独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第61楽章 5月5日、5月7日、5月8日は、ドイツで何の日?

 5月4日からドイツベルリンの学校も徐々に始まりました。クラスに出席できる人数制限がありますので、まだ、週1回か2回の登校です。お店も少しずつ開きつつあります。郵便局での荷物の受け取りなども、間隔をあけて並びますので、外まで蛇のように連なってしまいます。交通機関に乗るためには、マスク・鼻と口を覆うものが必須ですので、街中でも多くの方がマスクをしています。布の手作りマスクの率も非常に高いです。布で鼻と口をぐるぐる巻きにしていて、中東の砂漠の中にいるような風貌の方も多いです。
 第61楽章は、5月5日、5月7日、5月8日は、ドイツで何の日? です。
(ユリシス)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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5月8日はドイツの終戦記念日


我が家がマスクをしている理由は、コロナ対策というより、チェルノブイリ森林火災に由来する放射能対策のためです。ですので、N95が必須です。布マスクだと、防御できないかもしれないからです。とはいっても、窓を開けて少し換気もしなければいけないので、本当に毎日が迷い・とまどいの連続です。

家の中を重曹で水拭きした後、重曹を入れたお風呂にこんな感じで浸かっています。ドイツでお風呂に入るとこのような体勢になります。


名画で学ぶリモートワークも面白いな・・と思い、もう1つ、こちらも。朝昼晩と食べているのは、今のご時世、食べ過ぎですね。


先日、2020年5月8日は、ベルリンのみの祝日で、ドイツの75周年終戦記念日でした。それも、今年のみの祝日でした。



こちらが、シュタインマイヤードイツ連邦共和国大統領の終戦から75周年の演説の動画です。その日本語訳がこちらになります。この演説を聞いてまとめたり、ベルリン在住としての意見を書いてみるならば、(ドイツ在住の場合、歴史についてありありと書くことはできないのは残念ですが・・)、現在のドイツ連邦共和国の大統領であるシュタインマイヤー氏(社会民主党)は、75年前の戦後、ドイツが周辺国とは孤立していたこと、そして、今2020年まさに、世界中で人々がコロナのために孤立している状況を関連させて、演説を展開しています。

Author:president.gov.ua[CC BY]
シュタインマイヤー大統領

1985年の戦後40年後には、当時の、名前にフォンがつくと出身が貴族と言われ、風貌もちょっとお育ちが良さげでカラヤン風な、リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー元大統領が『5月8日は解放の日であった』と語ったことを例に出しています。こちらの演説は日本でも有名になり(当時学生でしたが覚えています)、日本語では、情緒的に「荒野の40年」と翻訳し、歴史に対する認識の秀逸な参考例として日本で取り上げられていましたWikipedia)。しかし、ドイツ語でも英語でも直訳だと、解放、自由の日になります。そして、シュタインマイヤー大統領は、解放、自由というキーワードを中心に、この日を感謝をしながら、ずっと自由や民主主義を追求していきましょうと述べています。

Author:ウルリッヒ[CC BY-SA]
リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー元大統領

日本とドイツは同じ敗戦国ですが、ドイツは基本法でもまずは人間の尊厳を掲げて、ドイツ人は観念的な考えをする方が多いせいなのか、歴史における罪悪感のようなものをドイツ人に重く背負わせて来たのに対し、日本の場合は、広島・長崎のこともありますので、平和を全面に押し出しながら、3S政策からもわかるように、平和のためにも楽しさ・娯楽が必要だと引っ張って来たような気がします。このような結果が、75年経過しての今になり、大きな違いとなって現れているのでは・・といつも思っています。

!!ちょっとここで、ドイツに大統領がいるの??と思われた方へ・・!!
ぺりどっとさんから、編集中に、サッカーでいうところの、素敵なスルーパスのようなメールをいただきました。
『えっ!メルケル首相とは別にドイツには大統領がいるの?? 大統領と首相の関係や違いがよく分からなかったのですが、こちらの記事を読んでスッキリ!勉強になりました♪』

アンジェラ・メルケル首相

確かに、ドイツの大統領はいるの? と聞かれたのならば、まあ、飾りでいるけれど・・ぐらいしか答えることができませんでしたので私自身大変ためになりました。そして、この際ですので少し追加して書こうかなと思いました。

ニュースを見ていると、祭典、演説ぐらいの時しか現在のシュタインマイヤー大統領の名前が出て来ません。メルケル首相はいつもメディアの人気者です。ベルリンの滞在の初期に通学していた2016年ごろの社会融合講座での60時間のドイツの知識講座では、当時の大統領が、前任のヨアヒム・ガウク大統領でしたので、シリアからの難民のクラスメートと一緒にメルケル首相じゃないのよ・・ガウクなのよ・・と覚えたものでした。そして、なぜ、ドイツの大統領が日本の天皇の象徴に似たような感じで、中立的な立場であり、形式的なものにとどまっているのかというと・・下記に理由が書いてありました。

事実上の憲法であるボン基本法において、連邦大統領の権限は「中立的権力(pouvoir neutre)」と定められており、儀礼的、形式的な職務に留められている。これは、ヴァイマル共和政下における大統領に強大な権限が与えられており、ヒンデンブルク大統領のもとで内閣を次々と入れ替える不安定な政治が続き、また議会を通さずに決裁できる大統領令を頻繁に行使したことで議院内閣制が機能しなくなった結果、ナチスの権力掌握を許してしまった歴史への反省が反映されたものである。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ドイツ連邦大統領旗


細かいことはさておいて、ドイツの大統領は、権威からの解放を、自由を・・と良いことを言っているではありませんか・・。言葉だけにとどまらずに、一般の人々の生活にまでこの権威からの解放や自由を浸透させてほしいものですが、いやいやまだまだ、ドイツも官僚的な仕組みも多いですし、権威重視も多いですので、真の意味での実践は程遠いのかも・・。それよりも、一般市民に、チェルノブイリ森林火災の影響が危ないと少しでも伝えてほしい。多くの方が、何も知らずにジョギングしたり、公園で寝そべっていて、無防備なのです。


神学大学の古典学を学び、その後にいきなり医学部に転入して首席で卒業したらしいファウチ博士は2013年にロベルトコッホ研究所のゴールドメダルを受賞していたかな・・(Wikipedia


我が家がドイツのゾーリンゲンでホームステイをしてたときのご主人が側湾症(脊柱が左右に曲がっている状態)でした。チェルノブイリのときに10歳でホットスポットのアウグルブルグに住んでいたのです。また、語学学校にいたロシア出身35歳ぐらいの方も側湾症でした。


一方で、5月9日は、ベルリンの中心部アレクサンダープラッツで反対デモがあったようです。我が家の近くでも壁に警察反対!と落書きがあります。お店を閉鎖したりすること・・中小企業、飲食店の経営の方は本当に大変な事態だと思います。ドイツでの生活が規制された状況、人との間隔をあける、お店や交通機関の中ではマスクをしなければいけないなど、あれをしてはいけない、これをしてはいけないなど、自由を求める市民が権威主義や管理主義に反発してデモをしているのです。さらなる管理社会への移行に即座に気がついた市民が動いていますね。

土曜日にコロナ対策に対するデモのため1,000人以上の人々が集まりました。 数人のデモ参加者が逮捕された。緊迫した雰囲気でした。

また、コロナの状況下で、陰謀論を研究している方が本を出版するなどもあるようです。陰謀論について研究されている方が薀蓄を書いていて、面白い状況だなと思いました。陰謀論、その考え方について研究をして博士号を取得するのも、ドイツならではと思ってしまいました。日本で陰謀論の研究をされている方はいるのでしょうか?却下されそうですよね。日本では、都市伝説として芸能人がテレビに出ている、また昨今は、YouTubeにて芸能人が解説をして稼いでいる状況です。


Pia Lambertyさん(36歳)は「陰謀物語」について理論的な根拠がないと詳細に解説しています。あら、まあ・・・


5月7日は音楽家ブラームスの誕生日


そして、遡って、5月7日は、ドイツの音楽家ブラームスのお誕生日です。ウィキペディアに書いてあるように、ブラームスは、目立つのが嫌いで、成功を収めた後も、質素な生活をしていたことに好感を持ちます。そして、ドボルザークなど後輩を匿名で支援していたことなども・・。メロディーに優しさを感じるのはそのせいなのですね。

Wikimedia_Commons
[Public Domain]
ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms、1833年5月7日 - 1897年4月3日)は、19世紀ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者。J.S.バッハ(Bach)、ベートーヴェン(Beethoven)と共に、ドイツ音楽における三大Bとも称される。ハンブルクに生まれ、ウィーンに没する。作風はおおむねロマン派音楽に属するが、古典主義的な形式美を尊重する傾向も強い。

1860年代以降、作品が人気を博して財政的成功を手に入れた後も質素な生活を好み、3部屋のアパートに家政婦と住んでいた。朝はプラーター公園を散歩し、昼には「赤いはりねずみ」(Zum roten Igel)というレストランに出かけるのが彼の習慣だった。ブラームスは親戚たちへ金品を惜しみなく渡し、そのうえ匿名で多くの若い音楽家を支援した。また、アントニン・ドヴォルザークの才能を見出し、支援したのもブラームスである(ブラームスは、彼のメロディーメーカーとしての才能を羨んで「彼の屑籠をあされば、交響曲が一曲書けるだろう」と語っている)。


子守唄の中では、ブラームスの子守唄が一番好きですので、息子が生まれてその日にブラームスの子守唄を歌って聞かせました。


5月5日はパンの日


5月5日は、ドイツでは、パンの日なのです!

5月5日はパンの日です。ドイツのパンは世界でも人気であり、かつバラエティーに富み、約3,200もの種類が登録されています。 2014年以降、ドイツのパン文化は無形文化遺産のリストに入っています。ドイツのパン事典はこちら

パンを購入するなら、ディンケル小麦のパンか、もしくは、ドイツパンらしい、ほとんどがライ麦のプンパーニッケルをよく購入します。酸味があるので、日本人にとっては、お好きな方と嫌いな方とわかれてしまいますね。しかし、プンパーニッケルは、食べても太らないそうです。ドイツでは、健康志向の方が多いので、プンパーニッケルをはじめ、ライ麦系の黒パンを好んで食べる方が多いです。

プンパーニッケル(Pumpernickel)は、ドイツ発祥の伝統的なパン(ライ麦パン)である。日本語のカタカナ表記ではプンパニッケルとされることもある。重量感のある食事パンであり、少し酸味がある。

ドイツのヴェストファーレン地方が発祥とされるが、現在ではドイツ全土のみならず周辺諸国でも製造され食されている。粗挽きライ麦とライ麦全粒の粗挽きを90%以上使用することと、型に入れてから16時間以上の長い焼成時間を掛けて製造するのが特徴。


Author:Rebecca Siegel[CC BY]
プンパーニッケル

プンパーニッケルは、ドイツ軍の食事でもあったようなのです。黒パンを食べて、戦っていたのですね。

ドイツは戦後75年。日本も同じ敗戦国、戦後75年ですね。戦時中、10歳前後だった両親から戦争中の話もよく聞きます。そして、21世紀の今、ウィルス戦争なのか、核戦争なのか、目に見えない戦争がずっと繰り広げられています。戦争・・何かに勝ちたいという野心を本当に捨てて欲しいお金を稼いで名声を得たとしても、意味がない、幸せになれないと、ブラームスも知っていたに違いありません。


本日の音楽は・・


ブラームスの隠れた名曲といわれる、間奏曲、イ長調より。イ長調は、色で例えるなら、新緑の緑と言われますが、どうでしょうか・・。

先日、映像配信の「音楽で感じるアーユルヴェーダ」を視聴しました。ブラームスの間奏曲は、副交感神経に作用するのかな・・。

画面は真っ暗ですが、バックハウスが奏でる美しいブラームスの間奏曲イ長調をお聞きください。




Writer

ユリシス

東西冷戦時代を身近に感じられるドイツの首都在住。豪州の出会うと幸せになれると言われる、めったに出会えない青い蝶、ユリシスがいる、(ほとんど毎日会っていた!)トロピカルな街から移り住みました。世界に国境はない、人種も言語も関係なく、心で通じ合えるが信条。英、独、インドネシア語を学びました。1985年の人民服を来ていた時代の上海、1988年のベルリンの壁、1992年のインドネシアの民主化運動を目の当たりにする。
現在、東洋医学セミナーを勉強中。体癖はたぶん、2−8かな?しかし、3、5、10も入っているような気がする。

わかりやすく、音楽のように流れるような、軽快な文章をお届け出来ればと思います。小学生でもわかるように簡単で、本質をついた内容に努めてまいります。



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