松井大阪市長の職務放棄の陰で餓死する市民、「見守り」を民間業者への委託にしてもよいのか

 大阪市では「支援を必要としている方を早期に発見し、孤立死等を未然に防止することを目的として、ライフライン事業者等と地域での見守りに関する協定」を締結しているそうです。新聞配達や水道、電気、ガス、郵便配達などの「協力事業者が、検針や配達等の個別訪問を行う日常業務の中で市民の異変等を察知した場合には、区役所や警察、消防等に通報することで、安否確認を行います。」とあります。
 先日、大阪市で60歳代と40歳代の母娘が室内で餓死していることが判明しました。8月から水道料金が滞納され、10月からは使用量が無くなり、11月には市水道局が給水を止めていた状況で、全く通報がなされていませんでした。市民を見守る福祉を本来業務ではない民間に委託すること自体が疑問ですが、実際に委託が機能していなかったことになります。仮にも「先進国」の政令指定都市で穏やかに暮らしていた市民が、こんな痛ましい最期になるとは。
 こう思っていたところに、松井市長の行状が伝えられました。これまで多くの開示請求を行って来られたWADA氏が、良いタイミングで松井市長の公用車の記録を請求しました。そこで発覚したことは、松井市長が公用車を使って非常識なスパホテル通いをしていたことでした。コロナが緊迫する時期であるにもかかわらず、まともな対策すら取らず、公務も果たさず、本当に遊んでいたことが発覚したわけです。不安や飢えに耐えながら息絶える市民がいる中で。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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所持金13円、水道も止められ、冷蔵庫は空…母娘はなぜ餓死したのか
引用元)
 財布に残っていたのは、わずか13円だった。大阪市港区にあるマンションの一室で11日、腐敗した女性2人の遺体が見つかった。いずれも餓死で、住んでいた母親(68)と娘(42)とみられる。冷蔵庫は空っぽで、家の水道やガスは止められていた。数カ月間誰にも気付かれることなく、都会の片隅でひっそりと亡くなった母娘。
(以下略)
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松井一郎大阪市長が公用車で64回…スパが自慢のホテル通い
引用元)
(前略)
 大阪市の松井一郎市長(56)が今年1~11月の間、公用車を使って市内のホテルを64回訪れていたことが日刊ゲンダイの調べで分かった。都内在住の男性が市に情報公開請求して「自動車運行日誌」を入手し、日刊ゲンダイは提供を受けた。
(中略)
 第3波が到来しても松井市長のホテル通いは続いた
(中略)
 時には公務の合間を縫ってホテルを訪れることもあった。
(中略)
公用車を使って通っているのに、どうしてこのホテルは市長動静に載せていないのだろうか。市民に公表できない理由でもあるのか。
(中略)
 松井市長は大阪府知事だった2018年、議会の休憩時間中に公用車を「喫煙所」代わりに私的利用していたことが発覚し、批判を浴びた。
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