注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(中略)
これまでは汚染されていない土を50センチほどかぶせた農地で野菜や花を栽培してきましたが、新たに、汚染されていない土はかぶせず、除染で出た土だけでキャベツやインゲンを育てる方針を決めました。
収穫したあと、含まれる放射性物質の濃度を調べ専門家による会議で食べても安全だと評価されれば、除染で出た土をそのまま野菜の栽培に使うことも検討するということです。
(以下略)
除染土利用に「災害時の流出などで汚染拡大につながる」との懸念が根強く、方針転換を知らされていない住民もいる。
文書は大島堅一・龍谷大教授(環境経済学)が行政文書開示請求で入手。環境省は「地元の要望に基づき、科学的な知見を得るためだ」と説明した。
政府は除染で取り除いた土1400万立法㍍を処理しきれないとして、全国の農地や道路に使う計画を進めています。次は直接野菜を育てると。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) August 8, 2020
「食べ物は育てない」→「上にきれいな土をかぶせて野菜を育てる」→「汚染土でキャベツを育てる」
当初の話を次々に変えていきます。 https://t.co/PQBxyrcWn1
原発除染土、覆わずに栽培試験https://t.co/xKCBTCr9XH
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) August 7, 2020
⇒どんどんエスカレートする。覆ってもどうかと思うけど、覆わずにだと、農作業者が内部被ばくする恐れもある。ていうか、そもそもなぜ「除染」したのか考えたら、こんな発想にはならないはず。
環境省が、除染で取り除いた汚染土で野菜を育てる計画を秘密裏にまとめていました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) August 8, 2020
「地元の要望に基づき」と答えていますが、大島教授が情報公開で入手した文書には汚染土での野菜栽培の要望は一つもありません。作業者の外部被曝も心配されています。
政府は説明を。https://t.co/0iLV8AyJ3V
汚染土の農地利用について、私は2月に小泉大臣に聞きに行きました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) August 8, 2020
小泉大臣は「信頼を得られるように丁寧な説明に努め、関係省庁と連携して取り組んでいく」と。
実際は、「丁寧な説明」どころか秘密裏に汚染土でキャベツを育てる計画を進めていました。
大臣、説明を。https://t.co/bMGwt8wphn
●「丁寧に説明をしていきたい」(小泉大臣)→汚染土を覆わずキャベツを育てる計画を秘密裏に進めていました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) August 8, 2020
●「地元から、食用作物も育てたいとの声があり」→情報開示文書には農業を再開したいと要望はありましたが、汚染土で育てたいという要望は一つもありません。 https://t.co/DY8wDlYwMQ
実際は、食用作物を育てるために延期することを決めていた(左)のに、NHKは「パブコメで指摘相次ぎ延期」と報じました(右)。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) August 9, 2020
パブコメでは汚染土利用に反対が多かったのに、政府が決めた計画は真逆。汚染土でキャベツを育てること。
パブコメ軽視も甚だしいのでは。 pic.twitter.com/G1igjc0JiH
汚染しているから取り除いた土について、なぜ政府は「除染土」というのか。環境省幹部に聞きました。
— 青木美希 (@aokiaoki1111) August 9, 2020
「政府が使う『除染土』っていう言葉、何のことだかわかりづらいですよね」
「汚染土って聞こえが悪いよね。そちらで汚染土という分にはこちらは何も言いません」
言葉は大事だと思います。 https://t.co/rSVXngoX1Z
原子炉等規制法では安全に再利用できる基準は100ベクレルですが、政府は福島第一原発事故に8000ベクレル以下は再利用可との考え方を示しました。「覆土などをすれば8000ベクレル以下で使えるということです」と官僚は私に話しましたが、今回は覆土もせずキャベツを育てると…。https://t.co/FRDATS6Lg2
— 青木美希 (@aokiaoki1111) August 9, 2020
今回の環境省の方針転換は、幾重にも国民を欺くように勧められていることを青木美希氏が指摘されています。すでに行われていた汚染土での花などの栽培状況から判断し「十分安全側の結果が得られた」として今年4月には汚染土を全国で再利用する省令改正をする予定でした。ところが地元からの「食用作物も育てたい」という声に応えて検証するため改正を先送りした、という報道がなされていました。しかし事実は異なり、環境省は汚染土で農作物を育てる計画を勝手に決定し秘密裏に進めていました。また地元からの「育てたい」との要望もウソでした。さらに悪質なのは「除染土の再利用」という言葉です。「除染された土」という印象を与えますが、青木氏が環境省に確認したところ「除染した後の土」の意味ではなく、除染で取り除いた汚染土との回答だったそうです。
セシウム100bq以上は原子力施設から持ち出せない規制があるにもかかわらず、環境省は8000bq以下であれば農作物に再利用可能とするダブルスタンダードを平気で推し進めています。しかも目安にしているセシウムだけが放射性物質でもありません。日本政府が国民を殺しにきていることは確かです。