イラン軍が「真の約束3」作戦の第6波を遂行した数時間後、現地時間14日土曜午後にシオニスト政権イスラエル占領地に対し無人機とミサイルによる新たな攻撃を開始しました。
イラン領に対するイスラエルの攻撃と侵略行為により、イランの軍高官、著名な科学者、そして罪のない市民、特に抑圧された子供たちが殉教に至ったことを受け、イランは去る13日夜に占領地への攻撃を開始していました。攻撃の終結はまだ発表されていません。
【ParsTodayイラン】
この記事では、イスラエル占領地に対する
イランの無人機・ミサイル攻撃の第2段階について検証していきます。
テヘラン時間午後12時30分頃
イラン・イスラム革命防衛隊広報部は声明を発表し、「シオニスト政権による新たな攻撃への報復として、ガディールホムの祝祭日(イスラムの預言者ムハンマドが娘婿でもあるシーア派初代イマーム・アリーを自らの後継者に任命した日)の前夜(
今月13日夜)、革命防衛隊航空宇宙部隊が『ヤー・アリー・イブン・アビ・ターリブ(おお、シーア派初代イマーム・アリーよ)』という暗号を合図に、一連の
ミサイル・無人機による新たな複合攻撃『真の約束3』作戦を開始した」と表明しました。
24時頃
速報によりますと、
イランの数十発のミサイルと多数の無人機がイスラエルの多層防衛網を突破し、占領地各地を攻撃しました。一部の報道によれば、イランのミサイルはテルアビブ、ネタニヤ、ヘルツリーヤ、ハイファ、タムラ、アシュドッド、キリオットに着弾し、広範囲で火災を引き起こしたということです。一方でイスラエルのメディアは、イランがハイファに発射したミサイルはわずか40発だったと報じています。
00:15頃
イランのミサイルが、イスラエル政権にとって最も重要なエネルギーインフラの一つ・ハイファ製油所を攻撃しました。この製油所は、イスラエルのガソリンの40%とディーゼル・オイルの60%を供給しています。イスラエルメディアが公開した映像からは、ミサイルがこれらの主要施設を正確に攻撃したことを物語っています。
イランの複数のピンポイントミサイルは、イスラエルの重要な電力施設にも命中しました。これらの攻撃により、占領地中心部の電力供給網が広範囲にわたって混乱し、政権の重要なインフラの一部が機能停止に陥りました。
深夜1;00頃
午前1時頃、地元メディアは「今夜、イランの精密誘導ミサイル30発がハイファを攻撃した。ハイファ製油所(イスラエルのガソリン生産拠点)、産業インフラおよび港湾インフラ、20階建ての高層住宅数棟、
そして発電所などが標的となった」と報じました。イスラエルの公用語ヘブライ語の
メディアも「防空軍は不意を突かれた。内閣は安全保障上のショック状態に陥っている。これは、イスラエル中枢深部への最も激しい直接攻撃の一つである」と報じています。シオニスト紙マアリブも「我々は現在、イスラエル史上最も激しい攻撃を受けている。我々のネタニヤフ首相はどこにいるのだ?」と報じました。
午後2時頃
イラン・イスラム革命防衛隊広報部は発表の第2弾で、「シオニスト政権による今日の悪行と侵略への対応として実施されている統合攻撃作戦『真の約束3』の継続として、
イスラエルの戦闘機燃料生産施設とエネルギー供給センターが多数の無人機とミサイルの標的となった。シオニストの悪行と侵略が続く限り、イラン軍の攻撃作戦はより激しく、より広範囲に及ぶことになるだろう
」と表明しました。
午後3時頃
イスラエル占領地に対する
イランのミサイルと無人機による攻撃で、「真の約束3」作戦第2段階の第3波が始まりました。イスラエルのメディアは、テルアビブで大規模な爆発が起きたと報じています。シオニスト系メディアによると、イランはこの一連の攻撃で50発の弾道ミサイルを発射したということです。またヘブライ語メディアは、ネタニヤフ首相の「イランへの道は今や舗装された」という発言をもじり、「イスラエルの中心部への道も今や舗装されたようだ」と報じました。
イランの攻撃は激化するか?
イランのある治安当局高官は匿名でカタール国営衛星通信アルジャジーラに対し、「我が国は長期的な対立に備えており、侵略が続く場合は攻撃レベルを引き上げる」との見解を示しました。また「イランは戦争を始めたわけではないが、この侵略の終結は我々が決める」としています。さらに、「ネタニヤフ首相が開始した戦争の結果は、彼の政府と政治体制の終焉に他ならない」と強調し、「我々はイスラエルの蛮行から我が国を守り、この道を歩み続ける」と結んでいます。
すらいと氏は「Qatarの基地に撃ち込まれたIranの低速ミサイル、Patriot対応できてない。」とツイートしています。イランが本気なら中東の米軍基地を消滅させられることを見せつけました。
その後、突然トランプは「イスラエルとイランの間で、完全かつ徹底的な停戦が合意された。(1分7秒)」とトゥルース・ソーシャルに投稿しました。しかし、その内容は「皆様、おめでとうございます! イスラエルとイランの間で、12時間の完全かつ全面的な停戦(今から約6時間後、イスラエルとイランがそれぞれ進行中の最終任務を縮小し完了した時点)を行うことで完全に合意し、その時点で戦争は終結したとみなされます! 公式には、イラン側が停戦を開始し、12時間目にイスラエル側が停戦を開始し、24時間目に12日間戦争の公式終結が世界から祝福されます。」というものです。
このフェイクニュースとも言える投稿に対し、シリア系イギリス人ジャーナリストのリチャード・メドハースト氏は「二つの期限を定めた停戦なんて聞いたことがない。なんてひどい話だ。」とツイートしています。
さらに、「過去 12 時間は、停戦や外交に似たものというよりも、むしろ大規模なエスカレーションでした。」と言っています。
トランプのいわゆる停戦合意とやらは、イランが先に攻撃を止め、その後の12時間はイスラエルにボコボコにされてもイランは反撃しないということを意味します。こんな停戦案に同意する国は無いでしょう。
さて、トランプの言う停戦合意ですが、“イラン当局は、トランプ大統領が発表したような停戦協定は受け取っておらず、合意もしていないと述べた。”ということです。
“続きはこちらから”のツイートをご覧ください。“停戦はイスラエルが再軍備するための策略だ”という意見があります。ミンスク合意では、ウクライナ側が停戦を軍備拡大の時間稼ぎに利用したことが、メルケル元首相などの自白によって明らかになっています。
先のリチャード・メドハースト氏は、「イスラエルの停戦がどのようなものか忘れてしまった人のために言っておくと、イスラエルは11月以来何度目かのレバノン爆撃を行った。」とツイートしています。