ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第6話 ― ヒトラーの背後の存在たち

 『永遠なるヒトラー』の「はじめに」に、ヒトラーが居住し執務をしていた場所が記されています。

彼はベルリンではなくオーバーザルツベルクの山荘にあって、山麓と森に囲まれて執務する。さらにはまた、岩を爆破して作られた山道を登り、エレベーターに乗って、山荘のはるか上に作られた水晶宮とよばれる山頂の家でも...(以下略)

ヒトラーは都会を離れ、山中で居住し執務を取っていたのです。
 なるほど、常人とはかけ離れた発想や思考行動が生み出された秘密の一端がここにもあったのだと知らされます。
 自然に囲まれた山中でインスピレーションを得るためもあったでしょう、ヒトラーは自己と対峙すると同時に、霊存在や宇宙人グループとも交信していたと思われます。ヒトラーは霊媒体質でもあったのです。
 前回の編集者さんの時事ブログからの引用で、
彼に憑依していた霊の集団が、SSP(秘密の宇宙プログラム)を主導してきた
ヒトラーには、ブラック・ロッジ(闇の館)の大主の1人が憑依していたため、ヒトラーの予言は、そのほとんどが実現
と明かされていました。
 ヒトラーにはブラック・ロッジの太守や霊集団(宇宙人グループ)が憑いてもいたわけです。ヒトラーの背後には彼が所属するブラック・ロッジの存在があったわけです。そして、そのヒトラーは第2次世界大戦を勃発させ、SSP(秘密の宇宙プログラム)を進めていったのです。
 ただし、これはヒトラーとナチスその背後のブラック・ロッジのみで発動し、進められたわけでは決してありません。救世主を装うホワイト・ロッジ、そしてそのホワイト・ロッジの宇宙人グループである「銀河連合」なども複雑に絡んでいるのです。
 違う言い方をしましょう。第2次世界大戦を導いたのはホワイト・ロッジもあります。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第6話 ― ヒトラーの背後の存在たち

ヒトラーの師カール・ハウスホーファー 〜「ヴリル・エネルギー」の探求


ヒトラーが見ていたのは、超人や神人とも称される「“新人類”の創造」を主導することでした。そしてそれを実現する鍵となるのが「聖杯」であり、性錬金術でした。

性錬金術によるクンダリニー・エネルギーの上昇がそれとなります。クンダリニーエネルギーを彼らの使う別の言い方をすると「ヴリル・エネルギーです。


地上世界の救世主たる自覚を強く持っていたヒトラー、ヒトラーをこのように師匠として導いたのがカール・ハウスホーファーでした。

カール・ハウスホーファーは地政学者でしたが、それ以上にオカルティストであり、エドワード・ブルワー=リットンの小説『来るべき種族』に傾注していました。小説に登場する地底民族ヴリル・ヤが駆使する「ヴリル・エネルギー」に着目したのです。

ハウスホーファーは1918年に「ヴリル・エネルギー」の獲得を目指しヴリル協会を設立していますが、彼の「ヴリル・エネルギー」の探求はそのずっと以前から始まっていました。チベットを訪問しラマ僧の集団に接触し、また日本の緑龍会にも入会しています。

こういったハウスホーファーの動き、そしてハウスホーファーとヒトラーとの接触、そしてヒトラー政権誕生までの簡単な年表が、大正編 第7話に記した以下のものです。

*1908年直近 カール・ハウスホーファー、ラマ僧から奥義を授かる。
*1908〜10年 カール・ハウスホーファー、日本に駐在し、この期間に緑龍会に入会。
*1918年 トゥーレ協会、ヴリル協会設立される。
*1919年 ヒトラー、トゥーレ協会に潜入。ナチ党結成へ。
*1921年 カール・ハウスホーファー、ヒトラーと出会う。
*1923年 ハウスホーファー、ミュンヘン一揆で収監されたヒトラーと『わが闘争』を共同執筆。
*1926年〜 ナチス、チベット奥地への探検隊派遣開始。
*1933年 ヒトラー政権誕生。

ヒトラーはハウスホーファーと出会う前の青年期からワグナーに傾倒し、食費を削ってまでもワグナー作品の鑑賞にでかけていました。特にヒトラーがワグナー作品の中でも注目したのが「聖杯伝説」でした。

そのヒトラーがハウスホーファーと出会うのは、ヒトラーがトゥーレ協会に軍の命令で潜入し、ナチ党が結成され、その総統(フューラー)になった後間もなくのことでした。

ハウスホーファーがヴリル協会を設立した1918年にはトゥーレ協会も結成されていますが、ハウスホーファーはトゥーレ協会の会員でもあったのです。

ハウスホーファーと出会ったヒトラーは、ハウスホーファーが説く内容「ヴリル・エネルギーを獲得・駆使するものがこの世界を制覇・支配する。そしてヴリル・エネルギーを本来駆使していたのがアーリアン民族。アーリアン民族がこの世界の支配者となる。」を強く確信します。

それで1926年から1942年までナチスはチベットへ毎年調査団を派遣し、チベットのあるラマ僧組織と強固な繋がりを持つようになったのです。

ナチスがチベットに派遣した調査団(1938年)

ハウスホーファーが師事した緑龍会 〜覆面男がナチスの内奥へ


実はヒトラー、そしてナチスはオカルトに突き動かされていたと言って良いのですが、特にヒトラーたちとラマ僧組織の関係を示す一文が『ヘブライの館2』「ナチスとチベットの妖しい関係」記事に以下のようにあります。

ベルリンでは、ヒトラーは「青衣の魔術師」とも「緑の手袋をした男」とも呼ばれるチベット教団の指導者と定期的に会っていた。透視力と予知力に定評のある僧侶で、新聞紙上でドイツ議会で選出されるナチスの代表議員を三たび正確に予言した。さらにヒトラーがドイツの指導者になる正確な日付ばかりか、第二次世界大戦が始まる日付まで予言した。

この正確な予言がオカルトに興味を抱くナチ党員の間でたちまち広い関心を呼び、ヒトラー同様ヒムラーもまたチベットのラマ教に強い関心を抱くようになった。そしてベルリンにオカルト訓練カレッジを開設して、SSの幹部に特に魔術課程をとるように命じたのであった。

ハウスホーファーが仲介したラマ僧の教団指導者が、ヒトラーに、ナチス全体に強い影響を与えていたわけです。

この「チベット教団の指導者」たちは、記事によれば、

「緑の男の会」として知られた。これは数百年におよぶ日本の「緑龍会」との強いつながりから来ていたという。

とのことで、「緑の男の会」は違うところでは「緑人結社」ともいいます。これには緑龍会が大きく絡んでいたのです。もっと言えば、ラマ僧組織の上位に位置し、ハウスホーファーが入会し師事していたのが緑龍会だったのです。


映像配信「宗教学講座 第266回」の目次に次のようにあります。

ナチスはイリオンの著作を読み、翌年には探検隊をチベットに派遣する。ここに、カール・ハウスホーファーの師である緑龍会の覆面男が加わり、裏の歴史が展開していく。

正確で詳細な内容は「宗教学講座 第266回」を視聴いただければよいのですが、ナチスの奥深くに緑龍会は入り込み、ナチスを動かしていました。そのナチス内部に入った緑龍会のトップが、ハウスホーファーが師事した覆面男と表現される男性です。

ドイツ人探険家のテオドール・イリオンが1934年に変装してチベットの禁足地ヘ潜入、その体験を書籍にしたという事件がありました。それでナチスは改めてチベットへ探検隊を派遣し、それに覆面男も同行し、裏の歴史が展開していったということです。

日本はドイツと1936年には日独防共協定(1937年には日独伊防共協定)を結び、1940年には日独伊三国同盟を結びます。この背景には緑龍会の動きがあったのは間違いないところです。

日独伊三国防共協定を宣伝している1938年の日本のプロパガンダ葉書「仲良し三国」
Wikimedia Commons [Public Domain]


宇宙船建造テクノロジーなどをめぐる絡み合い


ハウスホーファーと関連深いチベットのラマ僧組織は、ブラック・ロッジに所属していたと見受けられます。緑龍会は、組織全体としてはそこに所属していたかはともかくとしても、ブラック・ロッジと非常に密接な関係にあったのは間違いないところです。特に覆面男はそうだったようです。ハウスホーファー、ヒトラー、ナチス組織は、ブラック・ロッジ所属で間違いないのです。

ただし、ハウスホーファーにはブラック・ロッジだけではなくホワイト・ロッジ所属の宇宙人グループも接触していました。つまり、ヒトラーの背後にはブラック・ロッジとホワイト・ロッジ、そしてそれぞれに属する宇宙人グループが複雑に絡み合っていたのです。

そのあたりのことを年次順に整理し直したのが下の「年表図」です。「コブラ情報」に出されていた図を整理し直して、大正編 第9話に出したものです。

「コブラによる地球解放年表」を修正したもの
1917-1918年代 ドイツ人のプログラムがブレイクスルーの可能性があり、プレアデス人と接触し、ファーストコンタクトが公になるであろう利用可能な宇宙船を建造し始める真の可能性を見たとき、キメラグループは介入を決断した。チベットからドラコ派閥を送り、カール・ハウスホーファーと接触させた。
光の勢力がドイツでトゥーレ協会を結成。
時をおかず、アルコン支配下のロスチャイルド工作員、その名をアドルフ・シックルグルーバー(ヒトラー)が潜入。
1920-1930年代 アルデバラン星系からのポジティブなプレアデス人マリア・オルシックを通してテレパシーで接触し、実際に稼働する宇宙船の作り方の指示を与えた。
トゥーレソサエティは闇の手先になり、さらにブリル協会(Vril society)に姿を変え、秘密裏にドイツの宇宙プログラム(SSP)を発達させた。
チベットからのドラコ派閥ヒトラーと接触し、ヒトラードラコとの協定に署名した。
1934
(中略)
第二次世界大戦前に、プレアデス人ヒトラーとの契約に署名した。プレアデス人ヒトラーが大量殺戮を行わないことと交換に、彼にテクノロジーを与える約束をしたが、これが大量殺戮を防ぐ最後の試みだった。この約束が反故にされたとき、プレアデス人ヒトラーやナチスとの全ての接触を断ち、それからドラコヒトラーにテクノロジーを与えた。

改めて「年表図」に出てくる個人名や宇宙人たちなどの名称をブラック・ロッジとホワイト・ロッジどちらに所属しているかを示します。

ブラック・ロッジ所属:キメラグループ、ドラコ派閥、カール・ハウスホーファー、アルコン、アドルフ・シックルグルーバー(ヒトラー)、ドラコ。
ホワイト・ロッジ所属:プレアデス人、光の勢力、ポジティブなプレアデス人、マリア・オルシック(註:途中で変節)。

コブラはホワイト・ロッジに所属しているので、この年表図の語りは救世主を装う彼らホワイト・ロッジの宇宙人グループ(「銀河連合」及び「光の銀河連邦」)に都合よく記されています。しかし1934年の欄を中心に重要なことが見て取れます。以下の点です。

ホワイト・ロッジの宇宙人グループが元々ドイツの勢力(トゥーレ協会)にUFO技術を伝授しようとしていた。
トゥーレ協会はヒトラーの潜入によってホワイト・ロッジからブラック・ロッジ所属となったが、その彼らにマリア・オルシックを通してUFO技術を伝授しようとした。
*「ヒトラーが大量殺戮を行わないことと交換」「約束が反故にされ(中略)...ヒトラーやナチスとの全ての接触を断ち」と言い訳しているが、ホワイト・ロッジの宇宙人グループがヒトラーたちに「(UFO)テクノロジーを与える約束をし」、そのいくらかは伝授している。

これらのこともあって、ヒトラーたちはUFO技術を始めとした超科学技術も獲得しているのです。

マリア・オルシック
Nyhetsspeilet [Public Domain]


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

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