5月8日はドイツの終戦記念日
我が家がマスクをしている理由は、コロナ対策というより、チェルノブイリ森林火災に由来する放射能対策のためです。ですので、N95が必須です。布マスクだと、防御できないかもしれないからです。とはいっても、窓を開けて少し換気もしなければいけないので、本当に毎日が迷い・とまどいの連続です。
家の中を重曹で水拭きした後、重曹を入れたお風呂にこんな感じで浸かっています。ドイツでお風呂に入るとこのような体勢になります。
夜、湯船に浸かった瞬間に今日締め切りの原稿を思い出した。
— Illustratorアベナオミ★防災士 (@abe_naomi_) April 30, 2020
#名画で学ぶリモートワーク pic.twitter.com/8PB7ukrWds
名画で学ぶリモートワークも面白いな・・と思い、もう1つ、こちらも。朝昼晩と食べているのは、今のご時世、食べ過ぎですね。
はぁ…旦那が毎日いるから朝昼晩ご飯の支度…#名画で学ぶリモートワーク pic.twitter.com/O0Oadv83Jv
— もんち@いつも頭ん中とっちらかってるgirl (@Yaccochin) April 30, 2020
先日、2020年5月8日は、ベルリンのみの祝日で、ドイツの75周年終戦記念日でした。それも、今年のみの祝日でした。
第二次世界大戦終戦75周年
— ドイツ大使館🇩🇪 (@GermanyinJapan) May 8, 2020
75年前、第二次世界大戦が欧州において終結しました。この戦争はドイツが始めた戦争であり、ドイツにより欧州は戦争と恐怖一色となりました。最後はドイツ自身も焦土と化しました。当時の教訓が、今日まで私たちの行動の基礎となっています。#第二次世界大戦終戦75周年 pic.twitter.com/50QGNysyop
こちらが、シュタインマイヤードイツ連邦共和国大統領の終戦から75周年の演説の動画です。その日本語訳がこちらになります。この演説を聞いてまとめたり、ベルリン在住としての意見を書いてみるならば、(ドイツ在住の場合、歴史についてありありと書くことはできないのは残念ですが・・)、現在のドイツ連邦共和国の大統領であるシュタインマイヤー氏(社会民主党)は、75年前の戦後、ドイツが周辺国とは孤立していたこと、そして、今2020年まさに、世界中で人々がコロナのために孤立している状況を関連させて、演説を展開しています。
1985年の戦後40年後には、当時の、名前にフォンがつくと出身が貴族と言われ、風貌もちょっとお育ちが良さげでカラヤン風な、リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー元大統領が『5月8日は解放の日であった』と語ったことを例に出しています。こちらの演説は日本でも有名になり(当時学生でしたが覚えています)、日本語では、情緒的に「荒野の40年」と翻訳し、歴史に対する認識の秀逸な参考例として日本で取り上げられていました(Wikipedia)。しかし、ドイツ語でも英語でも直訳だと、解放、自由の日になります。そして、シュタインマイヤー大統領は、解放、自由というキーワードを中心に、この日を感謝をしながら、ずっと自由や民主主義を追求していきましょうと述べています。
日本とドイツは同じ敗戦国ですが、ドイツは基本法でもまずは人間の尊厳を掲げて、ドイツ人は観念的な考えをする方が多いせいなのか、歴史における罪悪感のようなものをドイツ人に重く背負わせて来たのに対し、日本の場合は、広島・長崎のこともありますので、平和を全面に押し出しながら、3S政策からもわかるように、平和のためにも楽しさ・娯楽が必要だと引っ張って来たような気がします。このような結果が、75年経過しての今になり、大きな違いとなって現れているのでは・・といつも思っています。
!!ちょっとここで、ドイツに大統領がいるの??と思われた方へ・・!!
ぺりどっとさんから、編集中に、サッカーでいうところの、素敵なスルーパスのようなメールをいただきました。
『えっ!メルケル首相とは別にドイツには大統領がいるの?? 大統領と首相の関係や違いがよく分からなかったのですが、こちらの記事を読んでスッキリ!勉強になりました♪』
確かに、ドイツの大統領はいるの? と聞かれたのならば、まあ、飾りでいるけれど・・ぐらいしか答えることができませんでしたので私自身大変ためになりました。そして、この際ですので少し追加して書こうかなと思いました。
ニュースを見ていると、祭典、演説ぐらいの時しか現在のシュタインマイヤー大統領の名前が出て来ません。メルケル首相はいつもメディアの人気者です。ベルリンの滞在の初期に通学していた2016年ごろの社会融合講座での60時間のドイツの知識講座では、当時の大統領が、前任のヨアヒム・ガウク大統領でしたので、シリアからの難民のクラスメートと一緒にメルケル首相じゃないのよ・・ガウクなのよ・・と覚えたものでした。そして、なぜ、ドイツの大統領が日本の天皇の象徴に似たような感じで、中立的な立場であり、形式的なものにとどまっているのかというと・・下記に理由が書いてありました。
細かいことはさておいて、ドイツの大統領は、権威からの解放を、自由を・・と良いことを言っているではありませんか・・。言葉だけにとどまらずに、一般の人々の生活にまでこの権威からの解放や自由を浸透させてほしいものですが、いやいやまだまだ、ドイツも官僚的な仕組みも多いですし、権威重視も多いですので、真の意味での実践は程遠いのかも・・。それよりも、一般市民に、チェルノブイリ森林火災の影響が危ないと少しでも伝えてほしい。多くの方が、何も知らずにジョギングしたり、公園で寝そべっていて、無防備なのです。
ロベルトコッホ研究所はコッホの意思を受け継ぐことなくクソ集団へ落ちていったけれど、コッホの原則を第一義的にとらえるのもドイツ人。
— t-mari (@kappel0208) May 9, 2020
神学大学の古典学を学び、その後にいきなり医学部に転入して首席で卒業したらしいファウチ博士は2013年にロベルトコッホ研究所のゴールドメダルを受賞していたかな・・(Wikipedia)
我が家がドイツのゾーリンゲンでホームステイをしてたときのご主人が側湾症(脊柱が左右に曲がっている状態)でした。チェルノブイリのときに10歳でホットスポットのアウグルブルグに住んでいたのです。また、語学学校にいたロシア出身35歳ぐらいの方も側湾症でした。
2018年
— cmk2wl (@cmk2wl) February 4, 2020
宮城県気仙沼漁協水揚げ
8匹中 8匹の背骨の曲がったイワシ(小野寺晶氏提供) pic.twitter.com/Jc4qOKQzvy
一方で、5月9日は、ベルリンの中心部アレクサンダープラッツで反対デモがあったようです。我が家の近くでも壁に警察反対!と落書きがあります。お店を閉鎖したりすること・・中小企業、飲食店の経営の方は本当に大変な事態だと思います。ドイツでの生活が規制された状況、人との間隔をあける、お店や交通機関の中ではマスクをしなければいけないなど、あれをしてはいけない、これをしてはいけないなど、自由を求める市民が権威主義や管理主義に反発してデモをしているのです。さらなる管理社会への移行に即座に気がついた市民が動いていますね。
Am Samstag haben sich auf dem #Alexanderplatz mehr als 1.000 Menschen zu einer unangemeldeten #Demonstration gegen die #Corona-Maßnahmen versammelt. Mehrere Demonstrierende wurden festgenommen. Die Stimmung war sehr angespannt. #b0905 pic.twitter.com/2D12keuXXf
— rbb|24 (@rbb24) May 9, 2020
また、コロナの状況下で、陰謀論を研究している方が本を出版するなどもあるようです。陰謀論について研究されている方が薀蓄を書いていて、面白い状況だなと思いました。陰謀論、その考え方について研究をして博士号を取得するのも、ドイツならではと思ってしまいました。日本で陰謀論の研究をされている方はいるのでしょうか?却下されそうですよね。日本では、都市伝説として芸能人がテレビに出ている、また昨今は、YouTubeにて芸能人が解説をして稼いでいる状況です。
Wer glaubt an Verschwörungserzählungen? Es sind eher Männer, eher Rechte & Menschen, die in einer Krise sind. #Corona befeuert das, weil der Kontrollverlust so groß ist. @_pietz_ empfiehlt, was man tun kann, wenn man einen solchen Menschen kennt (+):https://t.co/I1NNh5h6h0
— Ann-Katrin Müller (@akm0803) May 10, 2020
Pia Lambertyさん(36歳)は「陰謀物語」について理論的な根拠がないと詳細に解説しています。あら、まあ・・・
5月7日は音楽家ブラームスの誕生日
そして、遡って、5月7日は、ドイツの音楽家ブラームスのお誕生日です。ウィキペディアに書いてあるように、ブラームスは、目立つのが嫌いで、成功を収めた後も、質素な生活をしていたことに好感を持ちます。そして、ドボルザークなど後輩を匿名で支援していたことなども・・。メロディーに優しさを感じるのはそのせいなのですね。
1860年代以降、作品が人気を博して財政的成功を手に入れた後も質素な生活を好み、3部屋のアパートに家政婦と住んでいた。朝はプラーター公園を散歩し、昼には「赤いはりねずみ」(Zum roten Igel)というレストランに出かけるのが彼の習慣だった。ブラームスは親戚たちへ金品を惜しみなく渡し、そのうえ匿名で多くの若い音楽家を支援した。また、アントニン・ドヴォルザークの才能を見出し、支援したのもブラームスである(ブラームスは、彼のメロディーメーカーとしての才能を羨んで「彼の屑籠をあされば、交響曲が一曲書けるだろう」と語っている)。
子守唄の中では、ブラームスの子守唄が一番好きですので、息子が生まれてその日にブラームスの子守唄を歌って聞かせました。
5月5日はパンの日
5月5日は、ドイツでは、パンの日なのです!
Heute ist der #TagDesBrotes!
— BMEL (@bmel) May 5, 2020
Wir sagen allen Bäckerinnen und Bäckern danke 💚.
Das deutsche #Brot 🍞 ist weltweit beliebt und mit etwa 3.200 eingetragenen Sorten sehr vielfältig. Seit 2014 findet sich die deutsche Brotkultur sogar im Verzeichnis des immateriellen Kulturerbes. pic.twitter.com/Up7fC3TQCj
パンを購入するなら、ディンケル小麦のパンか、もしくは、ドイツパンらしい、ほとんどがライ麦のプンパーニッケルをよく購入します。酸味があるので、日本人にとっては、お好きな方と嫌いな方とわかれてしまいますね。しかし、プンパーニッケルは、食べても太らないそうです。ドイツでは、健康志向の方が多いので、プンパーニッケルをはじめ、ライ麦系の黒パンを好んで食べる方が多いです。
ドイツのヴェストファーレン地方が発祥とされるが、現在ではドイツ全土のみならず周辺諸国でも製造され食されている。粗挽きライ麦とライ麦全粒の粗挽きを90%以上使用することと、型に入れてから16時間以上の長い焼成時間を掛けて製造するのが特徴。
プンパーニッケルは、ドイツ軍の食事でもあったようなのです。黒パンを食べて、戦っていたのですね。
ドイツは戦後75年。日本も同じ敗戦国、戦後75年ですね。戦時中、10歳前後だった両親から戦争中の話もよく聞きます。そして、21世紀の今、ウィルス戦争なのか、核戦争なのか、目に見えない戦争がずっと繰り広げられています。戦争・・何かに勝ちたいという野心を本当に捨てて欲しい! お金を稼いで名声を得たとしても、意味がない、幸せになれないと、ブラームスも知っていたに違いありません。
本日の音楽は・・
ブラームスの隠れた名曲といわれる、間奏曲、イ長調より。イ長調は、色で例えるなら、新緑の緑と言われますが、どうでしょうか・・。
先日、映像配信の「音楽で感じるアーユルヴェーダ」を視聴しました。ブラームスの間奏曲は、副交感神経に作用するのかな・・。
画面は真っ暗ですが、バックハウスが奏でる美しいブラームスの間奏曲イ長調をお聞きください。
第61楽章は、5月5日、5月7日、5月8日は、ドイツで何の日? です。