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ユダヤ問題のポイント(日本 大正編) ― 第7話 ― ナチス・ドイツ誕生へ
ハウスホーファーの足跡 〜ヴリル・エネルギーの体験
*1908年直近 | カール・ハウスホーファー、ラマ僧から奥義を授かる。 |
*1908〜10年 | カール・ハウスホーファー、日本に駐在し、この期間に緑龍会に入会。 |
*1918年 | トゥーレ協会、ヴリル協会設立される。 |
*1919年 | ヒトラー、トゥーレ協会に潜入。ナチ党結成へ。 |
*1921年 | カール・ハウスホーファー、ヒトラーと出会う。 |
*1923年 | ハウスホーファー、ミュンヘン一揆で収監されたヒトラーと『わが闘争』を共同執筆。 |
*1926年〜 | ナチス、チベット奥地への探検隊派遣開始。 |
*1933年 | ヒトラー政権誕生。 |
上記は、一般的に公開されている情報によるヒトラー政権が誕生するまでの簡単な年表です。
ヒトラーがナチ党のフューラーとして台頭して政権奪取し、ドイツがその独裁国家として展開していくのに決定的な役割を果たしていたのがカール・ハウスホーファーだったのです。
ウィキペディアのハウスホーファーの記事では、ハウスホーファーは1908年から1910年まで駐日ドイツ大使館付武官として勤務。その後日本に関する論文等の幾つもの書物を著し、1919年にハウスホーファーは教え子としてルドルフ・ヘスと知り合い、1921年にはアドルフ・ヒトラーと出会ったとしています。
El 10 de mayo de 1941, Rudolf Hess experto piloto y lugarteniente de Hitler, tomó un avión militar y en solitario se dirigió hacía Escocia. Rudolf Hess fue un jerarca nazi, secretario de Hitler le ayudó en la redacción de "Mi lucha", fue jefe del Partido Nazi y Ministro de Estado pic.twitter.com/8gF7GMFCvs
— MEMORABLE (@EsMemorable) May 12, 2019
アドルフ・ヒトラーとルドルフ・ヘス
幾度も、ハウスホーファーは八咫烏直属の五龍会の一角である緑龍会の会員であると記してきました。ハウスホーファーが緑龍会に入会が許されたのは、日本に駐在していた1908年から1910年の間になります。このあたりからドイツ敗戦あたりまでの年月日を含めた詳細で正確な情報は、映像配信「宗教講座 第267回」で確認頂きたいのですが、『ヘブライの館2』の「ナチスとチベットの妖しい関係」記事には次のようにあります。
「緑龍会」とは、ハウスホーファーが日本駐在の武官時代に入会した秘密結社である。
「緑龍会」の会員たちは人間に内在する神秘能力を修行によって開花させようとしていたと言われている。また、この会の起源はチベットにあったという。そしてハウスホーファーは「緑龍会」に入会を許された、たった3名のヨーロッパ人のひとりだったという。
「緑龍会」の会員たちは人間に内在する神秘能力を修行によって開花させようとしていたと言われている。また、この会の起源はチベットにあったという。そしてハウスホーファーは「緑龍会」に入会を許された、たった3名のヨーロッパ人のひとりだったという。
記事の「『緑龍会』の会員たちは人間に内在する神秘能力を修行によって開花させようとしていた」、この「神秘能力」は、ハウスホーファーが1918年にヴリル協会を設立し、獲得と駆使を追求していた「ヴリル・エネルギー」に相当するでしょう。
また記事には、「来日前、インドやチベットで諜報活動に従事しており、チベットでラマ僧から奥義を受けたと主張していた。」ともあります。
ハウスホーファーがチベットでラマ僧から奥義を受け、その後に来日して緑龍会に入会したのは事実で重要な部分です。ラマ僧から受けた奥義、これもヴリル・エネルギーと関係するでしょう。
つまり、ハウスホーファーは実際にヴリル・エネルギーを体験したうえでヴリル協会を設立しているのです。
協会設立は緑龍会入会から約10年後です。その間にもハウスホーファーは重要な体験をしていたようなのです。
ヴリル協会設立のもとにあったのが、エドワード・ブルワー・リットン著の『来たるべき民族』でした。ここにはヴリル・エネルギーによって、サイキック能力と超科学を獲得した地底民族「ヴリル・ヤ」が描かれています。
実はハウスホーファーは、ヴリル・エネルギーの実際の体験だけでなく、現実の地底民族の知識の収集、そして実際の接触を体験した上でヴリル協会を設立したと見られます。
【地底人⁈】元CIAスノーデン氏は「地球の地下マントルには現生人類よりさらに知的な生命が存在している」と告発した。「彼らの視点から私たちへの一般的な感情は蟻ですので、彼らが私たちに共感したり、あるいは、私たちとコミュニケーションをしようとする可能性はありません。」とのこと。
— 三毛猫ホームズ (@ebifuta52) September 26, 2013
詳細はこちらを参照。
ヒトラーを動かした地底民族の存在 〜ヒトラーの『わが闘争』の事実
ハウスホーファーがヒトラーと出会ったのは、ウィキペディア記事によると1921年。しかし、ハウスホーファーがヒトラーと本格的に関係を深めていったのは1923年からです。
1923年、ミュンヘン一揆失敗でヒトラーはランツベルク刑務所に収監されていました。ここにハウスホーファーは連日通っていきます。その様子を「ナチスとチベットの妖しい関係」記事には次のように記しています。
ハウスホーファーは毎日のようにヒトラーを訪れては、ユダヤ人によるドイツ支配を崩し、優秀なゲルマン民族(アーリア人種)によって全世界が支配されねばならないと説いた。そしてヒトラーに『我が闘争』の執筆を勧め、共同執筆者となった。
あの有名なヒトラーの『わが闘争』は、ハウスホーファーとの共同執筆だというのです。
大衆は、小さな嘘より大きな嘘に騙されやすい。なぜなら、彼らは小さな嘘は自分でもつくが、大きな嘘は怖くてつけないからだ。(アドルフ・ヒトラー「わが闘争」より意訳) pic.twitter.com/SsBxYSvY36
— 立憲民主くん (@rikken_minshu) August 11, 2019
甚大な影響をヒトラーにハウスホーファーが与えたのですが、ウィキペディア記事にも「ヒトラーはハウスホーファーの生存圏の理論に興味を覚え、『生存圏を有しない民族であるドイツ人は、生存するために軍事的な拡張政策を進めねばならない』として、ナチス党の政策に取り入れた。」とあります。ヒトラーの師匠となったのがハウスホーファーだったのです。
そして、地政学以上にハウスホーファーがヒトラーに甚大な影響を与えたのが「神秘思想」でした。収監されていたヒトラーにハウスホーファーは例のリットンの『来たるべき民族』を手渡し、ヒトラーはその内容に夢中になったといいます。
そして現にその影響でしょう。1926年から42年までヒトラーのナチ党は、幾度も幾度もチベットの奥地に探検隊を派遣しているのです。
German_Federal_Archives [CC-BY-SA]
German_Federal_Archives [CC-BY-SA]
ナチスがチベットに派遣した調査団(1938年)
何の目的のためにヒトラーがチベット奥地に幾度も探検隊を派遣したのか?
『来たるべき民族』に描かれた地底民族「ヴリル・ヤ」に接触するためでしょう。
ヒトラーは非常に優秀な頭脳の持ち主でした。そのヒトラーがハウスホーファーに師事し、手渡された『来たるべき民族』に夢中になったのは、『来たるべき民族』とハウスホーファーの語る内容が絵空事ではなくリアルだったからでしょう。ハウスホーファーが語るヴリル・エネルギーと地底民族の存在、それには非常に説得力があったはずなのです。
その説得力とは、ハウスホーファーが実際に地底民族と接触の体験からもたらされたものと見られます。
ハウスホーファーが記した地底王国 〜世界を制覇するもの
「ナチスとチベットの妖しい関係」記事では、『来たるべき民族』が発表された当時(1871年)にその真偽をめぐり、「黄金の夜明け団」では幾度も議論が交わされたとします。「黄金の夜明け団」は薔薇十字徽章を掲げた魔術を追求する有名な組織であり、神智学協会とも交流がありました。
そして、記事には「『黄金の夜明け団』ドイツ支部の草創期からのメンバーに、カール・ハウスホーファーがいた。」ともします。ハウスホーファーは一貫して神秘エネルギーを追求していたのです。この上で、ハウスホーファーはチベットでラマ僧から奥義を受け、その後に日本で緑龍会に入会しているのです。
この際、特にチベットでラマ僧から奥義を受けた際にハウスホーファーは、地底民族「ヴリル・ヤ」の地底王国の知識も伝えられていたように思えます。ナチスが幾度もチベットに探検隊を派遣していることから分かるように、ハウスホーファーが奥義を受けたチベットのラマ僧のグループは、地底民族と関連があったと推測できます。
こうやって地底民族への知識を得ていたハウスホーファーは、ヴリル協会を設立するのですが、これには当然、緑龍会が関与していたはずです。また、協会設立の直前には地底民族グループからの実際のコンタクトも受けていたようでもあります。
こうした経験を得たハウスホーファーは、ヴリル・エネルギーを駆使する地底民族「ヴリル・ヤ」の王国をアガルタと称しています。「ナチスとチベットの妖しい関係」記事によれば、ハウスホーファーは地底王国アガルタに関し、おおよそ以下のように記していたようでです。
*地底王国(アガルタ)は「神の隠れた都市」、その首都シャンバラは「人類が時代の転換点へと達するのを助ける町」。
*アガルタを中心とした中央アジア地域こそ、ゲルマン民族(アーリア人種)発祥の地。ドイツ人は、この地域を完全に支配することによって、世界をユダヤの支配から解放し、ゲルマン人による世界制覇を達成する。
*地底民族「ヴリル・ヤ」とアーリア人は共通の祖先を持つがゆえに、自分たちも全生命力の源泉「ヴリル・パワー」を用いる能力を持っている。
「ヴリル・エネルギーを自在に駆使できるものがこの世界を制覇する。」、このハウスホーファーの確信がヒトラーのものとなり、ドイツが衝き動かされていくのです。
チベット仏教での理想郷シャンバラは、秘密の地下都市アガルタの首都です。サナト・クマーラはシャンバラに住んでいたわけです。意識の界層としては、他化自在天の存在ですが、場所としては地下だというわけです。
(2013/07/11 時事ブログ)
日本と同様に、国家全体を挙げてのカルト国家となったのが、後に日本と同盟国となるアドルフ・ヒトラーをフューラーに戴くナチス・ドイツです。ナチス・ドイツの思想はアーリア人種至上主義、ゲルマン民族はアーリア人種であり、アーリア人種は神人であって、最も優れた人種のアーリア人種がこの地上世界を制覇し、運営していかなければならないというものでしょう。
ナチ党の母体になっていたのがトゥーレ協会でした。ここには一貫してアーリア人種至上主義がありました。そしてトゥーレ協会の前身の一つであったリスト協会は、アーリア人種至上主義と、世界を救済する一種の超人的指導者(フューラー )の出現を予言していたのです。ヒトラーこそがリストが予言していた人物に当たるであろうし、ヒトラー自身が「自らがこの地上世界の救世主である。」との強い自覚を持っていたようです。
このヒトラーの自身に対する自覚の大きな要因となったのがカール・ハウスホーファーの存在です。1918年にヴリル協会を設立したハウスホーファー、彼はクンダリニー・エネルギーに相当するヴリル・エネルギーを体験した上に、ヴリル・エネルギーを駆使する地底民族と実際にコンタクト体験もあったようなのです。
こうしたハウスホーファーには、「ヴリル・エネルギーを獲得し、自在に駆使できるものがこの世界を制覇する。」との確信と「ヴリル・エネルギーを自在に駆使できるのが自分たちアーリア人種である。」との確信があったのです。このハウスホーファーの確信がヒトラーの自身に対する自覚へと繋がっているのです。
これにドイツは国家ごと衝き動かされていくのです。