアナもシューマンのトロイメライの曲を静かに聴くものなのですね・・。



(イグアナさんの方が静かに最後まで聴いている・・・小さいころの息子は曲の途中でダレるか脱走するか・・でひっ捕まえるのに大変だったような・・)

ポールさんは、象にピアノの曲を聴かせることで有名になったようですが、動物も音楽が好きなことがわかります。



仔象も音楽が好きそうですね。こちらは、有名なマスネのタイスの瞑想曲です。
(我が家の息子は、仔象よりも落ち着きがなかったのかも・・こちらの記事を書いている内容を息子にも話しながら書いていて、息子も笑っています・・)

お父さんであるポールさんは、ピアノもプロ並みで、そして、絵画のプロであるようですので、まあ、なんと才能あふれるお父さんであり、さらに娘さんへの愛情もあふれていて・・。普通の家庭ではこんな風にはできないものですが、何かヒントになるのかな・・と思いました。日本での子育ての経験からみても、子供がまだ小さいころから押し付けるように習い事をさせてしまったりする傾向にあります。ポールさんは、ピアノがプロ並みであるからこそ、音楽の大切さを知っています。無理に娘さんにピアノを練習させることはしていないようです。シュタイナー教育のオイリュトミーの意味のように、心の中を表現する、目に見えないものを感じることこそ、大事であると、娘さんに教えているような気がします。

ドイツのロシア系のバイオリンの先生が言ったそうです。いままで日本人にたくさん教えてきた。日本人の演奏は完璧である。間違いがない。しかし、それは、機械のようである。機械のような演奏は心に響かない・・


オンラインの重要性が増している


ポールさんは、象にピアノを弾いて聴かせることで有名になったユーチューバーのようです。今の時代は、YouTubeで発信して、広告で収入を得られる仕組みになっています。人気になり、ものすごく稼いでいる方も・・。そのせいなのか、日本の小学生は将来ユーチューバーになって稼ぎたいという子供たちも多いとか・・。アメリカだったと思いますが、子供がおもちゃで遊ぶシーンをYouTubeで発信して稼いでいる子供もいるようで・・。子供がユーチューバーになりたい!と思うのも、どうなんだろう??と瞬間に思いました。子供がユーチューバーになりたい!といっている横では、親がおもちゃで遊んでいるだけで稼げるのよ・・と嗾(けしか)けているはずなのです。実際にお菓子を紹介するだけで60万稼いだ友達がいる!・・と親子で言っていた方もいました。生活のためにある程度は稼ぐ目的が必要でもありますが、何かを発信するということが、野心やお金が目的ではなくて、誰かにきっと役立つであろうと・・と知ってもらいたいという願いだけで、発信ができたのなら・・。その方が長い目で見て、この方が継続できるのでは・・。そんな意味では、世界的に外出自粛の中で、YouTubeを利用するのも大事なのかもしれません。

Author:Rego Korosi[CC BY-SA]

テレワーク、ITが人々の生活をよりよくするという概念のデジタルトランスフォーメーションが大切になってきている今、オンラインの重要性が増しています。世界中で会議はZoomやスカイプで行われています。考えようによっては、いちいち外出せずに、自宅で会議ができるのは、なんとも通勤時間も省けて素晴らしいことです。自宅で効率よく仕事をして、お父さんが子育てに参加できる時間が増えていくことも嬉しいことです。小さな会社、小さな事業がこれからは、主要な位置を占めていく時代になっていくのかな・・。我が家も海外に出てからずっとオンラインを活用しています。シャンティ・フーラの映像配信で学ぶこともそうですし、記事やブログを書いたり・・。Zoomでお話したり、セミナーで学んだり・・。家族とはスカイプで話しますし・・。息子はオンラインのアメリカのハイスクールの授業を受けていたこともありましたし・・。ITがなければ、海外での生活も実現できない・・のかもしれません・・。

世界中の多くのお父さん、お母さんがポールさんのように子育てができますように。お父さんとお母さんがいつも子供と一緒に過ごせますように。


本日の音楽


本日の音楽は、もちろん、ポール・バートンさんのラフマニノフの前奏曲Op23−4(ニ長調)です。音調を色で感じる方もいるらしく、ニ長調は、オレンジ色、黄色のようなイメージがあると言われますが、どう感じますでしょうか・・。




Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-8



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