まみむのメモ(43)〈食べられる野草図鑑・春(2)〉

 母(みぃ)とサラスヴァティー女神様/サヤマフカキミヤヒメミコ様の両延神社へお参りした時、昨年1度目は長い階段を全く登れず、2度目は中間まで登れて、今年2月にお参りした時には一番上まで登れる様になっていました。経筋体操と大地に素足でアースのおかげです。
 ところが冬が終わる頃、バナナ、キゥイ、柑橘類、リンゴ、パイナップル…と果物をかなり多くいただいていました。それに加えて黒棒を中心に甘いお菓子が目に止まり、食べ始めて2週間・・・みぃが急に腰痛で動けなくなりました。1週間くらいだったか様子を見ていても治らないので、以前お世話になった接骨院へ行くと、先生が砂糖を食べたか?と言われ、体が冷えてこうなったと。心臓、腎臓、胃のツボを押さえると痛みがやわらぎ、弱っているのがわかりました。血流が悪くなり、各臓器が衰弱したのだと。
 糖分は体を冷やすのみならず、過剰摂取するとタンパク質と結合してAGEという強い毒性物質に変化するというのです。毛細血管は血流を良くすることで再生し、運動、入浴、睡眠、食事はルイボスティー、青魚、しいたけなどが血流改善に良いと挙げられていました。他のどこかの情報で、毛細血管の再生は空腹時に行われるとも。
 あわてて、お菓子、果物ぴたっと止めて、よもぎ茶松葉茶など体を温める食品を心がけ、接骨院へ連日通い、1ヶ月過ぎた頃からやっと痛みが治まって、歩行のリハビリ中です。まだ一人で歩くのがおぼつかないのですが、かなり復活してきました。
 恐るべし・・さ・と・う。異性化糖、清涼飲料水などに入っている果糖は10倍以上の速さでAGEを作り出してしまうとか・・・。
 さらに気がついたのは、竹下先生の東洋医学セミナー/上級コース/第12巻(最後)の食品分類表。なんとかなりの野草まで調べてくださっていますね。温冷、ドーシャなど参考にしながら、野草もいただいた方が良さそうです。
(まみむ)
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まみむのメモ(43)〈食べられる野草図鑑・春(2)〉


ノカンゾウ(野萱草)・ヤブカンゾウ(藪萱草)


時期 3月頃から新芽が出てくる。花は6〜8月頃。
場所・環境 本州〜沖縄の道端や川土手、林縁や田の畦など、やや湿った日当たりの良い場所を好む。
ノカンゾウは単でヤブカンゾウは八重咲きの百合に似た黄橙色や橙赤色の花。70cm〜1m位伸びた花茎に直径約7〜8cm、花筒約3〜4cmでノカンゾウは6弁花、ヤブカンゾウは雌しべ雄しべが弁花して八重咲きになる。6〜8月頃に開花し、1日でしぼむ。

ヤブカンゾウの花

幅1〜2cm、長さ50〜70cmの線状の葉で、地面から直接生えているように見える根生葉(こんせいよう・根出葉・根葉ともいう)を扇状に出す。
乾燥すると裂開し種子を散布する蒴果(さくか)だが、ほとんど結実しない。
短い根茎で、ところどころに球形~紡錘形~長円形の膨れた部分をもつ。

見分けるポイント 同じワスレグサ属の近似種にユウスゲ、ニッコウキスゲなどがあり、花の色が淡レモン黄色〜オレンジ〜赤橙色、紫やローズ色など、世界(東アジア〜西ヨーロッパ)に約15種類あり、園芸品種も多数ある。生育場所や花の色などで見分ける。
間違えやすい毒草 キツネノカミソリ、花の形は似ているが全体に小ぶり。主に山野に生える。ヒガンバナ属で葉先が丸く水仙の芽に似ている。早春に芽が出て夏には葉が枯れてそのあとに花が咲く。
ヒガンバナと同じリコリンなどの毒成分がある。
生え方 多年草
学名 Hemerocallis fulva var. angustifolia Baker
Hemerocallis fulva L. var. longituba (Miq.) Maxim.
科名・属名 属名:ツルボラン科・ワスレグサ属
採取方法 3月〜4月頃の10cm前後に伸びた新芽を根元から切り取っていただきます。根ごと抜いて白い茎部分をより多くいただくという場合は残った根は埋め戻すことをお勧めします。できれば地上部のみをいただく方が、翌年にもいただけますし、増えていきますね。20cmくらいに大きくなったものでも、下の方の白い部分あたりは、まだ柔らかくていただけます。
花は蕾、開いた花、しぼんだ花どれもいただけます。中国ではシナカンゾウの蕾を干したものが金針菜という食材です。ですが、1日花ですので花がさいて蝶たちが蜜を吸い終わってしぼんだものやしぼみかけたものをいただいています。
あく抜き あく抜きは必要ありません。
調理法 新芽を塩茹でして、酢味噌和え、辛子酢、ゴマ和えに。下茹でして汁物、炒め物に。生で天ぷら、漬物など。花は軽く油で焼いて醤油味などに。加熱すると花がとろけるのですが、花びら以外の部分の歯ごたえが良くて美味しいです。さっと湯にくぐらせて酢の物などにも。
他の利用方法 葉や花を煎じて薬用に。(食べても同様な効果)
効能 浮腫、黄疸、利尿作用、血便などに有効。不要なものを排出する働き。
その他 英名はday liliy。
参照サイト・文献 松江の花図鑑
三河の植物観察 Flora of Mikawa
大地の薬箱 食べる薬草事典 村上光太郎著 / 農文協発行
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スイバ(酸葉・蓚)


時期 花期は5月〜8月で、根生葉は夏〜秋に種が熟して茎が枯れる頃一時休眠し、秋に新芽を出して冬越しする。
場所・環境 北半球の温帯に広く分布。日本では北海道から九州まで分布。やや湿った日当たりの良い場所を好む。野原、道端、空き地などに所々に、または集団で生える。
雌雄異株で花茎が30〜100cm伸び、先に総状花序を出して、雄花は黄色っぽい淡紫色、雌花は淡紅紫色の3mm前後の花をつける。雄花は風媒花で花粉を飛ばす。

スイバの雄花

スイバの雌花

根生葉は5〜10cmの葉柄が伸びて、先に矢じり型の10cm前後の葉がつき、冬はロゼット状に広がって霜や寒さで赤みを帯びるものが多い。春になると緑色に変わる。4月頃から30〜100cmの茎が伸びて、無柄の葉が茎を抱くように互生につく。

スイバの茎を抱く葉

雌花の花期が終わるにつれて、3個の翼状の萼(内萼片が大きくなったもの)がついた5mm前後の実を多数つける。緑色からピンク色を帯びて、熟すと茶色になる。

根は短く、太くなると中が濃い黄色で、塊根ができる。

見分けるポイント 良く似たギシギシは全体に大きく、新芽の出始めは棒状に芽を出し薄い皮膜に包まれていてぬめりがある。酸味が強いのがスイバ。

スイバ(左)とギシギシ

間違えやすい毒草 なし
生え方 多年草
学名 Rumex acetosa
科名・属名 タデ科・スイバ属
採取方法 主に根生葉、続いて茎、花穂、果穂、塊根をいただく。
あく抜き 葉と茎にシュウ酸があるので塩茹でする。
調理法 塩茹でした葉はとろけるが、柔らかい部分の茎や葉柄は繊維が残るので、細かく刻む。カレーに入れると酸味が効いて美味しいです。キビ糖などを入れて軽く煮てジャムに。良く似たルバーブのジャムがありますが、同じタデ科です。
硬い茎の部分は火にあぶって、中のゼリー状の汁を絞ってジャム等にします。昔は子供のおやつに絞りながら食べていたそうです。柔らかい部分の葉や花穂を天ぷらなどにも。ヨーロッパでは野菜として利用され、スープやサラダ、煮込み料理、パイ、オムレツ、生地に練りこんで油で揚げたペニエ、ピュレやソースなどに使われているそうです。
他の利用方法 全草を薬用として利用でき、塊根をすり潰して水虫、たむし、疥癬などに塗布。
効能 種をお茶にしたり、煎じると抗がん作用があることが近年わかってきた。全草いずれも煎じて利尿作用、胆石を下し、整腸、健胃に。葉のハーブティーは解熱効果、うがい薬、火傷にも。根や塊根を刻んで干したものが酸模根(さんもこん)という生薬で、1日15gを600ccの水で半量になるまで煎じて、便秘薬に。生葉の絞り汁10〜15ccを魚の中毒に、また水虫、たむしなどの外用薬にも。葉茎塊根の絞り汁は抗菌作用があり、寄生性皮膚病によく効く(皮膚弱の人のかぶれに注意)。
その他 シュウ酸は茹でると減少しますが、葉や茎の食べ過ぎにご注意を。シュウ酸は酸性に傾いた血液中ではカルシウムと結合して結石などを生じるとされます。(一方でスイバには胆石を下す作用があるとも)。タデ科の他にカタバミ科、アカザ科(アカザ、ほうれん草など)には水溶性シュウ酸塩が、サトイモ科(サトイモ、ザゼンソウ、マムシグサなど)、ヤマイモ科には不溶性シュウ酸塩があり、とろろなどのかゆみはシュウ酸塩の針状結晶が刺さるため。
参照サイト・文献 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
e-yakusou.com 薬用植物一覧表
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Writer

まみむ

以前「地球の鼓動・野草便り」を書かせていただき、現在「食べられる野草図鑑」連載中です。
まぁは、普通のことを普通に話しているだけなのですが、普通かどうかは基準が人それぞれですね。この頃、特に関心があるのは、これからの地球の自然と人間の関わり方。
みぃは、時々神様のお話や植物たちのお話をしてくれます。とにかくこれから良くなっていくことを信じて、ガヤトリー・マントラを日々唱えています。
むぅは、以前から知っていたのですが、最近やっと会いました。あまりおしゃべりではないけど、とってもピュアな感じ。神の存在に対する認識がこの頃できてきて、自分の良心にしたがって生きることの大切さを感じています。


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