アーカイブ: ’26米国によるベネズエラ攻撃

マドゥロ大統領拘束の舞台裏 ~大統領を裏切ったのは誰だったのか

竹下雅敏氏からの情報です。
 1月3日の米軍による軍事作戦で、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が米軍によって拘束されました。その際、ベネズエラ側の防空システムが機能せず、ベネズエラ側から機銃掃射やミサイル発射などの実質的な反撃がほとんど無かったことから、“ベネズエラ大統領の逮捕は、同国のエリート層との交渉の中で実現した”との見方が当初からありました。
 ベネズエラのデルシー・ロドリゲス暫定大統領はハビエル・マルカーノ・タバタ将軍を解任し、逮捕しました。マドゥロ大統領の連絡先情報を提供し、防空システムを無効化した容疑だということです。
 ところが櫻井ジャーナルには、“マドゥロ大統領に忠誠を誓っていたタバタ少将はベネズエラの議事堂内で逮捕された…タバタが大統領を守れなかったことは事実だが、アメリカ政府と交渉していたのはタバタでなくロドリゲスだとアメリカのメディアは報じている。”とあります。
 どうやらマドゥロ大統領を裏切ったのは、デルシー・ロドリゲス暫定大統領と兄のホルヘ・ロドリゲス国民議会議長、そしてブラディミル・パドリノ・ロペス国防相のようです。
 ベネズエラ人の91%がデルシー・ロドリゲス暫定大統領を支持しているとのことですが、冒頭の動画をご覧になると、ベネズエラの人々がアメリカとマドゥロ大統領を裏切った連中に騙されていることが分かります。
 “ニューヨーク・タイムズ紙はアメリカとベネズエラの情報筋を引用し、マドゥロ大統領は12月下旬にトランプ大統領からの最後通牒を拒否したと報じた。彼は辞任しトルコに亡命すると予想されていた。…今日に至るまで、カラカスの人々は、一体誰が米国への「扉を開いた」のかについて議論を続けている(7分14秒)。…ロドリゲス一族が最も計算された戦略を選んだようだ。当初、トランプ大統領は、主要野党指導者でありワシントンが推奨するマリア・コリーナ・マチャド氏を支持する計画を立てていた。しかし、デルシーは権力の座に留まるために策略を巡らした。そしてここでホルヘはおそらく重要な役割を演じた。妹が政治的に生き残るのを助けた交渉の達人として。彼らは、デルシー氏こそが内戦を予防できる唯一の勢力であり、最も重要なこととして、彼女がベネズエラの石油部門への将来のアメリカの投資を支持するだろうとトランプ政権を説得した。トランプには石油が必要だった。デルシーには力が必要だった。現在、デルシー・ロドリゲスは、たとえ一時的ではあっても、事実上の国の指導者となっている。ベネズエラは今、大きな変化の瀬戸際に立っている。(7分52秒)”と言っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ベネズエラの新大統領は見かけとは異なる。アメリカさえも驚いている。
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米国のベネズエラ侵攻は2002年から計画されていたクーデター、ベネズエラの経済破綻は2017年の米国の経済制裁が引き金になった / イスラエルやシオニストを厳しく非難していたマドゥロ

 米国のベネズエラ侵攻を「でかした」と評価する声が多い中、これは米国による経済封鎖も含めて長年の計画だったという観点での意見を取り上げてみました。
 ジェフェリー・サックス教授は国連安保理で「米国はベネズエラを23年間脅し続け、この侵略の準備に8年かけた。全て計画だ。」「USはベネズエラの政権交代作戦を以下のように展開。2002年4月ベネズエラ政府に対するクーデター、2010年反政府運動を組織する市民グループを財政支援、ベネ政府がこの運動を封じると制裁を科した。」と証言しました。
 cargo氏は「彼らはやはり米国の帝国主義の犠牲者。 直近の最大要因が17年のトランプの石油禁輸制裁。 段階的に米国の輸入量がゼロになった。 輸出依存のベネ経済は未曾有の被害を受けハイパーインフレに。」「米国の制裁がなければHインフレは防げたと考えられる。」「チャベス元大統領やマドゥロ大統領の経済政策の失敗が下地にあり、アメリカの経済制裁が重なった」と述べています。
 「マドゥロは不正選挙で勝った正当性のない大統領だ、ベネズエラ国民を貧困で苦しめている酷い大統領だ、などなど 私はそのようなプロパガンダが拡散されるであろうことを予測していた」と言うmatatabi氏は、不正選挙と言われている大統領選で何が起こっていたのかを示す動画を紹介されていました。
グローバリストのマチャド氏が所属する野党は「選挙結果を尊重するのは野党が勝った場合だけだ」と主張し、敗北後すぐに不正選挙だったと訴え暴動を起こしています。出口調査ではワシントンポスト、WSJ、ロイターによって「野党候補が30%以上の差で勝利していた」と報じられましたが、その報告は実際の有権者の発言と一致していなかったと言います。また世論調査を行なった企業は「米国を支持するメッセージを広めるために設立された」もので主要顧客は米国国営メディアでした。また動画では過去、米国がベネズエラに行なった数々の選挙介入を紹介しています。
 そして極め付けは、マドゥロ大統領がイスラエルやシオニストを厳しく批判している動画です。どこの国家元首も言えないことを述べています。
(まのじ)
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米軍によるベネズエラ軍事侵攻はアメリカのAI覇権と対中戦略が絡みあう非常に重要な布石

竹下雅敏氏からの情報です。
 1月3日の米軍によるベネズエラ軍事侵攻について、大井幸子氏は、“これは単なる軍事行動、武力行使ではなくアメリカのAI覇権、そして対中戦略が絡みあう非常に重要な布石となっております(14秒)。…(ベネズエラは)埋蔵量で見ますと原油世界1位。それからゴールド、これも世界一。それからニッケルもありますし、ここで聞きなれないコルタンというレアアースがありますね。このコルタンっていうのは、実はスマートフォン、ノートパソコン、ゲーム機などの電子機器に不可欠な材料…(1分33秒)。実は、このベネズエラに中国がかなり前から、ここは中南米の要として押さえてきたところです。これは2005年から始まった中国の新シルクロード構想によるものです(2分24秒)。…そしてベネズエラやその他の国の貿易相手国に対して人民元で決済し、ドルの影響を弱めようとしてきました。今回のベネズエラ侵攻、これはトランプ政権にとっては中国封じ込めという大戦略の一環であります(3分1秒)。…トランプ政権、実は昨年の11月にアメリカの国家戦略を発表し、北米それから中南米を含むアメリカ大陸全体ですね、これをアメリカの地域覇権だということを確立し、そしてそこから中国の影響力を排除するということが今回の非常に大きな目的となっています。そして、その中国の影響排除の中で非常に重要なのは、レアアースの利権であります(3分38秒)。…トランプ氏の目指すアメリカの黄金時代っていうのが、これはAI革命とそれからこれから大量に増設されるデータセンター、そして先端技術ですね(7分)。…特に半導体製造のためにはレアアースが欠かせません。アメリカの黄金時代実現のためには、こうした軍事戦略を伴う世界資源の確保ということが、トランプ政権にとっては必要となってきます。(7分22秒)”と説明しています。
 大井幸子氏の解説からも明らかなように、トランプの目指すアメリカの黄金時代とは完全監視社会のことです。そのためにベネズエラが必要なのですが、トランプの思惑とは異なり、上手くいきそうにありません。
 トランプ陣営は、ベネズエラ国民がマドゥロ大統領排除に喜んでいるように見えるフェイク動画を拡散していますが、現実はベネズエラ全土から首都に集まった群衆が巨大なデモを行い、“最近の帝国主義的な攻撃を拒否し、非難し、ニコラス・マドゥロ大統領とシリア・フローレス夫人の解放と帰国を要求”しています。
 Kim Dotcom氏は「まるで何かがトランプに取り憑いたかのように、彼は記録的な速さでアメリカを破壊しようとしている。2026年はまだ始まったばかりだ。」とツイートしています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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トランプ政権のベネズエラ侵攻は何を意味するのか|変わる世界秩序 米国の生存戦略&資源戦略の全貌
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米国のベネズエラ軍事行動と「勢力圏の分配」 ~新国家安全保障戦略が描く新秩序

竹下雅敏氏からの情報です。
 1月3日に米国がベネズエラで軍事行動を起こし、マドゥロ大統領と大統領夫人を拉致した事件について、ニキータ氏は、“ロシアの国家安全保障分野の専門家アレクサンドル・ティーシェンコ氏が5日に…今回の米国の軍事作戦の理由は、実は麻薬とは一切関係なく、真の動機はマドゥロ氏の逮捕にあるのではない、と断言しています(5分33秒)。…ティーシェンコ氏は、その先にあるのはイランを巻き込んだ戦略で、イスラエルがイランへ攻撃を加えることでホルムズ海峡を封鎖させ、中東産の石油の流通量に歯止めをかけようとするのではないかとも見ています(6分38秒)。…米国の指導者には、より世界的な動機があり、それは「勢力圏の分配」に関しての新たな合意に関するものだ(7分25秒)…これはトランプ大統領が世界中に「国際判例」を示したのですとも付け加えています(8分4秒)。…このティーシェンコ氏の見立ての中で、特に「勢力圏の分割」という言葉がキーワードだと思っています。昨年の12月4日にトランプ大統領が発表した米国の新しいNSS「国家安全保障戦略」ですが…米国は今までの中東を中心とした政策を切り捨て、モンロー主義に回帰することを強調し、今後米国は北南米大陸、カリブ諸島といった西半球に重点を置くべきだと謳っていました(8分28秒)。…そしてNSSの中では、「我々は西半球以外の競合が我が国の西半球に軍隊を駐留させたり」「その他の脅威となる能力を行使したり」「戦略的重要性のある資産を保有または管理したりする能力を与えない」とも謳っています。これは、この地域から中国やロシアなど西半球以外の国々を追い出す、ということです(9分30秒)。…「勢力圏の分割」を米露が合意したとするなら、米露にとっての邪魔な存在は欧州勢。特に全体主義のEU委員会などの欧州戦争継続派となります。彼らはロシア恐怖症を煽り、戦争の拡大を示唆し、キエフ政権を動かすことで大国間の合意の妨害を行おうとしています。(11分)”と説明しています。
 私は、アレクサンドル・ティーシェンコ氏が語る「勢力圏の分配に関しての新たな合意」とは、2025年8月15日に行われたアラスカでの米ロ首脳会談での合意を意味すると思っています。
(竹下雅敏)
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【時事ネタ】世界は今後前世紀の構図に回帰する〜米国のベネズエラ攻撃から読み解く〜1/7水曜版です
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ドル覇権を支える暴力と石油 ~米国のベネズエラ軍事作戦の地政学的意味

竹下雅敏氏からの情報です。
 世界三大投資家として知られるウォーレン・バフェット氏が会長を務める投資持株会社バークシャー・ハサウェイの副会長を務め、2023年11月28日に99歳で亡くなったチャーリー・マンガー氏が、1月3日に行われた米軍の軍事作戦の意味を解説するという構成の動画です。
 イタコ芸でチャーリー・マンガー氏の霊を呼び寄せて、米軍がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拘束した理由を説明してもらった…ということではないようです。
 ですから動画の内容は真剣に受け止めるようなものではないのですが、かなり鋭い。
 “ドルという紙切れに価値を持たせ続けるには何が必要か? それは信用ではない。暴力と石油だ。世界中の国々がなぜドルを持つのか? それはドルが好きだからではない。エネルギーを買うためにドルが必要だからだ。石油取引の決済通貨としてドルが使われる限り、世界中の中央銀行はドルの準備高を維持しなければならない。これが過去半世紀にわたってアメリカが享受してきた法外な特権の正体だ(1分53秒)。…ベネズエラで起きたことを麻薬戦争という言葉で片付けるのは思考の放棄に他ならない。あれは地政学的なメッセージだ。もし誰かが石油をドル以外の通貨で売ろうとしたり、自国の資源を完全に国有化してドルの循環システムから離脱しようとすればどうなるか。その答えがあの爆発だ(2分35秒)。…あの国の地下にある黒い液体がドル以外の通貨、例えば人民元やルーブルで取引されることを阻止するための防衛線だ。考えても見て欲しい。もし世界中のエネルギー取引からドルが排除されたらどうなるか。アメリカ国内に戻ってくる大量のドルはハイパーインフレを引き起こすだろう。アメリカの生活水準は劇的に低下する。それを防ぐためなら、どんなことでもするのが国家というものだ(3分44秒)。…作用には必ず反作用がある。圧力をかければかけるほど反発力は増す。世界中で起きている脱ドル化の動きは、この反作用の結果だ。ベネズエラを追い詰めれば追い詰めるほど、彼らは代替的な決済手段や新たな同盟関係を模索する。それは結果としてドルの寿命を縮めることになる。皮肉なことだ(8分9秒)。…一つ確かなことは、どんなに強力な軍事力を持ってしても経済の重力には逆らえないということだ。借金は必ず返さなければならない。形はどうあれ、必ず清算の日が来る。それがデフォルトなのか、ハイパーインフレなのか、あるいは戦争による帳消しなのかは誰にも分からない。だがその日が近づいていることを、カラカスの爆発は告げている。(17分15秒)”と説明しています。
 「ベネズエラは始まりに過ぎない。ベネズエラでの米国の動きはマドゥロのことではなく、中国のエネルギー生命線を支配することにある。」という見解もあります。
 2025年12月5日にトランプ政権が公表した『国家安全保障戦略』に従って、「南北アメリカ大陸を含む西半球を重視する方針」を実行に移しています。トランプは「グリーンランドは必要だ。今やロシアと中国の船がウジャウジャいる」と発言していますが、スペインの政治家エンリケ・サンティアゴ氏は、“最悪なのは欧州連合の態度です。起きたことに対しての非難に力強さが欠けています。…次の標的がグリーンランドやカナダ、あるいはコロンビアやパナマになることは疑いようがないからです。”と話しています。
(竹下雅敏)
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【チャーリー・マンガー】帝国が倒れる音がする…カラカス爆発が告げる「ドル一強時代の終わり」と投資家の生存戦略
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@eijihoshi1767
カラカス爆発の真の原因がよくわかりました。でも、すでになくなっているマンガーさんが、なぜ昨日の出来事の解説ができるのか教えてください。

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