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日本が取っているような中途半端な「社会的距離確保の措置」である「緩和戦略」は、曲線を平坦化することにより、ICUの崩壊が数ヶ月続き、付随的な損害まで増加して、致死率を少なくとも10倍にする

竹下雅敏氏からの情報です。
 政府の新型コロナウイルス対策専門家会議の「新型コロナウイルス対策の目的(基本的な考え方)」の図の説明にあるように、学校の一斉休校などの措置により「患者の増加スピードを抑えること」と「流行の規模を下げ、患者数のピークを下げること」で、その間に重症患者への医療提供体制等を整えるわけです。
 しかし、昨日の記事で、この「医療対応の限界」を示す破線が、“本当は底辺近くにへばり付いて”いることを指摘しました。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の3月19日の「状況分析・提言」の図6をご覧になると、その事が良く分かると思います。
 医療崩壊を起こさないために、彼らは大多数の国民や事業者にたいして、“「3つの条件が同時に重なる場」を避けていただく努力”を呼びかけています。3月23日の記事で、3条件のひとつに「近距離での会話や発声がある」というのがあり、「近距離での会話や発声や咳やクシャミがある」ではないために、満員電車やパチンコが「クラスター(集団)発生のリスクが高い3条件」から除外されることを指摘しました。実際にこちらの記事をご覧になると、「例えば、満員電車では、①と②がありますが③はあまりなされません。しかし、場合によっては③が重なることがあります。(3月9日専門家会議見解)」と書かれています。
 「クラスター(集団)発生のリスクが高い」場所として、誰もが思うのが病院と満員電車です。これを排除して「3条件が同時に重なる場を避ける努力」を国民に呼びかけている時点で、本気で新型コロナウイルスを制圧しようとしているようには見えません。感染経路の追えない感染者の何割かは、「満員電車」で感染したのではないでしょうか。
 “続きはこちらから”をご覧ください。日本が取っているような中途半端な「社会的距離確保の措置」を、引用元では「緩和戦略」と呼んでいます。記事をご覧になると、この戦略は「曲線を平坦化することにより、ICUの崩壊が数ヶ月続き、付随的な損害まで増加」するので、“致死率を少なくとも10倍”にする悪手であるとしています。新型コロナウイルスに対して「何もしない」方がはるかにマシなのです。詳しくは引用元をご覧ください。
 “この戦略の重要な前提の1つは「集団免疫」を獲得する事”なのですが、ウイルスが次々に変異するために、その前提は崩れているのです。このように、日本のやり方は最悪と言えるものなのです。
 立川談四楼氏は、日本が封じ込めに成功しているのなら「その方法を詳しく教えてくれと世界各国から請われるはずだが、問い合わせはなぜか韓国に集中している」とし、日本が「世界から見放されているのではないかと考えるのが普通」だと言っていますが、そう考えるのが自然ではないでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
令和2年3月25日時点版
転載元)
(前略)
政府は、これまで新型コロナウイルス感染症に関し、国内侵入を防止する、あるいは遅らせることを主眼とした水際対策を始め、様々な対策を講じてきました(図中➀)。

ここへ来て、国内の複数地域で、感染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、一部地域には小規模患者クラスターが把握されていることから、集団発生を防ぎ、感染の拡大を抑制すべき時期に入っていると認識しています(図中➁)。

今がまさに、感染の流行を早期に終息させるために極めて重要な時期であり、確実かつ効果的な対策を講じることにより、クラスターが次のクラスターを生み出すことを防止していかなくてはなりません。
社会・経済へのインパクトを最小限にとどめるためには、「患者の増加スピードを抑えること」と「流行の規模を下げ、患者数のピークを下げること」が必須となります(図中➂)

あわせて、その間に、国内で患者数が大幅に増加したときに備え、重症となった方にも対応できるよう医療提供体制等の必要な体制を整える必要があります(図中➃)
(中略)
(以下略)
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新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)
転載元)
(前略)
注:報告日付(横軸)別の国別感染者数の推移。イタリア、スペイン、ドイツ、 フランスなどで同様の増殖率で指数関数的増殖が見られる(オーバーシュート)。

(中略)
北海道大学西浦教授の推計によれば、図 6 のとおり、基本再生産数(R0:すべての者が感受性を有する集団において1人の感染者が生み出した二次感染者数の平均値)が欧州(ドイツ並み)のR0=2.5 程度であるとすると、症状の出ない人や軽症の人を含めて、流行 50 日目には 1 日の新規感染者数が 5,414 人にのぼり、最終的に人口の 79.9%が感染すると考えられます。また、呼吸管理・全身管理を要する重篤患者数が流行 62 日目には 1,096 人に上り、この結果、地域における現有の人工呼吸器の数を超えてしまうことが想定されるため、広域な連携や受入体制の充実を図るべきです。
(中略)
注:いずれも10万人あたりの新規感染者数等。右図の赤実線は日本国内の10万人あたりの使用可能な人工呼吸器台数を示す。

(中略)
こうした状況を可能な限り回避するための取組がより重要になります。それには、多くの人々の十分な行動変容を通じた協力が不可欠であり、地域クラスター対策の抜本的拡充だけでは全く不十分です。すなわち、もし大多数の国民や事業者の皆様が、人と人との接触をできる限り絶つ努力、3つの条件が同時に重なる場」を避けていただく努力を続けていただけない場合には、既に複数の国で報告されているように、感染に気づかない人たちによるクラスター(患者集団)が断続的に発生し、その大規模化や連鎖が生じえます。そして、ある日、オーバーシュート(爆発的患者急増)が起こりかねないと考えます。そして、そうした事態が生じた場合には、その時点で取り得る政策的な選択肢は、我が国でも、幾つかの国で実施されているロックダウンに類する措置を講じる以外にほとんどない、ということも、国民の皆様にあらかじめ、ご理解いただいておく必要があります。
(以下略)

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ぴょんぴょんの「森の中で深呼吸」

 ずっと緊張を保ち続けることは疲れるし、むずかしい。
 どこかで、もうそろそろいいんじゃないか、という誘惑にかられます。
 日本の新型コロナ感染者数もじわじわと増え続けているのに、イタリアよりましだから、日本は大丈夫じゃないか、学校閉鎖もイベント開催の制限もゆるくなったし、大丈夫じゃないか。
 そういう気の弛みが、今、一番アブナイのではないでしょうか。
 現場の医師からの生々しい現状を知ると、一人ひとりが重症化しないために、気を引き締め直さないといけないと感じました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「森の中で深呼吸」


新型コロナは落ち着いたの?


ああ〜〜〜 
光あふれる季節だって言うのに、何が悲しうて、家の中に引っ込んでなきゃならねえんだよ?
そろそろ、新型コロナも落ち着いた頃じゃねえの?


いやいや、本番はまだまだこれからだよ!

中国やイタリアに比べたら、日本の感染者数は余り増えてないし。
退院してるヤツも、けっこういるし。

その数字、信じてるの?

経済も落ち込んでるし、そろそろ外に出かけた方が、世の中のためじゃね?

感染が広がっちゃったら、経済どこじゃなくなるよ。

日本人の清潔意識は高いし、新型コロナ、そんなにオソロしくねえんじゃね?

今が踏ん張りどころだと思うよ。

だってもう、かれこれ2ヶ月になるんだぜ。
長過ぎるよ、飽きたよ。


感染症・指定医療機関勤務の医師からの生々しい訴え


くろちゃんは家にこもって、情報を集めながら、ビタミンCやコロイダルシルバーやレメディをそばにおいて、安全に暮らしてるんでしょ。
でも、新型コロナの感染者と向き合っている、医療関係者は大変なんだからね。
時事ブログで紹介されたツイート、見てよ。


武漢からのチャーター便を受け入れた、4病院のうちのひとつで働く、感染症・指定医療機関勤務の医師からの生々しい訴えだよ。

チャーター便と言えば、第一便は1月29日だったか。

この先生は その頃から「もう他人事やなかった 」と言ってる。
そして、ダイヤモンドプリンセス → 市中感染と、今でも戦闘継続中。
「流石に40年生きてきて 今が疲労度MAXや。」(必死チェッカーもどき

Wikipedia[Public Domain]

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[新型コロナウイルス対策] 声をあげた「せやろがい留学生さん」〜 留学生への奨学金を停止してしまう日本政府の残酷な対応、学問軽視・人権無視の安倍政権

ライターからの情報です。
 かんなまま様から日本人留学生さんの、驚愕の苦境が知らされました。
日本政府の新型コロナウイルス対策があまりにもひどいのは周知の通りですが、学生や学者に対する日本の冷淡さは最低最悪かもしれません。
 3/16日に外務省が渡航危険レベルを引き上げ、それに伴い「留学生が受給する予定だった奨学金が止められ、しかも、その状態で早期帰国を命じられている」と言うのです。
 なぜ、日本政府はいきなり奨学金を停止するのか??
多くの留学生が困惑する中、勇気を奮って、ふんどし姿で声をあげた方がいました。新型コロナウイルスの感染について世界の留学生の状況は一様ではなく、イタリアなど確かに感染が心配な国もあれば、ポーランドのように日本の感染者よりもはるかに少ない国の日本人留学生もいます。それなのに今、無理に帰国しようとして空港やフライトなどで感染リスクを負うことが妥当なことなのか、さらに帰国後2週間の自主隔離期間は公共交通機関は使えず、ホテル滞在などの生活費は全て自己負担とされ、事実上「自己責任」で放り出されています。
 そもそも自己負担での留学が困難な学生さんが奨学金を受給していることを考慮すると、危険だから帰国しろ、奨学金は止める、帰国後は自分でなんとかしろ、とは、あまりにも残酷です。
学問を軽視し、人様の生活を蹂躙するにもほどがある安倍政権。
 せやろがい留学生さんは、なにも外国のように留学生のためにチャーター便を出せとは要求されていません。もともと受給するはずだった奨学金を停止せずに支給してほしい、そしてその使い道を帰国や滞在費に当てるなど裁量を持たせてほしいと訴えているだけです。
こんな当たり前の融通がきかないほど日本の行政は硬直化してしているのでしょうか。ぜひ、留学生の方々が安心して学び続けられるよう当然の対処をしてほしい。署名も集めておられます。
 明日の日本を造る宝だぞ!
(まのじ)
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留学生むけ奨学金一律停止について
配信元)
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配信元)

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新型コロナウイルスは3条件が重なる場所においては空気感染するリスクが生じうる ~その3条件の中に、なぜか「咳とクシャミ」が入っていない理由

竹下雅敏氏からの情報です。
 冒頭のツイート動画をご覧ください。新型コロナウイルスは「空気感染」するのです。“これは「エアロゾル感染」で空気感染ではない”と、言い張る頭の悪い人が居るのですが、ならば「空気感染」の定義はなんでしょう。
 記事をご覧になると分かるように、粒子径5μm未満のエアロゾルによる感染が「空気感染」なのです。感染症対策専門家会議によって、新型コロナウイルス感染症が起こりやすいと指摘されている「3条件が重なる場所においては空気感染するリスクが生じうる」のです。
 “続きはこちらから”は、注目の薬「アビガン」開発者である白木公康教授の論文の一部で、読者の方からの情報提供です。記事の中にある図をご覧になると、そのことが良く分かると思います。新型コロナウイルスは「呼気の87%を占める1μm以下のエアロゾルも感染性を有する」と書かれています。満員電車で、新型コロナウイルスに感染しているオッサンの吐く息が顔にかかる状況は、かなりヤバイと言えるでしょう。
 ところで、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が、クラスター(集団)発生のリスクが高いとした3条件のひとつに「近距離での会話や発声がある」というのがありますが、なぜここに咳とクシャミが入っていないのかわかりますか?
 「会話や発声」よりも「咳やクシャミ」の方が、普通は危険を感じますよね。ですが、“クラスター(集団)発生のリスクが高い3条件”に「咳やクシャミ」を入れてしまうと、満員電車やパチンコが入ってしまうのですよ。「会話や発声」のみを条件にしておけば、満員電車やパチンコでは「会話や発声」がありませんから、自粛の対象に入らないのです。「発声」というのは、恐らくライブハウスなどでのキャーという声のことかと思います。
 なのにPCR検査を増やすと病院に人々が集まり、“クラスター(集団)発生のリスク”が高まるというのです。病院で「会話や発声」があるとは思えません。「病院」と「満員電車」はどちらも危険だと考えるのが普通だと思います。感染症対策専門家会議が、鉄道やパチンコの経営者とお友達のあべぴょんに忖度した結果の「3条件」だとしか思えません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
 

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結局のところ、新型コロナウイルス感染症は空気感染するのか?
引用元)
(前略)
研究者たちは人為的にエアロゾルを発生させる装置を使い、新型コロナウイルスを含む粒子径5μm未満のエアロゾルを密閉された金属製の円筒の中に閉じ込め、円筒のなかのウイルス量(力価)を3時間のあいだに5回測定しています。その結果、細胞に感染することが可能な、生きた(活性のある)ウイルスは約1時間後には半分に減りましたが、3時間後にも10%強残っていたと報告しています。
(中略)
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の見解」2020年3月9日より

上の3条件がそろう空間では、空気中に新型コロナウイルスが比較的長時間残りやすく、感染する恐れがあることがこの実験で裏付けられたということです。
(中略)
新型コロナウイルスは空気感染するのか?

この実験結果やこれまでに行われた疫学調査に基づけば(中略)… 日常生活では上記の3条件が重なる場所においては空気感染するリスクが生じうるので避けたほうがよい。
(以下略)

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イタリアの致死率が高い最大の理由は、正直にカウントしているから ~中国や日本、ドイツのように低い数字を出す国の場合、10~100倍したものを想定した方が真相に近い

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日9.0%だったイタリアの致死率は、今日は9.2%になっています。遠からず10%を超えそうな勢いです。イタリアの致死率が異常に他国よりも高いのですが、ロイターの記事を見ると「検査を受けられるのは、通常、入院した重症患者のみ」で、死者数が急増している高齢者介護施設の状況は統計には反映されていないというのです。イタリアの致死率はもっと高い可能性があります。
 そのイタリアですが、一連のツイートによると「最大限のデータ透明性をあげ、正確な状況把握を最優先」しており、“合併症で他の持病があった高齢者もウィルス感染があれば死者にカウント…イタリアの死者の合併症でない人の割合は1%未満”だとのことです。
 ドイツの致死率が0.37%と少ないのは、イタリアと違って合併症の死者のカウントをしていないからで、イタリアをこの方式で数えると、新型コロナウイルスによる死亡者の「合併症でない人の割合は1%未満」なので、100分の1以下となり0.092%以下になります。
 イタリアの致死率が高い最大の理由は、正直にカウントしているからだと言えそうです。中国はもちろんですが、日本やドイツのように低い数字を出す国の場合、10~100倍したものを想定した方が真相に近いのかも知れません。
 3月21日の記事で、「感染症指定医療機関勤務でチャーター便受け入れた4病院のうちのひとつ」で患者の治療にあたっている医師と思われる人物の書き込みで、“未治療の場合致死率が有症状者の10%くらい”とする予想を紹介したのですが、その「書き込み」を上手くまとめたサイトがあったので引用します。
 日本もいつイタリアのようになるか分からないという危機的状況で、“京都大医学部付属病院ではマスクの使用数が1週間1枚”で、指定感染病院ですら「3ヶ月マスクが入らない、防護服もゴーグルもない」という惨状なのです。武漢が完全封鎖された1月23日から、この2ヶ月の間政府は何をしていたのか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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アングル:イタリアでコロナ「隠れ死者」増加、高齢者施設の実態
引用元)
[ミラノ 18日 ロイター]
(前略)
イタリアでは、新型コロナウイルスの陽性確認件数が公式データで3万人近くに達しており、最初に感染が生じた中国を別とすれば世界最多となっている。

だが検査については厳しい基準があり、いわゆる「スワブ法」による検査を受けられるのは、通常、入院した重症患者のみである。

詳細なデータは入手できないものの、当局者、看護師、親族らによれば、新型コロナウイルスが確認されて以来、感染拡大が最も深刻なイタリア北部の高齢者介護施設では死者数が急増している。だが、その状況は新型コロナウイルス関連の統計には反映されていない。 

「亡くなった場所が自宅や高齢者介護施設で、ウィルス感染の検査を受けていないために、感染による死亡と見なされていない例がかなりの数に上っている」とベルガモ市長のジョルジオ・ゴリ氏は言う。
(以下略)
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配信元)
 
 
 

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