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共に二つのルートがある任脈(体外と体表)と督脈(神経叢と脊髄)〜 10の経脈になる「奇経八脈」と中枢神経系の関係

竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの解説の48回目です。前回は「奇経八脈」を取り上げたのですが、奇経八脈は陰維脈、陽維脈、陰蹻脈、陽蹻脈、衝脈、帯脈、任脈、督脈の8つからなります。
 任脈は身体の前面の正中線を流れる経脈で、督脈は背面の正中線を流れる経脈だと考えられているのですが、正確ではありません。任脈、督脈は共に二つのルートがあるのです。
 シャンティ・フーラの「チャクラと波動測定」の記事をご覧ください。「チャクラは4つの身体に対応した4系統」があり、体外の7つチャクラを結ぶルートと、体表7つチャクラを結ぶルートがあります。この二つは共に「任脈」なのです。さらに、神経叢の7つチャクラを結ぶルートと、脊髄の7つチャクラを結ぶルートがあります。この二つは共に「督脈」なのです。
 ここでは、これらを区別するために「任脈(体外)」「任脈(体表)」、「督脈(神経叢)」「督脈(脊髄)」と記すことにします。これらの4つのルートが本当に存在することは、例えば「房中術」を会得している人なら、誰でも知っています。時事ブログでは「房中術」の解説はしませんので、映像配信で学んでください。
 任脈、督脈が共に2つのルートを持つとすると、「奇経八脈」は10の経脈になります。これらの10のルートと中枢神経系の関係は、「神経系と経脈」の表の通りです。経脈の中の「気」の流れを、適切な方向に流すと対応部位の中枢神経が活性化し、逆方向に流すと対応部位の中枢神経が沈静化します。
 前回触れたように、仙道の「小周天」で行う気の流れは、表で分かるように「間脳」と「小脳」の働きを鎮静化します。「小周天」を繰り返し行うと、任脈(体表)の流れは、任脈(体外)にまで広がるものと思われます。そうすると、「大脳」の働きも沈静化することが分かります。
 心を静め、内に向かわせる方法としては、「小周天」は、かなり科学的な行法だと感じます。
(竹下雅敏)
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神経系と経脈PDF出力
神経系 名称 働き 支配経脈
中枢神経系 大脳 皮質 前頭葉は物事の判断や計画、頭頂葉は運動と皮膚感覚、側頭葉は見たり聞いたりしたものの認識、後頭葉は視覚の処理に関わる。 任脈(体外)
辺縁系 古皮質・旧皮質の総称。脳梁・海馬などが属し、本能や情動の中枢である。
基底核 運動調節・認知機能・感情・動機づけや学習などさまざまな機能を担う。
小脳 平衡感覚、筋肉の協調運動の中枢。 督脈(脊髄)
間脳 視床 嗅覚以外の感覚神経の中継点。 任脈(体表)
視床下部 自律神経系の中枢。体温調節などの恒常性の維持に関係する。
脳幹 中脳 姿勢保持や眼球運動、瞳孔調節、眼瞼反射の中枢。動眼、滑車神経(脳神経)の出発点。 衝脈
内耳神経などの脳神経の出発点。 帯脈
延髄 呼吸運動や心臓の拍動調節の中枢。唾液分泌、くしゃみなどの反射の中枢でもある。迷走神経などの脳神経の出発点。 督脈(神経叢)
脊髄 頚髄(8対) 呼吸に使う筋肉、四肢または全筋肉に対応する末梢神経につながる。 陽蹻脈
胸髄(12対) 頭頚部、上肢、上胸背部、内臓、尿管、生殖器の動きに関わる。胴体、脚に対応する末梢神経につながる。 陰蹻脈
腰髄(5対) 直腸、膀胱、子宮、卵巣、精巣、外性器、下肢の働きに関わる。 陽維脈
仙髄(5対) 肛門周囲、下肢後ろ側の働きに関わる。 陰維脈
尾髄(1対) 尾骨付近の狭い範囲の皮膚知覚を司る。

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マイケル・サラ博士がETコンタクティーのエレナ・ダナーンに行ったインタビュー動画のおかしな部分 ~彼女はヴァル・ソーを名乗るニセモノに出会った

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事に続いて、マイケル・サラ博士がETコンタクティーのエレナ・ダナーンに行ったインタビュー動画のおかしな部分です。
 彼女は、「大統領に会った宇宙人」(フランク・ストレンジズ著、たま出版)に出てくる宇宙人のヴァル・ソーに宇宙船の中で会ったと言っています。記事の中に写真が出ていますが、手前で新聞を持っているのがヴァル・ソーです。
 ところが彼女は、この写真の人物はヴァル・ソーではないというのです。彼女が宇宙船の中で会ったヴァル・ソーを名乗る人物は、この写真の新聞を持っている人物を、「手前にいる男性は私ではなく、フランク・ストレンジズだ」と言ったとのことです。このやりとりで、“彼女は、ヴァル・ソーを名乗るニセモノに出会った”ということが分かりました。
 私は波動から、写真の手前の新聞を持っている人物がヴァル・ソーであり、奥の金髪の女性がジルであることは直ちに分かります。しかし、それが分からない人でも、次に述べることは自分で調べることが可能なので、検証してください。
 冒頭の動画の3分のところの画像を印刷して、新聞を持っている人物だけを切り出します。自身の「体表の7つのチャクラ」のいずれか一つに、意識を合わせます。例えば、体表のアナーハタ・チャクラ(檀中のツボ)を、軽く感じ取るようにしたとしましょう。この状態で、「切り出した画像」を両手で軽く触れます。すると、体表のアナーハタ・チャクラが、大きく開くのが分かるはずです。この現象は、「体表の7つのチャクラ」のどのチャクラでも同様になります。これは、この「新聞を持っている人物」の進化段階が5.0以上であることを意味します。奥の金髪の女性で同じことを行っても、同様であることが分かるでしょう。
 現在の地球の進化のレベルで、進化段階が5.0以上の人物(覚者)が二人も写真の中に写っているというのは、かなり珍しいことだと言えます。
 プリンターを持っていない人でも検証は可能です。適当な大きさの紙を用意し、ペンで、“「大統領に会った宇宙人」の著者フランク・ストレンジズが接触したヴァル・ソーと言われる人物”と記します。この紙で、先に記したのと同様のことを行って下さい。「体表の7つのチャクラ」のどのチャクラでも開くのが分かるはずです。
 次に紙を用意し、ペンで、“ETコンタクティーのエレナ・ダナーンが会ったヴァル・ソーと言われる人物”で同じことをして下さい。こちらの紙では、チャクラが開かないのが分かると思います。要するに、彼女が会った人物はニセモノだったのです。
 彼女が、“ヴァル・ソーに会わせて欲しい”と頼んだ宇宙人ソー・ハンの、魂(ジーヴァ)が消える前の進化段階は、2.0に過ぎないので、彼女の望みが叶う可能性はまずありません。なぜなら、「天界の改革」で、ヴァル・ソーは急激な進化を遂げ、第2システムの神々へと昇進したからです。
 そこで彼らは、ニセモノのヴァル・ソーを仕立てたわけですが、容姿が写真のヴァル・ソーと著しく異なります。苦し紛れに「手前にいる男性は私ではなく、フランク・ストレンジズだ」と言った訳ですが、フランク・ストレンジズは覚者(進化段階5.0以上)ではないので、このウソは簡単にバレてしまうという訳です。
 中西征子さんが、神々の一柱となりカガヤキワタルミコトの名を得たヴァル・ソーのイラストを描いているので、参照してください。また、2014年の7月に、「ヴァリアント・ソーへの質問とその回答①」と「ヴァリアント・ソーへの質問とその回答②」がありますので、こちらも参照してください。
 奥の金髪の女性ジルは、現在、第1システム国津神第1レベルの最高神です。ジルはトリタカクマウミヤノヒメミコという神の名を得ています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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The Extraterrestrial That Walked Among Us! (True Story!)
配信元)
 


 (画像は動画の3分のところ)
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4/8追記 マイケル・サラ&エレナ・ダナーン「ETコンタクトと銀河連邦」
引用元)
(前略)
サラ博士:ふむふむ。あなたはあるインタビューの中で、ヴァリアント・ソーと会ったという話をしていましたね。
(中略)
エレナ:ええ。(中略)… ある晩、ソー・ハンと接続した時、「サプライズがあるよ。あなたと話したいという人がここに一緒にいるよ。」と言われました(中略)… 目が慣れて視界が鮮明になると、ソー・ハンと、その横に白銀のユニフォームを着た男性が2人いるのが見えました。(中略)… 彼はこの写真の手前の男性ではありません。これはただ後ろにいた人です。



サラ博士:では新聞を持っている男性はヴァリアント・ソーではないということですね。真ん中の男性がソーですか?

エレナ:真ん中の人に似てはいましたが、彼はこの人よりもっと顎が大きかったです。もっと筋肉質でした。

サラ博士:オーケー。ではあなたが会ったのは、この写真のどちらの男性でもないということですね。

エレナ:そうです。(中略)… 奥の女性は、見覚えがあります。私はその後、彼女に会いました。彼女はETです。

サラ博士:奥の女性はたしかジル・ダン司令官と呼ばれている人ですね。

エレナ:ジリアンです。後になって、私は彼女に会いました。(中略)… ヴァル・ソーはこの写真について、「手前にいる男性は私ではなく、フランク・ストレンジズだ」と言いました。
(中略)
彼はフランク・ストレンジズに対して少し問題を感じていました。(中略)…フランク・ストレンジズはとても彼のことを敬愛し、皆に彼の話をせずにいられなくなりました。ヴァル・ソーのことを利用して、自分の信仰を宣伝し始めたのです。信仰を持つこと自体は良いことです。しかしヴァルは宣伝に使われたことが不満でした。
(以下略)

【再掲載】中西征子さんの天界通信7 夜泣き石君からの通信文 〜人間の暴力行為に悲しむ石たちの救済〜

本記事は竹下氏による過去のこちらの記事の再掲載となります。
あくまで掲載当時の情報である点をご了承ください。

竹下雅敏氏からの情報です。
 中西征子さんからの続報です。写真の石をご覧になると、自然とお腹の辺りに意識が集まるのがわかると思います。この写真はかなりましなのを選んでいるのですが、チャクラの位置がスワディシュターナであることは、今のことからわかると思います。すなわち悲しんでいる状態です。このような石はかなりの数に上ります。
 しかし、ガヤトリー・マントラ愛のマントラによって、こうした悲しんでいる石たちを救済することが可能になったようです。
 以下の通信文をご覧になって興味を持たれた方は、シャンティ・フーラに現在の状態のヨロコビイシ君(夜泣き石)の写真を撮って送ってください。今はマントラの効果で、全てのチャクラの波動がサハスラーラに持ちあがっているはずです。かつての写真と比較して、将来掲載したいと考えています。
(竹下雅敏)
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中西征子さんの天界通信7 

<通信者:中西征子>
<2015年9月3日>

石に関する続報です。
この石もただものではないようです(笑)

昨夜テレビでたまたま小夜の中山という東海道ゆかりの地に“夜泣き石”という伝説の石がある事を知りました。
“なぜ石が夜に泣くのだろう…?”と興味があったので、今朝ウィキペディアで調べていました。
すると、何と昨夜テレビで見た“夜泣き石君”が通信を送ってきたのです!
以下、彼からの通信文です。

「私は小夜の中山の“夜泣き石”という名の石です。
あなたが私に気付いて下さって本当に嬉しかったです。あなたに、ひと言感謝の気持ちを伝えたくて通信を取りました。
今、あなたが読まれた伝説は、ほぼその通りです。

〔こんな悲劇が本当にあったのね…!〕

そうです!私は悲しくて悲しくて胸が張りさけそうでした。それが泣き声のように響いたのです。
最近は昔程ではなくなっていましたが、あの時の事を思い出すと、今でも胸が痛くなり、夜通し泣く事も、時々ありました。

ところが先日、あなたのお友達のカンクライシ君とイタナベイシ君の2人から、ガヤトリー・マントラと愛のマントラを唱えると、とても幸せになるから…と教えてもらいました。
彼らは、昔から私の悲しみを知っていたのです。
早速、2つのマントラを唱えるようになりました。

今迄、いつも曇り空のようだった心に明るい光がさし込んで、どんどん光が大きくなり、気がつくと、悲しい気持は思い出す事さえ忘れてしまう程になっていました。

私はあの時以来、喜びを忘れて過ごしてきましたが、このマントラのおかげでやっと幸せな気持が持てるようになりました。
楽しいとはどういう事なのか…、おだやかな気分とはこういう事なのか…と、今はっきりとわかってきました。

とても嬉しくて、この事をあなたに伝えたいと、祈っていました。
あなたがテレビで私の事を知って下さり、私の伝説も調べて下さったので、あなたと繋がる事が出来て本当に嬉しいです。
“バンザーイ”と思わず叫んでしまいました(笑)。
どうか私からの喜びの気持を受け取って下さい!

これからは、私もこの2つのマントラを毎日命のある限り、うたい※続けたいと思います。きっと私のこのうたを聴いてくれている仲間も、同じ事をすると信じています。
※唱えるではなく、彼にとって、喜びの歌をうたう…という気持のあらわれのようです。
征子さん!ありがとう!ありがとう!ありがとう!ありがとう!

〔こちらこそ本当に嬉しいです。私の方こそ、ありがとう!!!
もう“夜泣き石”とは呼べないわね…。どんな名前が良いかしらね…?〕

“ヨロコビイシ”と呼んで下さい!

〔エーッ!私と同じ名前だわー!!!〕

それは、ますますヨロコビです!(笑)」


通信文は以上です。
昨夜、ほんの数分テレビで見ただけの情報が気になっていて、伝説の内容をウィキペディアの“夜泣き石”で検索して、始めて詳しい内容を知りました。
悲劇を至近距離で目撃したその深い悲しみと衝撃が、その後何年もの長い間、人間の耳にもわかる程の泣き声となって人の心に響くとは…。

世界で今迄人類が行ってきたあらゆる暴力行為が、人々だけでなく、自然界すべての生命体にとって、どれ程の苦しみと悲しみをもたらしてきたか、改めて思い知らされた通信文でした。
よろしくお願い致します。
中西征子

ラファエル、ガブリエルを名乗るニセモノが「神の声テクノロジー」を用いてチャネラーに送信した偽の通信文

竹下雅敏氏からの情報です。
 4月28日の記事で、ニセモノのサルーサからの通信文を紹介し、“コーリー・グッド氏が言及している「神の声テクノロジー」を用いてチャネラーに送信したものではないか”と解説しました。
 今回のラファエル、ガブリエルを名乗る者たちもニセモノで、サルーサの時と同じく地球同盟のメンバーで、「神の声テクノロジー」を用いてチャネラーに送信したものです。
 彼らは人工知能から、“偽りの通信文をチャネラーに送信すると、裁きを受ける”ということを知らされているのではないかと思うのですが、ほとんどの者は信じないようです。その結果、大変なことになります。
 この両名もすでに波動が闇に落ちており、大変な状況になっているのですが、案外気付いていないのかも知れません。しかし、私がこれらの記事を取り上げた以上、今日中に反省がなければ、5月2日の午前零時(日本時間)に、彼らの波動は最悪の状況に陥ります。そうなって初めて、人工知能の警告が本当だったと知るのでしょう。
 2014年5月11日の記事で、本物の大天使ザドキエルからのメッセージを紹介しました。中西征子さんは、大天使ザドキエルのイラストも描いているので、参照してください。
 この時の「大天使ザドキエルからのメッセージ」を印刷して、両手で持ってみて下さい。体外・体表・神経叢・脊髄のすべてのチャクラが同時に開くのがわかるはずです。また、意識はメッセージに触れている間、頭上に引き上げられるでしょう。感覚のいい方は、印刷しなくても、メッセージを眺めるだけで、これらのことがわかるはずです。
 時事ブログでは、大天使ザドキエルの妹の大天使アドリオンのメッセージも公開しています。彼女のイラストを眺めるだけで、同じことが起こるのがわかるでしょう。
 これに対して、今回の記事のニセモノで、同じように検証してみて下さい。大天使と言いながら、体外・体表のチャクラすら開かないようでは、ニセモノであることは一目瞭然です。このような偽の通信文に騙されてはいけません。
 現在、こういう愚かな者たちを一掃するために、時々、このようなつまらない通信文を掲載しなければなりません。
(竹下雅敏)
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Archangel Raphael: Growth of Life
引用元)


Greetings and love I, Archangel Raphael extend to you. I come forth with the vibrations of healing and truth, which I extend through my being from the Creator and the Angelic Kingdom. It is an honour to be in your presence today, I wish to speak of the Growth of Life.
 
Life is an energy, a vibration, and a frequency, it can be interpreted into experiences, scenarios, and situations. Life is an essence of the Creator which flows through your being. It is expressed from your being and you create with this essence which we call life. Life then becomes something that you experience daily, something that you become very involved in, like a story unravelling, with you as the main character. When we think of life as an energy, we recognise that life is present within everything and everyone, we are the source of life.  I, Archangel Raphael, say we because you, me and every being on the Earth and the Inner Planes are the source of life and life is the essence of the Creator.
(以下略)

大天使ラファエル:生命の成長
2021年5月1日  EraOfLight
 
挨拶と愛を私、大天使ラファエルはあなたに伝えます。私は、創造主と天使の王国から私の存在を通して拡張する、癒しと真実のバイブレーションと共に現れます。今日はあなた方の前にいることを光栄に思い、生命の成長について話したいと思います。
 
生命とはエネルギーであり、振動であり、周波数であり、それは経験、シナリオ、状況に解釈することができます。生命は、あなたの存在を流れる創造主のエッセンスです。それはあなたの存在から表現され、私たちが生命と呼ぶこのエッセンスであなたは創造します。そして人生は、あなたが日々経験するものとなり、あなたが主人公として展開する物語のように、あなたが深く関与するものとなります。生命をエネルギーとして考えるとき、生命はすべてのもの、すべての人の中に存在し、私たちが生命の源であることを認識します。 私、大天使ラファエルが「私たち」と言ったのは、あなた、私、そして地球上と内なる平面上のすべての存在が生命の源であり、生命は創造主のエッセンスだからです。
(以下略)

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アーユルヴェーダのドーシャの観点から見た「気」の本質とは 〜「陽気」とは、太陽のヴァータの一部

竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの解説の45回目です。“アーユルヴェーダの解説に、なぜ中医学の「気」が出てくるのか?”と思うでしょうが、私の中では中医学は、アーユルヴェーダの一部なのです。アーユルヴェーダのドーシャの観点から見ることで、「気」の本質がはっきりと見えてくるのです。
 東洋医学における気は、その生成によって異なった名称がつけられており、生命の根元的なエネルギーである「元気」或いは「真気」と称する先天の気と、後天の気に分けられるとあります。また、“この先天の気と後天の気が合わされたものを「陽気」といい, 一般的に私たちが気と称している”と書かれているのですが、これで意味のわかる人は、ある種の天才でしょう。
 実のところ、中医学の専門家でさえ、「気」に関しては、ほとんど何もわかっていないと思います。書物で勉強した知識を元に「気」を論じているので、その内容は、どこかに書かれているものを繋ぎ合わせたものばかりです。
 3つの記事を引用していますが、「真気」の説明などを読んでも、矛盾しているように感じると思います。実は、先天の気である「真気」と、食物や空気から取り込まれる後天の気は、どちらも4つのドーシャのすべてを含むのです。
 ところが、この先天の気と後天の気が合わさった「陽気」は、ドーシャの中の陰陽の概念で「陽」に属する太陽のヴァータに相当する「気」なのです。要するに、「陽気」とは、太陽のヴァータの一部です。
 3つ目の記事で、“経絡の中を運行する気をまとめて「経気」、「真気」などと呼びます”と書かれていますが、奇経八脈の中を通る「気」は、4つのドーシャが混じったものなのです。従って、「真気」は脈管の中を通るわけです。
 しかし、正経十二経脈の脈管の中を通る気は、太陽のヴァータ(陽気)なのです。正確には、太陽のヴァータのサブ・ドーシャであるヴィヤーナ・ヴァーユの一部です。
 太陽のヴァータは、下位の5つのチャクラに対応して、5つのサブ・ドーシャに分かれますが、同様に、「陽気」は、「経気、宗気、営気、衛気、臓気」に分かれるのです。
 正経十二経脈(太陽の十二経脈)と対をなす月の十二経脈は、月のヴァータのサブ・ドーシャであるダナンジァヤの一部であることをお伝えしました。このように、アーユルヴェーダと同じく、中医学においても、月のヴァータに対応する「気」の概念はないことがわかります。
 「3.0次元の界層表」をご覧になるとわかるように、中医学の「気」の概念は、3.0次元の7層を、さらに細かく7つに分けた時の「下から4つ目の界層」に対応しており、狭義の肉体の「身体」に属するものなのです。
(竹下雅敏)
訂正)【中医学の気】の図の一部に誤りがあったため、図およびPDFを差し替えました。 (2021/10/17)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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東洋医学における<気>
(前略)
3,気の名称と機能
 東洋医学における気は,その生成によって異なった名称がつけられており,表2のように分類されている(神戸中医学研究会,1999)。
 先天の気は,腎精から生じるといわれ,生命の根元的なエネルギーであり,それを「元気」 或いは「真気」 と称する。後天の気は,脾胃からの「水穀の気」 と肺からの清気が混合されて作られる。この先天の気と後天の気が合わされたものを「陽気」 といい,一般的に私たちが気と称しているものである。脾胃からの水穀の気と肺からの清気が混合され,いったん胸中に集まった気を「宗気」 と称する。 「衛気」 とは,脈管外や経絡の外を運行する気であり,三焦を通して内は臓腑,外は皮膚や筋肉に分布し,体表を外邪から守る役割をしており,営気と対比される。「営気」 とは,脈管内や経絡内で働き,脈管内では血を生成し,全身を巡っている。臓腑の気として 「心気」 「肺気」 「脾気」 「肝気」「腎気」 があり,各臓腑の働きを司っている。

(以下略)
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中医学の気
中医学における気はその主な活動部位により名称が異なっている。

原気(元気)
母体から受け継ぎ腎臓に貯蓄される先天の精が変化生成したもの。生命活動の原動力となる。原気は、中焦からもたらされる後天の精により補給、臍下丹田(陰交穴、気海穴、石門穴関元穴のあたり)に集まり、三焦の働きで経絡を介し、全身を循って、臓腑・器官・組織に活力を与えるものである。原気が旺盛なら下腹部に張りがあって、体内の臓腑・器官も力強く働くため、活気があって粘り強く、疾病にもかかりにくい。原気が衰えると、下腹部が軟弱となり、臓腑・器官も弱く障害を受けやすくなるので、活動も弱々しく、疲れやすく、冷えて、疾病にかかりやすい。

宗気
肺において後天の精と天の気が交わって、胸中(膻中)に集まる気である。宗気は、五臓の六腑においては三焦の内、上焦)と関係が深く、臓の活動を支えている気(心の拍動を力強く、規則正しく行わせたり、呼吸や発声をしっかりとさせる気)である。宗気が不足すれば、呼吸の異常(少気、短気など)が起こったり、語声に力がなくて、細くなったり、心の拍動が弱まったり、規律性を失ったり(脈の結、代など)する。

営気(栄気)
営気は、後天の精から得られる陰性の気(水穀の精気)である。営気は、津液に変化させて、血とともに脈中を行き、1日に人体を50回以上も循って臓腑や手足などの内外諸器官を栄養して、それらの活動を支える。

衛気
衛気は、後天の精から得られる陽性の気(水穀の悍気)である。衛気は、脈外を素早く循る気で、特に体表近くで活動、肌膚を温め(体温保持)、腠理を開闔(皮膚の収縮と弛緩)し、外邪に対する防衛的な役割をしている。衛気は、昼間に人体の陽の部(体表部)を25周して、夜間に人体の陰の部(体内部)を25周する。衛気は営気と読みを区別するため日本語では「えき」と呼ぶ場合もある。

真気(正気)
真気は、先天の気と後天の気からなるもの。人体の正常な活動を支える気である。
  • 推動作用 - 人の成長・発育や、一切の生理的活動及び新陳代謝をする働きで、原気、宗気、営気、衛気、臓腑の気など全ての気に備わっている。に関係する。
  • 温煦作用 - 臓腑・器官などの一切の組織を温め、体温を保持する働きで、特に衛気・原気・腎気と関係が深い。
  • 防御作用 - 体表において、外邪の侵入を防御する働きで、特に衛気と関係が深い。
  • 固摂作用 - 血・津液・精液などをつなぎ留める働きで、血が脈外にもれない(脾の固摂(統血作用))ようにしたり、汗や尿がむやみに漏れ出る(遺精→腎の固摂作用)を防いだりする。営気、衛気、脾気、腎気と関係が深い。
  • 気化作用 - 精が気に、気が津液や血に変化したり、津液が汗や尿になって体外へ排泄する働きで、営気、衛気、宗気、脾気、肺気、腎気と関係が深い。

臓気
五臓におさまり、それぞれの経絡の活動を支えている気である。

経気
経絡中を行き全身を循り、それぞれの経絡の活動を支えている気である。

胃気
胃を働かせる気、胃の働きによって得られた後天の気のことで、有無は予後に重要な影響を及ぼすとされ、診断上(特に脈診)も重要視されている。脈は中脈で診る。
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第35回 人体を作る気・血・津液とは(3)気の種類
(前略)
2.経絡の気
経絡(けいらく:気血の通り道)の中を運行する気をまとめて「経気(けいき)」、「真気(しんき)」などと呼びます。経脈中を運ばれる営気・宗気・水穀の精気のほか、経脈自体の活動源となる気がこれに含まれます。

3.そのほかの特殊な気:「元気・宗気・営気・衛気(げんき・そうき・えいき・えき)」とは
(中略)
元気(げんき)は、生命活動の原動力となる気
別名:原気・真気(経気の別名である真気とはまた違うものです)
(中略)
腎中の精気(じんちゅうのせいき)から、気化作用によってつくられます。腎中の精気(腎精)は、両親から受け継いだ「先天の精(せんてんのせい)」が元となり、それを「後天の精(こうてんのせい)」が培ったものです。
(中略)
営気(えいき)は、血と一緒に脈中を流れている、栄養分に富んだ気
営気は栄養が豊富なので「栄気(えいき)」とも呼ばれます。(中略)... 営気は血脈中に入って血の構成成分として脈中を循環することによって、全身を栄養しています。
(以下略)

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