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[衆院選] 維新4倍の議席獲得、自民も単独過半数で憲法改正に現実味 / れいわの善戦など随所に光が見えた選挙戦

 事前に維新が議席を増やすと予想されていましたが、まさか4倍もの議席を獲得するとは衝撃でした。大阪全選挙区を制し、さらに勢いに乗った比例票で25議席、国政第3党です。自民党も議席を減らしたものの単独で過半数を取り、事実上の大勝利です。
 一方、政権交代すら期待された野党側は大惨事となりました。野党合同ヒアリングで目覚ましい活躍をされた議員や国会の場で政府与党をギュウギュウに追い詰めた実力派議員、党派を超えて信頼があり野党共闘の要になるような議員が、あたかも狙い撃ちのように苦戦を強いられ惜敗しています。辻元清美氏、藤野保史氏、清水ただし氏、屋良朝博氏、尾辻かな子氏、黒岩宇洋氏、自身の選挙前に全ての野党共闘候補の応援に回った「無敗の男」中村喜四郎氏、そしてとりわけ川内博史氏は持続化給付金の中抜き問題を追求するなど政府与党にとってこれほど目障りな、そして国民にとってこれほど頼もしい議員はなかっただけに残念でなりません。私心なき彼は民主党時代に大臣ポストを勧められても「入閣したら行政を追求できなくなる」と断ったらしい。水と油が同居するような立憲民主党の中で国民に寄り添う姿勢を打ち出す議員がこれほど落選することになったのはどういうことなのでしょう。
そのような中、原口一博氏が最後までデッドヒートを繰り広げ、草の根選挙で見事、正義を掲げて国会に戻って下さったのはありがたいことでした。
さらに森友問題のいわば火付け役となり激しい攻撃で落選されていた福島伸享氏が共産党の支援も受け、見事復帰です。同じく復帰した宮本岳志氏と共に森友問題を暴いていただきたい。
 そして今回の選挙で希望を感じたのが、れいわ新選組の善戦でした。山本太郎代表のほか2名が当選し、しかもその一人、大石あきこ氏は、2008年からブレることなく戦ってきた勇者で、維新が蔓延する大阪で勝ち上がりました。ひどい攻撃にも怯まない、これからのアイコンになりそうです。
 また、恐らく日本中が腹を抱えて笑ったのが、ナルシスト甘利幹事長の落選でした。郷原信郎弁護士のパロディを効かせた落選運動も功を奏したようです。国民に伝わるゆかいなメッセージの大切さを考えさせるものでした。東京8区では、生活の苦労を知る吉田はるみ氏が石原ノビテルをノックアウトし、長崎1区では国会でイベルメクチンを提起された富岡勉氏を追いやるように出てきたウソつきシンゾーの舎弟、失礼、秘書の初村滝一郎氏を落選させてくれました。
 今回の結果、議席数では自公維により憲法改正に現実味が出てきました。しかし随所に力強い光を感じます。野党、特にれいわへのメディアの攻撃は激しさを増すと思われます。国民がしっかりウオッチして、光を絶やすことなく分かりやすい言葉で広く伝える重要性を感じました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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自民大勝立憲惨敗維新躍進総選挙
10月31日に投開票された第49回衆議院総選挙は

岸田自民大勝

枝野立憲惨敗

維新躍進

れいわ善戦


の結果に終わった


自民党は選挙前勢力の276から議席を減らしたものの、単独で絶対安定多数の261を確保した

菅義偉首相が続投して総選挙に突入していれば自民党は大幅議席減を免れなかったと考えられることを基準に考えれば、岸田自民大勝と言ってよい。

他方、野党第一党の立憲民主党は解散時議席109から13議席減の96になった

安倍・菅政治に対する国民の不信の大きさを踏まえれば、政権交代=政治刷新実現の可能性すら存在したことを踏まえれば大惨敗に終わったと言える。

維新は4倍増に迫る大躍進を示した

大阪を中心に議席を積み増したが、比例代表でも25議席を獲得して国政第三党に躍り出た。

自民261、維新41、国民11の三党議席数合計は313となり衆院3分の2の310を超えた。

自民党が右旋回すればこの三党で憲法改定に進むことも考え得る状況だ

維新の政治的主張の位置は公明党よりも右寄りで、自民党は連立政権パートナーとして公明だけでなく維新を保持する状況に移行する。
(以下略)

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Dappiの背後に新事実 〜 Dappiの運営法人と取引関係にあった民間会社は自民党と「ほぼ一体」/ 自民党の過去から続く政党助成金疑惑と世論操作

 森ゆうこ参議院議員が10/13の国会で「Dappi」を取り上げ、「今回の選挙では、お金を使ってネット工作を行い、選挙の結果を不当に歪めるような卑劣な行為を自民党の議員に行わせないと約束せよ」と岸田首相に詰め寄りました。現在Dappiと自民党の関係が濃厚に疑われていますが、新事実が日刊ゲンダイによって報じられました。Dappiを運営するウェブ関連会社と取引関係にあった民間会社A社というものがあり、その代表取締役には自民党の「お歴々」が就任しており、過去には岸田首相も甘利幹事長の名前もありました。しかもそのA社には、自民党本部から政治資金が約4000万円流れていた事実がありました。実態は自民党と「ほぼ一体、もしくは子会社」と日刊ゲンダイは指摘しています。
 このA社について、ネット上のツワモノ諸兄が速攻暴いておられて感服です。「システム収納センター」、現在の代表取締役は高知県選出の山本有二衆議院議員となっています。
 自民党の政党助成金が問題視されたのはこれが初めてではなく、2008年にしんぶん赤旗が世論調査会社「日本情報調査」、広告代理店「自由企画社」という2つの身内会社へ支出を報じ、2013年にも「自由企画社」「電通」「NTTラーニングシステムズ」への不明朗な支出が問題視されていました。この当時からすでに「自民党の使途隠しは氷山の一角」と言われていました。察するにDappiの法人は、まさかここで大問題になるとは思っていなかったフシがあります。内情をよくご存知らしい岸田首相は、これについて重大な説明責任があります。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)

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匿名ツイアカ「Dappi」に新疑惑! 運営法人の取引先企業幹部に岸田首相、甘利幹事長の名前
引用元)
(前略)
 民間調査会社によると、Dappiを運営しているウェブ関連会社は過去、都内にあるA社と取引実績があったという。A社は1977年に設立された一民間企業だが、実は、自民党とは極めて“密接”な関係にある。歴代の自民党経理局長や財務委員長が、A社の代表取締役を務めているのだ。

 A社の登記簿によると、99年から約1年半は福田康夫元首相が、2000年3月から約1年間は船田元・衆院議員が代表取締役に就いていた。現在、“口利きワイロ”疑惑で追及されている甘利幹事長は01年2月から5月まで、岸田首相も甘利幹事長と同時期に加え、03年12月から3年弱、代表取締役に名を連ねていた。そのほか、久間元防衛相や細田博之元幹事長ら“お歴々”の名前もある
(中略)
 さらに、A社には、自民党本部から政治資金も渡っている。党本部の政治資金収支報告書によると、党本部は17~19年、毎年「寄付・交付金」としてA社に12回、計約4000万円を支出している。

 代表取締役やカネの流れを見る限り、A社と自民党は、ほぼ一体、もしくは子会社と考えてもいいのではないか

そのA社は、ウェブ関連会社と取引関係があり、そのウェブ関連会社はDappiの運営をしていたということだ。
(以下略)

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選挙向けパフォーマンスだけの岸田首相では日本は変わらない / せやろがいおじさん「懲らしめてやりましょう〜!」

 小中高生の自殺者数が過去最多となったことが文科省の調査から分かったそうです。この時代を生きる大人として耐え難い。原因は一つではないとしても経済的な困窮が絶望に拍車をかけたのではないかと歯ぎしりしたくなる思いです。これまでの安倍菅政権の結果の一つだと思います。岸田首相は選挙向けのアピールでしょうか、高校3年生までに10万円の現金給付を検討するそうですが、たった一回の10万円給付で子育て、教育が安心できるとお考えなのか。
 また、岸田首相は先ごろ野田聖子「孤独孤立担当相」とともに都内の「こども食堂」を視察し、支援団体の方々と意見交換をしました。支援団体が国による「子ども達への積極支援」を訴えたのは当然で、新政権はせめて子ども達だけでも経済的困窮から守ってくれるのかと期待をしてしまいました。が、岸田首相のコメントは支援団体など「NPOへの支援」を強化する、かもしれない、、という間の抜けたものでした。
本来、行政が行うべき支援をNPOに押し付けているだけでも国家の恥なのに、その実情を見た上で「子ども食堂がんばってください」では首相の任にあらず。
 このまま自公政権の自助政治が続き、消費税が増税され、財政出動を「バラマキ」と称して緊縮すれば日本の子ども達の将来はない、そのような選挙を前にしています。せやろがいおじさん渾身の「懲らしめてやりましょう〜!」を観て投票しよう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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岸田首相「子ども食堂」を視察  支援団体と意見交換
引用元)
岸田首相は12日、都内の「子ども食堂」を視察し、経済的な困難を抱える人たちの支援団体と意見交換しました
(中略)
視察後、岸田首相は記者団に対し、「苦労されている方々と、行政の橋渡しをするNPOを支援する取り組みを考えなければいけない」と語り、経済的な困難を抱える人たちと行政をつなぐNPOへの支援を強化する考えを示しました

衆議院本会議の自民党劇場に挑戦状・辻元清美議員が岸田新首相にこれまでの腐敗、疑惑の山を問う

 10/11岸田新首相の臨時国会が始まりました。が、それは新内閣の顔ぶれを並べただけで3日後にはすぐに解散、そして総選挙となる予定です。この臨時国会は野党が求めていた国民を救うものではなく、自民党のためだけの段取りになります。直前まで派手に総裁選が報じられた効果で、現在の自民党への支持率は急上昇と見られ、このまま選挙に突入すれば勢いで自民党政権追認になる可能性もあります。
 岸田首相に注目が集まるこの臨時国会で一矢報いた辻元清美議員の質問がネット上で評価されていました。安倍菅政権のこれまでを岸田首相に問う形で、その腐敗っぷりを分かりやすく伝えていました。
 登壇のっけで岸田首相を振り返り「総理、予算委員会やりましょう!」と臨時国会の意義を突きつけ、政治家の本来の仕事を思い出させます。選挙宣伝のためだけに大臣に据えられたような面々の資質に迫り、岸田首相の所信である「民主主義の危機」に照らして、安倍元総理の国会での118回の虚偽答弁はどうなのか? 自殺者まで出た公文書改ざん問題で麻生財務大臣以下、政治家は誰も責任を取っていないことはどうなのか? 甘利幹事長のUR口利き事件を説明するつもりはあるのか? 特に野党が甘利幹事長に政治倫理審査会への出席を求めていることについて、対比するように語られた辻元議員ご自身の体験談は、険しい道のりを経てきたベテラン議員さんらしい印象的なものでした。
 「私は19年前に秘書給与問題で辞職をした。すでに辞職後であったが記者会見での説明はダメ、国会で説明しろという自民党の強い要求で予算委員会の参考人招致に応じた。その時の筆頭副幹事長が今の甘利幹事長だった。
当時、2期生議員だったが、ある自民党の先輩代議士から「刑事責任の有る無しとは別に、政治家には政治責任に応じなければならない」と諭された。その先輩は、かつて岸田総理もご指導仰がれていた宏池会の加藤紘一元幹事長だ。当時、加藤紘一先生もご自身の問題で逃げずに参考人招致に応じておられた。また宮沢元総理は、竹下元総理に対する証人喚問の求めに対し、自民党総裁として応じておられた。岸田総理は宏池会が守ってきた政治の矜持をお持ちのはずだ。甘利幹事長に対して、岸田総理が率先して説明責任を果たすようご指導いただきたい。」
これにはぐうの音も出ない説得力がありました。さすがに与党議員もヤジの飛ばしようがなかったらしい。
 この他、河井克行・案里夫妻の買収事件、森友公文書改ざん問題では赤木雅子さんの総理への手紙を紹介し、コロナの病床削減で政策転換を訴え、東京五輪での異常な支出額増大の責任と説明を求め、その赤字補填は国民一人当たり一体いくらになるのかを問い、新自由主義の脱却では雇用の調整弁にされる多くの女性非正規社員の原因に迫り、世界のカジノビジネスの衰退からカジノ解禁の見直しを問い、岸田内閣と自民党がすぐにでも着手すべき問題をバッチリ指摘しました。これらの問題を「生まれ変わった」らしい自民党が対応できるのか?
辻元議員曰く「長期政権で溜まった膿を岸田政権で出せないのならば、国民の皆さんの手で政権を代えていただいて私たちが大掃除をするしかありません。」
 メディアが野党共闘潰しに使われる今、それぞれの場で本気の候補者を選ぶしかありません。政治的野心のために戦っているのか、国民の立場で戦っているのか、頼れるのは自分自身の目です。
(まのじ)
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【国会中継】衆院本会議 立憲・枝野代表らが代表質問(2021年10月11日)
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たとえ菅政権が終了しても追及すべきデジタル庁と平井大臣の収賄罪疑惑、虚偽答弁、データ廃棄処分

 発足間もないデジタル庁に関しては汚職や疑惑、不祥事のニュースばかりで、もはや伏魔殿というよりもあからさまに魔境のようです。ジェフリー・エプスタインとの関係が問題視された伊藤穰一氏は「デジタル監」起用を見送られたにもかかわらず、今度はちゃっかり有識者委員に加わっています。
 デジタル庁に関する報道は細切れで全体像が見えにくく、これまでの総裁選騒ぎに紛れてあえて誤魔化されているようです。そこで毛ば部とる子氏やLITERAが6月の文春砲に遡って、デジタル庁と平井大臣の悪辣さを解説されていました。
 オリパラアプリを受注したのはNTTコミュニケーションズでした。平井大臣は入札前のタイミングで親会社のNTT幹部と会食をしたことと、この時外されたNECへのパワハラ発言を文春にすっぱ抜かれたものの、その時点では「割り勘で費用を支払った」と説明していました。ところが今になって、その割り勘分22万円を支払ったのは文春の取材を受けた日だとバレ、虚偽答弁が明らかになりました。さらに赤石浩一・デジタル審議官と向井治紀・元内閣官房IT総合戦略室室長代理の高額接待が判明したため、赤石氏は軽く減給、向井氏は9/1に退職をしていたのでお咎めなしで、そのままデジタル庁の参与に治っていることが発表されます。ところがこの発表の際、平井デジタル大臣は、自分も接待を受けていたことを隠していただけでなく、バレないようにNTTという企業名すら伏せていました。結局、加藤官房長官が平井大臣の接待を認め、「割り勘」の事後的隠蔽工作に加えての見苦しいウソの屋上屋でした。
 極め付きはリテラの指摘するように接待疑惑や虚偽答弁だけの問題ではなく、平井大臣が恣意的にNECを退けNTTコミュニヶーションズに便宜を図った収賄罪の可能性があることです。お友達企業への優遇や、平井大臣に関する音声データを廃棄処分したりと見事に安倍菅政権のやり口、疑惑満載で、たとえ菅内閣が解かれてもデジタル庁のある限りは厳しく追求する必要があります。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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NTT接待問題で平井デジタル相釈明 「その場で会計する店ではない」
引用元)
 平井卓也デジタル相は28日の閣議後記者会見で、自身とデジタル庁事務方ナンバー2がNTT幹部から受けた接待の代金を遅れて支払った問題について、「その場で会計してくれるような店ではなかった」と釈明した。
(中略)
 平井氏は、この接待が週刊誌に報道される直前の今年6月21日に、自身と赤石氏ら事務方2人分の計約22万円を支払った。平井氏はNTTから請求を受け、割り勘分として支払ったと主張しているのに対し、NTTは「こちらから自主的に請求はしていない」(関係者)としている。
(以下略)
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平井デジタル相 接待同席も“利害関係なく大臣規範抵触せず”
引用元)
デジタル庁の幹部が国家公務員の倫理規程に違反する接待を受けていたことに関連し、平井デジタル大臣は、一部に同席していたことについて、最新の技術動向などをめぐって意見交換したもので、大臣規範には抵触しないという認識を示しました
(中略)
デジタル庁は、事務方のナンバー2にあたる赤石浩一デジタル審議官が内閣官房のイノベーション総括官を務めていた去年、NTTから国家公務員の倫理規程に違反する接待を受けていたとして、先週、減給の懲戒処分にしたと発表しました。
(以下略)
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デジタル庁参与もNTT接待 退職で懲戒見送り
引用元)
(前略)
 デジタル庁は27日、NTTによる3回の幹部接待のうち2回に、同庁参与の向井治紀氏も参加していたと明らかにした。向井氏は官僚として長くマイナンバー制度に携わり、今年9月1日付で内閣官房室長代理を退職後、参与に就任。退職前の行為は懲戒処分の対象外として、処分を見送る。本人は月給10分の2相当を自主返納する意向という。

 デジタル庁によると、向井氏が出席したのは、昨年10月2日と12月4日にあったNTTとの会食。いずれも平井卓也デジタル相と、減給1カ月の懲戒処分を受けた赤石浩一デジタル審議官が同席した
(以下略)

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