竹下雅敏氏からの情報です。
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Michael Hudson on Super Imperialism: How America Rules the World
配信元)
YouTube 21/11/1
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(中略)ドル体制=巧妙なアメリカ世界支配の仕組み
Michael Hudson on Super Imperialism: How America Rules the World: How America Rules the World/ The Zero Hour with Richard “RJ” Eskow (全訳) pic.twitter.com/Rw2Mxmc3ZA— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)⑫マイケル:金本位制を離脱したことで、アメリカは逆にはるかに強力に全世界を支配できるようになったのです。それを説明するために私のこの本を書きました。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)⑯マイケル:アメリカ以外の世界はドルに変わる国際準備通貨を持たないので、信用確保に必要なドル保有のためにアメリカの国債を買わざるを得ない。そうすることで皮肉にもアメリカを除く全世界は自分たちを脅かすアメリカの軍事力の費用を自ら負担することになった。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)⑱マイケル:ドル体制が構築された当初、ホワイトハウスやペンタゴンの高官たちはこれほど効果的に世界中を搾取できる方法であることを誰も予測していなかったようでした。ですが、そのとき彼らは、「つまり、私たちはどんな贅沢もできるのだ。支払うのは私たちではない。彼らだからだ」と言いました。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
㉓“RJ”:そしてそこで略奪した資金でアメリカはその強大な軍事力を賄っている。そういうことでしょうか?
マイケル:はい。アメリカが伝統的帝国主義の方法で直接、植民地化している国はわずか40~50カ国に過ぎませんから。ホンヂュラス、ラテンアメリカ、アフリカの国々など、たったの40カ国です。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
㉔“RJ”:オーケー(笑い)
マイケル:その代わりに、CIAなどが暗殺プログラムなどの秘密工作を行います。例えば、ウクライナではクーデターを起こし、そこにアメリカの傀儡ネオナチ政権を樹立させました。その工作資金として50億ドルを支出しました。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)㉕マイケル:伝統的な帝国主義・植民地主義が軍事力で直接、後進地域から富を略奪していたのに対し、スーパーインペリアリズムの最も独創的な点は、世界で最も工業化の進んだ先進地域から富を略奪しているところです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
㉙マイケル:そしてそれらの国々の間でドルに代わる通貨体制を構築しないようにさせる。もちろん、ヨーロッパはユーロを持っています。しかし、保有する国際準備通貨(USドル)の3%以上は発行できないことになっています。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
㉚マイケル:保有するお金の量が限られてくるので、結果として緊縮財政(austerity)に陥ることになります。その時、アメリカはヨーロッパや日本などの先進国に対してこういうのです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
㉛マイケル:「徹底して緊縮財政を行いなさい。福祉政策を切り捨て、病院を減らし、図書館を減らし、職員を解雇し、労働者の賃金は低く抑えなさい。そして金融業を独占化してそこにお金を集めなさい。そして、そこからあがる利子・配当・賃貸料をアメリカに送金しなさい。」— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)㉜マイケル:そして、ヨーロッパや日本の実態を見ると、まさにアメリカの言いなりになっている。最も過酷にそのツケを払わされるのは労働者階級です。
※すでに標準となって久しい地方都市のシャッター通りと、夥しい数の消えゆく限界集落 pic.twitter.com/CioHdMrnQl— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
59. “RJ”:中国はアメリカとは全く違うやり方でアフリカなどの途上国にへの大規模な融資や、また一帯一路イニシャティブでアメリカ支配から独立した広大な経済圏を構築しつつあります。軍事的拡大でも政治的拡大でもなく、経済的拡大です。 pic.twitter.com/lDJcPQW2Zd— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)60. “RJ”:もちろん、自由な世界ですから、中国と世界の国々で経済関係を構築するのは彼らの自由です。しかし、これはアメリカにとって大変な脅威なのではないでしょうか。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
62. マイケル:そのとおりです。なぜなら、スーパーインペリアリズムは経済による搾取メカニクスに他ならないので、オールタナティブな巨大経済圏が出現し、スーパーインペリアリズムの支配から離脱する国々が増える。それは彼らの支配の終焉を意味します。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)63. マイケル:数ヶ月前のことですが、ジョージ・ソロスが公演をしました。
「アメリカの企業は中国に投資してはならない。ウォールストリートもブラックロックも中国に投資してはならない。なぜなら習近平が”より平等な社会”の実現を目指しているからだ。それは外国投資家にとって悪いニュースだ。」 pic.twitter.com/p8wNFKnVMC— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
65. マイケル:またこの8月にはアメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンが、「今、世界は二つの選択に面している。民主主義を選ぶか独裁主義を選ぶかという選択だ。」— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
66. マイケル:「民主主義とは、ウォールストリートに経済のメインデザインをさせる自由、政府にウォールストリートの作る政策を実行させる自由を保証すること。つまり、ウォールストリートの利益を最優先する社会。」— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
67. マイケル:「それに対し、独裁主義とは、中国がやっているようにウォールストリートの脅威から国と国民を守り、またシェブロンのように環境を汚染する企業があれば、政府はそれを取り締まることができる社会。私たちはこの民主主義と独裁主義の二者選択を迫られている」と述べました。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)68. マイケル:言葉の意味が逆さまなのですが、これがホワイトハウス一流のタームノロジーですね。ホワイトハウスは言葉を操作するのが得意なので、ホワイトハウスの使った言葉の意味の反対の意味をとればきちんと意味が通じます。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)70. マイケル:またプーチン大統領は、「私たちは今、本当に文明の転換点に来ている。二つの選択肢がある。わずか1%の人々の利益のために99%の人々が奴隷的に奉仕する世界か、社会の全員が公正に福利に浴する権利を持つ世界かという選択である」と述べました。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
81. マイケル:国家のほとんど全ての富がわずか1%の人々によって私物化されていて、そのことが至極当然なものとみなされる中で、啓蒙主義者たちの闘いは、99%の人々が1%の幸福のために奴隷のように奉仕する社会を、一人一人の人間が自らの幸福を追求できる社会に変えるための闘いだったのです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
82. マイケル:のちにヨーロッパで産業を興し成功した国々は皆この闘いに勝利した国々です。つまり、政府が教育・健康・鉄道などの基本インフラを整備し、国民の生活水準と生産性の向上を目指した国々でした。そしてそれこそがあるべき未来の姿だったのです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
83. マイケル:それを1980年代になって、イギリスのマーガレット・サッチャーとアメリカのロナルド・レーガンが変えてしまったのです。彼らは「公共部門を民営化しなければならない」と主張し、国を豊かに発展するために不可欠な基本である公共部門を1%のための高利貸独占企業体に変えてしまった。 pic.twitter.com/R9SUJ7YDnY— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(中略)84. マイケル:それは、19世紀にアダム・スミスやジョン・スチュアート・ミルが主張したことと真逆です。だから、現在、学校では本当のアダム・スミスは教えません。全くジョージ・オーエルの『1984』的世界です。実際に著作を読んだ人の目には、明らかに嘘と映るでしょうね。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
87. マイケル:脱出するための方法は脱ドル化する事、ドルを使わない事、アメリカと貿易しない事、アメリカに食料依存せず自国で生産する事、例えば通貨のような重要な事をアメリカに依存せず、自国で通貨を作る事、アメリカのインターネット会社に依存せず、自国でインターネット会社を作る事です。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
(以下略)88. マイケル:そうすることでアメリカの支配は崩れていきます。スーパーインペリアリズムに生産的なところは一つもありません。ただ破壊し続けるだけです。アメリカは自国の産業を破壊してしまいました。蛸が自分の脚を食べ続けて、最後に死んでしまうように、このシステムには未来がありません。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) November 24, 2021
10月3日の記事で、プーチン大統領の演説を紹介しました。プーチン大統領は、「西側は新植民地主義体制を維持するためであれば、どんなことでもするつもりです。…一部の国々の支配層トップは、自主的にそうすることに同意し、自主的に臣下となることに同意しています。…現在の新植民地主義モデルが最終的に破滅することはあきらかです。…世界は、革命的変容の時代へと踏み出しました。…我々と志を同じくする人々は、ヨーロッパや米国を含め、世界中にいます。…今日、我々は公正で自由な道を歩むために戦っています。」と言っていました。
私たちは歴史的な転換点にいるのですが、多くの人々はその事に気付いていません。プーチン大統領は、「米国の専横は、武力の上に成り立っています。」と言っていましたが、その米国の軍事力はドルが基軸通貨であることで支えられています。一連のツイートは、この「ドル体制=巧妙なアメリカ世界支配の仕組み」を分り易く説明しています。
マイケル・ハドソン氏は、「かつてアメリカは全世界の保有ゴールドの75%以上も保有していたのに、それを戦争ですっかり使い果たしてしまった。…金本位制を離脱したことで、アメリカは逆にはるかに強力に全世界を支配できるようになったのです。」と言っています。
この「金本位制の離脱」の部分は、9月12日の記事で紹介した“Kan Nishida氏の「基軸通貨ドル」の仕組み”をご覧ください。
アメリカは金本位制を離脱したことで、いくらでもドルを刷れるようになりました。世界に溢れるドルは米国債を買わせることでアメリカに還流します。「そうすることで皮肉にもアメリカを除く全世界は自分たちを脅かすアメリカの軍事力の費用を自ら負担することになった。」のです。
また、金本位制を離脱したことで世界経済は不安定になります。経済が不安定であるほど、ジョージ・ソロスのような投機家は利益を上げることができます。マイケル・ハドソン氏はギリシャの破産を例(ツイート39~54)に挙げて、その仕組みを説明しています。
マイケル・ハドソン氏の説明で良く分からないときは、映像配信「家族の絆 〜夫婦(97):IMF・形を変えた植民地支配〜」をご覧ください。
グローバリズムとは「形を変えた植民地支配」のことであり、プーチン大統領は、「この体制の下で西側は、ドルの力と技術による専横で世界に寄生、つまり世界を強奪し、人類から貢ぎ物をかき集め、覇権への地代という不労所得を獲得してきました。」と演説していました。
“好きなだけドルを刷り、世界に溢れるドルで米国債を買わせる”と言う手法がいつまでも続くはずがありません。ねずみ講と同じでいずれは破綻します。その破綻を先延ばしにするために新型コロナウイルスがばら撒かれ、更に延命するために戦争が必要だということなのです。
エドワード・ダウド氏によれば、金融システムの終焉において、「ドルは上昇しながら破綻する」と言うことでした。米国の通貨システムを支配する者たちは、金融システムを意図的に破壊し、ドルを高騰させて他の国の資産を安値で買い叩くことで庶民からすべてを奪い取り、解決策として中央銀行デジタル通貨を人々に強制するつもりなのです。
しかし、ロシアを中心とした資源に裏付けられた新金融システムが、この野望を打ち砕くことになるでしょう。