アーカイブ: 竹下氏からの情報

北方4島は2島返還の方向性で動いている 〜この問題は決着しそうな気配〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日のフルフォードレポートで、北方4島は2島返還が決まっているという事でした。すると、今日早速、この2つの記事を見つけました。やはり、鈴木宗男氏はこういう方向性で動いているのだということがわかります。
 上の記事によると、読売新聞は“日本が…4島ではなく2島の引き渡しを最低条件とする方針を固めた”と報道したとあります。すぐに外務省は読売新聞の報道を否定したようですが、記事にあるように、こうした対応は“社会がどのような反応を示すか”を探るための観測気球を上げたのだと思います。
 驚いたのは、42%のロシア人が“領土問題に関する日ロ交渉を支持し、日ロが相互に合意する必要性を認識していた”とするアンケート結果です。日本側が4島返還にこだわらなければ、この問題は決着しそうな気配です。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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再び2島ではなく4島:「新しいアプローチ」はどこに?
転載元)


© Sputnik/ Ekaterina Chesnokova

© Sputnik/ Ekaterina Chesnokova


安倍首相は、日本の沿岸から同国が領有権を主張している南クリルの視察を検討しているという。過去にも日本の首相たちはこのような視察を上空から、あるいは巡視船から一度ならず行ってきた。もちろん、島の領有権を主張する国の首相によるこのようなジェスチャーは特別な意味を持っている。なお安倍首相は、何十年も長引く南クリルの領土問題を断固として進展させる構えだが、日本国民はより懐疑的な見方を示している。

大半の日本人が、今も「北方領土の返還」を主張している。一方で最新の世論調査によると、日本の若い世代にとってこの問題はそれほど重要ではないという。なおロシア人を対象に実施された全ロシア世論調査センターの世論調査によると、ロシア人の53パーセントが、エトロフ島、クナシリ島、シコタン島、ハボマイ島はロシアに帰属し、今後もロシアに帰属すると考えており、42パーセントの回答者が、領土問題に関する露日交渉を支持し、日露が相互に合意する必要性を認識していた。また4島について、日本に帰属するべきだと考えているロシア人は、わずか1パーセントだった。なお回答者の97パーセントが、ロシアにとって日本との友好関係が重要だと考えていることが分かった。そして世論調査の回答者の78パーセントが、ロシアと日本は友好関係にあると答えた。世論調査は今年春に日本外務省の委託を受けて行われたもので、最近発表された。恐らく、予定されているロシア大統領の訪日とつながりがあると思われる。

領土問題をめぐるこのような「活気」を背景に、最近読売新聞は、日本がロシアとの北方領土問題の交渉で、4島ではなく2島の引き渡しを最低条件とする方針を固めたと報じた。読売新聞によると、日本政府は平和条約締結の際に、2島については平和条約締結後の継続協議とし、『「4島の帰属」問題の解決を前提としない方向で検討している』という。なお日本外務省は、読売新聞の報道を急いで否定した。一方で複数の専門家たちは、日本の当局はこのような妥協へ向かう用意があるため、このような案に社会がどのような反応を示すかを前もって探るために、意図的にメディアへ情報を漏らしたした可能性もあるとしている。1956年の共同宣言で述べられているまず日本に2島を引き渡すという案は、2001年にプーチン大統領と当時の森首相がイルクーツクで会談した際に議論したが、その後この案は立ち消えとなった。アナリストらは、まさに2島の境界線の引き方が、60年にわたる交渉プロセスの主な困難をつくり出したとの見方を示している。

(以下略)

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安倍首相に近い人物、南クリル問題の妥協解決を支持
転載元)
鈴木宗男元衆議院議員は南クリル諸島(北方領土)の帰属問題について妥協的な解決への支持を示した。鈴木宗男氏には安倍首相も日露関係について数度の懇談を行なっている。

鈴木氏は28日、都内にある日本外国特派員協会で会見したなかでこう語った。

鈴木氏は、12月、プーチン大統領を山口県に招待して行われる首脳会談で安倍首相は最大限良い解決を採るものと期待していると述べ、交渉の結果、一方が全部をとり、他方が何もとらないというふうではいけないと語った。

鈴木氏はさらに、南クリル諸島において日露が合同で経済活動を行なうことに賛同を示した。

フルフォードレポート英語版(9/27):世界の主要な権力闘争と変化は10月に予定されている 〜北方四島の二島返還、日露軍事同盟と経済同盟へ〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 今回のフルフォードレポートは、かなり具体的な内容になっています。ただ、大統領選に関しては未だはっきりしないようで、それぞれの派閥の思惑が異なるようです。
 文中、これまで度々フルフォード氏が言及して来た将来計画機関について、重要な合意が行われたとあります。中身を見ると、これはSSP(秘密の宇宙プログラム)の地上版と言えるようなものに見えます。
 シリアに関して、白龍会が国防総省に具体的なアドバイスをしています。シリア・ウクライナに投資をしている石油会社のシェブロンとエクソンモービルの幹部を逮捕せよ、と言うのです。確かにこれで、“ハザールギャングと彼らのISIS傭兵軍を終わらせることになる”と思われます。要するに、シリア問題は最終局面が見えてきたということです。
 驚いたのは北方四島の二島返還がすでに確定しているという情報です。この問題は棚上げにされるのかと思っていたのですが、この情報が正しいとすれば、ロシア、日本共に痛みを分かち合い、それとともに“強力な日露軍事同盟と経済同盟”を生み出そうというわけです。もし本当なら、私は個人的に大賛成です。こうした交渉のために、鈴木宗男が呼び出されたと考えるべきなのでしょう。
 ハザールマフィアが完全に降伏するまで、権力闘争は激化し、世界の主要な権力闘争と変化は10月だということです。米大統領選を考慮すると、これはこの通りではないでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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フルフォードレポート英語版(9/27)
転載元)
世界の主要な権力闘争と変化は10月に予定されている
世界の諜報機関と秘密結社内部の複数の信頼できる情報源は世界権力構造の重要な変化を10月に予測している。闘争は米国とその軍産複合体を誰が支配するかに集中していると、その情報源たちは認めている。
CIAと国防総省の情報源は今は共に、ヒラリークリントンもドナルド・トランプも米国の次期大統領にはならないと言っている。

(中略) 

米拠点のCIA情報源は依然、副大統領のジョーバイデンが大統領になり、副大統領候補のティム・カインにすぐに置き換わるであろうと主張している。

(中略) 

しかし、国防総省情報源はバイデン大統領職は災難であると言っている。彼らはその代わりに、「10月のサプライズは共和国が温存する新大統領候補ポールライアン議長やウェルファーゴCEOを公に鞭打ちにして世間の注目を集めた上院議員エリザベス・ウォーレンのような新大統領候補を挙げるかもしれない」言っている。
白龍会としては、カナダの首相ジャスティン・トルドーが北米連合を率いることを推奨している。

(中略) 

この問題は先週の白龍会代表、CIAホワイトハットとアジアの秘密結社に中国政府代表を加えた間での交渉で浮かび上がった。会談は非常にうまく行った。中国政府とCIAの間で、将来計画機関の設立に対する大規模な資金調達が可能であることが確認された。その機関の最初の仕事は米国を台無しにし、中東やウクライナをあのように不幸にしたハザールギャングの汚物を一掃することを指揮することである。この機関は最終的には海の魚を回復させ、砂漠を緑に変え、宇宙探索などの大規模開発に融資する何兆ドルもの年間予算を持つことになることが合意された。実際の作業は競争入札を経て民間に出すことになるので、スターリンスタイルの中央計画機関とはならない。
中国軍はこの機関を支援するために巨額の金塊を提供しており、一方であるアジアの王室がこの金塊で利用可能なドルを提供している。

(中略) 

CIAとモサド情報源は、米ドルは9月30日に以降も継続するが、ドルは50%切り下げられた米国内ドルとそのまま変化しない国際ドルに分割されると言っている。
しかし、国防総省とCIA情報源は、連邦準備理事会は正確にドルを管理する問題に関しては9月30日以降は存在しなくなると言っている。

(中略) 

CIA情報源は、中国は今、秘密裏にSDRとIMFを支配していると言っている。SDRや特別引出権は米ドルの代替案としてIMFによって提案されている通貨である。

(中略) 

国防総省情報源は、「30人のモサド/CIA支配者がロシアのミサイル攻撃によって殺されたので、ISISがシリアとウクライナで敗北すれば新金融システムが稼動することが出来る」と言っている。
白龍会は国防総省に、シリアとウクライナでエネルギープロジェクトを推進している石油会社はシェブロンとエクソンモービルであると助言した。従って、ウクライナのISISとナチを止める最良の方法は、これらの企業の幹部を逮捕することであると彼らは言われた。

(中略) 

我々はバイデンの息子がウクライナのエネルギー商売に関与していることを知っているので、

(中略) 

うまく行けば石油会社の幹部の逮捕はこれらのハザールギャングと彼らのISIS傭兵軍を終わらせることになるだろう。

(中略) 

ブッシュ/クリントン/ロックフェラーマフィアが日本から強要した上場企業の株を戻させる動きもある。日本はこの動きに対してロシアの支持を得ようとしていると、アジアのCIA情報源は言う。彼らによると、紛争の四島に関するロシアとの平和協定は既に確定している。この協定で日本には最南端の2島が戻ってくる。その後、強力な日露軍事同盟と経済同盟が出現することが予想されると、その情報源は言う。
これは、ロシア大統領ウラジミール・プーチンが12月15日に日本に到着した時に発表されると彼らは言う。

(中略) 

ハザールマフィアの逮捕は続き、彼等が完全に降伏するまで激化すると、複数の情報源は認めている。この目的の為に、ハザールマフィアのトップボスであるベンジャミン・ネタニヤフは国連において最後通牒を突きつけられていると、国防総省情報源は言う。それが、ユダヤ人指導者のトップがニューヨークで真の中東の平和を得る為にトルコ大統領リジョップ・エルドガンと会談している理由である。

スピンをキメるイルカ、スピンを楽しむ犬

竹下雅敏氏からの情報です。
 これから世界は、下の動画のように、これまで誰も見たことがないようなスピンを始めます。出来れば下の犬のように、それを楽しむ心の余裕があれば良いのですが…。
(竹下雅敏)
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配信元)


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配信元)

[In Deep]中国の宇宙ステーション「天宮」=「天国の宮殿」が空から地球に墜ちてくる2017年 〜予測:この事件の後に現在の金融システムは崩壊へ / 今の時代をどう生きればいいか〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 この中国の宇宙ステーション「天宮1号」が、2017年の後半に地球に落ちてくるという情報は、大変気になりました。ホピの最後の予言にこのことが書かれているだけではなく、リモートビューイングにおいても、こうした宇宙ステーションと思われる何かが落下してくるヴィジョンが描かれていたからです。
 ホピの予言では、大音響と共に地球に落ちてくる「天にある人の住居スペース」が、第4の世界が滅ぶ最後の徴であって、これが起きた後、「我が民の儀式は終わる」とし、今の世の中の終焉を示唆しています。
 これはタイミングとしてぴったりで、おそらくこの事件の後に、現在の金融システムは崩壊するのではないかと思います。
 途中、ホピの予言の第1から第8の前兆が書かれていますが、これは順に、ライフル銃、幌馬車、牛、鉄道、電線、高速道路、重油流出、ヒッピーを表していると思われます。
 世界の終わりが核によるハルマゲドンではなくて、経済崩壊に留まるなら幸いです。ホピの伝承では、今の時代をどう生きればいいかを伝えています。文末の赤字部分ですが、要するに、物を大切にすること、地産地消、優先順位の見直し、そしてヤマ・ニヤマ(禁戒・勧戒)を守ることと言って良いでしょう。これは時事ブログや映像配信などで常に言っていることです。付け加えるとすれば、ガヤトリー・マントラ愛のマントラを決して手放さないように、ということでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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中国の宇宙ステーション「天宮」=「天国の宮殿」が空から地球に墜ちてくる2017年。そんな国家存在が示してくれ続ける「この世の終わり」
転載元)
2016年9月14日の新華社の報道より



ホピ族に伝わる「第4の世界が滅ぶ9つの前兆」の9つめ

「これが9番目の前兆であると共に、これが最後の前兆となる:

あなたは地球の上にある「天にある人の居住スペース」のことを耳にするだろう。

それは大音量と共に地球に落ちてくる。


それは青い星のような光景に見えるだろう。

これが起きた後、まもなく、わが民の儀式は終わる」

Hopi Prophecy より)

中国産の「天の家」が墜ちてくるとき

冒頭の新華社の報道にありますように、中国の宇宙ステーション計画のモジュール「天宮1号」が、コントロールを失った状態となってしまいまして、

「来年 2017年の後半に、地球に落ちる」

と発表されています。

(中略) 

これについては、日本語でも報道されていますので、そこからご紹介します。



中国の宇宙ステーション「天空1号」制御不能に 2017年に地球墜落の可能性
マイナビ・ニュース 2016/09/24

Popular Mechanics(アメリカのメディア)に掲載された記事が、中国が2011年に打ち上げた宇宙ステーション「天宮1号」が制御不能に陥っており、2017年後半辺りに地球に墜落する見通しであることを発表したと伝えた。

今のところ、墜落の時期や場所に関する予測は発表されておらず、2017年の後半に墜落する可能性が高いということだけが明らかになっている。

(中略) 


ということで、小型とはいえ、重量は8トンありますので、すべて燃え尽きるかどうかは微妙なものが落ちてくるようです。

(中略) 

この「天宮計画」とは、中国の宇宙ステーション計画で、概要は以下のようなものです。

天宮 (宇宙ステーション) – Wikipedia

天宮(てんきゅう)は中華人民共和国が計画している宇宙ステーション。2011年9月に試験機である「天宮1号」の打ち上げに成功したが、本格的な宇宙ステーションとなる天宮の本体は2018年以降に打ち上げ予定で、周辺モジュールも含めた完成は2022年以降の予定である。

(中略) 

宇宙ステーションとしての天宮が完成すると下のようになる予定のようです。



(中略) 

その名前で「天の宮」と主張していたものが「空から落ちてくる」ことが決定したというのは、

(中略) 

「あなたは地球の上にある、天にある人の居住スペースのことを耳にするだろう」

(中略) 

「大音量と共に地球に落ちてくる」

(中略) 

「その後まもなく、わが民の儀式は終わる」

(中略) 

いわゆる今の世の中(ホピの伝承では、今の世の中は「4番目の世界」)が終わるということを示しているようです。

(中略) 

ホピ族の予言というのか、伝承というのかは、先ほどのが9番目で、そこに至るまでのものがあります。

ホピの伝承「第4の世界(現在の世界)が滅ぶ9つの前兆」

第1の前兆 私たちは以下のように伝えられている、まず最初は、パハンナ(パハンナとは失われたホピ族の兄弟とされている伝承の人々)のごとき白い肌の人たちの到来がある。この人たちはパハンナのようには生きず、自分たちのものでもない大地を取りあげ、敵を稲妻で打ちのめす。

第2の前兆 私たちの大地は、たくさんの声でいっぱいになった回転する車輪がやって来るのを見ることになるだろう。

第3の前兆 大きくて長い角をつけたバッファローのような奇妙な獣が無数にこの大地にあふれかえるだろう。

第4の前兆 大地を鉄の蛇が縦横に交差して走り抜けるようになるだろう。

第5の前兆 大地は巨大な蜘蛛の巣によって隅々まで覆い尽くされるだろう。

第6の前兆 大地に無数の石の河が縦横に走り巡らされ、それは絵に描かれた太陽のような様相となるだろう。

第7の前兆 海の水が黒く変わり、そのことにより、たくさんの命が失われたことを耳にするだろう。

第8の前兆 私たちの民のように髪を長く伸ばした若者たちが数多くやってきて、部族の国々に加わり、生き方や知恵を学ぶ姿を目撃するだろう。

(中略) 

ホピ族は「こんな世の終わりにどう生きればいいか」も伝承を残してくれています。

今回は、それを記して締めたいと思います。

ホピの「生き残るための智恵」からの抜粋

質素に生きなさい。物質文明に溺れてしまってはならない

自給自足しなさい

優先すべきものを見直して、慎重に選択しなさい

心で思うことは、そのことを実行することと同じだと思いなさい

命を尊重し、環境を神聖なものとする態度を持ちなさい

(以下略)

[創造デザイン学会]アメリカという「純粋な悪」または地球的災厄 〜よい未来を創るための創造的破壊と感謝する心を培っておく必要性〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 とてもよくまとまった記事だと思います。これまでの時事ブログで紹介してきた内容から、ここに書かれている文章は文字通りこの通りであると言えるでしょう。
 悪の帝国アメリカは、いよいよ崩壊の寸前です。こうした歴史的な転換と共に、人々の意識も大きく変化します。人々は、これまで自分たちが権力者にいかに騙されて来たかを知ります。怒りは当然ですが、それを暴力という形で表現してはいけません。よりよい未来を創るための創造的破壊であるべきです。具体的には、法に基づいて悪を成した者を厳格に裁く。しかし過去の悪事を白状し心から反省している者には、恩赦が与えられるべきです。
 もうひとつやってはいけないことがあります。記事には “歴史の大転換期に、混乱や悲劇が伴わないと期待することはできない”とあるように、例えば金融システムの崩壊が起これば、大混乱が起きると思われます。こうした混乱や悲劇に直面する時に、天を呪わないことです。これは非常に重要なことで、下手をすると魂が残っている人ですら消滅してしまうことが有り得ます。天に助けを求め、祈るのなら良いのですが、呪うのはいけません。ただ、滅び行く人たちは、この絶対にやってはいけないという事を往々にしてやってしまうのです。常日頃から、不平不満ではなく、今あることに感謝する心を培っておく必要があると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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アメリカという「純粋な悪」または地球的災厄
転載元)
私のよく翻訳紹介する P・C・ロバーツは、「ロシア(と中国)はどこまで我慢できるか?」 http://www.dcsociety.org/2012/info2012/160804.pdf という論文で、「純粋な悪」 (unadulterated evil, 混じり物のない悪)という言葉を、アメリカと西側諸国に対して 使っている。「純粋な悪」などと言うものはないだろう、どんな国でも、どんな人でも悪 いところと良いところをもっているはずだ、と大抵の人が言うだろう。私の見方はそうで はない。私は歴史が偶然によって動かされているという考えをとらない。それは宇宙の大 きな力によって動かされている。そして今が摂理的な大転換期(終末)だと考える。人は これを根拠がないとか、迷信だとか言うかもしれない。しかし、ものを考えるには「仮説」 というものがあり、私は、自分が何年も前に直観によって立てた仮説が、時間とともに、 限りなく「事実」に近づいていると考えている。P・C・ロバーツのような明敏な人が「純 粋な悪」として感ずるのも、そのようないわば“可触的”な悪に違いない。

私の仮説の根底にあるのは、マタイによる福音書 13 章にある、「よい麦と悪い麦の喩え」 と言われるものである。これが予言であるか偶然であるかはどうでもよい。ただ、現在の 世界が、あまりにも見事に、この比喩で言われている通りに動いているように思える。農 場の下働きがあるとき、あわてて主人のところへやってきて言った、「さっき敵 (adversary)がやってきて毒麦の種を私たちの麦畑にまいていきました、どうしましょ うか?」主人は言った、「それはほっておけ。最初は見分けがつかないが、やがて実りの 時が来れば、毒麦とよい麦は歴然と区別がつくようになる。刈り入れたものの、一方は倉 に入れ、他方は燃やせばよい。

これが今、我々の目の前で起こっている。ほんの4~50 年前まで、よい麦と毒麦は見た ところ同じ青草であって、区別がつかなかった。毒麦は巧みにその正体を隠し、善人のよ うに振舞いながら、よい麦を圧倒して世界を支配しようとしていたことに、我々は気づか なかった。彼らは古い歴史をもつ“秘密結社”であるが、その秘密は、目的を達成する過 程でのもので、いよいよその時期になれば、否応なく表に現れざるをえなくなる。世界が おそらく初めて、公的にその企みの存在を知らされたのは、1991 年に、ブッシュ・シニ アが初めて、米議会で New World Order という言葉を口にしたときだった。つづいて数 人の政治家がこの言葉を繰り返したが、やがてぱたりと口にしなくなった。なぜ? これ が恐ろしい人間奴隷化計画だと気づかれたからだろう。その後、彼らは計画を一気に実現 させようと、“新しいパール・ハーバー”としての9・11 テロを計画した。この何一つ正 当化の余地のない「純粋な悪」が起点となって、次々にホロコーストと破壊が世界で行われ、現在、第三次大戦の可能性が現実化していることは周知の通りである。これは毒麦と よい麦との最終的な対決である。弁別することは誰にでもできるが、刈り入れるのは我々 の仕事である。誰かがやってくれるわけではない。武器が役立つわけでもない。

彼らは主としてメディアを使ってウソを蔓延させ、肝心のことを隠ぺいしようとする。そ れに柔順なのがメディアである。メディアは彼らの不可欠の一部である。「純粋な悪」の 純粋たるゆえんは、彼らが良心を持たないこと、「卑劣」という感覚を持たないことであ る。平然たる残虐の他に、「巧みに騙す」ことが彼らの重要な属性である。しかしそれも 時間とともに、思い通りにいかなくなった。人々は間違いなく真実に気づき始めた。メデ ィアは相変わらず、プーチンとアサドが悪いなどと言っている。明敏な民衆が一気に真実 に目覚めた始めたときが、「よい麦が倉に納められ、毒麦が刈り取られ焼かれる」ときで ある。

しかし、歴史の大転換期に、混乱や悲劇が伴わないと期待することはできないと思う。ジ ョン・レノンは、「我々の世界は狂人たちに支配されている」と言ったが、それがいよい よ現実味を帯びてきた。ヒラリーの狂気を含め、それを実感しない人はいないだろう。核 戦争を本気で考え、大量の FEMA の棺桶とか収容所といわれるものを、早い時期から用 意するような者たちが、すんなり支配権を譲るなどということはありえない。

では「よい麦」を表象する実体はどこにあるか? それは明らかに、プーチンと彼のロシ アである。
ハルマゲドン的な善悪の対決は、ロシアと、その国境沿いに配置された米‐ NATO 軍の対峙――それ自体、狂気の沙汰である――に形象化されている。プーチンと いう政治家に対する尊敬と信頼は、ワシントンによる彼の“悪魔化”とは文字通り裏腹に、 世界的に絶大であることは間違いない。「プーチンが礼儀正しく、西側の愚かさへの驚き を表明」という記事に紹介された、プーチンの言葉に対するコメント欄が、「ゴッド・ブ レス・プーチン!」という声に満ちていることにも、それは現れている。私自身の翻訳に もそのような反応があった。
http://www.dcsociety.org/2012/info2012/160915.pdf