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革命家フィデル・カストロの精神的な支柱だった詩人ホセ・ マルティ

竹下雅敏氏からの情報です。
 ホセ・ マルティ(1853〜1895)を知っていますか。キューバの詩人で、革命家のフィデル・カストロ(1926〜2016)に大きな影響を与えた人物です。キューバの歴史を簡単に知るには、外務省の「キューバの選択〜カストロと社会主義」がとてもわかりやすいです。
 冒頭の記事では、カストロ氏は“社会主義や反帝国主義の英雄…キューバを国民の手に返した人物”とあります。習近平氏も“キューバ国民の解放…国家主権の擁護と社会主義の建設…に力を尽くした”としています。プーチン大統領は、“一時代まるごとのシンボル”であり、“国際社会における…規範”と賞賛しています。
 現在、ロシアは国際社会における規範としての役割を政治において実践しています。そうした意味で、プーチン大統領のカストロ氏への賞賛の言葉は、とても重要な意味があると思います。
 通常、記事に見られるように、カストロ政権は社会主義と見られているのですが、実のところ、ホセ・マルティ主義と言った方が正しいのではないかと思います。ホセ・マルティという人物を知っている人の方が少ないかも知れませんが、実は1953年7月26 日、カストロは弟のラウル・カストロと共に、キューバ島南東部にあるモンカダ兵営を襲撃します。この襲撃は失敗に終わり、カストロとラウルは捕えられ、裁判にかけられます。このときの裁判で有名なエピソードが残っています。裁判官から「反乱の首謀者は誰か?」と尋ねられ、カストロは「ホセ・マルティである」と答えたというのです。
 カストロは直接には詩人ホセ・マルティには会ってはいないので、この言葉は、ホセ・マルティこそ革命の精神的な支柱だったということになります。
 裁判によってカストロらは監獄に入られましたが、1955年に特赦が出てメキシコに亡命、1959年に終にキューバ革命を成功させます。
 ホセ・マルティが亡くなって、約120年になりますが、帝国主義から国や地域の利益を守る精神は、今なお生き続けています。カストロ政権において教育と医療が無料であるというのは、まさにホセ・マルティの精神によって、キューバという国が運営されている証拠です。キューバはラテンアメリカ諸国から尊敬されていますが、その源はホセ・マルティにあるのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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キューバ・カストロ氏の死去
転載元)


キューバの革命家、カストロ前国家評議会議長が90歳で亡くなりました。

ミールターヘル解説員

カストロ氏は、1959年から76年までキューバの首相を、76年から2008年までは国家評議会議長を務めました。また、1965年から2011年まではキューバ共産党中央委員会の第一書記を務めました。

カストロ氏は、中南米諸国や国際分野において、特に冷戦時代の最も影響力のある人物だったと言えます。カストロ氏は、1959年のキューバ革命を主導し、勝利に導きました。しかしその後、アメリカの激しい敵対に直面し、キューバの新政権を倒そうとするアメリカの努力の中で、カストロ氏はソ連寄りの路線を取り、社会主義と共産主義のイデオロギーを選び、キューバ共産党を独裁政党として打ち立てました。

カストロ氏は、中南米における覇権主義との闘争の象徴です。カストロ氏がキューバを支配していた時代、産業や貿易は国営となり、キューバ全体で政府による社会主義的な改革が実施されました。無料の教育と医療サービスに関する改革により、キューバはこの2つの分野で世界の上位に立ちました。

カストロ氏が政治を担っていた間、キューバはアメリカの敵対に晒されていました。アメリカはキューバの革命後、常に、この国に対して敵対的なアプローチを取り、キューバの革命政権の打倒に失敗した後、この国に対する経済制裁を強化しました。

1960年から、キューバの貿易、経済、金融に対するアメリカの大規模な制裁が始まり、現在も続いています。アメリカによる対キューバ制裁は議論を呼び起こすものであり、国連総会はこれまで何度も決議を採択し、この圧制的な制裁の終結を求めています。この制裁やそれに対する抵抗は、常に、カストロ氏が懸念する問題でした。キューバの関係者によれば、アメリカの経済・貿易、金融制裁による人的な被害は計り知れないものです。これらの制裁はキューバの人々に大きな問題をもたらしており、これは、大規模な人権侵害に相当します。それにも拘わらず、キューバはカストロ政権時代、これらの制裁に屈服せず、アメリカの侵略に抵抗しました。

外交においても、カストロ氏は、ソ連の政策に従い、世界に共産主義を広め、左派政権を誕生させるため、ロシアと緊密な協力を行い、アフガニスタン、モザンビーク、アンゴラの左派政権を擁護するため、これらの国に軍隊を派遣しました。

カストロ氏はさらに、非同盟諸国の事務局長を2度、務めました。また、国際的な賞を受賞し、その支持者からは、アメリカの帝国主義に対してキューバの独立を守った、社会主義や反帝国主義の英雄と見なされています。カストロ氏はソ連の崩壊後、多くの問題に直面しましたが、このような困難な時代を克服しました。

カストロ氏は、ほぼ半世紀に及び、キューバで政権を握り、2008年に弟のラウル・カストロに国家評議会議長の座を譲りました。このときから、カストロ氏は政界を退き、国際問題に関して、時折、自身の見解を述べるに留まりました。例えば、オバマ大統領のキューバ訪問の際には、それを批判しました。カストロ氏は支持者から、キューバを国民の手に返した人物として知られています。

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モスクワでの極秘会議、ジョン・ケリーが南極訪問後に遭遇したニュージランドの地震とハザール・マフィアへの警告

竹下雅敏氏からの情報です。
 フルフォードレポートにもつながる、かなり重要な情報だと思います。数週間前にモスクワで行われた極秘会議に12カ国の首脳が出席していたとあります。この12カ国の国名は、そのうち出てくるのでしょうか。
 大統領選の直前にジョン・ケリーが南極に行き、そこで指令を受け、その後ニュージーランドのホテルで睡眠中に大きな地震に遭遇したという事でした。フルフォードレポートでは、この地震がハザール・マフィアに対する警告だということでした。
 極秘会議での議題が“破壊行為を続ける連中をどのように消し去るか”で、地震で破壊された“ホテルの真下にある地下軍事基地”は、悪人排除の一環だったと同時に、警告だったわけです。文末、“警告を無視したならば、 12月16日にアメリカの6つの都市と地下基地と周辺の東海岸が破壊”されるとあります。
 この警告には、現在行われている反トランプデモや、大統領選の票の再集計といった、トランプ氏をホワイトハウスから追い出す試みや、トランプ氏に対する暗殺計画も含まれているのではないかと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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<いよいよ欧米 対 中ロの戦争ゲームがスタートするのでしょうか?>
引用元)
http://beforeitsnews.com/politics/2016/11/top-us-uk-generals-in-terror-militaries-are-completely-compromised-useless-2862235.html 
(概要)
11月25日付け
(中略)...
数週間前にモスクワで12ヵ国の首脳が出席した極秘会議が開催されました。議題は、破壊行為を続ける連中をどのように消し去るかです。

このまま何の変化も起きなければ、戦争を開始しようとしている都市を全て破壊するかもしれません。潜水艦及び地下に配備された兵器による攻撃対象都市はサンフランシスコ、ボストン、ワシントンDC、ニューヨーク、その他、複数の都市が含まれます。。

数週間前にフローレンスの地下軍事基地が破壊されましたが、それは12ヵ国の首脳からの警告でした。

ジョン・ケリー#2と13の銀行の代表者がクライストチャーチのホテルで睡眠中に、そのホテルの真下にある地下軍事基地が破壊されました。南極のナチスから彼等に警告がありましたが手遅れでした。

2隻の駆逐艦が作動停止したのは中国からの警告でした。

彼等の警告を無視したならば、12月16日にアメリカの6つの都市と地下基地と周辺の東海岸が破壊されます。

ドゥテルテ大統領が習主席に妙案:南シナ海スカボロー礁内を禁漁区に 

 ドゥテルテ大統領が領土問題となっている「スカボロー礁内を禁漁区に」と習主席に提案したようです。一番上のツイートの写真のようにとても綺麗な海のようですので、お魚天国になるといいなと思います。専門家の勝川俊雄氏から見ても、禁漁区にすることで"豊富な水産資源がにじみ出し"、関係国の漁業にとって利益を生み出すようです。また、中国は遠洋漁業に補助金を出し、漁業既得権を突破口にして領海を主張していることから、"禁漁区が領海問題における紛争を未然に防ぐ非武装地帯として機能"するようです。
 ドゥテルテ大統領の妙案は、実は東シナ海の漁場も資源も失った日本の現状をよく学んだからのようです。勝川俊雄氏の記事では、"デュテルテ大統領が単なるポピュリストではなく、長期的な戦略眼とリーダーシップをもった人物である"と評価しています。とても興味深い記事で勉強になりますので、引用元でご覧ください。一方、現在の日本の漁業政策の無策っぷりは深刻で、ツイートを見ると悪循環に陥っていることが分かります。日本にも先見の明をもったリーダーが現れて欲しいものです。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)

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配信元)








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中国の領海拡大にくさびを打つデュテルテ比大統領の妙手
引用元)
フィリピンのデュテルテ大統領が、中国との間で領土問題なっている海域を禁漁区にする構想を習近平国家主席に提案したそうです。これは実に上手いやり方で、デュテルテ氏はフィリピンの国益に配慮した戦略的なカードを切ったと言えます。

(中略) 

もちろん、その海域で操業するフィリピンの漁業者は反対するでしょう。では、規制をせずに放置しておけば、フィリピンの漁民が守られるかというとそうではありません。これらの海域が、中国漁船に実効支配されて、資源も漁場も失ってしまうのは時間の問題でしょう。そのことは東シナ海の漁場も資源も失った日本の現状を見れば明らかです。自国の漁民が反対したとしても、禁漁区にした方が長い目で見て自国の漁業のためにもなるのです。この点からもデュテルテ大統領が単なるポピュリストではなく、長期的な戦略眼とリーダーシップをもった人物であることがわかります。

 国内調整しか考えず、フィリピンとは逆のことをして、漁場と資源を中国に譲り渡してしまった日本の失敗について振り返ってみましょう。

(以下略、続きは引用元でご覧下さい)

[Sputnik他]濃密なプーチン大統領のペルーAPEC首脳会議 〜習近平主席が提案したアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 記事では、ペルーでのAPEC首脳会議の合意は、“この先数十年の貿易関係を決める”とあります。ウィキペディアによると、APEC参加メンバーは、“21カ国・地域で、人口では世界の41.4%、GDPでは57.8%、貿易額では47%を占めている”とあります。確かに、ここでの合意が極めて重要な意味を持つことがわかります。
 記事を見ると、世界は中国とロシアが中心となって動いている様がよくわかります。日本は残念ながら全く指導力を発揮出来ない状態です。
 注目すべきは、習近平主席が提案したアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)にロシア・日本・豪州がすでに支持を表明しているというところです。TPPが頓挫した今の状態では、中国主導のFTAAPに期待が集まっているようです。これがどのようなものなのかは今のところはっきりしませんが、おそらく、ISD条項のような、企業による世界統治を許すような条項は入らないだろうと思います。それは、こうした陰謀に強く抵抗しているロシアが支持を表明しているからです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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濃密なプーチン大統領のペルーAPEC首脳会議、ビジネスあり、オバマ氏への労いもあり
転載元)
タチヤナ フロニ

ペルーで大規模な経済サミットAPEC首脳会議が終了した。20を超える諸国の合意はこの先数十年の貿易関係を決めるため、その結果に全世界が注目した。

(中略) 

プーチン大統領は中国の習国家主席とは経済プロジェクトを話し合った。極東の先進発展領域(TOR)とウラジオストク自由港における投資では、今日の時点ですでに20を超える総額およそ30億ドルの投資プロジェクトの実現が中国人投資家らによって宣言されている。極東のプロジェクトの実現には9社の中国企業が7500億ルーブル(およそ1兆3049.4億円)を超える投資を行う意欲を見せている。中国では来年5月にも「シルクロード」の将来性を話し合う首脳会談を計画している。

さてオバマ大統領への暴言スキャンダルですっかり知名度を上げたフィリピンのドゥテルテ大統領だが、さっそくプーチン大統領にリーダーとしての資質に感服しており、ずっと前から知り合いになりたかったと打ち明けた。今年ロシアとフィリピンは外交関係樹立40周年を迎えている。国際政治についてはドゥテルテ大統領は米国の政策について破壊的だとする自らの見解を明らかにしている。

そのほかの国の首脳らとの話し合いではプーチン大統領は諸国の政治的な友好は経済協力に反映されねばならないと幾度も指摘した。APECのホスト役を務めるペルーのクチンスキ大統領との会談でもプーチン大統領は、首都リマに近日中にもロシアの通商代表部が開設されるということもこれを確証づけていると語っている。

次回のAPECサミットはベトナムで開催。ロシアとベトナムの関係はすでに包括的戦略パートナーシップの模範であることから、ベトナムではプーチン大統領の訪問は一日千秋の思いで待たれており、総額100億ドルに及ぶ20あまりのプロジェクトが策定中だ。共同の投資プラットフォームも作られ、双方が5億ドルずつを投じている。チャン・ダイ・クアン国家主席はロシアとの政治的信用は増す一方だと指摘した。しかも数日前には、ベトナムは米国での状況の変化を背景にTPP合意の批准作業を一時停止したことが明らかになった。

(中略) 

他の首脳らとの温かな親交にあふれた会談とは異なり、オバマ・プーチン会談は5分足らずで終了した。

(中略) 

ペルーのサミットでは新たな地域経済パートナーシップを創設する習国家主席の提案が討議された。これにはロシア、日本、豪州がすでに支持を表明しており、TPPに反して参加国すべての国益を考慮することが約束されている。またプーチン大統領がサミットで指摘したように、これはたとえばユーラシア経済連合と中国の経済圏構想「一帯一路」の実現計画をひとつにまとめるものとなる可能性がある。しかもこれはまだ第1歩にすぎない。2歩目は上海協力機構他、アジアの統一機構の分野での協力拡大となる可能性がある。

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ペルーのAPECで習金平が基調講演、オバマと会談:FTAPP(アジア太平洋自由貿易圏)実現の動きへ

竹下雅敏氏からの情報です。
 ペルーの首都リマでAPEC首脳会議が開幕。ツイートによると、習近平主席が基調講演をしたようです。習近平氏は、 “ FTAAP (アジア太平洋自由貿易圏)の建設は、域内に長期的な繁栄をもたらす”と述べたようです。これがどのようなものかを私は知らないのですが、ツイートによれば、“FTAAPはグローバル企業による貧困格差の拡大に対抗しなければ民心を得られない”と言っており、さらに“すべて透明で参加の自由が保障されるべき”と言っていることから、TPPとは全く違うようです。少なくともISD条項のようなものは無いと思われます。
 私はTPPが秘密主義でなく、ISD条項が削除されるならば、絶対反対というわけではないので、この中国主導のアジア太平洋自由貿易圏の動きは歓迎したいと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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習主席がオバマ大統領と最後の首脳会談、米中関係は「転換点」
引用元)
(前略) バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は19日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催地であるペルーの首都リマ(Lima)で会談した。オバマ大統領の任期中では最後の会談。習主席は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が次期米大統領に選ばれた後、両国の関係が「転換点」を迎えていると述べた。(以下略)
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配信元)