[高田宏臣氏] 8月の千葉豪雨の土砂災害現場、有機土木の知恵と技法で復旧作業を進める様子「掘った瞬間から土中の空気も水も抜けて動いて、水捌けのいい保水力のある土に変わってくる」

読者の方からの情報です。
 以前に、千葉県鴨川市の「鴨川メガソーラー」設置の危険を訴えておられた高田宏臣氏を時事ブログで取り上げました。各地で環境改善・再生を指導されているNPO法人地球守代表理事で、大地の中に水と空気の循環を取り戻すことで森林を復活させておられる方です。
 その高田氏が、2026年8月の千葉豪雨の甚大な土砂災害の被災地を、有機土木の技法で復旧作業されている様子が届きました。とても興味深いものでした。
 被災した現場の本来の水の流れを把握して、水の滞りを解消させる視点で作業を開始します。最初にU字溝に埋まっていた土砂を掘り出し、水捌けを確保します。すると水が流れ出し、脇の道路上の土砂の水が引き始め、泥状態が変化し始めます。
壊れた塩ビの配管を取り除いて、泥土が流れ込まないよう丸太を使った水路を確保し、排水路が設置されます。山の斜面から湧き出す水を塞ぐと、次の豪雨の時に再び土砂が流れるので、同じ場所で大きな災害が繰り返されることになります。そうならないように応急処置として「山際の絞り水」を丸太の水路で誘導するのだそうです。
「被災地は、やっぱりね早くやんなきゃいけない。だけど根本的なこともちゃんと見据えて、ちゃんとやんないといけない。」「だから溝は掘って、ちゃんと(山際の水や)空気は抜く。その仕上げは、刈った笹をですね、溝の中に入れて「しがら暗渠」にする。だから土砂が崩れても笹の枝葉を敷き込んでおくことで暗渠として機能するような状態を残す。」「掘った瞬間から土中の空気も水も抜けて動いてきましたから。水捌けのいい、保水力のある土に変わってくるわけです。」「風が抜けたでしょ。そう。」「深呼吸したくなるような匂い。」と、その土地の息吹が復活したようなシーンがありました。
 「多くの山の荒廃に伴い、土中の分断面が上がってきてずっと滞水状態になる。それを自然が解消しようとして脈を作ろうとする、自然の修復機能で一気に流動土砂となる。」と土砂災害の特徴を説明されていました(8:55〜)。雨水が山の表面の土砂を削るのではなく、地中の「脈」が一気に抜ける災害が多いそうです。
 「現場の状況に応じた、いろんなやり方を知っていなきゃいけない。それで本質を踏み外さないってことがすごく大事なこと。今、敵とされて嫌がられている篠竹だけれども大事な材料、無限の資源、これを土の中の水捌けの解消に使うわけ。」と、山の水と空気の流れを復活させるための知恵と、その知恵を実現する人力の結集に、思わず手を合わせたくなりました。
このような活動に、国は最大限の支援をしてほしい。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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令和8年8月 千葉豪雨 復旧現場
配信元)


(前略)

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泥土の処理は、応急的な復旧作業とはいえ、ただ土砂を移動させればよいわけではありません。片付けた土砂が再び豪雨によって流出するなど、新たな被害につながらないよう配慮する必要があります。

そのため、土中環境・有機土木の技術と視点を活かし、水の滞水をきたさない方法で、二次災害の防止を第一に作業を進めています。

そんな中、高田のFacebookへの投稿で現地の様子を知った多くの方々から、資材のご提供やご寄付のお申し出をいただくようになりました。

本当にありがとうございます。

これまで、杭、丸太、藁、炭・くん炭など、大量の資材を自分たちで持ち寄りながら作業を進めてきましたので、皆さまからのお申し出は大きな力になっています。

今後もこの活動を継続していくため、私どもの被災地支援活動にご賛同くださる皆さまに、ぜひお力添えをお願いしたいと考えております。

資材のご提供、ご寄付、投稿のシェアなど、それぞれのできるかたちでのご協力でかまいません。どうぞご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします


<ご支援>
https://organiccivilengineering.org/w...

※リンク先の寄付プロジェクトの中から「令和8年8月千葉豪雨災害復旧支援」をお選びください。

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