アメリカ版強制的、男女&白人黒人機会均等法
これね、グーグルやメディアが打ち出しているような二極対立の視点だと、考えれば考えるほどどっちが正しいのか分からなくなるんですよ。
アメリカってアファーマティブ・アクションって政策がありまして、大学入試でも企業の採用でも、黒人や女性など歴史的に不利な立場にあったグループを一定枠確保しなければいけませんってルールなのです。“リベラル”なグーグルも、法的あるいは社会的な制裁を受けたくないので、それを頑張っている訣です。
一番ワリを喰らうのは白人男性です。何百年とずっと優遇されて、彼らが好きに土地も資源も奪って儲けて築いた社会です。一番おいしい思いをしてきたのだから、これからはちったー遠慮しろやっていう意見も一理あります。この位、力ずくで介入しないと社会は変わらないってのも頷けます。それでも未だに女性も有色人種も、採用時だけでなくお給料とか待遇で不利なんですからね。
大分昔で出典も不明なのですが、どこかのアメリカ人教授が指摘していた話だったかな。アファーマティブ・アクションで入学した黒人学生の追跡調査があったそうです。大学での成績は、正規に実力で入学した白人男性(多分、黒人学生たちと成績がどっこいの下位の学生)と大して変わらなかったそうで。最初は多少ゲタ履かせたって、きちんと教育の機会を与えられたら人間って能力を伸ばせるのだな、と思ったことは強烈に記憶しています。
ただ、
貴方が今の時代、白人男性に生まれたと仮定してみてください。必死に勉強して頑張ったのに、ロクに努力しなかった黒人やヒスパニックの友人は入学を許可されて、自分は門前払い。そりゃ、天才だったら上位の成績で白人でも問題なく入れます。お金持ちの進学校で教育してもらえりゃ、秀才かそこそこのレベルには伸びますよ、普通は(※東大生の家庭教師つけても救いようのなかった某国の首相のような例外事例も多少アリ)。
でもね、
白人だって劣悪な環境で育った子はいます。奨学金か借金でもしないと大学に行けません。参考書を買うこともままならない中で自分なりの精一杯。
成績としてはギリギリOKだったのに、白人に生まれたからアンタは駄目って辛くないですか?
こちらの動画で紹介されているインド人は、自分の英語風のミドルネームを使い、睫毛や髪型を偽装し、黒人のフリをして、自分の成績では絶対に行けなかった超有名医大に入学しました(※同じ有色人種でも、総じて成績優秀なイメージの強い東洋人やインド人は優遇してもらうどころか評価がマイナスされる)。おまけにそれを本にして、有名になりたいんだか儲けたいんだか。
この所業を諌めるどころか面白がって応援までした妹は、アファーマティブ・アクションのインド人枠で大手テレビ局NBCに雇ってもらい、ドラマに出演して女優として稼ぎ始めました。当時は本を書けと焚き付けたのに、顔が知られるようになった今、兄を家族の恥さらしだと責めています。
(※アメリカのドラマは例え実際には白人ばっかしの話だろうと、マイノリティーを登場させないと「PC=政治的に正しく」ないのです。近年は黒人だけでなくインド人やヒスパニックも画面にいないと教育上宜しくありません)。
二人とも実力ではなく、同じ両親なのに異なる
優遇枠の人種グループに所属したから得したのです。別の記事によると、兄の方は医者であるお母さんが皆にチヤホヤされていたから突然医者になりたいと思ったものの(それまで遊び呆けていた)、入学した後は“魂の探求”をして医者なんて自分には向いてないと気が付き、二年後に退学したそうです。……真面目にお医者さんになりたいと日夜勉強している人、俳優になりたいと血反吐を吐くほど練習している人からしたら、ふざけんなって話ですよ。
こういう悪用例は彼らだけではありません。例えば
上の動画に登場する全米黒人地位向上協会の支部長
レイチェル・ドレザルも、黒人のふりした白人女性でした。インド人のお兄さんも不正入試をインスパイアされた原因として、別の黒人なりすまし入試例を
記事で挙げています。
以上、
アファーマティブ・アクションはアメリカでなかなかの暴走っぷりでして、そもそも論から賛否両論飛び交っているのです。
なのに「政治的な正しさ」に固執するグーグル、根本的な解決策には目を向けていない気がします。
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イギリスではエリートの小児愛問題に関連して、どこぞの王室がしつこく暗躍していそうな気配です。暗殺部隊だけでなく、捜査機関も報道機関も牛耳っていらっしゃいますからやりたい放題ですもん。非っ常に諦めが悪いです。
ミャンマーは、アウン・サン・スー・チーが解放されてめでたしめでたし、となってしまい、以来あまりスポットライトが当たらない国。根底を探るとどっちもどっちな話になるのかもしれませんが(※私は植民地時代にイギリスが引っ掻き回したのが一番あかんと思います)、それでも最近の迫害度合いが異常なのです。皆さま、どうか意識を向けてあげてください。
終わりはインドネシアの虹の村から。100%完璧に貧困が解決された訣ではありません。でも確実に変化が起きています。しかも良い方向に。