新型コロナウイルスの後遺症に効果的と考えられる、上咽頭擦過療法などの「首こり」を解消するための様々な方法

竹下雅敏氏からの情報です。
 2020年5月5日の記事で、しんしん丸さんが「Bスポット療法(上咽頭に塩化亜鉛を塗布)」を紹介してくれました。「一般に治癒困難とされている慢性的不調(頭痛、肩こり、めまい、倦怠感、関節リウマチなど)は、すべてBスポット(鼻腔ないし上咽頭)の炎症に起因しており、ここにBスポット療法(1%塩化亜鉛をしみこませた綿棒を擦り付ける処置)を行うことで治る」という事でした。
 2020年9月22日の「アーユルヴェーダの解説シリーズの15回目(前半)」では、“新型コロナウイルスの後遺症も「Bスポット療法」が効くかも知れません”とコメントしました。このとき、問題は「なぜ、上咽頭に炎症が起こるのか?」であって、“慢性上咽頭炎の原因は、「首こり」だ”とする記事を紹介しました。
 冒頭の記事をご覧になると、“全国に先駆け、後遺症専門外来を立ち上げた、ヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の平畑光一院長は…治療には主に漢方薬を処方…同時に、ほとんどの患者には上咽頭擦過療法(じょういんとうさっかりょうほう)を耳鼻咽喉科で行なうように伝えています”とあります。
 “続きはこちらから”の日刊ゲンダイによれば、「新型コロナウイルスの後遺症のひとつとして指摘されているのが、筋痛性脳脊髄炎(ME)/慢性疲労症候群(CFS)だ…首の筋肉の異常が副交感神経の働きを阻害して、体のあらゆる部位のコントロールができなくなる」として、頚部に対する低周波電気刺激療法や遠赤外線照射治療などで、治療効果を上げているとのことです。
 時事ブログでは、2ヶ月近くも入院して治療する必要が無いように、「首こり」を解消するための、様々な方法をお伝えして来ました。たとえば、2020年9月25日の記事では、「後頭下筋、眼精疲労、胸鎖乳突筋を一度に緩める方法」をお伝えしました。また、2020年9月29日の「アーユルヴェーダの解説シリーズの15回目(後半)」では、“食後に行うと効果的な「ボーダカ・カファ」の誘導法”をお伝えしました。この不思議な呼吸法は、私自身が昼食後に毎日行っているもので、非常に効果が高く、この呼吸法を始めると、すぐに涙が出てきます。これは、この呼吸法によって、副交感神経の働きが高まっている証拠です。
 さらに、今年の6月5日の記事では、“水1リットルに9~10gの塩と重曹を5g加えた液体での「鼻うがい」”を紹介しました。この「鼻うがい」は、自律神経を整える効果が非常に高いと思っています。
 加えて、「首こり」を含めた上半身の緊張を弛めるには、「正しい姿勢」が王道なのです。時事ブログがこの1年でお伝えして来たことは、“いかに免疫力を高めるか”なのですが、この方向性は間違っていないと確信しています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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新型コロナ後遺症の本格的治療開始「上咽頭擦過療法」で症状改善も
引用元)
(前略)
新型コロナウイルスに感染すると患者の約半数に後遺症が見られ、20~30代では7割以上に上る(国立国際医療研究センター調査)。
(中略)
全国に先駆け、後遺症専門外来を立ち上げた、ヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の平畑光一院長に聞く。
 
「変異株に置き換わっても、感染者の症状や状況などに変化はありません。(中略)… 治療の過程で危惧するのは後遺症から、筋痛性脳脊髄炎(きんつうせいのうせきずいえん)/慢性疲労症候群(ME/CFS)に移行すること。そうならないよう倦怠感のコントロールがポイントになります」
(中略)
「強い倦怠感がある場合、まずは安静にし、入浴や洗髪も負担になるので避けていただく。治療には主に漢方薬を処方。(中略)… 同時に、ほとんどの患者には上咽頭擦過療法(じょういんとうさっかりょうほう)を耳鼻咽喉科で行なうように伝えています。複数回、この治療を実施すると味覚・嗅覚の回復以外に倦怠、頭痛、発熱、咳など他の症状も軽減することが確認できているからです」(平畑院長)
 
上咽頭擦過療法とは塩化亜鉛をしみ込ませた綿棒を鼻と喉の両方から直接、上咽頭に塗布する治療法だ。塗布する場所は自律神経がそばを通り、脳に一番近いところ。そこの炎症を取り除くことで、様々な後遺症の症状を改善、緩和できるのでは、と考えられている。
(以下略)


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コロナ後遺症の強い疲労感は「首」に原因あり 専門家が指摘
引用元)
新型コロナウイルスの後遺症のひとつとして指摘されているのが、筋痛性脳脊髄炎(ME)/慢性疲労症候群(CFS)だ。
(中略)
現在は、漢方薬やビタミン製剤、向精神薬の投与、慢性心不全の治療に保険適用となっている和温療法、耳鼻咽喉科の医師が積極的に行う上咽頭擦過療法などが行われているが、決め手となる治療法はない。  

松井医師が言う。

「コロナの後遺症として注目を集めるもっと前から、この病気が副交感神経の異常で起こる神経疾患『頚性神経筋症候群』と考え、頚部に対する低周波電気刺激療法や遠赤外線照射治療などを行ってきました」  
 
頚性神経筋症候群は、松井医師が1978年にムチウチの研究をしている時に発見したものだ。首の筋肉の異常が副交感神経の働きを阻害して、体のあらゆる部位のコントロールができなくなる。
(中略)
44歳の女性は、ひどい倦怠感、頭痛、目まい、動悸、うつ、吐き気、便秘、下痢など27もの症状と、首や肩の凝りがあり、あらゆる医療機関を受診したが、治らなかった。ネットで見た松井病院に連絡し、松井医師の診察を受け、入院して治療を受けた。入院期間は4カ月に及んだが、27の症状すべてが消えた。  
(以下略)

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