《文字起こし開始》
(11:40)
で、
問題になったのはこっちの方、業者の方なんですね。
NHKの芸能部っていうのは、もうこういうね、金と女の汚い関係をやっているから、お金の感覚が完全に麻痺してるんですね。で、どんなやり方をするかっていうと、これ、まあニッシンドウ、僕、名前も別に隠しもしないんで、ニッシンドウという業者がありました。少なくとも。今もあるかどうかわかりませんが。このニッシンドウという業者にですね、例えば、
このニッシンドウという業者がさらに下請け会社からトロフィーを、7万円のトロフィーを10個買うと70万円でしょう。これを購入してですね、納品してもらうと、ここで70万円の取引が、70万円のトロフィーが入りますよね。で、ここから、NHKの芸能部に納品されるわけです。70万円分の「モノ」が。
ところがですよ。
芸能部というところは、こんなものね、70万円でも70万円かどうか分からないから、
200万円請求してくれというわけです、業者に、200万円。そうすると、業者は200万円請求すると、NHKの芸能部は「これ200万円払うとったってくれ」とこう行くわけです。
芸能部は経理局に200万円払ってくれと伝票を作るわけですね。
経理局はもう馬鹿だから、NHKの経理局ってホント馬鹿なんすよ。全然チェックしないから。言われたまま200万円払うんですよ。
とするとこの業者は、NHKから200万円、経理局から200万円もらいました。で、トロフィー会社、実際、この業者の
下請け会社には70万円しか払いません。で、まあ税金とか、ここの業者(ニッシンドウ)の利益があるから、
30万円くらいもらうわけです、ニッシンドウさんは。
で、残りの余った、
200万円から70万円と30万円を引いた100万円が、NHKのこの(天海)部長とかにキックバックされるんです。不当なお金が回って行くということなんです。で、これを、
こういう不正なお金のやり取りをしてたのが、磯野さんというチーフプロデューサーです。
してたというか、やっていてですね、週刊文春の中村竜太郎さんというのですが、これ今あのー、フリーになってですね、けっこう、、調べてみて下さい、フジテレビの「バイキング」とか「みんなのニュース」とかによく今出てるみたいですけど、中村竜太郎さんという週刊文春の記者がですね、磯野さんの、この2億円に渡る不正なお金の流れ、もちろんこのニッシンドウだけじゃないんですが、いろいろな業者を使ってですね、2億円をポッポナイナイ、いわゆる横領をしていた。これ実際捕まりました。
実刑5年です。5年間刑務所に行ったんですよ、この磯野さんという人。
(14:24)
で、これが暴かれたのが2004年の7月20日だったんですね。もうだから今から13年半前、約もう14年前です。僕が報道局というところから編成局に人事異動になったその日の夜だったんですけども、
週刊文春が、NHKのこの磯野さんの不正をですね、記事にするという情報が入ったために、夜の8時に緊急に記者会見を開いて、NHKの内部の調査で不正経理が発覚しましたと言って、理事たちが頭を下げたんです。当時は2000万円とかって言っていたのですけど、最終的に調べたら2億円だったんです。
僕は、その頃ですね、
芸能部の一連の不正の事件の、不正を暴くための調査チームに行ったんです。行ったというか、もう転勤した先がその編成局の経理ってとこだったんで。で、最初2000万円と発表していたのが、どんどんこれが増えて行くんです。で、
調べて行くと、磯野さんというチーフプロデューサーだけじゃなくて、天海さんや並木さん、そしてDという今名前をあえて言いませんけど、まあ、言ってもいいんですけど、あのー、ヤナギさんとかね、とかねっていうとNHKにいる人みんなわかってるんですけど、
いっぱいいるんです、10人くらい。そうすると、多くの人が金額は別にしても、2億円とか何億円とか悪いことしとるんですよ、みんなこれ。ちなみにこの並木さんでしたら5億円やってると週刊誌に書かれてます。実際この並木さんの方が磯野さんより偉いですから、5億円くらい、この人はやったんじゃないかと言われてますが、いずれにしても僕たちが調べた、
NHKの内部で調べたら、20億から30億円も不正なお金が使われていたんですよ、この紅白歌合戦の予算、まあ紅白だけじゃないんですけど、
紅白歌合戦の予算などを使って、なんとこの芸能部に所属している部長以下、チーフプロデューサー、チーフディレクター、エグゼクティブディレクターが、20億、30億円もの犯罪を犯していることが分かった。
(16:33)
そしてですね、
その調査をしている時に、なんとなんと恐ろしい事件が発覚してですね、これ全然公になってませんが、この業者ですね、
このニッシンドウの重役さんがですね、なんと東京湾に車ごと落ちて死んじゃったんですよ。もうこの時ね、捜査2課です、警視庁の捜査2課が「NHKさん、本気でやるんですか」と。「こんなことは、ね、業者にいわゆる高い額、架空の請求書や高い請求書を発行させてキックバックしてるなんていうのは、あたり前にによくあってることで、テレビ局ではあたり前のことでしょ。」と。「NHKさんが本気でやるんだったら、警視庁としてもちゃんとやります。」ということで、実際、
警視庁は、NHKはこういう交渉をしたんです。
磯野というチーフプロデューサーがもう週刊文春の中村竜太郎さんに目をつけられて、証拠まで握られてるから、この磯野の単独犯にしてくれと。この磯野だけが悪いことにすることについては、NHKは協力します、と言って、わざわざ渋谷のセンターの中の一室をですね、警視庁捜査2課のためにですね、ひとつ部屋を設けて、この20億から30億の不正経理の中の、磯野が関わったものだけを警察に出すってことをやってたんですね。で、
当然ですね、こういう業者が架空の請求書を発行しないとね、70万円とか100万円のものを200万円で請求しましたっていう
業者の証言がないとですね、裏付けが取れないから業者を呼んだんですが、その警察が呼んだ、ニッシンドウの重役を呼んだ日に、任意の警察の事情聴取を受けたその日の夜に、東京湾に車ごと落ちて死んでるんですよ。怖い話でしょ。ブレーキを踏んだのかとか、よくわかりません。少なくとも、警察に事情聴取をされた日の夜に、東京湾に落ちて死んでるんですよ。それがいきなり自殺、なんですよ。殺されてる可能性あるじゃないですか、NHKの関係者とか、NHKの人にね。
(18:52)
なぜこの人が殺されるのかって言うと、
この業者の人は多分本当のことを言ったんだと思います。警察の事情聴取で。「えー、磯野さん、やりましたよ。NHKさんと取引してNHKさんの言うこと聞かないと、NHKの仕事を取れないから、会社が潰れるから、NHKの芸能部の天海さんであろうが、並木さんであろうが、磯野さんであろうが、Dさんであろうが、Eさんであろうが、Fさんであろうが、Gさんであろうが、
NHKさんの言われる通り請求書を書いて、で、NHKから入金になったものをNHKの各ディレクターとかプロデューサーにお金を払ってましたよ。」ということを多分本当のことを言ったんでしょうね。
そうすると、この業者が全てのNHKの芸能セクションの人間と悪いことをしていた、この人が本当のことを言うと、
単独犯にしたかったNHK、磯野チーフプロデューサーだけに罪をなすりつけたかったNHKの経営側としたらですね、困ったことになると。困ったから、この人を殺してしまったんじゃないか、ということが、これはまあ推測の話ですけどね。もともと死んだことは間違いないけども、自殺したのか、殺されたのかわかりません。事故かもわかりません。
で、この時にですね、僕が一緒にこの内偵をしていた、内偵というか仕事をしていたNHKの弁護士、この間、東京最高裁判所の大法廷でNHK側の代理人と出ていた梅田君という弁護士なんですけどね、まだNHKの弁護士として居ます。梅田、、下の名前ちょっと忘れちゃったけど、えー、この話を実際その時してました。で、もう殺されたんじゃないか、で、
僕はこの時に「NHKって人殺しまでするのか」と、ちょっと恐怖を感じましたけど、ちょっとというか
相当恐怖を感じました。
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東京の某地下鉄の最下層にある雑廃槽などのメンテナンスをされていた方の、映画のような体験談です。雑廃槽とは、トイレの汚染水などが行き着く先のようで、そこに繁殖する虫たちの駆除を依頼された業者の悪戦苦闘が語られます。が、それは裏を返せば「人間」という凶暴な種族が「最終兵器」とも言える強力な殺虫剤を次々投入し、気に入らない生物を駆逐する過程でもありました。人間自身にもダメージの強い薬剤を使い、一旦は虫たちを全滅させた、、はずが。減らないどころか、薬剤に耐性を持ったタイプが即座に生まれ、虫の体型まで変化してゆくそうです。
取り上げたツイートでは結論を見ませんが、結局、この不毛な戦闘はどうなったかというと、業者さん達は強力な殺虫剤を使用することを止め、「放置」することにしたそうです。すると、一時は害虫の大繁殖で大変なことになったようですが、しばらくすると「生態系みたいなのが勝手にでき」、蜘蛛の巣は増えたけれども、害虫とされていた虫は減ったということです。天敵の蜘蛛がバランスを取ってくれたのでしょう。
・・・しかし、これでメデタシ、メデタシとはいかないことを、この体験者さんは最後にボソッと書かれていました。人間達の排泄物には、おびただしい添加物や薬などの化学物質が含まれていて、それらは少しずつ最終地の虫達を耐性化しているのだそうです。虫達がどんな変化を遂げるかは、私たちにかかっているのだと。
「地下鉄に居る時には思い出して下さい。 自分の足下には、薬の効かない怪物たちがいることを。」と締めくくっておられました。