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最大の米国債保有国である日本が米国債を売却していた ~農林中金が世界を救ったという噂 / トランプの関税戦争の本当の狙い

竹下雅敏氏からの情報です。
 農林中金が世界を救ったという噂が駆け巡っています。今日のトレンドに「農林中金」が入っていました。
 トランプ大統領は「相互関税」について報復措置をとらない国や地域に対して「90日間の一時停止を許可する」と日本時間の4月10日未明に発表しました。
 「相互関税」の発動を受けて株価が下がることは想定していたものの、米国債の価格が下がるのは想定外だったようです。通常なら、株を売って国債を買うので、国債の価格は上がる(利回りは低下する)はずだからです。
 ところが株と国債が同時に低下。FOXニュースで、ビジネスジャーナリストのチャールズ・ガスパリーノ氏は、“昨夜何が起こったかを思い出してみましょう。私の理解では、そしてこれはホワイトハウスと連絡を取っている人々から得た情報ですが、昨夜債券市場で何が起こったかというと、30年債と10年債の利回りが急上昇しました。これは人々が米国債を投げ売りしていることを示しています。そして、誰が米国債を投げ売っていたのでしょうか? 日本です。最大の米国債保有国である日本が、米国債を売却していました。これは、何人かの大物ファンドマネージャーから得た情報です。…そして私の理解では、これが90日間の猶予を強制したのです。”と言っています。
 トランプ大統領は金融市場の動きが判断材料になったことを認め、「国債の市場はとても厄介だ。私は注視していた。昨日の夜は少し不安に思う人もいた」と発言しています。
 『邦銀の米国債売りが世界を救ったのかもしれない。相互関税一時停止の背景』では、“日本の機関投資家の売りであった可能性が高い”と見ていましたが、スペンサー・ハキミアン氏の「昨夜、60倍のレバレッジをかけた10年米国債を運用し、世界を大恐慌から救った日本のヘッジファンドに拍手を送ります。兄弟よ、あなたの犠牲を私たちは忘れない」という強烈なツイートが出たことで、世界を救ったのは農林中金らしい、ということになっています。
 「農林中金のパニック売りがトランプ関税止めた説めっちゃおもろいw トランプのジャイアニズムに世界のエリートが狼狽するしかない中で、唯一対抗できたのが同じく理屈の外にいる我らが農林中金の下手くそ運用とか面白すぎるやろw 習近平も今ごろ目を丸くしとるんちゃうw」というのは、かなり的確な見解かも知れない。
 さて、トランプの関税戦争の今後の展開を予測することはとても重要です。冒頭の動画は、関税戦争の本当の狙いを解説したものです。このレベルの話は、他では見られないかもしれない。非常に明快で説得力のある解説です。是非ご覧ください。
(竹下雅敏)
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【重要な事は関税ではなかった】これから起きる本当の悲劇
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大阪万博の高濃度メタンガスを検知した守口市議会・寺本けんた議員の報告 〜 万博協会の危機管理意識の無さ、対策の杜撰さ、ウソの発表で事実の矮小化が明らかに

 大阪万博のテストランに参加し、高濃度メタンガスを検知した守口市議会の寺本けんた議員が、その経緯を報告されていました。「火が着く」濃度の5VOL%を超えるメタンガスを検知した寺本議員は、まずは会場のスタッフにその危険を伝え、責任者に報告するよう要請したそうです。スタッフが責任者に伝えた後、特にメタンガスへの対応は見られませんでした。このままではダメだと感じて消防が詰めている防災センターに伝えようとしたところ、許可証が無いため警備員に制止をされたそうです。それで今度は大阪市消防局の司令センターに電話をしてメタンガスの検知を伝え、防災センターに通すよう交渉しますが、それでも警備員に制止されたそうです。ここまでで1時間費やし、寺本議員はこのままではらちが開かないと判断して119番通報をしました。すると大阪市消防局は「緊急出動」ではなく「業務出動」でサイレンも鳴らさずに到着したそうです。大阪市消防局にメタンガス検知の通報があった場合、通常であれば消防車など3台が「緊急出動」するルールだそうです。到着後、消防隊と万博職員が一緒にメタンガス検知を行い、高濃度メタンガスを確認しました。寺本議員によれば「本来であれば、ここですぐに警戒区域を設定する、火器の取扱いを制限する、館内放送で危険を知らせ避難誘導をすべきだった」にもかかわらず、そのような対応はありませんでした。ところが万博協会は、すぐに警戒区域を設けたようなウソの発表をしました。
 寺本議員がメタンガスを検知した場所は、昨年3月に爆発事故を起こした場所の付近だったそうです。万博協会は3月の事故以来、36億円もかけて再発防止策を講じたそうですが、全く機能していないことが明らかになりました。もしもテストランに参加した寺本議員がメタンガス検知をしなければ、万博協会はそのまま放置し、事故に繋がったかもしれません。リテラの記事によると、万博協会は共産党の視察や、しんぶん赤旗の取材は拒否していたそうです。今回、寺本議員がテストランに参加できたのは「守口市議に割り当てられたテストラン参加枠が割り振られた結果、入場できた」ものだそうです。
 万博協会の危機管理意識の無さ、3月の事故にもかかわらずメタンガス対策ができていないこと、事実を矮小化する対応や発表など、反論の余地のない指摘でした。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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大阪万博 メタンガス検知を通報した共産党市議への呆れた対応 吉村知事の説明も嘘だらけ
引用元)

(前略)
 ところが、今回、爆発下限界を超えるメタンガスが検出された場所は、なんと爆発事故が起こった場所のすぐ近く。36億円もかけて再発防止策を講じたというのに、爆発事故が起こった近辺でさえ、いまだに危険極まりない状態にあることが判明したのだ

 ようするに、この期に及んで吉村知事が「きちんと自然換気すれば対応できる」「朝の確認では0だった」と言っていること自体、再発防止策が機能していないことの証左なのだ
(中略)
 ちなみに、これまで共産党の議員は大阪万博の問題を追及してきたが、爆発事故以後、万博協会は共産党を“排除”してきたという。実際、共産党の辰巳孝太郎・衆院議員は昨年11月13日、〈他党には認めても共産党などには夢洲現地視察をさせない対応が続いてきました〉とし、経産省に対して〈改めて議員団視察を強く申し入れ〉たことをSNSで報告。同月22日には共産党議員の視察が実現したが、辰巳議員は〈3月にガス爆発事故が起き、今でも1日25mプール9つ分のメタンガスが噴出し続ける夢洲1区への視察は頑なに拒否されました〉と投稿。今回、メタンガスの危険を明らかにした寺本市議は、守口市議に割り当てられたテストラン参加枠が割り振られた結果、入場できたのだという

 万博問題を追及してきた「しんぶん赤旗」についても同様だ。9日には国内外のメディアを招待した内覧会「メディアデー」が開かれ、国内外のメディア関係者約4500人が参加したが、万博協会は赤旗を“排除”。関西の赤旗記者によるSNSアカウントは〈「赤旗」は愛知万博でも協会から記者証が発行され、政府官庁・自治体でも他メディアと差別なき対応を受けており、今回の取材拒否は異常です〉と投稿している。
(以下略)

オレン・キャス氏「今回のトランプショック・トランプ関税は、一見アメリカの赤字を減らしたいっていうだけのように見えて、実際は産業構造自体を再設計、つまり作り替えたい。」

竹下雅敏氏からの情報です。
 冒頭の動画で、“今回の関税引き上げのバックボーンとなっている人、ヴァンス副大統領に近しい人物と言われているエコノミストのオレン・キャスさんって人がいます。このキャスさんをはじめとした改革保守の思想があるから、トランプさんは強引にでも関税の引き上げを行っている。(40秒)”と言っています。
 オレン・キャス氏は、“すべての外国からの輸入品に10%の関税が課され、貿易赤字が解消されるまで毎年5%ずつ自動的に引き上げられる。ウォール街のトレーダーは、取引された株式、債券、デリバティブの価値に対して金融取引税を支払わなければならなくなる。国家開発銀行は、重要産業やインフラへの公的資金を確保する。国の産業基盤に不可欠と見なされる分野では、全投入量の50%を米国から調達する必要がある。合法的な移民は現在のレベルを維持するが、その構成は高技能労働者にシフトし、アメリカの最も弱い立場の労働者を外国との競争から守る。また、労働者世帯には、子ども1人につき月250ドル以上の子ども手当が支給される。”と考えているようで、私にはまともであるように思えます。
 動画では、“今回の関税引き上げの話は、これまでアメリカがやってきた自由貿易バンザイという考え方は間違っていたっていう歴史の反省から来ている(3分28秒)…実際アメリカはどうなったかって言うと、結局自由貿易の結果、安価な輸入品がいっぱい入ってきて、製造業が空洞化してしまった。特に白人の中流層が仕事がなくなってしまった(4分40秒)…実際、自由貿易は自由じゃないよね。各国、為替操作して少しでも自分の国の通貨を安くして輸出しようとしてるじゃないか。さらに労働基準がそもそも違う。つまり、ちゃんと1日8時間で働くことが決まっている国もあれば、1日12時間働いてもOK、子供が働いてもOKみたいな国と競争するのも、それってフェアじゃないよね。輸出補助金を出している国もあるよね。直接的な補助金じゃないけどVAT(付加価値税)とか、日本の場合消費税とか、輸出する方が有利な制度を持っている国があるよね。これもずるくないですかと(5分)…自由貿易については、あくまでも公平が前提である。公平じゃなかったら国家が保護するべきであるという考え方です。(8分43秒)”と説明しています。
 「つまり、今回のトランプショック・トランプ関税は、一見アメリカの赤字を減らしたいっていうだけのように見えて、実際は産業構造自体を再設計、つまり作り替えたい。(10分11秒)」のだと言っていますが、私もそう思います。方向性は間違っていないと思うのですが、対中国の覇権争いが絡んでくるので、中国の方が一枚も二枚も上手であり、結局のところトランプ政権は失敗するだろうと考えています。
 問題は日本ですね。トランプ政権が、日本の消費税を問題にしていることを理解している政治家はどのくらいいるのでしょうか。トランプの圧力は、日本をグローバリストから解放するきっかけになります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【メディアが報じない】本日、関税発動!トランプが絶対に譲らない理由。アメリカ改革保守の思想とは【自由貿易の失敗/中国・日本・世界/ショック・国際政治・今後どうなる・狙い・いつ・計算/2025年】
配信元)
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もしトランプ大統領の関税が理にかなっているとしたら?
転載元)
厄介でリスクが高く、不人気な関税だが、より大きな賢明な計画の一部である可能性もある

イーゴリ・マカロフ、高等経済学院(HSE)准教授、気候変動経済学の研究・教育ラボ所長、HSEの『現代世界経済』編集長

写真:ドナルド・トランプ米大統領。© Chip Somodevilla / Getty Images
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

少し悪魔の代弁者になってみましょう。私はドナルド・トランプ大統領の関税を擁護するためにここにいるのではありません。しかし、私は、関税に関する会話が展開される際によく見られるやり方に対しては反論したいと思います。それは、国内または世界的なより広範な経済的背景を考慮することなく、「まあ、それは馬鹿げている」と、簡単に片付けるやり方です。

確かに、トランプ氏はしばしば思いつきで発言する。彼は平気で嘘をつき、演説では初歩的なミスを犯し、細かい部分でつまずく。しかし、その威勢の良さの裏には驚くほど首尾一貫した戦略が隠されている。それは愚か者が考えたものではない。それに同意する必要はないが、少なくともそれが何なのか理解しようとするべきだ。

私はすべての答えを知っていると主張するつもりはない(正直なところ、トランプ氏の頭の中身を本当に理解していると主張する人に対しては疑いの目を向ける)。しかし、以下が私の見解である。

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トランプ政権は世界経済フォーラム(WEF)に代表されるグローバリストから、アメリカを取り戻そうとしている / マイケル・ハドソン教授「アメリカが再工業化できる見込みは全くありません。…労働者の生活費は大幅に上昇するでしょう。」

竹下雅敏氏からの情報です。
 トランプの関税戦争で世界中が混乱の渦に巻き込まれているわけですが、こちらのShortShort Newsさんの動画で大統領次席補佐官のスティーブン・ミラー氏は、“アメリカ合衆国は世界の消費の36%を占め、世界の経済の25%以上を占めています。…つまり、国際貿易のルールや条件を設定できるということです。しかし、我が国は何十年もその逆のことをしてきました。グローバリゼーションという言葉は、実際には何を意味するのでしょうか? それはアメリカの富を海外に輸送することを意味します。かつてアメリカにあった工場はすべて、今では中国、カンボジア、タイ、ベトナム、カナダ、メキシコ、アフリカの一部、インド、ヨーロッパ、日本、韓国にあります。…なぜなら、我々の指導者たちは、外国がゲームのルールを不正に操作し、騙し、盗み、奪うことを許してきたからです。”と言っています。
 この言葉から分かるように、トランプ政権は世界経済フォーラム(WEF)に代表されるグローバリストから、アメリカを取り戻そうとしているのです。彼らは次の覇権国として中国を選び、アメリカを意図的に破壊して来ました。バイデン政権でのおかしな政策を見れば明らかだと思います。
 スティーブン・ミラー氏はさらに、“教えてください。なぜ、東京に行ってもアメリカの車がないのでしょうか? ベルリンに行ってもアメリカの車はありません。しかし、私たちの街には、世界中のあらゆる外国車があります。彼らは私たちの車に対して市場を閉鎖しています。”と発言しているのですが、これはほとんど言いがかりに近い。
 アメリカ車が売れないのは、バカでかくて燃費が悪いからで、日本が市場を閉鎖しているからではない。しかし、消費税が関税として機能しており、輸出企業に対する事実上の補助金になっているということは確かです。
 トランプ政権はグローバリストに抗って、アメリカに製造業を呼び戻そうとしています。また、覇権の維持のためにもロシアと組んで中国を押さえ込みたい。
 この点に関して、ロシアのプーチン大統領は2024年10月の発言ですが、“アメリカは15年ほど遅いです。何を言いたいかと言うと、中国の発展を止めることはできないということです。…そして、中国の発展を封じ込めようとするこの試みは、アメリカ経済に悪影響を及ぼします。”と発言しています。
 私もトランプ政権の思惑は何となく理解できるものの、うまくいかないだろうと思っています。
 “続きはこちらから”の動画で、マイケル・ハドソン教授は、“アメリカが再工業化できる見込みは全くありません。…労働者の生活費は大幅に上昇するでしょう。…世論調査によると、アメリカの40%が給料ぎりぎりの生活を送っていると答えています。…400ドルの緊急事態に対応できないと回答しているのであれば、生活を維持し、生活費を賄うために、関税によって物価が上昇した場合、どうなるか想像してみてください。…トランプ氏の行動は、アメリカの賃金労働者の半分の家族を限界点に追い込んだと言えるでしょう。”と話しています。
(竹下雅敏)
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長崎大学BSL4が国の指定を受けたことでいよいよ本丸の「指定取消」新裁判へ、しかし先立つ費用が無い / 長崎と日本のために全国からの応援で注目の裁判を勝訴に

 全国的に注目されている長崎大学のBSL4に関する裁判に新たな動きがありました。
今、長崎では住民による3つの訴訟が進行しています。長崎大学を被告とした情報公開訴訟とBSL4基本構想中断の訴訟、そして国・厚労省を被告としたBSL4施設の指定差し止めの訴訟です。
三宅敬英弁護士は、2025年1月24日に長崎大学とBSL4施設に対して「特定一種病原体等所持者」の指定がされたことについて「実はこれは私たちが一番待っていたところです。」「私たちは指定取消が一番やりたかった裁判です。ただ指定されないと取消ができないから、指定が出るまでの間に情報公開と(指定が出る前の)計画差し止めを長崎大学と国に対してそれぞれやってきました。」と、これまでの戦略を説明されました。本丸の「指定」が出たことで、長崎大学を被告とした2つの訴訟は取り下げ、本来の指定取消の訴訟に専念することになりました。
 ただ問題が「お金」です。原告を3人立てるだけでも37万500円を裁判所に支払うことになります。他にも実務にかかるお金が必要になります。また広島で高名な足立修一弁護士という「岩国騒音差し止め訴訟」や「長崎県の被曝体験者」を応援されている方が、今回の訴訟も応援の確約をして下さっているそうですが、招く費用もないと説明されていました。この様子では三宅弁護士は手弁当で活動されているのかもしれません。さらに「本当はBSL4に関わる断層の地盤調査もしたいが、その費用30〜40万円、それも無い。」「厚労省に対して情報公開請求をしているが、そのコピー代が無くてやりたいことができていない。」ようやく本丸まで来ているのにお金がなくて提訴できない状況だそうです。取消訴訟は7月24日が期限です。
 ネット上ではこの長崎大学の危険なBSL4指定が非常に注目されており、長崎だけの問題ではなくなっています。広く全国からも応援して、ぜひBSL4指定取り消し訴訟を起こし、日本のために勝訴していただきたい。
(まのじ)
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長崎大学BSL4 国の指定を受けて、新裁判スタート!
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