蓋の中
蓋を開けてみれば、本当に分かっていない人達でした。
販売店もリース社も自らの業務の土台に規定された
リースの仕組みもリースが「賃貸借業」である根本さえもが把握できていなかったのです。建前の
規定と業務実態がかけ離れており、販売店とリース社は
互いが物件売買の相手であることが理解できていません。ユーザーへの
「貸し付け証明」の準備も必要性も把握できていないのです。
そのため現に
販売店とリース社間に物件売買契約書、物件明細領収書が存在しないのです。
NTTリースにはSラムの件も当然証明書を要求したのですが一切
書類は皆無でした。物件の購入と所持の
証明が存在しないとは同時に貸し付け証明が不能ということになります。リース契約以前の話です。ユーザーへの貸し付け証明が全くの不能。この事実は
私の件だけではなく訪問ファイナンスリースの全てがこうなっているでしょう。
販売店とリース社、そこに金銭の授受はあるでしょう。一件カモ(被害者)を捕らえる度に販売店は80万円近く手にするのかもしれません。それでも120万円や150万円のリース料を受け取るならリース社にとっても十分な利益です。
しかしその販売店に渡した金銭は「物件代金」ではありません。(「報奨金」かな?)
何しろ販売店からリース社には物件の見積書どころか金額提示もないので物件代金は支払っているわけがないのです。
支払ってもいない物件代金を原資とするリース代金の徴収、これ
は明白な不当利得の詐欺つまり刑事罰相当の犯罪です。
無論出資法違反の犯罪でもあります。
そして
更に物件代金領収書の不存在は別の違法事実も明らかにさせています。
「脱税」です。
リース社は購入所得した物件の固定資産税の申告と納付をする決まりです。徴収するリース代金の中には保険料と固定資産税も計上されているのです。しかし、
物件代金としての支払なし領収書なしで税申告しますか?本来は領収書に記された金額から年々の減価償却を計算し税額が決まるのでしょう。
税の申告も納付もしているはずがないのです。
更には無資格の違法工事や労災の問題もありますが
電話機違法廃棄処理の問題もあります。廃棄処理は電話機の所有者の責任です。しかしリース社は電話機の所有者の自覚さえもありません。間違いなく違法に廃棄しているでしょう。この点はY本さんが詳細に追求されています。
このシリーズでは関わった関係でNTTリースのみをやり玉に挙げてきました。しかし
実態は他のリース社全て同じでしょう。リースは電話機のみでありません。
市役所などの公的機関の事務機器もほとんどがファイナンスリースです。これら
全てがリース社と販売店間での物件売買事実無し、脱税、違法廃棄の可能性があります。実は
ファイナンスリースの欺瞞の仕組みは電話機リース被害者逹
個々人の問題のみでは全くないです。
“誰”だ?
法の網に掛からず野放しで“鵺(ぬえ)”のようにふるまって
暴利を得てきた販売店とリース社、しかし彼らがリースのことを自発的に研究熟知し獲得した高い能力でそれを達成してきたのか?というと全く違います。
逆に
彼らは無知でありマニュアル業務をこなす以上の能力は獲得していません。その必要が無かったからです。“誰か”によって法の網から除外されているから鵺のように振る舞えたのです。
手厚い保護の元、自ら自身は「事の本質を問わず知らず」権威ある“誰か”の「ここまでなら適法だ。安心して実行せよ」との
お墨付きの指令それに基づいたマニュアルを日々こなし利益を得た。それだけです。
そうすると
指令を出したのは“誰”か?です。
その“誰”かは、
一口で言えば“国”です。明らかに国の多くの部署が関わっています。先ずファイナンスリースの仕組みと稼働の“お墨付き”を与えた部署があります。その
許認可等の所轄で首謀者と目される経産省、そして
金融庁の行政です。そして無論
欺瞞のリースの仕組みをバックアップ保護してきた裁判所、司法。さらにはリース社の
脱税の黙認から
は国税。
廃棄物処理の点からは環境省等も関係するでしょう。まさに“国”が関わっているのです。
リース詐欺の
実行犯は販売業者で主犯はNTTではありますが、本当のところは国が共同正犯、いや隠れた真犯人なのです。電話機リース詐欺はNTTの構造改革、
大量リストラにセットとして伴うものであり、その
構造改革を主導したのは国だからです。NTT自体は受け身です。
更にこの構造改革は国が能動的主体的に始めたのではありません。
巨大権限権力を有する国に構造改革を命じたのはグローバリストです。
ここにお馴染みの構図が浮き上がります。
巨大企業そのバックに国、さらにその陰にグローバリスト。この構図は過酷凄惨な原発事故を起こし膨大な犠牲者そして無数の被害者を生みだし続けている
原発利権構造の構図と同一です。誰が原発を推し進めてきたか?利益を得たか?そしてあの過酷事故で責任者の誰かが法的に罰せられたか?一緒なのです。
地球上どこにも繰り広げられてきた世界支配の構図です。
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