(前略)
【届かぬ「バスに乗せてくれ」】
渋滞の車列からこちらに向かって怒鳴る人がいた。同級生だった。
「お前何やってんだ!逆だ!早く逃げろ!」
「俺は今から新潟に逃げる。だからお前も早く福島から出ろ!」
その同級生が東電関連の仕事に就いていたことを後に知った。「彼には知識と情報があったんです。ですが、当時の私は全く分かりません。何でそんなことを言われなければいけないの?と思いながら自宅に戻りました」。
多くの浪江町民が汚染の酷い津島地区に逃げたのと同じ構図。その日、当時の枝野幸男官房長官は
午前の記者会見でこう呼びかけている。
「人体に影響を与える放射線が放出をされているものではございませんので、ご安心を」
だが、このとき既に南相馬市にも放射性物質が降り注いでいた。
「南相馬市立総合病院の入り口では、3月12日20時に医師が毎時12マイクロシーベルトを計測しています。それでも『避難しろ』とは一度も言われませんでした」
2人の子どもたちだけ避難させて職場に復帰したが、3月14日には自宅に残った長男とともに南相馬を出た。前回と同じように県道12号線を通って飯舘村に向かったが、
コンビニの駐車場で驚くべき光景を目にしたという。
「目の前をたくさんのバスが通り過ぎていきました。警察や自衛隊の車両もありました。近くにいた人がバスに向かって『止まってくれ、乗せてくれ!』と叫びましたが、1台も止まりませんでした」
高村さんの声が一段と大きくなった。
「
何で私たちはあのバスに乗って逃げることができないの?何で誰も助けに来てくれないの?原子力発電所は安全だって言ったでしょ?爆発なんかしないって言ったじゃない。あのとき初めて国や東電を恨みました。恨んで恨んで、実は今も心ではその想いがくすぶったままです」
福島市に避難をし、福島県内を転々とした。しかし、3月末には自宅に戻った。
「避難先の方が自宅よりも放射線量が高かったからです」
放射能汚染は同心円状には拡がらないのだ。距離で線引きなどできないことがよく分かる。
(以下略)
視覚、触覚、固有感覚(体の位置の感覚)のすべてが組み合わさって、
ゴムの手が自分の体の一部であると思い込んでしまう。
この脳みその錯覚を利用して
脳梗塞後遺症などの
半身不随リハビリテーションで使われるんですよね。
脳みそはゴムの手と本物の自分の手と識別しにくい。
で、ゲームや映画やアニメで観ている物を
脳みそが現実と捉えてしまう、
そんな事実を隠して、私たちは色々な物を見せられていますね。