http://beforeitsnews.com/opinion-liberal/2016/04/banking-crisis-explodes-in-europe-on-a-sunday-afternoon-austria-orders-first-ever-bank-bail-in-takes-depositors-money-for-failed-bank-2526191.html
(概要)
4月10日付け

“日曜日の午後、ヨーロッパの金融崩壊が始まりました。オーストリアで、銀行のベイルインが初めて実施されることになります。
4月10日、正午、ヨーロッパの銀行の破たんが始まったようです。
オーストリアでは破たん銀行に対するベイルインを行いました。これにより、破たん銀行の預金者口座から預金が引き出され銀行の救済に使われることになりました。この動きはヨーロッパでの金融崩壊の始まりを示しています。
ヨーロッパの人々は突然、預金者のお金が銀行救済に使われることになりパニック状態となり、銀行から預金を引き出し始めています。これこそが金融危機の始まりです。
1年前に、コクチョウがヨーロッパのど真ん中に降り立ちました。 オーストリアでは破たんした銀行(Hypo Alpe Adria銀行)のバッドバンク(資産管理会社=Heta Asset Resolution AG)が、中央、東ヨーロッパの経済悪化でバランスシートに85億ドルのキャピタルホールが発生したことでGoodからBadになってしまったため、債権者は不本意のベイルインを強いられることになりました。
オーストリア政府は多額の不良債権により破たん寸前だった前Hypo Alpe Adria銀行を6年前に国営化しましたが、昨年3月に支援を打ち切ったため資産管理会社が引き継ぐことになりました。
今回のオーストリアでのベイルインはヨーロッパで始めてのケースであり、今後、ギリシャやポルトガルで臨時のバランスシートの再構築が始まるでしょう。
中略
Heta Asset Resolution AG の株主は優先債権者であり、 預金者は劣後債権者です。株主は1ドル
あたり46セントを受け取ることになりますが、預金者は何も受け取ることができません。
ヨーロッパではリーマンショック以降、銀行が破たんした場合にこのようなことを実施する新たな法律が制定されました。
そして
同じルールがアメリカでも実施されることになります。
一生懸命に働きながら
銀行に預金していたお金が突然消えてしまうことになります。
なぜ、日曜日の午後にオーストリアで銀行のベイルインが発表されたかというと、発表によりヨーロッパ中の人々に大きなショックを与え、預金者の銀行取付騒ぎが起きることを予想したからです。また、
株主は株価急落により銀行の債権者として保護されないことが分かります。
今回の銀行救済策により、破たん銀行に預金していた預金者は預金を失うことになり、
他の銀行の預金者もパニックとなり一斉に預金を引き出すことになるでしょう。その結果、ヨーロッパの金融崩壊が起こります。