メキシコ便り(75):前代未聞の巨大訴訟!!!

 日本の皆さまも既にご存知のニュース、「ゴットファーザー」の名で知られていたメキシコ前国防大臣(2012−2018)が麻薬密売、資金洗浄など4つのアメリカ連邦犯罪の容疑で逮捕されました。アメリカでのメキシコ人の麻薬密売などに関する大物逮捕はこれで3人目。カルテル調査ジャーナリスト、アナベルさんによるとこの3つの逮捕は繋がっていて前代未聞の巨大訴訟とのこと。これはアメリカとメキシコの現政権が腐敗していない証拠ではないかと思います。同時にもうウソが通らない世界になっている気がします。また、特権階級の「私は特別である」という思考も通用しない世界になっている気がします。日本では、まだまだため息がどっと出てしまう政権のようですが、世界では確実に汚職掃除進んでいます♪ 悪者よ、さようなら👋
(popoちゃん)
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メキシコ便り(75):前代未聞の巨大訴訟!!!

前国防相大臣、サルバトル・シエンフエゴス逮捕!保釈金も却下!


2012〜2018年前ペニャ・ニエト政権下で、国防相として麻薬対策を指揮しながら麻薬組織カルテルのトップ「ゴットファーザー(西語:エル・パドリーノ)」の名でアメリカへ麻薬密売(ヘロイン、コカイン、マリファナ、メタフェンタミン)、資金洗浄など4つの連邦犯罪の疑いでメキシコ前国防相大臣シエンフエゴスが、10月15日(木)家族旅行の途中でロサンゼルス空港に到着時に逮捕‼️

メキシコ前国防大臣サルドバル・シエンフエゴス

10月20日(火)ロサンゼルスでの最初のオンライン裁判で、シエンフエゴス容疑者の弁護士はシエンフエゴス容疑者の生涯の全貯蓄7500万ドル(約7800万円)を保釈金として、アメリカから逃亡しないことを条件に刑務所から釈放してもらうように交渉しましたが、却下。後日シエンフエゴス容疑者は、ニューヨーク、ブルックリンで裁判を受けるため移送される予定。(下のツイート内のPROCESOの記事より)

意訳:裁判官は7500万ドルの保釈金をオファーしたサルドバル・シエンフエゴス容疑者の釈放を却下。


前代未聞の巨大訴訟!


麻薬組織カルテル調査ジャーナリスト、アナベル・エルナンデスさんによると、このシエンフエゴス逮捕は、現在、アメリカで終身刑服役中「エル・チャポ(麻薬組織のトップ、麻薬王と呼ばれていたが実はパペット)」、ニューヨークで裁判中の「ガルシア・ルナ前公安相(2006〜2012年カルデロン政権下)」を逮捕、訴訟した検事リチャード・ドナヒュー氏、マイケル・ルイボッティ氏が行っているとのこと。アナベルさんいわくこれらはメキシコとアメリカが関わるものの中で前代未聞の巨大訴訟だということ。そして裁判官も同じ人、ブライアン・コーガン!

写真左から:エル・チャポ、ガルシア・ルナ、シエンフエゴス
写真上:これらの3人の裁判官をするブライアン・コーガン判事

左の女性:カルテル調査ジャーナリスト、アナベル・エルナンデスさん
右の本:アナベルさんが2012年に出版した「MEXICO EN LLAMAS (メキシコ炎上)」。表紙の男性はカルデロン大統領(2006〜2012年)。

アナベルさんは既に2012年の時点で、シエンフエゴス容疑者の数々の犯罪を本で暴露していたようです。

ユーモア・ミーム:DEA(米麻薬取締局)がアナベルさんのをカンニング!

たしかにアナベルさんはDEA(米麻薬取締局)と直接やり取りをしているようでDEAにとても貢献していることでしょう。DEAはアナベルさんに顔負けかも?!メキシコの素晴らしいジャーナリストさんです。現在、ヨーロッパに身を隠していますが、ネットでメキシコのユーチューブ・チャンネルなどのインタビューに積極的に出てきてくれて、最新情報などをシェアしてくださっています。

今後、これらの前代未聞の巨大裁判が進んでいくうちに、アメリカがメキシコの元大統領らの逮捕、あるいは身柄の引き渡しをメキシコに求める日がくる可能性も無きにしも非ずのような気がします。元大統領ら、迂闊にアメリカ旅行には行けなくなったかな?!

意訳: 1番目 エル・チャポ(シナロアカルテルの麻薬王)
   2番目 ガルシア・ルナ(公安大臣2006−2012)
   3番目 シエンフエゴス(国防大臣2012−2018)
   4番目 次はだれ?       

絵のぼやき意訳:「私たちは特別な存在ではなかったのか?」


サルドバル・シエンフエゴス容疑者のダークな過去を元大統領は知らなかった?!


シエンフエゴス容疑者は2015−2017年の犯罪容疑で逮捕されていますが、アナベルさんいわくシエンフエゴス容疑者は2001年からずっとカルテルとズブズブな関係らしい。メキシコ政府がいかに腐敗していたのかが想像できると思います。アナベルさんいわく、今回の逮捕は最低でも18年遅れだと。。。

カルデロン大統領(2006〜2012年)の元で公安大臣として働いたガルシア・ルナ容疑者、ペニャ・ニエト大統領(2012〜2018年)の元で国防大臣としてシエンフエゴス容疑者のカルテルとの関係は両大統領とも全く知らなかったとシラを切っていますが。。。アナベルさんは知らないはずがない、賄賂をもらっている動画、写真などの証拠は十分にあると。つまりナルコ(麻薬犯罪組織)政府にとって一番都合のいい人を選んだのだと。。。

左から:ガルシア・ルナ、カルデロン大統領、シエンフエゴス、ペニャ・ニエト大統領

意訳: カルデロンの公安大臣、刑務所
   ペニャ・ニエトの国防大臣、刑務所
   私たちはナルコ(麻薬犯罪組織)の国に住んでいたことにまだ疑いがありますか?


そんなシエンフエゴスを表彰していたアメリカ


シエンフエゴス容疑者は、2018年アメリカの国防大学にあるウィリアム・ジェイ・ペリー半球安防衛研究センターで治安貢献をしたとしウィリアム・ジェイ・ペリー賞を受賞していたと。。。😑(ウィリアム・ジェイ・ペリー:ビル・クリントン政権1期目で19代目アメリカ合衆国国防長官。wikiより)

ウィリアム・ジェイ・ペリー賞を受賞したシエンフエゴス容疑者(中央)

ウィリアム・ジェイ・ペリー賞は麻薬密売組織トップセールス賞では?!😏


ロペス・オブラドール大統領、現在の国防大臣は潔癖である!


シエンフエゴス容疑者逮捕後、メキシコの反大統領派らは、現在の国家警備隊(軍隊)も腐敗しているとし、国家警備隊が中心となって行っている空港、マヤ列車、石油精製工場の建設を中止するべきだと言い出しました。が、大統領は、現在の国防大臣は、だれかに推薦されたのでなく大統領自身が自分で調べ自分で任命した人で潔癖であることを主張。

現在の国防大臣、ルイス・クレセンシオ・サンドバル氏

こういう時に、竹下先生が教えてくださった波動測定をすると便利ですね!是非、測定されてみてください♪

アメリカのおかげでメキシコの大掃除進んでいるようです。
両国の現政権が腐敗していない証拠ですね!


¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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