マルタでの欧州安全保障協力機構(OSCE)の外相理事会
Western version of the fall of the Soviet Union now undeniable
By
Benjamin Fulford
December 9, 2024
7 Comments
Sometimes, a decade’s worth of news can happen in a single week. Last week was such a week. What is happening is a Western version of the collapse of the Soviet Union. Regimes are falling in Germany, France, the US, the UK, Japan, South Korea etc. In the coming weeks and months, many countries are likely to cease to exist, including South Korea, Iraq, Syria, Saudi Arabia etc.
時には、10年分のニュースが1週間で起こることもある。先週はまさにそんな週だった。今起きているのは、ソビエト連邦崩壊の西側版である。
ドイツ、フランス、アメリカ、イギリス、日本、韓国などで政権が崩壊している。今後数週間から数ヶ月のうちに、韓国、イラク、シリア、サウジアラビアなど多くの国が消滅する可能性がある。
In fact, in a way what we are witnessing is the collapse of the Western Roman Empire after close to 3000 years of existence.
実際、私たちが目撃しているのは、ある意味、3000年近く続いた西ローマ帝国の崩壊なのである。
Let us look at what happened. Last week Russian Foreign Minister Sergei Lavrov went to Malta for a Foreign Ministers Council meeting of the Organization for Security and Cooperation in Europe (OSCE). The OSCE is the ultimate military gathering place of the European race. It has 57 member States from Europe, Central Asia and North America.
何が起こったのか見てみよう。
先週、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、欧州安全保障協力機構(OSCE)の外相理事会に出席するためにマルタを訪れた。OSCEはヨーロッパ諸国の最終的な軍事的集合の場とされている。ヨーロッパ、中央アジア、北米の57カ国が加盟している。
https://www.osce.org/participating-states
This is the first time Lavrov has visited an EU country since the war began in Ukraine. He was there to meet the Knights of Malta, who are the heirs to the Roman Empire or Western military-industrial complex. There he called for “The creation of a pan-Eurasian architecture, open to all countries of the continent and reflecting a new, polycentric world order that will secure a reliable future for the countries and peoples of this region.”
ウクライナで戦争が始まって以来、ラブロフ外相がEU諸国を訪問するのはこれが初めてである。
ローマ帝国や西側軍産複合体の後継者とされるマルタ騎士団に会うためだ。そこで彼は、「大陸のすべての国々に開かれ、この地域の国々と人々に確かな未来を保証する新たな多極的世界秩序を反映した、汎ユーラシア的な構造の創設」を求めた。
https://tass.com/politics/1882769
At this same meeting Turkish Foreign Minister Feridun Sinirlioglu was made Secretary General or Chairman of the OSCE. https://tass.com/world/1883503
この同じ会議で、トルコのフェリドゥン・シニルリオール外相がOSCEの事務総長または議長に任命された。
“シリアは、この地域で最後の反シオニズムのアラブ国家でした。…2011年、数十の外国や団体がシリア政府の転覆を企てました。トルコ、カタール、サウジアラビア、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、EU。多くのジハーディストがチェチェン、ウズベキスタン、タジキスタンからやってきました。今ではウクライナ、トルコ、リビア、中国のウイグル族からの戦闘員もいます。彼らの多くはシリア人ではありません。CIAは大統領を転覆させようと10億ドル以上を費やしました。つまり、これは歴史上最も費用のかかる作戦なんです。…MI6はホワイト・ヘルメットや他の隠れ蓑団体に資金を提供していました。彼らは…シリアへの爆撃や制裁、経済の麻痺を正当化するために、化学兵器についても嘘をつきました。シリアはイスラエルだけでなく、トルコとアメリカという2つのNATO軍によって占領されています。そして、これらの反政府勢力はすべて、これらの国々から訓練と装備を受けました。…シリアは、イランとイラクをレバノンとパレスチナにつなぐピースでした。ここ数日におけるこの攻撃のタイミングは偶然ではありません。レバノンで停戦が成立した直後に起こりました。…そして、この陰謀に加担しているトルコは、エルドアンが今回の攻撃の黒幕であることを認めています。…これらのジハーディストはNATOの延長線上にあるのです。彼らはNATOの訓練を受け、NATOの武器を持っています。そして、彼らがイスラエルを攻撃したことがないことに気づきましたか? エルドアンとアルカイダは、イスラム共同体、イスラム共同体と口にするばかりで、パレスチナのために指一本動かすこともしません。これらのジハーディストはイスラエルの爆撃下にあるダマスカスにいますが、それでもイスラエルに一発も発砲しません。…イスラエルには大イスラエル計画があることを忘れてはいけません。…今形成されているどんな政府も、すでに去勢され、無力化され、非合法であり、主権を持たないでしょう。…つまり結論として、トルコはさらに土地を盗んでいます。…イスラエルはさらに土地を盗んでいます。…そして、アメリカの企業と銀行がシリア経済を乗っ取り、空洞化し、資源を盗み、新しいシルクロードの地中海へのアクセスを遮断して、中国とグローバルサウスを弱体化させるでしょう。これが彼らのずっと計画してきたことです。”とリチャード・メドハースト氏は語っています。
この説明は、今回のシリア政変での最も基本的で常識的な解説です。しかし、ことはそう簡単ではないのです。
“続きはこちらから”のJ Sato氏のツイートをクリックして全文をご覧ください。「シリアで起きていることは、おそらく私が出会った地政学的出来事の中で最も支離滅裂なもので、調べれば調べるほど混乱してくる。」とありますが、全く同感です。
ツイートの最後には、「現段階では、最も単純な説明は次のようなものになると思われる。米国は長年の敵国の崩壊を歓迎し、イスラエルやトルコなどの近隣諸国は領土獲得の機会を見出し、反政府勢力の指導者は、弱体化したシリア国内の統制と引き換えに主権と領土の喪失を受け入れる用意があるようで、ロシアとイランは他の地域的優先事項を考慮して損失を最小限に抑えることを選択し、ハマスなどの小規模勢力は適応に躍起になっている。それでも、これらの出来事が前例のないスピードで協調的に進行していることは、この非常に奇妙なパズルの重要なピースがいくつか欠けていることを示唆している。」とあります。
今日の『24/12/9 フルフォード情報英語版』には、“今起きているのは、ソビエト連邦崩壊の西側版である。ドイツ、フランス、アメリカ、イギリス、日本、韓国などで政権が崩壊している。今後数週間から数ヶ月のうちに、韓国、イラク、シリア、サウジアラビアなど多くの国が消滅する可能性がある。…トルコはシリアに侵攻した。…ニュースには、これがトルコとロシアの合同の権力行使であることを裏付ける報道が数多くある。”とあります。
しかし、この説明ではロシア、イラン、中国が被る地政学的な不利益が説明できません。「ロシアは、シリアとはソ連時代にさかのぼる同盟関係にあり、アサド政権を守るために何十億ドルもの資金を投入し、タルトゥスに唯一の地中海海軍基地を置いているにもかかわらず、本質的にはすべてをすっぽかし、同盟国を陥落させた。」のですが、その見返りはロシアのアフリカへのアクセスと、中国とグローバルサウスを弱体化させることなのです。
「パズルの重要なピースがいくつか欠けている」としか言いようがありません。