アーカイブ: 生き方

里山社屋主義(7) 地鎮祭はやっときんさい

地鎮祭はやっときんさい
(広島の方言をご存知ない方へ:「やっときんさい」=「しておきなさい」という意味です)

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スタッフ全員と大工さんに出席してもらっての地鎮祭


第2回で、地鎮祭は霊的な意味があり必ず行う必要がある行事と書きました。竹下氏から教えられた…というだけでなく身をもって体験したことなので、今回はそのことを書きたいと思います。



今回社屋のための土地は、予算や敷地建物の管理のことを考え、私と会社とで共同購入しました。上の写真で、右端にちらりと見えるのが私が数ヶ月前に新築した家です。

土地を購入したのは去年秋のことです。私は形式行事にお金をかけるのが好きでなかったため、地鎮祭はせずに、工事前にガヤトリー・マントラで土地の神様や精霊様にお許しを乞おう、とそのくらいで済ませてしまいました。

実は、土地を購入するときに色々とトラブルがあり、その後の造成工事もなかなかスムーズに進みませんでした。さらに、我が家が完成し引っ越してからしばらく、妻が、「夜中に音がする」「誰かいる気がする」と言っていました。

その後、我が家に夜中来られていたのは、その土地一帯を鎮守する神様であることが分かりました。通信は「この土地は神々が集まっていたところだった。なのにあなた達が勝手に入ってきた。」という趣旨のものでした。



竹下氏に報告したところ、「まさか地鎮祭をしなかったのでは? 工事の前に必ず行う必要があるものです。」 との回答。慌てて家族で近くにある神様の社(やしろ)にお参りして、お詫びと遅いご挨拶をした次第です。それから夜中の音はしなくなりました。

土地の神様にすれば、きちんと地鎮祭で報告しないと、「いつの間に勝手に入ってきた」ということになるそうです。

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いきなり入ってきてこんな事されて、挨拶も何も無しでは怒られて仕方ありませんね…


それで社屋建築の前には、きちんと地鎮祭を行うことにしました。

「最近ではセルフ地鎮祭なんてのもあるようですが、きちんと神主さんをお呼びしたほうがいいでしょうか?」と竹下氏に聞くと「当然です」とのこと。私のように、すっ飛ばしてしまうか、セルフで済ませようとしている方はどうか本当にお気をつけ下さい。



土地の神様がもう一つ通信で嘆きながら言われていたのは、「ここは元々山だった。まったく人間というのは勝手に土地を切り開いて…」ということでした。やっぱり人間というのは私も含めて、神様や自然に対して非常に無礼でずけずけしいことをしているのだなと感じました

せめて神主さんに取り次いでいただいて、土地の神様への礼を欠かさないようにしたいものですね。ええ、大反省です。

(スタッフ・白井薫)

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波動について…科学が測定できるのは五感の世界のほんの一部(記事:人のサインで音質が変わる)

竹下雅敏氏からの情報です。
 サイエンスライターの川口氏が、オーディオ機器を製造している会社の石黒謙社長とのインタビューの中で、驚天動地の事実を知らされたとのことです。それは、“人のサインを機材の下に置くだけで音が劇的に変わる”というのです。記事では、科学を飛び越え、一気にオカルトめいた展開になって来たとしていますが、実際にサインを機材の下に入れてみると、はっきりと音が変わったようです。社長曰く、「残念ながら、音色とか質感とか人間の感覚的なものは、測定器に出ない」とのこと。こうした感覚的な世界のことに、もっとも抵抗するのは科学者やエンジニアと言われる人たちで、特に理論武装した人の頭は大変固いものです。
 私も高校時代の友人との会話で、真空管のアンプについて、その音質の素晴らしさと音の輝きを力説したことがあります。ところが、彼はデジタルの方が音がいいと言い張って譲らないのです。二人の会話は平行線で、音がいいとは何かという理論を展開する友人と、聴いたらわかると言う私とのミゾは、最後まで埋まることはありませんでした。
 ところが、数年たってその友人と会った時、彼は以前の意見を完全に撤回していました。真空管のアンプの音を聴いてしまったのです。“百聞は一見に如かず”という言葉がありますが、オーディオの世界では、“百聞は一聴に如かず”と言われているのです。
 科学者は、我々が体感しているものを全て測定出来ると思い込んでいるようです。しかし、この記事のような体験をすると、科学というのは五感の世界のほんの一部を記述しているに過ぎないということがよくわかります。私たちの五感、まして第六感は、機材で測れる領域を遥かに超えているのです。
 うちでは、このようなことは当たり前で、例えば妻が最近購入したカメラは、そこそこの値段でクリアーな画像が得られるのですが、画面が暗いのです。波動を測って見ると、そのほとんどの内側の身体が闇に落ちています。よほどひどい環境で作られたのだと思いました。闇に落ちている者を引き上げるのはかなり難しいと妻に話したところ、妻はまず、邪気を取り除く祈りをしてから、カメラに話しかけて、ガヤトリー・マントラ愛のマントラを唱えるように伝え、それを教えたようです。
 一般の世界では、このような行為はキ○ガイだと思われます。しかし、車でもカメラでもぬいぐるみでも、どんなものでも内側の身体、すなわち幽体、原因体を持っており、彼らは意識を持ち、もし霊能のある人が話しかけると、きちんと返事をするのです。それゆえ、この方法は可能性があると思いました。すると驚いたことに、次の日にはカメラの波動は闇を抜け出していました。その後、時間が経つごとに波動は上がり、モニター画面はどんどん明るくなりました。
 整体師の野口晴哉氏は、オーディオマニアでしたが、弟子のスピーカーの音がとても良かったので、“えらく音がいいな”と言うと、弟子が“愉気してますから”と答えたとのこと。何と、スピーカーに手を当ててヒーリングをしていたというのです。これもキ○ガイ行為ですが、確かにこれなら音が良くなるだろうと思います。
 記事の最後では、機材の下に入れるサインは誰の者でも良いというわけではないことがわかります。ヒーリング同様、患者に邪気を入れるとかえって悪い結果になることがあるわけです。私たちが、ただの物だと考えている存在でさえこれだけ大きな変化があるとすれば、親が、そして周りの大人が子供たちにどのように関わるかが、どれほど大きな影響を与えるかは、簡単に想像できると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「名前を書いた紙」を挟むだけで高音質に!? ディープすぎるオーディオ業界についてメーカー社長が語る!
引用元)
(前略)
 東京・代官山にあるライブハウス「晴れたら空に豆まいて」の驚異的音響の謎を探るため、導入オーディオ機器を製造している関口機械販売株式会社の石黒謙社長に話を聞くことにした筆者。
(中略)
残念ながら、音色とか質感とか人間の感覚的なものは、測定機に出ないものです。たとえばレゲエを聞いて“ホットな音”だと思いますが、それは測定できない。熱い音は測れません。同様に水晶による音の変化も測れない。しかし、確実に音は変わります」(石黒社長)(中略)... 社長の隣りに座っていた「晴れたら空に豆まいて」の音響ディレクターも、頷きながらその言葉に同意する
(中略)
人のサインを機材の下に置くだけで音が劇的に変わるんですよ。この人のサイン。この人のサインが一番変わるよね~」(石黒社長)(中略)... そう言って石黒氏が指したのは、同社の広報担当の美女だ。(中略)... サインで音が変わった?
(中略)
「いやいや。世界的に著名なエンジニアさんも、聴いてビックリしていましたよ。電気技術者は頭が固くて。CDが初めて発売された時、『レコードとは音は変わらない』なんてみんな口を揃えて言ったでしょう。でも、全然違いましたよね? デジタルにしたら音が変わったんですよ、音楽は変わらなくても」(石黒社長)
(中略)
じゃあサインを入れてみて」(石黒社長)
――!! ド肝を抜かれた。急に音がクリアになり、低音も強くなった。これは気のせいか? いや、しかし、音響スタッフが「ヘッドフォンが急に震えた」と笑っているではないか。 取材についてきた編集部のOも驚いている
(中略)
「じゃあ、川口さんの名前でもやってみましょう」(石黒社長)
(編注:サインを入れているシーンの写真は引用元にあります。)
(中略)
「音が悪くなりましたね。笑」(石黒社長)
……おい。(中略) オーディオの世界は実に奥が深いとしか言いようがない、稀有な体験であった。
(取材・文=川口友万/サイエンスライター/「サイエンスニュース」編集長/著書『大人の怪しい実験室』)

里山社屋主義(6) 木の皮むいています / 昔ながらの家作り

木の皮むいています
大工さんから「てごうにきてください」とお呼びがかかり、行ってきました。広島県の田舎以外に住んでいる人には何のこっちゃですね。「てごうにいく」=手伝いに行く、という意味です。

おおせつかった仕事は、木の皮むき。機械で取りきれなかった部分を手で取ります:

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手に持っている道具はこんなの。名前は「皮むき」そのまんまです:

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しゅ〜こ、しゅ〜こ。するりと削れるのが、中々気持ち良いです。重たい木をどっこいせと転がして裏返し、もう片側もむきます。

表面の荒皮はカンタンにむけるのですが、その内側にある「甘皮」という茶色い部分まできれいに削り取るのは中々難しい。1本あたり30〜40分かかったかもしれません。

時々ご指導に入る大工さんがむいたのがこちら。しかも速い:

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素人がむくとこうなります:

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これは1階の天井に見える部材でして、スタッフのみんなには上を見るときは目をつぶってもらおうと思っております。



昔ながらの家作り

昔は家を建てるのは一大事。施主が酒を持って大工さんの所に手伝いに行っていたそうです。(手伝うことは木の皮むきや塗料塗りなど) また、大工さん自身が山へ行って「この木がええね」と自ら山に立っている木を選んでいたそうです。

日本の昔ながらの人情あふれる家の作り方。今私達はその片鱗だけでも再現しているのかもしれません。

木はヨーロッパあたりから輸入、工場で貼り合わせて狂いの無い集成材を作り、プレカット工場で機械が加工。現場ではこれを組み立てるだけ。効率、商業利益、自由な間取り設計、木が割れる音や隙間にクレームを言うような顧客の声…を優先した結果が木造住宅づくりの主流になっているようです。里山資本主義」が問題提起している通り、これは豊かさだろうか?…と思ってしまうのです。

今でも各地方には、木材業をしながら地元の木で家を建てている会社、地物を使いながら伝統構法を守り継いでいる工務店が幾つも残っています。経営が本当に大変な時代ですが、いずれ価値観の大転換が起こり、本来の家の作り方を残しておいてよかったと思う日がくるはず。その時まで、頑張ってほしいと思います。

(スタッフ・白井薫)

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里山社屋主義(5) 開かれた建物作りへの道

開かれた建物作りへの道
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色々と図面を作りました


普通、建物を作るとなると、工務店に話を持っていくことになると思います。
私たちも最初はそのアプローチで、希望の間取り図だけを持って見積をお願いしました。しかし残念ながら見積と予算が合わないという結果になりました。

シャンティ・フーラは立ち上げから5年、お客様のご愛顧のお陰で、社屋を建てようと考えることができるまでの資金力を付けることができました。しかし、それでも普通のアプローチで14坪ほどの建物を作ることは、到底叶わない予算しか確保できませんでした。

また、社員が常勤し接客するような事務所というわけでもありませんので、そこまでお金をかけることはできないというバランスの問題もありました。



しかし道は開けるものです。地元で木材業を営まれながら、その木を使って家も作るという個人の大工さんに依頼できることになりました。同時に「全て地元の山の木を使って総天然の社屋を作る」というとても面白いプロジェクトが実現するようになりました。

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ご自身で切り出し製材した木を、只今墨付け中の大工さん!


通常工務店に依頼する形であれば多種多様な建築工事一式をすべて手配してもらえるのですが、今回はこちらでも主体的に動くことが増えました。加えてとても忙しい方なので、少しでも仕事が進む助けになるよう、私たちが関われる範囲で工事の手伝いにも行くことにもなりました。

作りも業者も大工さんに全部お任せします、何も言いませんのでいいようにやってください〜、であってもそれはそれで建物はできるんでしょうけど…。

しかし折角何十年と使っていく建物を作るなら、施主として思いっきり主体的に関わって、分からないことは調べて&聞いて、こだわりを注いでいくほうが面白いしより良い物ができるんじゃないだろうかと思ってます。

(スタッフ・白井薫)

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里山社屋主義(4) 全部地元の木で建てます

全部地元の木で建てます
社屋を建てるために大工さんが用意してくださった木の材料を見せていただきました。

まずは土台とよばれる、家の一番下に置かれる木:

土台(地覆)

ここは地面に最も近い分、湿気やシロアリなどの影響をもろに受けてしまいます。そのため木の中でも非常に強い、桧(ひのき)の芯材です。普通はより安いアメリカからの輸入材に防腐剤を注入したものが使われますが、今回は薬剤等を一切使わず、木の持つ生命力だけで勝負です。参考情報

こちらは柱:

柱

すべて杉です。真ん中にみえる赤い部分が「赤身」という木の芯。ここは油分が多く、湿気や虫に非常に強くなっています。

最後に小屋組材。家の上の三角部分に使われます:

胴差・妻桁・桁
垂木
主に杉ですが、"ねばり"がある松も使われています。
まだあちこち皮がついてますね。これからせっせと手でむくので〜す。

こうした「構造材」は住宅の寿命を決めてしまう要素の一つで、どのような木を使うかはとても大事だと思います。



これらは全部、地元の山から切り出されたものです
春になってしまう前に切り、山にしばらくそのまま置いた後に製材しました。

別の大工さんから聞いたのですが、冬に切られ1〜2月頃に出回るような木が水分が最も少なく良いらしいです。家を建てようと決める時期も大事ですね。

(スタッフ・白井薫)

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