これでもかと日本の抱える汚物が噴出する五輪ですが、これはとりわけ辛いニュースでした。報道特集の取材で、国立競技場に日々納められる数千食ものお弁当が廃棄されていることを突き止めたものでした。まだ食べられるものを捨ててしまうことの罪悪感に苦しくなります。お弁当を納める業者さんは捨てられると知って作り、持ち込む。無観客決定によるキャンセル料が関係業者全てに補償されれば起こらなかった理不尽です。しかも一方で日々の食事に困っている人々がかつてないほど大勢存在するという矛盾。動くべき立場の者が無責任を決め込んで、幾多の命よりもお金を重視し続けるのは、東京五輪の最初から付いて回りました。2016年のリオ五輪では、ロンドン五輪で生じた大量の食品ロスを反省し、余った食材を絶品イタリア料理に変身させて生活困窮者に提供するというプロジェクトを成功させたそうです。このプロジェクトを行ったレストランは高く評価されました。食品ロス問題の専門家、井出留美氏は「命を奪って食事を準備しているのに、それを捨てるのは、命を二度殺すということ」「(五輪を)何がなんでも開催しようとしていること自体、人に対する愛情や慈悲の心が感じられない」と述べておられました。五輪の中止は、私たちが人間らしくいられるか否かの分岐点だと感じます。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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配信元)
この2つのツイートが立て続けにTLにあらわれて絶望する。 pic.twitter.com/3BuHW1Ukc6
— ƬΉΣ_ƧƬЯΛПGΣЯ@DIƬᄃΉ_ƬΉΣ_ӨᄂYMPIᄃƧ🗑️ (@maleblackswan) July 24, 2021
#報道特集
— 但馬問屋 (@wanpakuten) July 24, 2021
“国立競技場で弁当大量廃棄”
これは酷い‼️
無観客でボランティアの人数が減ったため、大量の弁当が廃棄されているという。
捌ききれないので、賞味期限前に捨てろ、という指示が!
弁当廃棄の状況を見た人は…「生産者は美味しく食べてもらえるという気持ちで作っているのに」 pic.twitter.com/FkgCiKmW5m
今日の炊き出しの現場には400人弱の人が並んでいた。
— 𝘚𝘩𝘶 𝘍𝘶𝘬𝘶𝘪 🪣 (@shu_fki) July 24, 2021
ほんとこんなことになってるなら配って欲しいと思う。 https://t.co/Bvk9eGRd3F
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